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法事法要

浄土真宗ではお盆の墓参りはする?浄土真宗のお盆の過ごし方を解説

更新日:2022.05.18

お盆

お墓の前で手を合わせる高齢の女性の手元

記事のポイントを先取り!

  • 浄土真宗は他の宗派と考えが違う
  • 歓喜会に仏法を聞く

先祖を供養するためのお墓参りを、お盆に行う方は多いですが、浄土真宗の場合はお盆に特別な意味がないという話を耳にすることがあります。

お墓参りの仕方やお盆に関しての考えは宗派によって違います。

浄土真宗のお盆のお墓参りについて正しい知識が気になりますよね。

そこでこの記事では、浄土真宗でのお盆のお墓参りについて中心に解説します。

浄土真宗のお盆の準備や、お墓参りについての正しいやり方を知りましょう。

浄土真宗の初盆法要についても詳しく解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。

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  1. 浄土真宗とは
  2. 浄土真宗でのお盆のお墓参り
  3. お盆の時期の浄土真宗では何をするのか
  4. 浄土真宗のお盆の準備
  5. 浄土真宗では初盆法要は行われる?
  6. 浄土真宗のお盆のお墓参りまとめ
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浄土真宗とは

考えているビジネスマン

浄土真宗とは、鎌倉時代に浄土宗の開祖の僧である法然が開き、その弟子の親鸞によって継承され、宗派として発展しました。

ご本尊は、「阿弥陀如来」で、教義は「南無阿弥陀仏」の教えを信じ、仏の力を頼ることで救われるというという教えです。浄土真宗では、人が死を迎えると同時に阿弥陀如来によって極楽浄土へ導かれるというもので、葬儀では成仏を願いません。

また死者への供養という概念がなく、お墓は霊が宿る場所ではなく、故人を想いながら阿弥陀仏の信仰心を深め、仏縁を結ぶ場所と考えられています。故人は、死後にすぐに極楽浄土に旅立つという考えです。

そのため故人のために祈ることがなく、追善供養というという概念もありません。追善供養は行いませんが、四十九日などの法要は行います。

これは供養としての意味ではなく、阿弥陀仏への心身をささげるために行うという考えです。

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浄土真宗でのお盆のお墓参り

お墓に供えられた花

浄土真宗は他の仏教と教えが違い、お墓に霊が宿るという考えがありません。人は亡くなると同時に極楽浄土に旅立り生まれ変わる、という教えです。

魂や霊という概念がなくお墓にも先祖が宿ると考えられていません。では、浄土真宗のお墓参りはどう行うのでしょうか。浄土真宗のお墓参りの考えや、行い方について解説します。

浄土真宗のお墓に対する考え方

浄土真宗では、故人の霊がお墓に宿るという概念がありません。そのため、お墓やお墓参りに対する考え方も他の宗派とは違います。

浄土真宗のお墓やお墓参りに対する考えは以下の通りです。

  • 故人の遺骨を納める場所
  • 仏となったなき人々への感謝の場所
  • 故人を想って阿弥陀様への信仰心を新たにする場所
  • 仏縁を結ぶ場所

このように浄土真宗ではお墓に故人の霊や魂が宿るのではなく、残されたものが故人を偲ぶ場所で、信仰心を深める場所とされています。

お盆のお墓参りは特別ではない

お盆には親戚や家族が集まって、お墓参りを行う人が多いでしょう。浄土真宗の方も、お盆にお墓参りを行いますが、特別にお盆にこだわってお墓参りをする必要はありません。

浄土真宗では亡くなると同時に、極楽浄土にいくという教えなので、お盆にご先祖様の霊や魂が帰ってくるという考えがありません。

この特有の考えが浄土真宗の特徴であり、お盆であっても先祖の供養を行いません。お墓参りは亡き人の存在を感謝して、生きている自分を自覚させる意味で行います。

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お盆の時期の浄土真宗では何をするのか

頭の中にクエスチョンマークがある顔のシルエット

浄土真宗では、お盆に先祖の霊が帰ってくるという概念がありません。そのため、迎え火や送り火といった他の宗派では行うことを浄土真宗では行いません。

とはいえお寺や家で何もしないというわけではなく、お盆の時期を「歓喜会(かんぎえ)」といい、仏法を聞く日としています。お寺では法話会が開かれますし、自宅に僧侶を招き、仏法を聞くこともあります。

仏法を聞くことで、阿弥陀如来に感謝し、亡き人を偲び、命の喜びをいただき浄土へ生まれる真実の教えに目覚めるのが、浄土真宗のお盆です。

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浄土真宗のお盆の準備

浄土真宗のお墓参りの意味についておわかり頂けたでしょうか。

浄土真宗においてもお盆はとても大切な期間で、お盆を迎えるための準備を行います。お盆にむけてどんな準備をするのか、お供えしていいものとダメなものなど解説します。

仏壇の飾り方

仏壇の飾りは、法事の時と同じ飾り方です。お盆の前に準備を行い、16日には片づけます。

仏壇の飾り付け方は以下の通りです。

  • 故人の没年月日と法名が記されている、代々の法名軸を掛けます。
  • 逆三角形の形状の打敷を、仏壇の本体と上板の間に掛けます。打敷は正式には夏用と冬用を用意してお盆には夏用の打敷を使用します。
  • 供笥(くげ)には、持ちをのせて左右に分けておきます。
  • 先端が太いタイプの白い和ろうそく、燭台に差してください。
  • 花立てには生花を生けます。槙、蕾のはす、巻き葉、季節の花を挿します。
  • お仏飯をお供えして、線香をたきます。

仏壇にお供えするもの

浄土真宗では、極楽浄土の世界にたくさんの食べ物と、きれいな水があるという教えなので、お供え物はとても簡単です。

供笥にのせる餅は、大小を鏡餅のように重ねて供えます
仏飯円柱型にした炊きたてのご飯をお供えします
お菓子・果物お菓子、果物・・生前故人が好きだったものや季節の果物をお供えしてください

浄土真宗ではお供えしないもの

故人が生前好きだったものといっても、お酒やたばこを供えることは避けます。

生臭いものや腐りやすいものも避けたほうがいいでしょう。浄土真宗では、お盆にご先祖様が戻ってくるという教えではありませんので、送り火や迎え火を焚くことはありません。

また他の宗派のように精霊棚(盆棚)を用意することもありませんし、野菜の動物を供えることもありません。浄土真宗ではお盆に特別なものはないというのが、他の宗派とは違う特徴といえます。

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浄土真宗では初盆法要は行われる?

考えているビジネスマン

故人が亡くなって初めてのお盆を「初盆」といい、僧侶を招いて読経を行い、参列者と会食を行います。浄土真宗では初盆を特別に行わないと言われていますが、本当に何もやらなくてもいいのか不安に思いますよね。

浄土真宗の初盆について、過ごし方や法要のお布施について解説します。

浄土真宗での初盆の過ごし方

他の宗派では、初盆に僧侶を招いて読経をしてもらい、故人の供養を行います。

一方、浄土真宗では供養を行わないので、初盆でも特別なことはしないのが基本です。しかし初盆に何もしないというと、親戚から何か言われてしまうかもしれないですし、初盆は特別と思っている人も多いです。

そのため浄土真宗だからといっても現実的には、初盆の法要を行う家庭が多いです。僧侶にお経をあげてもらうのは、ご先祖様の供養のためではなく、生きている自分自身のために仏法を聞き、感謝の気持ちを持ちます。

初盆法要のお布施

浄土真宗では、初盆に自宅に僧侶を呼んで行ったり、お寺で集まることがありますが、お布施の金額が気になりますよね。

地域やお寺によってお布施の金額は違いますので、目安として御布施の相場を、確認しておきましょう。自宅で行う場合のお布施の相場金額は、3万円程度で、初盆の場合は3万円ですが、通常のお盆は1万円程度が相場です。

自宅ではなくお寺で集まって行う場合は、5,000円~1万円程度が相場です。同じ浄土真宗でも、お寺によってお布施の額が変わる可能性もありますので、不安な場合は、金額についてお寺に聞いてみてもいいでしょう。自宅に来てもらう場合には、お車代も用意しておきます。

駐車場があるかどうか、ない場合の駐車スペースの案内も行い、来てくれる僧侶に配慮するのが大切です。僧侶はお盆の時期は1件だけではなく、たくさんの檀家さんを回ります。

そのため15分から30分の滞在時間になります。会食に参加しないのが基本なので御膳料は不要ですし、お茶を出してお招きします。

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浄土真宗のお盆のお墓参りまとめ

「ま」「と」「め」と書かれた積み木と電卓と時計

ここまで浄土真宗のお盆についての情報や、お盆の準備などを中心に書いてきました。

この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。

  • 浄土真宗でのお墓とは、阿弥陀様への信仰心を新たにする場所
  • 浄土真宗のお盆のお墓参りは特別ではない
  • 浄土真宗のお盆の準備は法事の時と同じで、送り火や迎え火はしない
  • 浄土真宗では、お酒やたばこを供えない

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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監修者

評価員(やまぐち)

山口 隆司(やまぐち たかし)

一般社団法人 日本石材産業協会認定 二級 お墓ディレクター

経歴

業界経歴20年以上。大手葬儀社で葬儀の現場担当者に接し、お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、位牌や仏壇をはじめ、霊園・納骨堂の提案や、お墓に納骨されるご遺族を現場でサポートするなど活躍の場が広い。

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