法事法要
初盆の合同法要とは?お寺で行う時の流れやマナーなどを解説!
更新日:2022.09.14 公開日:2021.12.11
故人が亡くなったあと、忌明け後に初めてくるお盆のことを初盆といいます。
初盆は自宅で行う法要が一般的ですが、お寺で行う合同法要があるのをご存じでしょうか?
この記事では、初盆の合同法要について詳しくご説明します。
合同法要に参列する際に持参するお布施の金額相場や、お供え物について把握しておきましょう。
合同法要での服装についても男女別でご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
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- 初盆の合同法要とは
- 初盆の合同法要をお寺で行う場合の流れ
- 初盆の合同法要をお寺で行う時の服装マナー
- 初盆の合同法要のお布施
- お布施の書き方
- お布施を入れる封筒
- 合同法要のお布施のマナー
- 初盆の合同法要でお供え物は必要?
- 初盆の合同法要の持ち物
- 初盆をお寺で行う場合のまとめ
初盆の合同法要とは
その年に初盆を迎える喪家が集まり、合同で故人を供養するのが合同法要の特徴です。
お盆やお彼岸は法要で混み合い、僧侶に自宅へ赴いてもらうことが難しくなります。
そのため、ほとんどのお寺では、お盆行事として合同法要を執り行っているようです。
また、自宅や斎場で初盆法要を行うのが難しい方にも合同法要はおすすめです。
初盆の合同法要をお寺で行う場合の流れ
初盆の合同法要をお寺で行う際は、どういった流れになるのかをご説明します。
基本的には①僧侶の読経や参列者の焼香、②読経後に僧侶の法話を聞くといった流れとなります。
お寺によって法要のやり方はさまざまなので、事前にお寺に確認しておくと安心でしょう。
例えば、ご本尊の前に位牌と遺影を並べて、戒名や家名を唱えてくれるお寺もあります。
初盆の合同法要を申し込んだ際、持ち物について連絡があるとは思いますが、位牌や遺影、お布施を持参することが多いようです。
また、数珠は自分のものを必ず持参しましょう。
数珠は自分の分身であるとされているものなので貸し借りはNGです。
もし忘れてしまった場合は、心を込めて合掌すれば問題ありません。
こちらの記事では、お盆休みについて詳しく解説しています。
お盆休みについて知りたい方はぜひこちらもご覧ください。
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初盆の合同法要をお寺で行う時の服装マナー
初盆の合同法要にはどのような服装で参列すればいいのでしょうか?
お寺で行う合同法要でも基本的には喪服で参列したほうがいいでしょう。
女性の服装
お盆時期はとても暑いため、喪服といっても黒いワンピースなどを着用するのがおすすめです。
お寺の空調状態にもよりますが、エアコンが効いているようなら羽織るものも必要です。
アクセサリーはパールが基本ですが、結婚指輪は身に着けていても構いません。
ただし、金色のリングや宝石のついたタイプは外したほうが無難です。
カバンや靴、ストッキングは黒色を選びます。
本革を使ったタイプは殺生を連想させるため避け、無地でなるべく光沢のないものにしましょう。
また、弔事でサンダルやミュールを履くのはNGのため、低いヒールのパンプスが基本となります。
男性の服装
男性はブラックスーツを着用します。
シャツは白色無地で、ネクタイや靴下、ベルトなどの小物は黒で統一します。
ネクタイピンは光ってしまうため外しますが、近年は弔事用のネクタイピンも販売しています。
弔事用に1つ用意しておくのもいいかもしれません。
靴も黒色のオーソドックスなタイプを履き、先のとがったデザインなどは避けましょう。
子供の服装
お子さんを連れていく場合は、無理に喪服を着用しなくても大丈夫です。
中学生以上なら制服が喪服の代わりになります。
小さいお子さんは、男の子なら白いシャツに黒やグレーの短パン、女の子なら黒や紺のワンピースがいいでしょう。
ただし、無理やり着慣れない服を着せて法要中にぐずってしまわないよう注意が必要です。
また、キャラクターものや音の出るサンダルは着用できません。
お寺によっては平服でも良い
お寺によっては、「喪服ではなく平服で構わない」としているところもあります。
合同法要を申し込む時にお寺へ確認しておくのが確実です。
喪服でいう平服とは、略喪服を指します。
喪服は正喪服・準喪服・略喪服と格式が3段階に分かれています。
略喪服はその中でも最もカジュアルな服装となります。
女性の略喪服は黒いワンピースやアンサンブルのほか、パンツスーツなども着用可能です。
合同法要でしたら、紺色やグレーなどダークカラーのスーツやセットアップでもいいでしょう。
男性の略喪服はグレーや紺のダークカラーのスーツとなります。
ブラックスーツでは黒の無地が基本でしたが、目立たなければストライプ柄が入っていても問題ありません。
こちらの記事では、初盆法要の服装について詳しく解説しています。
初盆法要の服装について知りたい方はぜひこちらもご覧ください。
スポンサーリンク初盆の合同法要のお布施
初盆の合同法要では、読経をあげていただく僧侶へ感謝の気持ちを込めてお布施を渡します。
お布施の金額相場
合同法要の場合、お布施の相場は5000円~3万円前後です。
自宅や斎場での法要は僧侶に出向いてもらうため、お布施とは別に御車代を包みますが、お寺での法要では交通費は不要です。
ただし、卒塔婆(そとうば)を新しく作ってもらう際は、お布施とは別に「塔婆料」を包みます。
塔婆料の相場は3000円~5000円程です。
塔婆とは?申し込み時に渡す塔婆料の書き方を紹介 も御覧ください。
お布施の金額は地域や慣習によっても異なります。
僧侶へどのくらい包むのか目安を聞いても、「お気持ちで」といわれることが多いようです。
その場合は「皆さんどのくらい包んでおられますか?」と聞いても失礼には当たりません。
お寺によっては「1万円から2万円をお包みください」と明記されていることもあります。
御車料
御車料は、お寺から僧侶がタクシーや自家用車で来られた時にお渡しする交通費で、地方によっても異なりますが、3000~1万円が相場です。
お寺で法要を行う場合は不要ですし、施主側がタクシーを手配したり、送り迎えをしたりする場合も必要ありません。
御膳料
法要の後に、僧侶をもてなすためのお斎(食事)の席を用意しますが、ご辞退された時には代わりに御膳料をお渡しします。
食事代となりますので、相場は5000~1万円です。
あらかじめ、お斎に出席されるかどうか、お尋ねしておきましょう。
お布施の包み方
お布施は白い封筒に「お布施」と書いてお金を包みます。
100均で販売している白封筒でも問題ありませんが、郵便番号の枠がないタイプを選びましょう。
お布施も香典と同じように、旧札を入れるのでは?と思われるかもしれませんが、新札でも問題ありません。
香典で旧札を入れる意味は「香典を包むために前もってお札を用意していた」と思われないためです。
一方お布施とは、僧侶へ感謝の気持ちを伝える、お心づけの意味合いが強いものです。
初盆法要は事前にわかっている法要でもあるため、新札を入れても問題ありません。
こちらの記事で初盆のお布施について解説しているので、ぜひご覧ください。
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お布施の書き方
表書きの書き方
お布施の表書きには、一般的に「お布施」もしくは「御布施」と記します。
地域や宗派によっては「読経料」「御回向料」などと書くこともあります。
「お布施」の字の下に書くのは施主の名前で、苗字だけでも大丈夫です。
お布施を書くときは、濃い墨を使うのがマナーです。
香典には「悲しみを表す」として薄墨を使いますが、お布施は僧侶への謝礼の意味が込められているので、どんな場合でも濃墨となります。
中袋の書き方
中袋がある場合は、中袋の表面の真ん中に縦書きで金額を記し、裏面の左側に縦書きで住所と氏名をフルネームで書きます。
金額の書き方
金額の数字は、旧字体を使うのがマナーです。
金額の頭に「金」の文字を書き、金額を入れた後には「圓」と記します。
例えば、5000円だと「金伍仟圓」となり、1万円だと「金壱萬圓」となります。
「圓」の下に「也」を入れ、「金参仟圓也」などと書く場合もありますが、「也」はなくても構いません。
こちらの記事で合同法要のお布施の書き方について解説しているので、ぜひご覧ください。
お布施を入れる封筒
白無地の封筒
白無地の封筒は、宗教や宗派を気にせずに使用できます。
数1000円から1万円程度入れる場合には、封筒タイプのもので大丈夫です。
多当折りで、中袋が付いているものは、3万円以上の高額なお布施用として使われます。
お布施の水引について
関西・四国・北陸地方では、黄白の水引が付いたものをお布施用に使っています。
四十九日までは黒白の水引ですが、一周忌以降は黄白の水引にするのが一般的です。
区別が難しいようなら、無地の白封筒を使うのが無難です。
こちらの記事でお布施の封筒について解説しているので、ぜひご覧ください。
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合同法要のお布施のマナー
お布施を渡すタイミング
お布施を渡すタイミングとしては、法要の終了後か、僧侶がお斎に出席される時は食事の後に渡すのが基本です。
ただ、終了後だとバタバタすることも多いので、僧侶が到着し、あいさつをする時にお渡しすることもあります。
お渡しする際には、感謝とお礼の気持ちを言葉に表しましょう。
終了後にお渡しする場合は「本日はお心のこもったお勤めをいただき、ありがとうございました。些少ではございますが、お納めください」などとあいさつします。
法要前にお渡しする場合は、あいさつを兼ねながら「本日はよろしくお願いいたします。こちらをお納めください」と申し添えます。
袱紗(ふくさ)に包む
お布施を包む袱紗は、四方に房が付いたものが正式ですが、一般的なものでも大丈夫です。
ただし、袱紗の色は紫など弔事用のものにしましょう。
お渡しする時は、切手盆の上に袱紗ごと置いて開き、僧侶がお布施の文字を読めるよう、僧侶の正面に向けます。
切手盆がない場合は、袱紗を両手のひらに乗せて差し出します。
お渡しする際に「些少ではございますが、お納めください」などと言葉を添えることを忘れないようにしましょう。
お札を入れる向き
お札を袋に入れる時は、お札の人物の肖像が表を向くようにそろえます。
お布施は、僧侶への謝礼のため、一般的に葬儀で言われるような「お札を裏返し」にする必要はありません。
新札を包んでも問題ない
葬儀の香典には、「急なことで新札が用意できなかった」という気持ちを表すため、古いお札を使うのがマナーとされています。
お布施の場合は、僧侶に対する施主からのお礼としてお渡しするものなので、新札を使っても差し支えありません。
初盆の合同法要でお供え物は必要?
合同法要の場合は、基本的にお供え物は持参しなくてもいいようです。
お寺の行事にもあたるため、事前にお供え物が用意されているのが一般的です。
お寺によっては「お供え物はご自由にお持ちください」とするところもあります。
その場合は、花や旬の果物、お菓子などを持参するといいでしょう。
花
供花を用意するのであれば、初盆の時期は白を基調とした花を選びます。
季節的に、ユリや菊、カーネーションなどが手に入りやすいでしょう。
棘のある花や赤色などの奇抜な色の花は、選ばないように気を付けます。
また、お寺ではどのように花を生けるのかも聞いておくことが大切です。
花瓶や花器に生けるのであれば切り花がいいですし、入れ物がない場合は、フラワーアレンジメントがいいでしょう。
果物
旬の果物は、スイカやメロン、ぶどうや桃などの丸いものがよいとされています。
丸は円のことで、故人との「縁」を意味します。
夏の暑い時期の法要となるため、日持ちしない果物は避けましょう。
お盆時期になると、スーパーや青果店でお盆用の果物の詰め合わせが販売しています。
また、青果店で「お盆用に詰め合わせを作ってほしい」とお願いすれば、熟れる前の果物で詰め合わせを作ってくれます。
故人の好きだった果物を入れてもらうのもいいでしょう。
お菓子
お菓子は常温で保存できて日持ちのする、個包装のマドレーヌやおせんべいなどがおすすめです。
和菓子なら、水ようかんや冷やしぜんざいの詰め合わせもあります。
近年は、常温で保存できて食べる時に凍らせるアイスも販売しています。
アイスなら、夏にぴったりのお供え物といえるでしょう。
ただし、お供え物を持参するかどうかはお寺によって異なるため、直接聞いてみるのがベストです。
こちらの記事では、初盆のお供え物について詳しく解説しています。
お供え物についてお悩みの方はぜひこちらもご覧ください。
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初盆の合同法要の持ち物
初盆の合同法要の持ち物一覧
- 数珠
なくてもマナー違反ではありませんが、弔事全般で使用することが多いので、持参した方が無難です。 - お仏前
昔は初盆に盆提灯を贈っていましたが、飾るスペースなどの都合から、今は盆提灯の代わりに「御仏前」や「御供物料」と書いた封筒にお金を入れ、お供えします。 - お供え物
お仏前とは別にお供え物として、日持ちするお菓子や果物、仏前で使うろうそくや線香、仏前に飾る花を持参します。 - そのほか、ハンカチ、時計、傘、手袋や、それらを入れるバッグ、小物入れなど。
初盆の香典の相場
初盆に包むお金は、3000~5000円が一般的な相場とされています。
故人と生前、とくに付き合いが深かったとして、1万円程度用意する方もいます。
相場は最低限の目安と考え、自身の立場に合った最適な額を選びましょう。
こちらの記事で初盆の香典について解説しているので、ぜひご覧ください。
初盆をお寺で行う場合のまとめ
ここまで、お寺で行う初盆の合同法要についての詳細を中心にお伝えしました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りになります。
- その年に初盆を迎える喪家がお寺に集まり、共に供養するのが初盆の合同法要
- お寺で行う合同法要には喪服で出席するのが一般的だが、略喪服でいい場合もある
- お布施の相場金額は5000円~3万円程度
- 合同法要でのお供え物は不要とされているが、お寺によっては持参が自由のところもある
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者
山口 隆司(やまぐち たかし)
一般社団法人 日本石材産業協会認定 二級 お墓ディレクター
経歴
業界経歴20年以上。大手葬儀社で葬儀の現場担当者に接し、お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、位牌や仏壇をはじめ、霊園・納骨堂の提案や、お墓に納骨されるご遺族を現場でサポートするなど活躍の場が広い。
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