法事法要
御霊前はいつ使う?御仏前との違いや香典袋の書き方も解説
更新日:2021.11.17 公開日:2021.11.07
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御霊前の書き方について
急にお葬式などに呼ばれた際に、不祝儀袋の表書きに「御霊前」か「御仏前」のどちらを記入するべきか迷うことはありませんか。
どちらも似たような言葉ですが、実はそれぞれに違いがあり、宗教によっても使い方が異なります。
そこで、この記事では
- 御霊前の書き方とは
- 御霊前を使うか迷ったときはどうすればいいのか
- 香典袋の書き方について
以上の内容で解説していきます。
御霊前の正しい使い方を知り、故人や親戚の方に失礼のないようにしたいものです。
香典袋を選ぶ際の注意点についても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
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御霊前には「亡くなった方の霊魂の前に供えるもの」という意味があります。
そのため、仏式で執り行うお通夜、葬儀(告別式)で香典袋に書かれることが多いです。
仏教では、故人が亡くなってから四十九日の間は仏になる前の霊魂の状態であると考えられています。
そのため、四十九日よりも前にお供えするものや香典には「霊」がつく「御霊前」を使用します。
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表書きの種類
ここでは、宗教ごとに使用する表書きの種類について解説します。
浄土真宗以外の仏教
浄土真宗以外の仏教では、故人が亡くなってから四十九日までの間は霊魂の状態にあると考えられています。
そのため、四十九日より前のお通夜や葬儀での表書きは「御霊前」を使用します。
四十九日が明けると故人は仏様になられると考えられています。
よって、四十九日法要以降の一回忌、三回忌、七回忌の法事などでは「御仏前」を使用します。
四十九日法要では、「御仏前」を使う方が良いとされています。
浄土真宗
仏教の中でも浄土真宗は少し考え方が異なっているので、表書きの書き方も異なります。
浄土真宗では、故人が亡くなった後すぐに浄土に成仏できるとされています。
そのため、四十九日より前でも「御霊前」を使わず、「御仏前」と書きます。
もし、仏教でも浄土真宗かどうか宗派が分からない場合は、「御香典」と記載するのがよいでしょう。
御香典はお花やお供え物の代わりに供えるものという意味です。
仏教であればどの宗派で使っても失礼にあたることはありません。
神道
神道で使用する表書きでは、「御玉串料」「御榊料」「御神前」が一般的に用いられます。
神道でも、亡くなった後は御霊になると考えられているため「御霊前」を使用しても失礼にはならないとされています。
「御仏前」や「御香典」は仏教でしか使えないので注意してください。
キリスト教
キリスト教で使用する表書きでは、「御花料」「御ミサ料」を用いることが一般的とされています。
キリスト教の考えでは、亡くなった後は霊魂となって神に召されるとされているので、「御霊前」を用いてもかまいません。
ただし、キリスト教でもプロテスタントの場合は「御霊前」を使用してはいけません。
キリスト教のプロテスタントでの表書きには、「御花料」「献花料」「忌慰料」と記入するようにしましょう。
「御仏前」や「御香典」は仏教でしか使えません。
神道では使わないので、注意してください。
無宗教
無宗教であっても、表書きは基本的に仏教と同じように考えてよいと言われています。
仏教だけでなく他の宗教でも使用されている「御霊前」を用いるのが一般的です。
他にも「御香典」「御花料」といった表書きを使用しても良いとされています。
スポンサーリンク御霊前を使うか迷ったら?
仏教で一般的に使われる「御霊前」ですが、表書きとして使用していい期間が決まっています。
そこでここでは、「御霊前」を使う期間について解説します。
四十九日法要の場合
仏教では四十九日を境に、表書きが「御霊前」から「御仏前」に変わるのが一般的とされています。
しかし、四十九日法要の際に「御霊前」と「御仏前」のどちらを使用するか迷う方が多いようです。
四十九日法要の時の表書きは「御仏前」を用いるようにしましょう。
故人は四十九日法要をもって成仏の許可が降りるとされているためです。
四十九日法要が繰り上げられた場合
現代では、四十九日法要を行う際は、親族が集まりやすいように週末にずらす場合も多いでしょう。
考え方としては、故人は四十九日法要を行うと成仏しているとされているので、日にちがずれた四十九日法要でも「御仏前」を使用します。
もし、四十九日前に法要が終わっており、出席できず後から香典を渡す場合も「御仏前」と記入しましょう。
四十九日法要を終えているか不明な場合
葬儀や四十九日法要は親族のみで行うことが多く、香典を渡したいけれどいつ亡くなられたのか分からないこともあるでしょう。
そのような時には「御香典」と記入するのがおすすめです。
「御香典」ならタイミングを気にせずに使うことができるため、四十九日法要を終えているか不明な場合でも使うことが出来ます。
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香典袋の書き方
香典袋の正確な書き方を知らない方も多いのではないでしょうか。
表書きをする外袋はなんとなく分かっても、中袋の書き方は分からないというケースも考えられます。
ここでは、香典袋の正しい書き方をご紹介します。
外袋
外袋には水引の上段に表書きを記入します。
下段には、基本的に香典を用意した人の名前をフルネームで記入するようにしましょう。
会社として香典を用意する場合は、下段の右寄りに会社名、その横に役職名と名前が中央になるように記入します。
香典を三名以内の複数人で用意する場合には、連名で名前を記入します。
最も目上の人の名前を下段中央に記入し、その左横に残り二名の名前を記入します。
もし、四名以上になるのであれば、代表者の名前を中央に記入します。
そしてその左下に少し小さく「外一同」と記入し、別紙に全員分の名前を記入するようにします。
四十九日法要より前の法要では薄墨の墨汁を、四十九日法要以降は濃墨を使用するようにしましょう。
中袋
中袋の表には、中に入れた金額を記入します。
ただし、金額は大字の漢数字を用いて記入するのが一般的とされています。
例えば五千円であれば「伍仟圓」、一万円であれば「壱萬圓」というように書きます。
また、金額の前に「金」を付けることがマナーとなっています。
金額が五千円であるなら「金伍仟圓」というように記入するのが正しい書き方です。
中袋の裏側には、用意した人の住所と名前を左下に縦書きで記入します。
住所は郵便番号、住所の順で記入し、名前はフルネームで書くようにします。
住所に用いる数字は普通の漢数字で問題ありません。
香典袋を選ぶ時の注意点
香典袋は宗教や中に入れる金額によって選ぶべき種類が異なります。
ここでは、香典袋を選ぶときの注意点をご紹介します。
水引
水引には三つの意味があるとされています。
1つ目は未開封である証、2つ目は魔除けの意味、3つ目は人と人を結びつけるという意味が込められています。
お祝い事では赤白の水引、葬儀や法要に使う場合は白黒か銀色の水引、というように使い分けられるのが一般的です。
宗教別の選び方
亡くなった方の宗教が仏教であるなら、白黒か銀の水引を使用します。
関西では黄白の水引を使うこともあるので、地域のしきたりに従うのが良いでしょう。
水引の結び方は、結びきりかあわじ結びの二種類が香典袋に使用されます。
どちらの結び方も一度結ぶとほどけづらく、不幸を繰り返さないという願いが込められています。
亡くなった方が神道である場合も、水引は仏教と同じものを用います。
キリスト教の方への香典袋は、水引が掛けられていないものを使用しましょう。
金額別の選び方
1,000~5,000円を包む場合は、黒白か青白(紺色と白)の水引のものを用います。
封筒に水引が印刷されているタイプのものを選んでもかまいません。
1万~3万円を包む際には、きちんと水引が掛けられるタイプの封筒を用意しましょう。
関西で主に用いられる黄白の水引は、1万~5万円を包む時に使用します。
5万円以上を包む場合は、銀色一色の双銀の水引を用いるようにします。
香典袋のデザイン
香典袋のデザインは宗教によって異なります。
仏教では、無地か蓮の花が描かれているデザインを用います。
蓮の花は仏教の花とされており、仏教以外の宗教では用いることができません。
神道では、無地のデザインのものを用います。
キリスト教では、無地のものか百合の花、もしくは十字架が描かれているものを使用します。
使用する墨
香典袋に使用する墨は、四十九日法要より前は薄墨を使用するのが一般的とされています。
薄墨を使うのは、涙で墨がにじんでしまったことを意味しています。
四十九日法要以降は、濃墨を使用して問題ありません。
また、筆ではなく筆ペンを使って問題ありません。
最近ではあらかじめ表書きが印刷されているタイプの香典袋も売られているので、そちらを使用しても良いです。
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中袋がない場合はどうする?
香典袋に中袋が付いていない場合もあります。
中袋がない香典袋では、香典袋の裏面に直接住所と金額を記入することになります。
特に記載欄が無いのであれば、金額は裏面の右側に、住所は裏面の左下あたりに縦書きで記入します。
縦書きで住所を記載するときは、番地などの数字を漢数字で記入するようにします。
もし、横書きの記入欄があるならば、漢数字ではなく算用数字を用いても良いとされています。
金額を記入する際は、中袋がある場合と同様に大字の漢数字を用います。
また、金額の前に「金」を付けるのを忘れないようにしましょう。
横書きの記入欄がある場合は、算用数字を用いて3桁ごとにカンマを入れて区切るようにして記入します。
表面は普通に記入して問題ありません。
スポンサーリンク浄土真宗で御霊前を使わない理由
浄土真宗で葬儀を行う場合、香典袋の表書きには「御霊前」は使用しないとされています。
浄土真宗では、人は亡くなるとすぐに阿弥陀如来の導きにより極楽浄土へ行き、成仏できると考えられているからです。
この考え方は、仏教の他の宗派とは異なっており、浄土真宗での仏事における特徴の一つとなっています。
仏教の他の宗派では、人は亡くなってから四十九日間は霊魂の状態であると考えられています。
そして、四十九日が明けてから浄土へと旅立つとされています。
そのため、仏教の浄土真宗以外の宗派で行われるお通夜や葬儀での香典には「御霊前」の表書きを用いるのがマナーとされています。
また、神道やキリスト教でも「霊」の存在を認めていることから、「御霊前」の表書きでも良いとされています。
ただし浄土真宗では、この「霊」という状態がないと考えられています。
そのため、お通夜や葬儀でも「御仏前」を用いることがマナーとなります。
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御霊前の書き方まとめ
ここまで御霊前と御仏前の違いや、香典袋の書き方などを中心にお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 御霊前を使うのは四十九日法要より前
- 御霊前を使うか迷ったら御香典を使う
- 香典袋は薄墨で記入し、数字は大字を用いる
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者
田中 大敬(たなか ひろたか)
厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター
経歴
業界経歴15年以上。葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから著名人や大規模な葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、特に士業や介護施設関係の領域に明るい。
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