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葬儀の香典袋の種類とは?選び方や書き方のマナーを解説

更新日:2022.06.15

香典

葬儀 ネクタイ 数珠 香典

記事のポイントを先取り!

  • 香典袋は葬儀やお通夜での香典を包む袋のこと
  • 香典袋は宗教宗派別・包む金額・地域の特性から判断する
  • 香典は現金書留で郵送可能

葬儀に持参する香典は香典袋に包みますが、香典袋にはさまざまな種類があるのをご存知でしょうか。

宗教や包む金額によってふさわしい香典袋が変わってきます。

この記事では、宗教や包む金額別に香典袋の選び方を解説していきます。
香典袋の表書きなどの書き方も合わせて紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。


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  1. 香典袋とは
  2. 香典袋の種類と選び方
  3. 香典袋の書き方
  4. 仏式や神道の香典袋の表書きで「御霊前」はいつまで使える?
  5. 香典袋の購入場所
  6. 香典は郵送できる
  7. 香典袋の渡し方
  8. 香典袋へのお金の入れ方
  9. 香典に関するマナー
  10. 香典袋の種類まとめ
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香典袋とは

香典_渡し方

香典袋通夜や葬儀で渡す香典を包む袋です。

香典袋として黒白の水引が付いているもののイメージがあるかもしれませんが、地域や包む金額によって水引の色は変わります。

水引とは香典袋の中央部分に結ばれている5本~10本の紐状のものを指します。

用途に応じて様々な結び方がありますが、香典袋の水引の結び方は結び切り・あわじ結びのどちらかになります。高額の香典を入れる際には、あわじ結びが使われることが多いです。

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香典袋の種類と選び方

香典袋にはさまざまな種類がありますが、何を目安に選べばいいのでしょうか?

宗教・宗派に合わせる

香典袋の選び方の目安の一つに、宗教や宗派の違いがあります。

仏教

仏式葬儀は、最も一般的な葬儀の形式です。葬儀の宗派に関して特に断りがない場合は仏式葬儀だと思っていいでしょう。

香典袋は無地のもの・蓮の花の絵柄が入ったものを使用します。

また、水引は黒白や黄白のものを使用し、包む金額が高いときは双銀のものを使用します。結び方は結び切りです。

神道

香典袋は必ず無地のものを選びましょう。

水引は双白や双銀が基本ですが、黒白の香典袋も使用可能です。結び方は仏教と同様、結び切りです。

キリスト教

香典袋は無地のもの・十字架や百合の絵柄が印刷されているものを選ぶようにしましょう。

また、水引は必要ありませんが、水引をつけたい場合には黒白の水引をつけます。結び方は仏教と同様、結び切りです。

無宗教(不明)

宗教が不明の場合は、香典袋は白色無地のものを使い、水引は黒白のものを使用するのが無難です。

包む金額に合わせる

香典をどのくらい包むかによって香典袋の種類は異なります。

香典の相場について、より詳しく知りたい方は「葬儀での香典の相場・金額は?年齢や故人との関係性ごとに解説」の記事もご覧ください。

3,000~5,000円の場合

包む金額が3,000~5,000円の場合、印刷多当を使い、結びは結び切りかあわじ結びが印刷されているものであれば、問題ありません。

印刷多当とは、もともと水引の絵柄が印刷されている種類のものです。水引の色は黒白のものが多いようですが、黄白のものもあります。

1~3万円の場合

包む金額が1~3万円の場合、水引封筒を使い、結び方は結び切りより、少し高級感が感じられるあわじ結びのタイプが多いです。

水引封筒は実際の水引が付いている種類で、水引金封とも呼ばれています。水引封筒の水引の本数は5本で、水引の色は黒白か黄白です。

3~5万円の場合

包む金額が3~5万円の場合、中金封を使い、結び方はあわじ結びが多いようです。

中金封は、和紙などを使用した高級感のある種類で、水引封筒よりもサイズが一回り大きいのが特徴です。水引の本数は7本以上で、水引の色は双銀です。

5~10万円の場合

包む金額が5~10万円の場合、大金封を使い、結び方はあわじ結びが多いようです。

大金封とは和紙の素材で作られており、中金封よりさらに一回り大きいサイズとなっています。水引の本数は10本で、水引の色は双銀です。

10万円以上の場合

包む金額が10万円以上の場合、特大金封を使い、特大金封は大金封よりもさらにサイズが一回り大きい香典袋です。
大金封を使う場合もあるそうです。

地域に合わせる

地域の風習によっても適切な香典袋の種類は変わってきます。

関西では黄白の水引の香典袋を使うことが多く、関東では黒白の水引の香典袋を使うことが多いようです。奈良県は例外で白黒の水引の香典袋を使うと言われています。

関西でも関東でも共通して使われているのは双銀の水引の香典袋です。地域によって水引の色が違うので、不安な場合は斎場や葬儀社などに相談してみましょう。

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香典袋の書き方

香典袋に書く表書きは宗派によって異なります。

上包みの表書き

上包みの表書きに書く内容は宗教や宗派によって変わるので気を付けましょう。

仏教

葬儀の形式が仏教の場合、表書きで使われる言葉は御霊前・御香料・御香典です。

浄土真宗の場合、御霊前ではなく、御仏前を使います。浄土真宗以外で、御仏前と書く場合は、四十九日を過ぎてからです。

神道

葬儀の形式が神道の場合、表書きでよく使われる言葉は以下の4つです。

  • 御霊前
  • 御榊料(みさかきりょう・おんさかきりょう)
  • 御玉串料(おたまぐしりょう)
  • 御神饌料(ごしんせんりょう)

神道の葬儀では、お香を使用しないため、表書きに御香典・御香料は使用しません。

また、神道では、故人は霊となって守護神になると考えられているため、表書きに御仏前も使用しません。

キリスト教

宗派表書き
カトリック献花料・お花料・ご霊前・御ミサ料
プロテスタント献花料・お花料・ 忌慰料
表1:キリスト教の宗派別の表書き

キリスト教での葬儀の場合、カトリックとプロテスタントで共通している表書きの言葉は献花料・お花料・ご霊前です。

他には、カトリックのみで使われる言葉として御ミサ料、プロテスタントのみで使われる言葉として忌慰料があります。

無宗教(不明)

宗派がわからないとき、表書きの名目は御霊前・御供物料とするのが無難です。もし表書きが間違っていても受取りはしてもらえます。

上包みの名前

表書きの下段には氏名を書きます。連名で香典を包む場合もそれぞれ書き方があります。

1名分の場合

表書きの真下に縦書きでフルネームを記入します。

2名分の場合

香典袋の中央下段に、2名分の氏名を記入します。

夫婦の場合は夫の氏名の横に、苗字抜きで妻の名前のみを書きます。

3名分の場合

3名全員の名前を目上の人から順に書いていき、上下関係がない場合は50音順に書きましょう。

会社や団体名は一番右側に記入します。


4名以上の場合

会社や団体からの香典の場合、「会社名(団体名)一同」もしくは「会社名(団体名)、他一同○名」と記入します。

そして全員分の名前と住所が記された紙を同封しておきましょう。

基本的に複数名での署名は3名までとされています。

中包みの金額の書き方

中包みとはお札を包む封筒のことです。

包んだ金額を記しますが、普通の数字ではなく旧漢数字を使用します。1万円なら金壱萬圓、3万円は参萬圓、5千円は伍仟圓と書き表します。

香典の中袋



お札は正面から見ると、顔が無い面が見えるように入れましょう。

これは、悲しみから顔を伏せていることを表現するためです。

中包みの住所

中包み裏側の左下には縦書きで住所を記入します。

郵便番号やマンションの部屋番号などは省略せずに細かく書くことが大切です。

中包みの名前

中包み裏側の左下に、住所に続いて氏名を書き入れます。

遺族の香典の集計の際に分かりやすくするためです。

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仏式や神道の香典袋の表書きで「御霊前」はいつまで使える?

香典袋の表書きとして定番の「御霊前」が使える時期について気になりませんか。

「御霊前」が使える時期は、葬儀のマナーを知る上で大切な点です。

「御霊前」がいつまで使えるのかを、「御仏前」との違いにも触れながらご紹介します。

「御霊前」と「御仏前」の意味の違い

まず「御霊前」は霊の状態になっている故人のことです。

仏教では、亡くなってから49日間は霊となって六道をさまようとされています。

葬儀の香典で「御霊前」と記すのも、霊である故人にお供えする意味があるためです。

一方「御仏前」は、仏様となった故人を指します。
亡くなって49日を過ぎると、故人は仏様に生まれ変わるというのが仏教の考え方です。

このため四十九日以降の法要では、表書きに「御仏前」と記します。

「御霊前」を使って良いのは四十九日法要まで

以上の考え方から、「御霊前」の表書きを使って良いのは四十九日法要までです。

四十九日を過ぎても「御霊前」を使うのは、故人やご遺族に対して失礼となります。

なお浄土真宗では、葬儀でも「御仏前」を使うのがマナーです。

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香典袋の購入場所

ここまで、どのような香典袋を選ぶべきかについて紹介してきました。ここからは、実際に香典袋はどこで買えるのかについてご紹介したいと思います。

コンビニ

コンビニでは主に3000円~1万円以下の香典袋を販売しているようです。

印刷多当・水引封筒はコンビニで購入できるので、急な葬儀の時には助かります。中金封以上の香典袋は取り扱いが少ないようです。

文具店

文具店では印刷多当タイプや水引封筒のほかに、3万円以上包める中金封や大金封まで売られています。

100円ショップ

100円ショップでも香典袋は販売しています。

コンビニと同様に、印刷多当や水引金封の香典袋が安価で購入できて便利です。中金封以上の香典袋はあまり販売していないようです。

葬儀社

葬儀社でも香典袋の販売はしています。万が一、香典袋を忘れてしまった場合は、葬儀社の方に声をかければ購入できることが多いです。

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香典は郵送できる

香典は現金書留での郵送が可能です。

お金を直接入れるのではなく、香典袋を現金書留の封筒に入れて郵送します。

現金書留以外で現金を贈ることは法律違反になります。郵送用の香典袋は白色無地のタイプが無難です。

包む金額が1万円までなら水引が印刷してあるタイプで、5万円以上なら双銀の香典袋で郵送するのが一般的です。

現金書留の封筒は縦19.7センチ、横11.9センチサイズです。あらかじめ香典袋が入るかどうか確認しておきましょう。

香典袋が書留用の封筒に入らない場合は、定形外郵便扱いにして現金書留で送ります。

通夜や葬儀まで時間がある場合は、葬祭場に送ります。一筆箋でもお悔やみの気持ちと葬儀に参列できないお詫びの手紙を入れると丁寧です。

また、家族葬などの場合香典をお断りしている場合も多いので、一度確認してから郵送するようにしましょう。

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香典袋の渡し方

ふくさとは、香典のような不祝儀袋や祝儀袋を包む布のことです。

香典を持ち運ぶときはふくさに包み、香典を渡すときに遺族の前で取り出します。 香典袋の包み方は下記の画像を参考にしてください。

袱紗での香典の包み方



香典を包むふくさは紺色やグレーなど寒色系が一般的です。紫色は慶弔どちらでも使用できておすすめです。

大判のハンカチや風呂敷でもふくさの代用ができます。

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香典袋へのお金の入れ方

香典を包む際は、香典袋へのお金の入れ方にもマナーがあります。

以下の2点について事前によく理解しておきましょう。

新札は避ける

香典袋にお札を入れる際、新札は避けるようにします。

香典で新札を使うと、故人のご不幸を予期していたとみなされるためです。

ご遺族を不快にさせたりトラブルに発展したりするため、絶対に避けましょう。

香典袋を包む場合、使い古したお札を包むのが一般的です。

もし手元に新札しかない場合は、折り目を付けてから入れるようにします。

裏向きに揃えて入れる

お札の向きは、肖像の印字されていない裏面を上にします。

肖像が伏している形になる分、故人を悼んでいるように見えるからです。

そしてお札を入れる際は、肖像が袋の底に来るように入れるのが作法です。

加えて2枚以上のお札を包む場合、向きを揃えるようにします。

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香典に関するマナー

香典袋に表書きをし、お金を入れる際にはいくつかマナーがあります。
細かいマナーですが、これを怠ると非常識扱いされかねないので注意しましょう。

以下で詳しく説明します。

香典は古札にする

香典袋に入れるお札は、新札を避けましょう。
新札を使うと、故人の死を待っていた・予期していたという印象を与えてしまい失礼にあたります。

もし新札しかない場合には、折り目をつけるなどすれば香典に使用しても大丈夫です。

また、古札でもあまりにもボロボロなものは故人や遺族に失礼になってしまいます。

香典袋の表書きは薄墨で書く

葬儀とお通夜に限り、香典袋の表書きは薄墨で行うことがマナーとなっています。

薄墨で表書きを行うには2つの理由があります。

1つ目は悲しみの気持ちを表すためで、2つ目は突然の訃報で墨をする時間も無かったことを表すためです。

初七日法要でも葬儀とお通夜と同様、表書きをするときには薄墨を使用します。四十九日法要以降の法事・法要は表書きには事前に予定されているため、薄墨は使用しないようにしましょう。

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香典袋の種類まとめ

封筒 香典

ここまで、香典袋の種類について中心に書いてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。

  • 香典袋は葬儀やお通夜での香典を包む袋のこと
  • 香典袋の選び方は宗教宗派別・包む金額・地域の特性から判断する
  • 香典は現金書留で郵送可能

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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