法事法要
お盆法要のお布施の相場は?お布施袋の選び方や書き方についても解説
更新日:2022.05.17
お盆に法要を行う場合、お布施を包む必要があります。
お布施を包む際には封筒の選び方や書き方などのマナーがあります。
お盆は年に1回なので、お布施のマナーを忘れている方も多くいると思います。
この機会にお盆のお布施のマナーを覚えて、気持ちのよいお盆を過ごしましょう。
そこでこの記事ではお盆のお布施について解説します。
お盆の法要の服装のマナーにも触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
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お布施とは
お布施とは、葬儀や法要の時に、僧侶へのお礼としてお金を渡すことです。
僧侶が先祖供養をしてくれたことへの感謝の気持ちを表します。
お布施はあくまで心づけであり、決して読経や戒名への対価ではありません。
そのため、お布施の相場は一律ではありません。
地域や宗派によって相場は異なります。
お盆のお布施の相場
お盆は先祖の霊を供養するのが慣習となっています。
各家庭で盆飾りをするのが一般的ですが、僧侶を呼んで本格的な法要をすることもあります。
以下でお盆で法要を行う場合のお布施について、簡単に解説します。
新盆のお布施
新盆(にいぼん)のお布施の相場は、4〜5万円です。
新盆とは四十九日の忌明け後、初めてのお盆のことです。
初盆(ういぼん)ともいいます。
普段お盆の法要を行わない家庭も、新盆では法要を行うことが多いです。
お布施の相場も通常のお盆の法要より多くなります。
新盆はたくさんの親戚を招いて法要や会食を行い、故人を偲びます。
通常のお盆のお布施
通常のお盆のお布施の相場は、5000〜2万円程度です。
僧侶を自宅に招き、新盆よりも小さい規模で法要を行います。
お車代と御膳料は、新盆の時と同様に渡します。
合同法要のお布施
合同法要のお布施の相場は、5000〜3万円程度です。
合同法要とは、僧侶を自宅に呼ばず、寺院でまとめて法要を行ってもらうことです。
お盆は法要が多く、スケジュールの調整がむずかしいことが多いです。
そのため合同法要を利用する人も増えています。
宗派別の相場
お盆のお布施の相場は宗派によって異なります。
宗派によってお盆の法要の重要度が変わるためです。
例えば真言宗は追善供養を重要視するため、他の宗派よりお布施が高くなります。
各宗派の相場は次のとおりです。
- 真言宗 3万〜5万円
- 曹洞宗 1万円
- 天台宗 1万円
- 臨済宗 1万円
- 浄土宗 1万円〜3万円
- 浄土真宗 5000〜1万円
- 日蓮宗 1万円〜3万円
お寺によっても違うため、気になる場合は親戚などに相談するとよいでしょう。
お布施以外に渡すお金
御車代
僧侶にお寺から法要の会場まで車やタクシーで来てもらった場合に渡す金銭です。
御車代の相場は5000~1万円程度です。
御膳料
法要の後には参列者や僧侶にお礼として会食(お斎)が催されます。
僧侶が会食を辞退された場合に御膳料を僧侶に渡す必要があります。
お膳料の相場は5000~1万円程度です。
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お布施袋の選び方と水引きについて
白封筒を使う
お盆のお布施では郵便番号が印刷されていない、白の無地の封筒を使います。
基本的に水引はつけません。
しかし、地域によっては水引をかける地域があります。
水引をかける際は、双銀、黒白、黄白のものを使います。
お布施袋の書き方
お布施袋は僧侶や寺院へのお礼なので、普通の黒墨を使います。
香典のように薄墨は使いません。
筆ペンや毛筆で書きます。
表書きの書き方
お盆のお布施の表書きは、「御布施」と表面の上部中央に書きます。
地域や宗派によって、「御礼」や「御回向料(ごえこうりょう)」と書くこともあります。
その下に施主名をフルネームか家名を書きます。
裏書きの書き方
封筒の裏面には中袋がない封筒を使う場合に住所・名前・電話番号を書きます。
封筒の裏面の左側に住所・名前・電話番号を記載します。
右側に金額を書く場合もあります。
中袋の書き方
中袋がある封筒を使う際には、中袋に住所、名前、お布施の金額を書きます。
金額は中袋の表面中央に書きます。
住所・氏名は中袋の裏面左半分に書きます。
この際の数字は算用数字でも構いません。
金額の書き方
金額を記入する際は大字と呼ばれる旧字体を用いましょう。
たとえば1万円の場合、「金壱万円也」と書きます。
「也」は書かなくても構いません。
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お布施を渡す際のマナー
お布施を渡す際のマナーには、次のようなものがあります。
お布施の渡し方
お布施は袱紗(ふくさ)に包んで持参し、袱紗から出して切手盆に乗せて僧侶に渡します。
切手盆がない場合は、たたんだ袱紗の上に載せて渡しましょう。
直接渡すことや、袱紗に包んだまま渡すのは、マナー違反です。
渡すタイミング
お布施を渡すタイミングは、当日僧侶に挨拶する時や、お帰りになる直前です。
僧侶の手が空いている時を見計らってお渡しするようにしましょう。
もしも機会がなかったら、翌日以降に渡すこともあります。
お金の入れ方
お札の肖像画が封筒の表側の上側になるように入れます。
お札を取り出した際、肖像画がすぐに見えるように入れましょう。
また、お札は新札が好ましいです。
お盆法要のお車代のマナー
僧侶に自宅まで来ていただく場合、交通費をお車代として渡します。
お車代は遠いところまで足を運んでもらったことに対する御礼と、交通費を兼ねます。
僧侶を迎えに行く場合や、お寺に出向いて法要を行うときは、お車代は不要です。
お車代の相場
お車代の相場は5000〜1万円です。
お寺から自宅まで近い場合は5000円、遠い場合は1万円が無難でしょう。
5000円〜1万円に、キリのよい実費をプラスして渡します。
お寺が遠方で、交通費が1万円では収まらない場合、タクシーの往復分以上は包むようにします。
お車代とお布施を一緒に包むのはNG
お車代とお布施は別の袋に包みます。
お布施は、法要を執り行ってくれた僧侶への感謝の気持です。
お車代は、どちらかというと交通費の意味合いが強いです。
そのため、お布施とお車代は別々の袋に包みましょう。
お車代の書き方
お車代の封筒は、無地の白封筒を用意します。
水引やのしは用いないのが一般的です。
表書き
「お車代」や「御車代」と毛筆や筆ペンで書きます。
その下に施主の名前を書きます。
書く場合はフルネームか「〇〇家」と表書きよりも小さい字で書きます。
宗派や地域によって書く場合と書かない場合があるので、確認しておくのが良いでしょう。
渡すタイミング
お車代はお布施と同じタイミングで渡します。
お布施の下にお車代を重ねて、切手盆に乗せて渡します。
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お盆法要の服装
新盆の法要には、平服(略礼服)を着用します。
通常のお盆の法要では、もう少しカジュアルな服装でも問題ありません。
男性の服装
新盆の場合、平服を着用しますが、普段着とは異なることに注意しましょう。
具体的には、以下のような服装がおすすめです。
- 黒や地味な色の無地のスーツ
- 白いワイシャツ
- 地味なネクタイ
- 黒靴下と、黒い靴
ネクタイピンやカフスなどの装飾品はつけないようにしましょう。
女性の服装
女性の場合も平服を着用します。
以下のような服装がおすすめです。
- 地味な黒やグレーのワンピース
- 地味な色のジャケットやブラウスとスカート
- 黒か肌色のストッキング
- 黒のパンプス
小物も地味な色で統一し、なるべく露出を控えるようにしましょう。
サンダルやミュールなどかかとの無い靴はマナー違反です。
子供の服装
子供の場合は、地味な色のポロシャツやワンピースなど落ち着いた服装であれば大丈夫です。
学校の制服があればそれを着用するようにしましょう。
よくある質問
Q:お布施はいくら包む?
A:通常のお盆の相場は5000~2万円程度です。
Q:お札の向きは?
A:お札の肖像画が封筒の表面にくるようにします。
開けたときにお札の肖像画が見えるよ入れます。
Q:お布施はどこに置く?
A:袱紗から出して切手盆の上に置いて渡します。
切手盆がない場合は袱紗に包んで渡します。
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お盆法要のお布施のまとめ
ここまでお盆のお布施を中心に書いてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下のとおりです。
- お盆のお布施の相場は5000円〜2万円
- 新盆の費用相場は通常より高い
- 奉書紙や封筒を使用して包む
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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監修者
田中 大敬(たなか ひろたか)
厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター
経歴
業界経歴15年以上。葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから著名人や大規模な葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、特に士業や介護施設関係の領域に明るい。
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