お葬式
弔電の宛名は喪主の名前でいいの?気付の使い方についても解説
更新日:2022.12.20 公開日:2021.11.17

記事のポイントを先取り!
- 弔電の宛名は喪主名にする
- 社葬の際は葬儀責任者や会社宛て
- 宛名に「気付」と記載する
急な通夜や葬儀に駆けつけられないときは、弔電を送ります。
弔電の宛名は誰の名前にすればいいのか、ご存じでしょうか。
この記事では弔電の宛名作成の注意点や、気付(きつけ)で送る際の詳細について解説します。
ぜひ最後までご覧ください。
みんなが選んだお葬式の電話相談
みんなが選んだお葬式では葬儀社、葬儀場選びのご相談に対応しております 他にも、葬儀を行う上での費用、お布施にかかる費用など葬儀にかかわること全般に対応しております。 なにかご不明な点がございましたら以下のボタンから遠慮なくお申し付けください。
24時間365日無料相談
0120-33-3737
電話をかける

手配いたします
ご危篤・ご逝去で
お急ぎの方はこちら
厳選して無料でご案内いたします
都道府県一覧から葬儀場を探す
こちらでご希望のエリアから葬儀場を検索できます。

こちらでご希望のエリアから葬儀場を検索できます。
弔電とは

弔電とは、事情があって通夜や葬儀に参列できない場合に送る電報のことです。
急な訃報で仕事の都合がつかなかったり、入院中だった場合に遺族へ弔意を表すことのできる手段です。
弔電は基本的に葬儀の行われる斎場宛に送りますが、仕事関係の場合は会社へ送るのが一般的です。
通夜か葬儀、どちらかに参列できるのであれば弔電は送らなくても問題ありません。
弔電の宛名の書き方

弔電の宛名は誰宛てに、どんな書き方をすれば良いのでしょうか。
基本的には喪主宛にする
弔電の宛名は、基本的に喪主宛で送ります。
そもそも弔電とは、故人の遺族に弔意を表すために送るものです。
そのため故人名を宛名にするのは、遺族に対して失礼になってしまいます。
喪主と面識がなく、ほかの知人に宛てたいという場合も喪主の名前で送るのがマナーです。
また、喪主の名前はフルネームで書くようにしましょう。
喪主がわからない場合
喪主の名前がわからない場合は、故人の名前を宛名に書いても問題ありません。
「(故人名)様 ご一同様」や「(故人名)様 ご遺族様」などと書きます。
喪主の方のお名前がわかれば一番良いのですが、遺族は葬儀の準備などで忙しく連絡もしづらいでしょう。
斎場に確認しても、個人情報保護の観点から教えてもらえないこともあります。
親族にお知り合いがいるのであれば、連絡を取って聞いてみましょう。
弔電は、通夜や葬儀の始まる前までに着くよう手配が必要です。
喪主のわからない場合は、無理をせず故人名で対応してOKです。
「(故人名)様 ご遺族様」の宛名であれば、マナー違反にはなりません。
会社から送る場合
会社から弔電を送るのは、以下の4パターンが考えられます。
- 自社の社員が亡くなった場合
- 自社の社員の家族が亡くなった場合
- 会社の取引先の社員や経営者が亡くなった場合
- 取引先の社葬の場合
1~3の場合の宛名は、個人の弔電と同じく喪主名となります。
4の社葬の場合だけ、宛名が葬儀責任者(葬儀委員長)もしくは会社名となることが多いです。
社葬の場合の宛名は「株式会社△△ (故人名)様 葬儀責任者様」などと記載します。
差出人の名義については、会社規定に則ります。
会社名を差出人とする場合は、略称にせず正式名称で記載するのがマナーです。
差出人が個人名の場合は、役職の高い方の名前を記載します。
取引先の社員が亡くなったときも現場の担当者名ではなく、役職の高い方の名前にしましょう。
差出人の書き方は「△△株式会社 代表取締役〇〇〇〇」など役職名を入れて記載します。
連名にできる?
弔電は連名で出すこともできます。
会社内の同じ部署の方たちや、故人の兄弟姉妹・友人などは連名で出すことが多いです。
同じような立場の方から複数の弔電を受け取ると、遺族のお礼状の手間が増えてしまいます。
連名にできる場合は、なるべくまとめて送った方が遺族の負担が減るでしょう。
どこまでの関係を連名にするのかは、決められていません。
故人と特に親しくしていた友人などは、個人名で送る方もいらっしゃいます。
基本的に故人との関係性で決めてOKです。
みんなが選んだお葬式の電話相談
みんなが選んだお葬式では葬儀社、葬儀場選びのご相談に対応しております 他にも、葬儀を行う上での費用、お布施にかかる費用など葬儀にかかわること全般に対応しております。 なにかご不明な点がございましたら以下のボタンから遠慮なくお申し付けください。
24時間365日無料相談
0120-33-3737
電話をかける

手配いたします
ご危篤・ご逝去で
お急ぎの方はこちら
厳選して無料でご案内いたします
気付の使い方について

自宅以外に弔電を送るとき、宛名に気付を使うことがあります。
気付はどのように使うのでしょうか。
気付とは
気付とは相手の自宅住所ではなく、関連する場所や会社へ送るとき宛名に使う言葉です。
弔電における気付とは、故人の通夜・葬儀が執り行われる斎場や、勤めていた会社へ弔電を送ることを指します。
葬儀場に送る場合
祭儀場へ気付で送る場合の書き方は「○○祭儀場 気付 (喪主名)様」や、「○○祭儀場気付 (故人名)ご一同様」とします。
会社に送る場合
会社へ気付で送る場合は「株式会社△△気付 (故人名)様 ご遺族様」などと書きます。
「株式会社△△気付 (喪主名)様」としてもOKです。
スポンサーリンク弔電の差出人の書き方

弔電の差出人については、なるべく詳細な情報を記載しておくのが丁寧です。
誰からの弔電かが遺族にわかりやすいだけではなく、お礼状を送る際にも調べる手間が省けます。
弔電は、告別式のときに喪主や葬儀場の司会の方が読み上げるのが一般的です。
名前の漢字が難しい場合はフリガナを振っておくと親切です。
故人とどのような関係だったかがわかりやすいよう、学校名や会社名のほか、部署や役職なども記載しておきましょう。
4人以上の連名の場合は全員の名前を記載せず、代表者1名の名前の横に「友人一同」と記載します。
全員の名前が書いてあると、読み上げるのも大変です。
ちなみに電報は、規定の文字数を超えると追加料金がかかります。
本文以外の会社名や役職名も、文字数に含まれる場合が多いです。
各会社によって規定文字数は異なりますので、よく確認しましょう。
みんなが選んだお葬式の電話相談
みんなが選んだお葬式では葬儀社、葬儀場選びのご相談に対応しております 他にも、葬儀を行う上での費用、お布施にかかる費用など葬儀にかかわること全般に対応しております。 なにかご不明な点がございましたら以下のボタンから遠慮なくお申し付けください。
24時間365日無料相談
0120-33-3737
電話をかける

手配いたします
ご危篤・ご逝去で
お急ぎの方はこちら
厳選して無料でご案内いたします
弔電の注意点

弔電を送る際に注意すべきポイントをお伝えします。
敬称を確認する
弔電では、故人を表すための敬称が決められています。
続柄別の敬称は以下の通りになりますので、参考になさってください。
父 | お父様・ご尊父(ごそんぷ)様 |
母 | お母様・ご母堂(ごぼどう)様 |
義理の父 | ご岳父(がくふ)様 |
義理の母 | ご岳母(がくぼ)様 |
夫 | ご主人様・ご夫君(ごふくん)様 |
妻 | 奥様・ご令室様・ご令閨(ごれいけい)様 |
祖父 | ご祖父様 |
祖母 | ご祖母様 |
兄弟 | ご令兄(ごれいけい)様・ご令弟(ごれいてい)様 |
姉妹 | ご令姉(ごれいし)様・ご令妹(ごれいまい)様 |
息子 | ご令息様・ご子息様 |
娘 | ご令嬢様・ご息女様・お嬢様 |
忌み言葉を避ける
弔電では、忌み言葉を避けて文章を作成しましょう。
忌み言葉とは冠婚葬祭で使用を控えるべき、縁起の悪い言葉のことです。
弔事の場合「終わる」「消える」などの言葉や、「度々」「次々」などの重ね言葉は避けます。
重ね言葉は不幸が重なって起きる言葉とされ、避けるべきとされています。
「また」や「再び」なども、重ね言葉と同様の意味となるため使用しません。
数字の4や9も、死や苦しみを連想させるため使わないよう注意しましょう。
宗教ごとの違いに注意する
宗教の違いによってもNGの言葉は異なります。
ここでは仏教と神道、キリスト教についてご説明します。
仏教
仏式の葬儀に出す弔電では、「迷う」「天国」「浮かばれる」という言葉は使用しません。
仏教で故人の霊は、冥途で輪廻転生を繰り返したあと、悟りを開いて成仏するといわれています。
そのため冥途で「迷う」ことや「浮かばれない」という言葉は縁起が悪いとされています。
仏式の葬儀では「ご冥福をお祈りいたします」と挨拶しますが、浄土真宗の場合は「冥福」の使用はNGです。
冥福とは、死後の世界の幸せを表す言葉です。
同じ仏教でも、浄土真宗では故人は死後すぐに成仏し仏様になるとされています。
死後も冥途をさまようことはないため、冥福は使用しません。
神道
神道の弔電でNGの言葉は「冥福」「成仏」「供養」「往生」などです。
神道では故人を家の守護神としてお迎えするのが葬儀の目的です。
故人は「仏」ではなく「神」となるため、仏に関する言葉は使用しません。
神道において故人は死後、霊ではなく御霊(みたま)となります。
「ご冥福をお祈りします」ではなく、「御霊が安らかに眠りにつけますよう」などに言い換えます。
「合掌」「弔い」「他界」もNGです。
キリスト教
キリスト教では、仏式の葬儀で使用される言葉は使用しません。
「冥福」や「成仏」の使用はNGとなります。
そもそもキリスト教徒仏教では、死生観が異なります。
キリスト教における「死」とは、永遠の安息を手に入れることを意味します。
そのため日本で弔事の挨拶として使われる「お悔やみ申し上げます」は使用しません。
「安らかな眠りにつきますようお祈り申し上げます」などの挨拶となります。
弔電のお礼は必要?

遺族側として弔電を受け取った場合、お礼はどうすれば良いのでしょうか。
お礼の品は必要ない
葬儀に参列されない方から弔電をいただいた場合、品物をお返しする必要はありません。
品物を送ることは丁寧なようですが、逆に相手が気を遣ってしまいます。
弔電のお礼には、お礼状を作成して葬儀後1週間以内を目途に送ります。
ただし弔電と一緒に香典や供花をいただいた場合は、お礼の品物と礼状を送るのがマナーです。
お礼の品物は、いただいた香典や供花の金額の1/3~半額程度を目安とします。
品物はお茶セットや調味料、タオルなどの消え物を用意します。
使用するとなくなる消え物を相手に送ることは、「不祝儀を繰り返さない」という意味が含まれています。
お礼状を用意する
弔電だけいただいた場合は、お礼状を用意します。
お礼状は白い便せんかハガキを使用して、できれば手書きで書くのが望ましいとされています。
お礼状を作成するポイントは以下の通りです。
忌み言葉を使用しない
弔電と同様に、忌み言葉の使用は避けます。
時候の挨拶を省く
通常の手紙のような時候の挨拶は省きますが、頭語と結語は入れます。
「拝啓・敬具」や「謹啓・謹白」などです。
句読点を使用しない
葬儀後の法要を滞りなく済ませられるよう、「止まる」の意味となる句読点は使用しません。
文字間に空白を入れたり、改行を行ったりしてバランスをとって書きます。
略儀であることのお詫びを入れる
正式なお礼とは、相手方に出向いて直接お礼を述べることです。
そのため、手紙でお礼を述べたことに対してのお詫びの言葉を必ず入れましょう。
「略儀ながら書中で失礼します」などと表します。
お礼状は相手方に「無事に弔電をいただきました」という報告も兼ねるため、なるべく早く送りましょう。
文例
弔電のお礼状のポイントを踏まえ、文例をご紹介します。
謹啓
この度は 故(故人名)儀の葬儀に際しまして ご多忙中にもかかわらずご丁重な弔電を賜り 厚く御礼申し上げます。
おかげさまで葬儀を滞りなく済ませることができました
ここに生前のご厚情に感謝いたしますとともに 今後とも変わらぬご厚誼を賜りますようお願い申し上げます
略儀ながら書中をもちまして謹んで御礼申し上げます
謹白
令和△年〇月〇日
住所
喪主名(+親族一同)
お礼状の最後には日付と住所・氏名(喪主名)を明記します。
故人と親しくしていた方には喪主名の横に「親族一同」と書き添えます。
みんなが選んだお葬式の電話相談
みんなが選んだお葬式では葬儀社、葬儀場選びのご相談に対応しております 他にも、葬儀を行う上での費用、お布施にかかる費用など葬儀にかかわること全般に対応しております。 なにかご不明な点がございましたら以下のボタンから遠慮なくお申し付けください。
24時間365日無料相談
0120-33-3737
電話をかける

手配いたします
ご危篤・ご逝去で
お急ぎの方はこちら
厳選して無料でご案内いたします
宛名を喪主以外にもできる?
弔電の宛名には、喪主の名前を書きますが、それには納得の理由があります。
斎場スタッフは、喪主様・故人様の名前を把握しており、受け取りがスムーズなためです。
中には喪主をあまり知らないため、喪主以外の知人に弔電を送りたいこともあるでしょう。
その場合、喪主以外を宛名にしてもOKですが、宛名書きのルールに要注意です。
知人の名前だけでは、斎場側が把握できずに届かない可能性もあり、失礼になります。
「(故人の名前か喪主の名前)様方(知人の名前)様」のように明記するとよいです。
スポンサーリンク弔電の宛名まとめ

ここまで弔電の宛名についての情報や、気付の使い方などを中心に書いてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 弔電の宛名は喪主名が基本だが、社葬の場合は葬儀責任者や会社名宛となる
- 弔電は斎場へ送るのが一般的だが、宛名に「気付」と記載して送る
- 弔電を作成する際は、宗教を考慮しながら忌み言葉を避ける
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
スポンサーリンク都道府県一覧から葬儀場を探す
こちらでご希望のエリアから葬儀場を検索できます。

こちらでご希望のエリアから葬儀場を検索できます。
監修者

田中 大敬(たなか ひろたか)
厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター
経歴
業界経歴15年以上。葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから著名人や大規模な葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、特に士業や介護施設関係の領域に明るい。
お葬式の関連記事
お葬式

更新日:2023.12.06
葬儀後の労いの言葉には何がある?遺族に声をかける際の注意点も解説
お葬式

更新日:2024.03.28
義理の祖母の葬儀には参列するべき?お悔やみの言葉についても解説
お葬式

更新日:2022.11.19
喪服はネックレスなしでもいい?知っておきたいネックレスの選び方
お葬式

更新日:2022.11.18
女性の略礼服とは?略礼服の種類やコーディネートなどを紹介
お葬式

更新日:2022.10.20
お悔やみの言葉は親戚同士でも言うべき?避けるべき言葉や挨拶とは
お葬式

更新日:2022.11.19
喪服で電車に乗るのはマナー違反?喪服が気になる場合の対応も紹介