お葬式
喪服はネックレスなしでもいい?知っておきたいネックレスの選び方
更新日:2022.11.19 公開日:2022.01.07
突然の訃報に慌てないために、喪服は準備しておきたいところです。
百貨店のブラックフォーマルコーナーに行くと、真珠のネックレスなども目にするでしょう。
女性の場合、ネックレスは喪服とともに必ず準備しなくてはならないのでしょうか?
そこでこの記事では、喪服はネックレスなしでもいいのかどうかについて説明していきます。
ネックレスの種類や、その他のアクセサリーが弔事で使えるのかどうかも知っておきましょう。
ぜひ最後までご覧ください。
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喪服にネックレスなしはマナー違反?
喪服には、必ずネックレスなどをつけなくてはいけないのでしょうか。
マナー違反を犯してしまわないように、参考にしてください。
和装の場合
喪服が和装の場合、基本的にネックレスなどのアクセサリーを着けないことがマナーです。
ただし、結婚指輪は身に着けておくことができます。
結婚指輪でも、派手なデザインやきらびやかなものは避けるべきでしょう。
和装の文化では、昔からネックレスのようなアクセサリーを着ける習慣がありません。
ですから、和装にネックレスを着けないのは普通のことです。
また、和装で使われる帯留めのような飾り物も、喪服では着けないほうが良いとされています。
故人の死を悼む葬儀の場では、着飾る必要はないと認識しておきましょう。
洋装の場合
喪服が和装の場合は、ネックレスなしでもマナー違反ではないことを前述しました。
一方で喪服が洋装の場合は、アクセサリーを身に着けることがマナーだとされています。
ただしこれは、西洋の考え方です。
洋装はご存知の通り、西洋から伝わりました。
西洋では、フォーマルな場において男性はネクタイ、女性はネックレスを着けることが正装とされているのです。
そのため、洋装の喪服にアクセサリーを着けないのは失礼に当たるという見方があります。
なお、日本における洋装の喪服に着けるアクセサリーとは、真珠の一連ネックレスを指すことが多いです。
スポンサーリンク喪服に合わせるネックレスは真珠が一般的
先ほども少し触れましたが、喪服(洋装)に合わせるネックレスは、真珠が一般的です。
なぜ、真珠が弔事のような悲しみの場面で定番となっているのでしょうか。
真珠は別名で「人魚の涙」と呼ばれ、涙の象徴とされています。
涙には悲しみのほかにも、敬意を示すという意味合いも含まれています。
そのため真珠は、故人の逝去を悼む葬儀の場でふさわしいとされているのでしょう。
ちなみに、洋装の喪服に真珠を着けるのが定番となったのにはきっかけがあります。
それは、1965年のイギリスで行われたウィンストン・チャーチル元首相の国葬にて、エリザベス女王が真珠を着けたことです。
これをきっかけに、上流階級の女性達に広がっていったとされています。
しかし、真珠のネックレスであればどのようなもので良いというわけではありません。
ここから、弔事にふさわしい真珠のネックレスの選び方について解説していきます。
真珠のネックレスのデザイン
まずは、真珠のネックレスのデザインについてです。
葬儀の場では、一連のネックレスを選びます。
二連以上のネックレスは、不幸が重なることをイメージさせてしまうのでマナー違反です。
真珠の一粒の大きさは、7〜8mmのものが適しています。
粒が大きいと派手な印象になり、ファッション性が高くなってしまうためです。
また、小さすぎるものや丸い粒ではないもの、そしてバロックパールのようなデコボコとした形も避けましょう。
派手にならないようにと、一粒パールネックレスを選びたくなる方もいるかもしれません。
しかしこれもマナー違反となります。
チェーンの部分の色(シルバーやゴールドなど)が、葬儀の場ではふさわしくないとされているためです。
真珠のネックレスの長さ
真珠のネックレスを喪服に合わせる際は、長さにも気をつけましょう。
葬儀に着ける真珠の一連ネックレスの長さは、40cmが定番とされています。
チョーカータイプのタイトな長さより少し首回りに余裕があり、鎖骨にかかる長さです。
胸にかかるほどのロングタイプは、悲しみが長引くことをイメージさせてしまうのでNGです。
真珠のネックレスの色
真珠ならばどのような色でもいいわけではありません。
葬儀にふさわしい色は、白・黒・グレーです。
白い真珠は、深い安らぎを与えるという意味をもつヒーリングストーンの一面があります。
黒やグレーの真珠にもヒーリング効果があり、傷ついた心を癒やす効果があると信じられています。
このような意味合いから、弔事で選ばれるようになりました。
ちなみに白の真珠のネックレスは、弔事だけでなく結婚式などの慶事でも使えるので一つ持っておくと重宝します。
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喪服にネックレスを着けない場合
前述で触れましたが、洋装の喪服にはネックレスを着けるのがマナーであるとされています。
しかし、絶対に必要というわけではありません。
喪服にネックレスなしでも、実は問題ないのです。
地域によってさまざまな考え方があるため、なかにはアクセサリーを葬儀で着けることに対して厳しい考えを持つ方もいるでしょう。
手元にあるネックレスが葬儀に合うか迷うようであれば、ネックレスなしの方が無難です。
スポンサーリンクネックレス以外のアクセサリーは?
ここでは、喪服に合わせるネックレス以外のアクセサリーについて解説していきます。
真珠のネックレス以外にも、葬儀で着けても良いものがあります。
しかし基本的に、故人を悼む葬儀の場では着飾る必要はないと認識しておきましょう。
指輪
前述でも触れましたが、結婚指輪は身に着けておくことができます。
ダイヤなど目立つ部分があれば、手の平側に回して目立たないようにするのも一つの方法です。
イヤリング・ピアス
喪服用のアクセサリーセットには、ネックレスとイヤリング(ピアス)がセットになっていることも多いでしょう。
イヤリングもピアスも、土台に一粒真珠のシンプルなものは着けられます。
凝ったデザインや、揺れるタイプのものはNGです。
ただし、ネックレスとイヤリング(ピアス)を一緒に着けると、華やかな印象になってしまうことがあります。
ネックレスだけを着けて、イヤリング(ピアス)は着けないのも選択肢の一つです。
ヘアアクセサリー
まとめ髪の際にお団子ヘア用ネットを使ったり、黒の布製のシュシュやリボンを使ったりするのは問題ありません。
当然のことですが、きらびやかな装飾のものは避けます。
時計
時計は外しておくのが無難ですが、目立たないものなら問題ありません。
金色の時計はNGです。
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喪服に合わせる真珠以外のジュエリーは?
ここまで弔事でのアクセサリーは、真珠が定番であることを説明してきました。
しかし、ほかにも使えるジュエリーがあります。
ここでは、喪服に合わせられる真珠以外のジュエリーである、「ジェット」「オニキス」「黒曜石」の3つを紹介します。
ジェット
ジェットは、旧石器時代から人々に浸透していたパワーストーンです。
海底で数百万年かけて化石化した樹木のことで、主成分はダイヤモンドと同様の炭素です。
ジェットの原石は真っ黒の塊で、丁寧に磨き上げるとしっとりとした美しい光沢を放ちます。
ジェットは、イギリスのヴィクトリア女王が喪に服す際に身に着けた宝石としても有名です。
この流れから、正式な葬儀用のジュエリーとして認識されました。
現在でも、国内外の王室や皇室で葬儀用のジュエリーとして身に着けられています。
日本においても、真珠と並んでジェットなら安心して葬儀に使えるでしょう。
和名は黒玉(こくぎょく)といいます。
オニキス
オニキスは魔除けの石として、昔から大切に扱われてきました。
和名は黒メノウといい、アゲート(メノウ)の一種です。
ヨーロッパでは、喪に服す際に身に着けるジュエリーとして使われています。
しかし日本ではまだ馴染みがなく、一般的ではない印象があります。
カットされたオニキスは輝きを放ってしまうため、葬儀で着けるのであればカットされていないものを選びましょう。
黒曜石
黒曜石(こくようせき)はガラス質の火山岩で、マグマの一部が急激に冷え固まってできたものです。
黒曜石もオニキスと同様に、魔除けの石として浸透してきました。
こちらも喪に服す際に身に着けるジュエリーとして、ヨーロッパでは有名です。
日本では数珠の素材の石として知られていますが、黒曜石のネックレスを葬儀で身に着けるのは一般的でない印象があります。
葬儀で身に着ける場合は、球形で輝きが控えめなものを選びましょう。
スポンサーリンク喪服のネックレスまとめ
ここまで喪服にはネックレスなしでもいいのかについての情報や、ネックレスの選び方などを中心に書いてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 喪服が和装の場合はネックレスを着けない、洋装は着けるのがマナー
- 葬儀用ネックレスは、真珠のデザイン・色・長さなどに注意する
- 葬儀では、あえて喪服にネックレスなしという選択肢もある
- 真珠以外に葬儀で使えるジュエリーは、ジェット・オニキス・黒曜石
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者
唐沢 淳(からさわ じゅん)
経歴
業界経歴10年以上。大手プロバイダーで終活事業に携わる。葬儀の現場でお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから大人数の葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとにも数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、ユーザー目線でのサービス構築を目指す。
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