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法事法要

法事の香典で薄墨を使うのはいつまで?薄墨の意味についても解説

更新日:2022.05.19

香典

香典_渡し方

記事のポイントを先取り!

  • 香典で薄墨を使うのは初七日まで
  • 四十九日以降は濃墨を使う
  • お布施の表書きは濃墨を使う

お通夜や葬儀の際に渡す香典袋の表書きは、薄墨で書くのが一般的です。

葬儀後の一周忌や三回忌の法事のときも、香典袋は薄墨で書くのでしょうか。

この記事では香典に薄墨を使用する意味についてご説明した後、香典袋の書き方や渡し方などについてお伝えします。

ぜひ最後までご覧ください。



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  1. 薄墨とは
  2. 香典で薄墨を使う場合
  3. 弔事で濃墨を使う場合
  4. 香典を渡す時のマナー
  5. 印刷した香典袋を使うのはマナー違反?
  6. お布施にも薄墨を使うべき?
  7. 法事の薄墨のまとめ
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薄墨とは

筆ペンで香典袋を書いている手元

薄墨とは通常の墨色よりもグレーに近い色の墨のことです。

通夜・葬儀に持参する香典袋の表書きは、薄墨で書くのが基本とされています。


なぜ通夜・葬儀の香典袋には薄墨を使うのでしょうか。

諸説ありますが、突然の訃報で墨を磨る時間がなかったため硯に涙がにじんで薄まったことを表すためという説が一般的です。

昔はボトルに入った墨汁などはなく、文字を書くたびに硯で墨を磨っていました。

その時間を惜しむほど急いで駆け付けたという意味となります。


葬儀の際の表書きに薄墨を使うことは、遺族の悲しみに寄り添ったマナーだといえます。

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香典で薄墨を使う場合

白黒の水引の香典

香典袋に薄墨を使うのはいつまでになるのでしょうか。

お通夜と告別式、初七日のみ

香典袋に薄墨を使うのはお通夜・告別式と初七日のみです。

初七日の次の四十九日法要からは濃墨(こずみ)を使用します。


初七日は故人が亡くなってから7日目の追善供養ですが、現代では葬儀の日に一緒に行うのが一般的です。

薄墨を使うのは、故人が亡くなって間もないときのみとなります。

表書き

仏式のお通夜・葬儀の香典袋の表書きとしては「御香典」や「御香料」、「御霊前」などと書きます。

表書きと、その下に書く差出人の名前も薄墨で書きます。


仏教の中でも浄土真宗においては、「御霊前」と書くのはマナー違反です。

浄土真宗の教えでは、故人は亡くなってすぐに成仏し極楽浄土へ行けるとされています。

そのためお通夜・告別式の段階から表書きは「御仏前」とします。


他の宗派では命日から49日目までは、故人の霊が現世にとどまるとされているので「ご霊前」を使います。

「御仏前」と書くのは四十九日以降です。


ちなみにキリスト教や神道の場合も、葬儀の香典袋は薄墨を使用します。

キリスト教の表書きは「御花料」、神道の場合は「御玉串料」や「御榊料」と書きます。

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弔事で濃墨を使う場合

墨汁が付いた筆の先

薄墨を使わず、濃墨を使うのはどのような場合なのかを解説します。

香典の中袋に書く住所や名前

中袋に差出人の住所や名前、包んだ金額を記載するときは濃墨で書きます。

中袋とは、香典袋の中にあるお札を入れる袋のことです。


遺族は中袋に記載された住所や名前を参考に、香典返しやお礼状を送ります。

そのため濃墨色で、はっきりとわかりやすく書くよう心がけましょう。

表書きにはサインペンや万年筆の使用はNGですが、中袋に使用するのはOKです。

四十九日法要以降

お通夜と告別式・初七日が終わったあと、次に迎える法要は四十九日法要となります。

四十九日法要からは、香典袋の表書きは濃墨で書くようにします。


薄墨の使用は、故人が亡くなって間もない頃までです。

それ以降の法事では、濃墨で書くと覚えておきましょう。


葬儀では「突然のことで慌てて駆けつけた」ため薄墨しか用意できなかっただけで、法事では濃墨を使います。

法事の香典を濃墨で書くのは「香典袋を丁寧に用意した」という意味合いとなります。


ちなみに薄墨で書くのか濃墨で書くのかは、地域によっても異なります

京都では、お通夜や葬儀のときも濃墨で書くのが一般的です。

お住まいの地域の慣習をよく確認したうえで記入しましょう。

お布施の表書き

僧侶に渡すお布施を書くときは、たとえ通夜や葬儀であっても濃墨を使用します。


そもそも香典の表書きを薄墨で書くのは、参列者が遺族に配慮する気持ちからです。

それに対してお布施は、遺族が僧侶への感謝の気持ちとして渡すものです。

そのため香典のように薄墨で書く気遣いは、お布施には不要だと言えます。

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香典を渡す時のマナー

香典を遺族に渡すときのマナーについてお伝えします。

お札の入れ方

香典に包むお札は、肖像画を伏せて入れるようにしましょう。

悲しみで顔を伏せるという意味があります。


また葬儀に備えていたと捉えられるため、香典に新札を使用することは好ましくありません

お札は新札を避け旧札を入れますが、あまりにくたびれたお札は逆に失礼にあたります。

多少使用感があるくらいのお札にしましょう。

新札しか手元にない場合は、1回半分に折って折り目を付ければ問題ありません。

渡し方

葬儀場で葬儀や法事が執り行われる場合は、受付で記帳して香典を渡すのが一般的です。


香典は袱紗(ふくさ)という絹やちりめんでできた小さな風呂敷のようなものに包んで持参します。


渡すときは右手の上に袱紗を置き、左手で開いて香典を取り出します。

そして香典袋を袱紗の上にのせ、相手側から見て表書きが読めるように向きを変えます。

両手で香典を渡しますが、「この度はご愁傷様でした」と小さな声で一言添えるのがマナーです。


香典を渡すときに、長話をするのはタブーとされています。

短い挨拶のみにとどめましょう。


法事で香典を渡すときも、お通夜や葬儀の時と基本は変わりません。

ただ葬儀のときに使う「この度はご愁傷さまでした」という挨拶はしません。

法事では「お招きいただきありがとうございます」という挨拶になります。

親族同士であれば「ご苦労様です」と言います。


施主の自宅で法事をするときや弔問で香典を持参する場合、受付がない場合もあります。

そのような場合、仏壇の前に香典をお供えするときは表書きを自分から読める向きにしておきます。

香典は故人へ向けてではなく、遺族に向けてお渡しするものだからです。

仏前に供えるのか施主へ直接お渡しするのかは、渡す際にお聞きしましょう。

袱紗での香典の包み方


袱紗は冠婚葬祭で使用するものですが、弔事で使用するときはグレーや紺などの寒色系を選びます。

紫色の袱紗ですと、慶弔どちらにも使用できておすすめです。

袱紗の包み方には順番があります。

正方形の袱紗を、ひし形になるようにテーブルに置きます。

真ん中に香典袋を置き、右→下→上→左の順に折りたたんでいきます。

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印刷した香典袋を使うのはマナー違反?

「御会葬御礼」「御霊前」「お清め塩」と書かれた封筒

香典袋には、もともと「御香典」や「御霊前」など表書きが印刷してあるタイプも販売されています。

印刷した香典袋は使用して良いのでしょうか。

以下で詳しく解説します。

マナー違反ではない

表書きが印刷されている香典袋を使うのは、特にマナー違反にはあたらない場合が多いです。

毛筆に自信のない方や、急いでいて時間のない方などは利用して問題ありません。

パソコンとプリンタがあれば、年賀状のように自宅で印刷することも可能です。


お通夜や葬儀のときは、薄墨の色に近いグレー色に設定しましょう。

手書きの方が無難

表書きが印刷された香典袋でもマナー違反ではないのですが、心がこもっていないと感じる方もいるようです。

特に年配の方は、手書きでないと失礼と感じる方がいらっしゃるかもしれません。

達筆でなくても良いので、できれば手書きで書くことをおすすめします。

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お布施にも薄墨を使うべき?

葬儀や法事では、僧侶にお布施を渡します。

お布施の表書きも、薄墨で書いたほうが良いのでしょうか。

薄墨を使う必要はない

お布施の表書きには、薄墨を使う必要はありません


そもそも香典とお布施は渡す意味が異なります。

香典とは、葬儀の負担を軽減するための相互扶助の考えから渡すものです。

一方、お布施は読経してもらう僧侶へ感謝を表す心づけの意味に近いものです。


薄墨は「急いで駆け付けたため」や「悲しみのため」に使うので、お布施には当てはまらないといえます。


お金を包む袋にも違いがあります。

水引のついた不祝儀袋に入れる香典袋に対して、お布施は白無地の封筒を用います。

また金額を記載する香典袋に対して、お布施は金額を書いても書かなくてもどちらでも良いとされています。


香典とお布施は別物として考えましょう。

ボールペンは避けるべき

お布施の表書きも香典と同様に、基本的には毛筆で書くようにします。

中袋に書く名前や住所は、ボールペンでも問題ありません。


毛筆に自信がないのであれば、筆ペンの使用をおすすめします。

弔事用の筆ペンで、ペン先が硬めのタイプなら書きやすいでしょう。

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法事の薄墨のまとめ

筆ペンを持った手

ここまで、法事で香典を薄墨で書く必要があるのかなどについてお伝えしました。

この記事のポイントをおさらいすると以下の通りになります。

  • 通夜・告別式・初七日は香典を薄墨で書く
  • 中袋に書く名前や住所は濃墨
  • お布施の表書きに薄墨は使用しない

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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監修者

評価員(たなか)

田中 大敬(たなか ひろたか)

厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター

経歴

業界経歴15年以上。葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから著名人や大規模な葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、特に士業や介護施設関係の領域に明るい。

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