法事法要
仏壇のサイズはどれくらい?サイズの見方や選ぶ際の注意点も紹介
更新日:2022.01.24 公開日:2021.12.18

記事のポイントを先取り!
- 仏壇のサイズ表記には尺寸、号、代の3種類がある
- 仏壇の種類によってサイズが異なる
- ミニ仏壇など、コンパクトなサイズの仏壇もある
仏壇を選ぶ際は、設置場所に収まる大きさかを確認することが重要です。
しかし実際に仏壇のサイズを見てみると、「尺」や「号」、「代」といった馴染みのない単位で表記されていて、困ってしまうことがあります。
そこでこの記事では、仏壇の単位やサイズを中心に詳しく説明していきます。
実際に仏壇を購入するときに慌てずに済むよう、今のうちに基本的な知識を身につけておきましょう。
置く場所に便利なコンパクト仏壇や、仏壇の置き場所選びについても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
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仏壇のサイズに使われる単位
最初でも軽く触れましたが、仏壇のサイズ表記にはタイプにあわせて、「尺寸」「号」「代」という3種類の単位が使われています。
もちろんcm単位も併記されていることが大半ですが、知識として把握しておくにこしたことはありません。
そこでまずは、この仏壇のサイズに使われる3種類の単位について、簡単に説明していきたいと思います。
「尺寸」とは
「尺寸」はメートル法が採用される以前に使用されていた「尺貫法」による長さの単位で、台付き仏壇(床置き仏壇)で使われることが多い表記です。
cmに換算すると、1寸は約3.03㎝cm、1尺は約30.3cmになります。
仏壇に尺寸が用いられるのは、尺寸で表されている仏間に表記をあわせたのが理由です。
たとえば「三尺仏間」と呼ばれる仏間に置ける仏壇は、「三尺仏壇」や「三尺仏間用」と呼ばれることがあります。
具体的な長さの決まりはなく、同じ尺でもメーカーによって多少違っている場合があります。
三尺仏壇の場合、横幅はおよそ90cm以内です。
「号」とは
「号」は仏壇の高さを表す単位で、1号は1寸と同じ約3.3cmになります。
主に上置型仏壇で使われる単位でしたが、最近はどのタイプの仏壇でも号で表記されていることが多くなっています。
号表記の場合、単純に高さのみを表している場合と、横幅と高さを表している場合がある点に注意してください。
たとえば「15×20号」といった表記なら、横幅が15号(約45~50cm)で高さが20号(約60~66cm)になります。
「代」とは
「代」は、主に金仏壇と呼ばれるタイプで使われている単位です。
仏壇用掛け軸の大きさを表す単位でもあり、その仏壇に飾ることができる掛け軸の大きさを表しています。
外寸ではなく、内寸を表している点に注意してください。
たとえば50代の掛け軸は長さが30cm前後ですが、50代の仏壇は150cm前後の高さになります。
タイプごとの仏壇のサイズ

仏壇には主に以下の3タイプがあり、タイプによってサイズはさまざまです。
- 台付き仏壇
- 上置型仏壇
- 地袋仏壇
ここでは仏壇のタイプごとに、特徴や一般的なサイズについて解説していきたいと思います。
台付き仏壇
台付き仏壇とはその名の通り、仏壇を置く台が付属しているタイプの仏壇です。
床に直接置けるため、仏間や和室にこだわらず設置できます。
洋風デザインの台付き仏壇であれば、リビングに置いていてもうまく馴染みます。
なお台付き仏壇は、台も含めたサイズで表記されています。
仏壇の前に座って拝みたい場合は、仏壇部分が高くなりすぎないよう、台の高さに気を付けてください。
また横幅は、扉を閉じた状態のサイズになります。
後ほど詳しく解説しますが、横幅にも十分注意してください。
台付き仏壇のサイズは、高さ120~170cmが一般的とされています。
上置型仏壇
上置型仏壇は、家具などの上に置く比較的小さなタイプの仏壇です。
タンスなどのしっかりした家具の上に置けるため、わざわざ仏壇を置くスペースを用意する必要がありません。
上置型仏壇の一般的なサイズは高さが50~70cmになりますが、もっと小さいサイズもあります。
設置場所にあわせて、適切なサイズを選びましょう。
地袋仏壇
仏間のある和室でよく見かける、床に接している戸棚を地袋といいます。
地袋仏壇は、その地袋の上にあるスペースに設置するタイプの仏壇になります。
高さ100~130cmが一般的とされています。
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仏壇選びの注意点
仏壇選びではどうしてもサイズやデザイン、値段に注目しがちです。
しかし、それ以外にも注意してほしい点がいくつかありますので、ぜひ確認してみてください。
扉が開いた状態も考慮する
意外に見落としがちなのが、仏壇の扉を開いた状態での幅です。
仏壇こそ収まるものの扉を開くスペースが足りない、という事態にならないよう、扉を開く余裕があるかどうかも確認するようにしてください。
仏壇に表記されているのは、扉が閉じられた状態の横幅です。
仏壇には左右それぞれに2つ折りの扉が付いていますので、表記されている横幅の1.5倍が、扉を開いた状態のサイズになります。
たとえば横幅が50cmの仏壇の場合、扉を開いた際の横幅は75cmです。
80cm程度のスペースであれば、余裕をもって設置できるでしょう。
販売店によっては細かい指定がない
仏壇販売店によっては大、中、小など、大まかに表記していることがあります。
このような場合、お店に具体的な数値を確認する必要が出てきますので、あらかじめ設置場所候補のサイズを測っておくのがおすすめです。
仮にアバウトな表記ではなかったとしても、しっかりと数字で設置場所を把握しておくことで、サイズ選びに失敗する可能性を減らすことができるでしょう。
スペース不要のコンパクト仏壇とは
仏壇の種類としては、すでに紹介した台付き仏壇、上置型仏壇、地袋仏壇が一般的です。
しかし最近では、よりコンパクトな仏壇や壁に掛けられる仏壇など、近年の住宅事情に適した仏壇が販売されています。
ここではそんな新しいタイプの仏壇について、特徴やサイズを紹介していきます。
ミニ仏壇とは
一般的な上置型仏壇をさらにコンパクトにしたものを、ミニ仏壇と呼びます。
中には家具風や洋風など、リビングなどに置いても違和感のないようにデザインされているものもあります。
高さが30~60cm(11~18号)程度のものが一般的ですが、さらに小さい携帯タイプの仏壇もあります。
ミニ仏壇は小さい分だけ軽く、一般的な仏壇よりも比較的楽に持ち運べます。
模様替えなどにあわせて、気軽に設置場所を変えられるのも魅力です。
壁掛け仏壇とは
その名の通り、壁に掛けるタイプの仏壇です。
スペースが必要なく、壁であればどこにでも設置できるのが特徴です。
一見して仏壇とは思えないような、シンプルでおしゃれなデザインの壁掛け仏壇もあり、インテリアとして飾ることもできます。
サイズも大小さまざまですが、価格が20~40万円程度が相場と少々高めではある点と、設置工事が必要な仏壇も多いというデメリットがあります。
特に賃貸住宅の場合、そもそも壁に穴を開ける、釘を打つなどが禁止されていることも多いため、注意が必要です。
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仏壇を置く場所の選び方
昔の家には当たり前のように仏間がありましたが、今では和室そのものがないケースも珍しくはありません。
また一説には仏壇を置くのに推奨される方角などもあり、置き場所に悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。
そこでここからは、仏壇の設置場所を決める際に役立つ情報を紹介していきます。
置き場所の選び方
仏壇を置く場所を決める前に、まずは仏壇を置いてはいけない場所を確認しておくことが重要です。
以下が、代表的な仏壇を置くべきではない場所になります。
- 直射日光(西陽)が当たる場所
- 湿気が多い場所
- 冷暖房の風が直接当たる場所
木製の仏壇は非常に繊細で、直射日光や湿気、冷暖房の風は、仏壇を痛めてしまう原因になります。
故人を祀る大切な仏壇を大事にするという意味でも、これらの場所を避けた上で、こまめにお手入れをすることをおすすめします。
仏壇の向き
仏壇には、適しているとされる向き(方角)がいくつかあります。
しかし結論としては、どの向きに置いても問題ありません。
どうしても気になる場合は、菩提寺に相談してみましょう。
以下に、代表的な説を紹介します。
①東面西座説(とうめんせいざせつ)
仏壇は東側に向けるのが良い、とする説です。
仏教発祥の地であるインドでは、太陽が昇る東側は出世を表すめでたい方角だとされているのが理由など、諸説あります。
②南面北座説(なんめんほくざせつ)
南側に向けるのが良い、とする説です。
王は南向きに座る、という中国の慣習が元になったとされています。
③西方浄土説(さいほうじょうどせつ)
西側に向けるのが良い、とする説です。
仏教では西側に極楽浄土があるとされていて、西方浄土とも呼ばれています。
仏壇を西に向けて祈ることは、この極楽に向けて祈るのと同じと考えられました。
④本山中心説(ほんざんちゅうしんせつ)
その宗派の本山(最も重要な中心的寺院)の方角に向けるのが良い、とする説です。
住んでいる場所によって本山との位置関係が変わってくるのが特徴です。
⑤春夏秋冬説
季節に方角を当てはめ、それぞれに意味を見出す考え方です。
どの方角も良い意味なので、好みで選んでしまって大丈夫です。
それぞれの意味は、以下の通りです。
- 東(春):万物のはじまり
- 南(夏):実を結び
- 西(秋):収穫の時期を迎え
- 北(冬):収める
神棚の位置に注意
家に神棚がある場合は、仏壇との位置関係にも注意してください。
神棚は家の中で神様や先祖を祀り、お祈りするためのもので、仏壇と同様に大切にすべきものです。
そのため神棚の下に仏壇を置くなど、上下関係になってしまうような位置は不適切とされています。
また、神棚と仏壇を向かい合わせに配置するのもNGです。
どちらかをお参りする際、もう片方に背を向けてしまうためです。
仏壇のサイズまとめ

ここまで仏壇のサイズなどを中心にお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 仏壇のサイズ単位は「尺寸」「号」「代」の3種類
- 扉が開いた状態の横幅や、アバウトなサイズ表記に注意
- 最近では利用しやすいコンパクトな仏壇もある
- 仏壇はどの向きに置いても大丈夫
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者

袴田 勝則(はかまだ かつのり)
厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター
経歴
業界経歴25年以上。当初、大学新卒での業界就職が珍しい中、葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから皇族関係、歴代首相などの要人、数千人規模の社葬までを経験。さらに、大手霊園墓地の管理事務所にも従事し、お墓に納骨を行うご遺族を現場でサポートするなど、ご遺族に寄り添う心とお墓に関する知識をあわせ持つ。
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