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法事法要

浄土真宗の仏壇の選び方とは?仏具の飾り方についても説明

更新日:2023.11.19

仏壇

仏壇に向かって祈りをささげる僧侶の背中

記事のポイントを先取り!

  • 浄土真宗の仏壇の選び方には特に決まりはない
  • 浄土真宗では、お水をお供えしない
  • 浄土真宗では、おりんをむやみに鳴らしてはいけない

浄土真宗は他の宗派と違って法要などでは独特のしきたりがあります。
仏壇の選び方や仏具の飾り方に関しても同様に独自のものがあるようです。

そこで、この記事では浄土真宗における仏壇の選び方や仏具の飾り方を中心に解説していきます。
浄土真宗における仏壇のルールを理解し、正しく仏壇を選び、仏具を飾りましょう。
法名軸の祀り方についても解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。

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  1. 浄土真宗の仏壇の選び方
  2. 浄土真宗の仏壇に必要な仏具
  3. 浄土真宗の仏具の飾り方
  4. 浄土真宗に適した仏壇仏具の選び方
  5. 浄土真宗の仏壇のお供え物
  6. 浄土真宗の仏壇の法名軸の祀り方
  7. 浄土真宗ではおりんをむやみに鳴らさない
  8. 仏壇の浄土真宗のまとめ
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浄土真宗の仏壇の選び方

デザイン

仏壇のデザインは特に決まりはありません。
基本的にはお好みのものを選んでも問題ありません。

サイズ

仏壇には、棚などの上に置く上置きタイプと床に直接置く下台付きタイプとがあります。
部屋の大きさや間取りなどに合った仏壇を選ぶようにしましょう。

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浄土真宗の仏壇に必要な仏具

浄土真宗の仏壇にはどのような仏具があるのでしょうか。

御本尊

浄土真宗は阿弥陀如来のみをご本尊とします。
仏像を祀る場合には、頭光と光背のある西立弥陀とすることが多く、掛け軸を祀る場合には、本願寺派は阿弥陀如来の後光が8本、大谷派では後光が6本出ているものを使用します。

位牌

浄土真宗では故人の戒名、没年月日、俗名、享年が刻まれた位牌を用いません。
浄土真宗の場合は、阿弥陀如来を信じるものは、どんなものでも極楽往生できるとされています。
したがって、追善供養(ついぜんくよう)や、閻魔大王(えんまだいおう)という考えもありません。

三具足

仏壇にお祀りする仏具一式を具足(ぐそく)と言います。
具体的には、香炉1つ、花立1つ、ローソク立て1つ、合計3つの仏具セットを「三具足(みつぐそく)」と言います。

五具足

花瓶(花立)を2つ、ローソク立(火立)を2つ、香炉を1つ、合計5つの仏具セットを「五具足(ごぐそく)」と言います。
三具足は普段のお参りで使用するのが一般的ですが、回忌法要や海岸法要などの特別な仏事の場合は五具足が使われることもあるようです。

仏飯器

仏飯器とは、ご飯をお供えするための食器のことです。
浄土真宗本願寺派では、ハスの花の蕾をイメージして仏飯を盛りつけます。

また、仏飯器を盛る前に器を水で濡らすと後片付けが楽です。
大谷派の場合は、ハスの実をイメージした円柱形に仏飯を盛り付けます。
しゃもじでこの形に整えるのは難しいので、「盛糟(もっそう)」という道具を使用します。

角供花

供花(くげ)とは、浄土真宗で使われるお菓子や果物をお供えする仏具のことです。
八角のものと六角のものとがあります。
六角型は本願寺派で用いられ、八角供花は大谷派で用いられているのがよく見られます。

おりん

おりんとはお参りするとき、チーンと鳴らす仏具です。
鳴らすためのりん棒とりんの下に敷く座布団とセットとなっています。
本願寺派は六角形のリン台を使用し、大谷派は四角形のリン台を使用します。

マッチ消し

マッチ消しも便利な仏具の一つです。
ライターや電池式ローソクや線香を使う場合もあるでしょう。
しかし、マッチは使い切りであることから一期一会という意味があります。
そのため、仏壇ではマッチを使用するのが好ましいです。
また、僧侶に来ていただき読経してもらう際には電池式ではなく火を使うようにします。

線香立て

線香立てとは、お線香を立てて入れておくための器です。
線香挿しとも言い、通常は仏前に供えるお線香を立てるためのものになります。
線香立ては、通常、仏壇上の香炉周辺に置かれて香炉をサポートします。
毎日の供養を円滑に行うためにも、線香立ての役割は大きいです。

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浄土真宗の仏具の飾り方

果物とお供え膳とおりん

浄土真宗における仏具の飾り方にはどのようなルールがあるのでしょうか。

飾り方

本来、浄土真宗の教えでは、仏壇の向きはどの向きでも構わないとされています。
仏様は自由自在にいつでもどこでも見守ってくださるのでお仏壇の位置は特に問いません。

仏壇の置き場所や方角については、しきたりにとらわれることなく、毎日お参りがしやすい場所にしても問題ありません。
例えば、家族が集まりやすいリビングや落ち着きのある和室、床の間といった毎日仏壇を拝みやすい場所がいいでしょう。
人の往来が激しいドア付近などは落ち着かないので避けるべきです。

また、仏壇の扉を開いても大丈夫なよう、左右のスペースが十分とれる場所に置きます。
さらに、仏壇は木製が多いため、湿気の多い場所や直射日光の当たる場所だとカビや日焼け、ひび割れの原因になります。
西日が強く差し込む窓際や日当たりが悪くて湿気が多い水回り、玄関といった場所も避けた方がいいでしょう。
仏壇と神棚との位置関係も注意が必要です。
どちらかが上になるような配置や向かい合わせになるような配置にはしてはいけません。

また、床の間の向かいに仏壇を置いてもいけません。
仏壇は御本尊の位置が目の位置よりも少し上になるようにしましょう。

他宗派との違い

浄土真宗のご本尊は、阿弥陀如来のみです。
同じ阿弥陀如来でも本願寺派の場合は、西阿弥陀です。
掛け軸は、真宗大谷派では頭部の後光の本数が6本、本願寺派などでは8本となります。

仏像は、放射光と唐草の光背が描かれているものが基本です。
脇侍(きょうじ・わきじ)は、正面から見て左側が蓮如上人で、右側が親鸞聖人になります。

仏様の頭部後ろから光明が差すように見える光のことを放射光と言います。
阿弥陀の放射光は、身体が唐草模様の光に包まれた感じのものが多いようです。

浄土真宗の仏壇には、グラスや湯飲みに入った水やお茶などをお供えすることはありません。
故人が現世でお茶や水を飲みたがっていらっしゃるという考え方は存在しないからです。
また、故人はすでに阿弥陀如来に案内されて豊かな水や食べ物があふれる極楽浄土にいらっしゃいます。
したがって、現世で水は不要とされているのです。

一方、水を入れた華瓶にお樒(しきみ)をさして飾ることはあります。
これは、極楽に流れるけがれない水の象徴とするものです。

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浄土真宗に適した仏壇仏具の選び方

浄土真宗に適した仏壇や仏具の選び方はどうすればいいのでしょうか。

仏壇

浄土真宗では主に金の仏壇が選ばれています。
阿弥陀如来のいらっしゃる極楽浄土を模写しているからです。
阿弥陀様がいらっしゃる極楽は黄金の輝く世界であると門徒に思わせるために金色にしているようです。

また、日本では古くから金は最も格式高い色であると考えられています。
そのため、浄土真宗の人々は金の仏壇を購入する人が多いようです。

御本尊

仏像または掛け軸のどちらかを仏壇に祀ります。
ご本尊として仏像を祀る場合には、頭光と光背のある西立弥陀とすることが多いようです。
掛け軸を祀る場合には、本願寺派は阿弥陀如来の後光が8本出ている掛け軸とし、大谷派では後光が6本出ているものを使用します。

本願寺派の場合、脇侍は正面から見て右にいらっしゃるのが「親鸞聖人」で、左にいらっしゃるのが「蓮如聖人」です。
大谷派の場合は、正面から見て右側に「歸命盡、方無碍光如来、字名號」、左側に「南無不可思議光如来(なむふかしぎこうにょらい)」となります。
しかし、地域やお寺によってはこの形態とは異なる場合もあるようです。

仏具

仏具は、灯立(燭台)と花立と香炉のセットである三具足が代表的なものです。
あるいは灯立2つと花立2つ、香炉1つがセットとなった五具足というものもあります。
これらの仏具は、本願寺派の場合には焼色のものが多いようです。

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浄土真宗の仏壇のお供え物

浄土真宗における仏壇のお供え物にルールはあるのでしょうか。

お供えしてよいもの

お水以外のご飯やお餅やお菓子、果物などはお供えしても問題ありません。
ローソクや線香もお供えしますが、他の宗派とはお供えの仕方が異なるようです。

お供えしないもの

水は浄土真宗の場合、お供えすることはありません。
浄土真宗では、故人はすでに阿弥陀如来のお招きにより極楽浄土にいらっしゃり、そこでは水が豊かに湧き出ているとされているからです。

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浄土真宗の仏壇の法名軸の祀り方

過去帳(かこちょう)とは、故人についての情報が記された帳面でのことです。
供養で使用する覚書であり、かつ先祖代々の家の歴史をたどることができます。

過去帳には、故人の生前の名前(俗名)、死後仏様の弟子であることを証明するために授けられる法名、没年月日、亡くなった時の年齢である享年が代々書き記されます。
過去帳は、仏壇の仏さまがいらっしゃる位置より少し低いところに置くようにしましょう。

また、浄土真宗で使用される掛軸のことを法名軸(ほうみょうじく)と言います。
掛軸には近くに亡くなった故人の命日と法名、あるいはご先祖様の法名が記されているものです。
法名軸は、仏さまの姿が見えるように仏壇の右か左の壁に掛けます。

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浄土真宗ではおりんをむやみに鳴らさない

供花と果物とおりん

おりんとは一般的にはチーンと鳴らして仏様をお呼びする仏具のことです。
毎日仏壇を拝むときには、おりんを鳴らしながら、手を合わせているイメージがあります。
他の宗派では、おりんは鳴らすことによってこちらに仏様の注意を向けるためのものであると考えられているようです。

しかし、浄土真宗の場合は仏壇を拝むときにおりんを鳴らすことはありません。
浄土真宗では、仏様はいつでもどこでも私たちを見守っていてくださっているという考えがあります。
ですので、おりんなどを鳴らして注意を向ける必要はありません。

浄土真宗の場合、読経の始めと終わりの合図としておりんを鳴らします。
したがって、僧侶が読経している間は、静かに合掌して念仏を唱えることに専念します。

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仏壇の浄土真宗のまとめ

ここまで、浄土真宗における仏壇の選び方や仏具の飾り方についての情報を中心に解説してきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。

  • 浄土真宗の仏壇は金色のものが多いがデザインやサイズは特に決まりはない。
  • 浄土真宗の仏具には、灯立と花立と香炉の三具足、五具足などがある。
  • 浄土真宗の仏具の飾り方で他の宗派と大きな違いとして水はお供えしない。

この記事が少しでも皆さんのお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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監修者

評価員(はかまだ)

袴田 勝則(はかまだ かつのり)

厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター

経歴

業界経歴25年以上。当初、大学新卒での業界就職が珍しい中、葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから皇族関係、歴代首相などの要人、数千人規模の社葬までを経験。さらに、大手霊園墓地の管理事務所にも従事し、お墓に納骨を行うご遺族を現場でサポートするなど、ご遺族に寄り添う心とお墓に関する知識をあわせ持つ。

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