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法事法要

仏壇での作法とは?お参りの仕方や頻度、マナーまで解説

更新日:2022.05.19

仏壇

お供え物の落雁

記事のポイントを先取り!

  • 仏壇は家庭の中の小さな寺院
  • 自宅の仏壇へのお参りは朝と就寝前が一般的
  • ろうそくの火は手で扇ぎ消す

仏壇の作法をご存じですか?
生活スタイルの変化と共に、仏壇のあり方も変化しています。
仏壇に向かうことが減り、作法がわからない方もいらっしゃることでしょう。
仏壇は家庭にある小さな寺院で、とても大切なものです。

そこでこの記事では、仏壇での作法について詳しく解説していきます。

この記事を読むことで、仏壇の作法についての知識が深まり、改まった気持ちでお参りすることができます。
ろうそくを息で吹き消してはいけない理由についても触れていますので、ぜひ最後までご覧ください。

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  1. 仏壇でお参りする理由
  2. 仏壇へのお参りの作法
  3. 自宅の仏壇へのお参りの頻度
  4. 仏壇へお参りする際のマナー
  5. 仏壇がない時のお参りの方法
  6. ろうそくを息で吹き消してはいけない理由
  7. 仏壇での作法まとめ
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仏壇でお参りする理由

日常生活の中で仏壇に向かう際、何を思いながらお参りしていますか?
なんとなく仏壇に向かっている方や故人に声をかけるようにお参りしている方など、さまざまな方がおられます。
ここでは、仏壇でお参りする理由を2点解説していきます。

故人との対話

寺院には、仏像や名号などを安置する須弥壇(しゅみだん)と呼ばれる壇があります。
仏壇とは、須弥壇を模して作られた家庭用の壇です。
仏壇に手を合わせることで、本尊や故人、ご先祖様と繋がって対話することができます。
故人との対話により死を受け入れることで、自分自身とも向き合えることから、お参りは故人だけではなく、ご自身のためにもなります。

先祖への感謝

仏壇にお参りする際は、家族が元気に過ごせていることへの感謝や、日々の変化や成長の報告をします。
ご先祖に対して、一日でも長く健康に暮らせるようになどとお願いをする方がいますが、お願いは仏壇の本来の目的ではありません。
仏壇の前では、敬意を表し、感謝の気持ちを伝えることが基本的な作法です。

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仏壇へのお参りの作法

仏壇へのお参りの方法を知っておくことで、弔問の際もスムーズにお参りができます。
ここでは、仏壇への正しいお参りの作法について順番に解説していきます。

御本尊へ一礼する

御本尊へ向けて一礼をします。
位牌ではなく、御本尊に対して行うことが作法のポイントです。

お供えする

お供え物に表書きなどの文字がある場合は、お参りをする側から文字が読めるように置きます。

ろうそくに火をつけ香炉に立てる

マッチを用いてろうそくに火をつけます。
その後ろうそくから線香に火を移し、手で扇いで消すのが作法です。
線香の本数には明確な決まりはありませんが、真言宗と天台宗は3本、その他宗派は1本が通例です。

リンを鳴らす

リンと呼ばれるお椀型の鈴を鳴らします。
読経をする場合は、読経の前後にリンを鳴らします。
リンを鳴らすタイミングや回数に決まりはありませんが、何回も鳴らすことや強く鳴らすことはNGです。

合掌と一礼をする

最後に合掌をし、ろうそくの火を消した後に一礼します。
ろうそくの火も息を吹きかけず、手扇いで消しましょう。

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自宅の仏壇へのお参りの頻度

仏壇にお参りをする回数のきまりはありませんが、自宅に仏壇がある場合は、朝と就寝前の2回お参り行うことが一般的です。
朝と就寝前共に、ろうそくの火の消し忘れには注意しましょう。
日中の仏壇の扉は解放しておき、就寝前に再度お参りを行います。

仏壇の扉が二重になっている場合は、内側だけ閉じておきましょう。
就寝前のお参りでは一日を無事に終えたことへの感謝を伝え、扉を閉めることを忘れず行います。

仏壇は、朝や昼などの空いている時間帯を利用して清潔に保つのが作法です。
1日に2回お参りができない方は、自身の時間がとれる合間に行うと良いでしょう。

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仏壇へお参りする際のマナー

通常、自宅でお参りする場合には、作法をあまり気にすることが少ないのではないでしょうか。
そのため、お参りのマナーの知識が薄く、弔問時に悩む方がいらっしゃいます。
仏壇へのお参りをする際の正しい作法とマナーについて、しっかり学んでおきましょう。

訪問する際の服装マナー

訪問する際の服装は、相手との関係性や亡くなってからの期間など、状況によって異なります。
重要とされる行事の場合は、男性女性ともに略喪服が望ましいでしょう。
男性はブラックスーツやダークスーツを、女性はブラックや暗めのアンサンブルやワンピース、スーツなどを着用します。

また、平服で案内を受けている場合でも、男性女性ともに暗めの派手でない服装を心がけるのが作法です。
友人や知人宅への訪問の場合は普段着でもかまいませんが、ジーパンなどのラフな服装は避けます。
基本的に訪問時は、派手な色や柄の服を避けて、地味な色や柄の服装をすることが無難です。

香典を持参する際のマナー

香典を持参する際のマナーは金額と表書きに注意が必要です。

  • 金額

訪問する際の香典の金額相場は、相手との関係性によって異なります。

親しい友人・知人 5,000円〜1万円
会社関係 3,000〜5,000円

  • 表書き

香典の表書きは、宗派によって異なります。
ここではどの宗派にでも使用できる表書きを紹介します。

四十九日前 御霊前
四十九日後 御仏前

ただし、浄土真宗の場合は四十九日以前でも御仏前と書きます。
浄土真宗では、死後すぐに極楽浄土へ行き、仏になると考えられているためです。

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仏壇がない時のお参りの方法

ここまでは仏壇へのお参りの作法について解説してきましたが、仏壇がない場合はどうすればよいのでしょうか?
結論、お参りは仏壇がなくても行うことができます。

ご先祖や故人を祀るために造られている仏壇は

  • 故人が亡くなってから時間がなく仏壇の用意ができていない
  • 仏教徒ではないため仏壇置く慣習がない
  • 手元供養のため遺骨を自宅で保管している

これらのことが理由で、置かれていない家庭がありますが、その場合でも、位牌を祀りお参りすることができます。
仏壇以外の場所に位牌を置く際は、ほこりのたちやすい玄関や湿気の多い場所は適しません。

位牌は、家族が集まるリビングや寝室などに置くことで、故人やご先祖と長く過ごすことができます。
もちろん、仏壇を置くスペースとして用いられている仏間がある場合は、そこに置いてもかまいません。
あまり立ち入ることのない部屋に位牌を置いてしまうと、お参りすることから遠ざかってしまいますので、できるだけ家族が集まる場所に置くと良いでしょう。

また、最近増えている手元供養においては、位牌の代わりに、分骨された手元供養品を用いてお参りします。
故人の遺骨を加工して持ち歩けるようにされたものもあり、故人を常に近くに感じることができます。

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ろうそくを息で吹き消してはいけない理由

仏教において人間の息は、穢れや不浄と認識されています。
そのため、仏具であるろうそくに息を吹く行為は、神聖な物を穢すことになりますので、控えます。
ろうそくの火を消す方法については、手で扇ぎ消すことが作法ですが、それ以外にも方法があります。

1つ目はろうそくの芯の下から指でつかむ方法ですが、これは熱いためあまり現実的ではありません。

2つ目は仏具を使って消す方法です。
ろうそくの火を消すための道具には、ろうそくの上から被せるように消す火消しと、仏扇と呼ばれる小さな団扇があります。
どちらの仏具も千円以下で手軽に購入できますので、仏壇の前に置いておくことで、ろうそくの火を簡単に消すことができ便利です。

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仏壇での作法まとめ

オレンジ系の色の造花のバラの花束

ここまで、仏壇の作法についてお伝えしてきました。
この記事をおさらいすると以下の通りです。

  • お参りすることで故人や先祖と対話し感謝を伝えることができる
  • 仏壇のろうそくの火は息で吹き消さず手で扇ぎ消す
  • 自宅にある仏壇へのお参りの頻度は朝晩の2回
  • 訪問の際は服装と香典マナーに気をつける
  • 仏壇がなくても位牌や遺骨があればお参りは可能

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。 

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監修者

評価員(やまぐち)

山口 隆司(やまぐち たかし)

一般社団法人 日本石材産業協会認定 二級 お墓ディレクター

経歴

業界経歴20年以上。大手葬儀社で葬儀の現場担当者に接し、お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、位牌や仏壇をはじめ、霊園・納骨堂の提案や、お墓に納骨されるご遺族を現場でサポートするなど活躍の場が広い。

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