閉じる

法事法要

位牌に刻む戒名とは?戒名の構成・彫り方を説明

更新日:2022.01.04

仏壇

頭の中にクエスチョンマークがある顔のシルエット

記事のポイントを先取り!

  • 戒名とは仏様の弟子になった証の名前で、位牌にも刻まれる
  • 位牌の戒名は俗名で作っても問題ない
  • 本漆の塗位牌の相場は4万~10万円、唐木位牌は2万~7万円が相場

都道府県一覧から葬儀場を探す

こちらでご希望のエリアから葬儀場を検索できます。

  1. 位牌の戒名について
  2. 位牌とは
  3. 位牌の戒名の入れ方
  4. 位牌に入れる戒名の構成
  5. 位牌に入れる戒名の彫り方
  6. 位牌には戒名を入れないといけない?
  7. 位牌の種類と相場価格
  8. 位牌の戒名のまとめ
スポンサーリンク

位牌の戒名について

仏壇には、故人の戒名や没年月日が刻まれている位牌が安置されています。
位牌に必ず記されている戒名とは、そもそもどういうものなのでしょうか?

この記事では、位牌の戒名について詳しくお伝えします。
位牌への名前の入れ方や、戒名の構成についてもこの機会に知っておきましょう。
戒名は必ずつけるべきなのか?という疑問にも触れていますので、ぜひ最後までご覧ください。

スポンサーリンク

位牌とは

位牌とは、亡くなった方の戒名や没年月日・行年(享年)が刻まれた木札です。
位牌は、故人の魂を祀り供養する役目を果たしています。

故人が亡くなって四十九日までは白木で作った仮位牌を祀り、忌明け以降は本位牌を仏壇へ安置します。
白木の仮位牌は本位牌と交換したあと、僧侶に持ち帰ってもらいお焚き上げしてもらうのが一般的です。

位牌の由来は、諸説あります。
まず、中国の儒教が元となっているという説ですが、儒教ではご先祖様の官位・名前を「木簡(もっかん)」に記していました。
木簡とは木製の札で、これを鎌倉時代の禅宗の僧侶が位牌のもとにしたという説です。

また、神道の「霊代(みたましろ)」が由来という説もあります。
霊代とは、ご先祖様の霊を供養するための依代(よりしろ)のことを指し、この考え方が位牌へつながったといわれています。

ちなみに、浄土真宗では位牌を祀りません。
浄土真宗では「故人は亡くなると、すぐに成仏して仏様のもとへ旅立つ」とされています。
そのため、故人の魂が宿るとされる位牌は不要となります。

みんなが選んだ法事法要の電話相談

みんなが選んだ法事法要では葬儀や法事法要のご相談に対応しております。 お悩みにある方はご相談ください。

category_3_block_title_img
専門相談員が丁寧に対応します
24時間365日無料相談

0120-33-3737

電話をかける

telIcon
平均よりも低額!
5万円からご案内!
葬儀の宗教者手配
平均よりも低額!
4万円からご案内!
法事法要の宗教者手配

位牌の戒名の入れ方

戒名とは、仏様の弟子になったことの証として、故人へ送られる名前のことです。
通常の位牌には故人1人の戒名が刻まれていますが、夫婦2人分の戒名を入れる夫婦位牌もあります。
宗派によっては、戒名に入れる文字が異なるケースなどもありますので参考になさってください。

一人の場合

まず、1つの位牌に故人1人の名前を入れる基本的なケースをご紹介します。
位牌の表側は、戒名没年月日が入ります。
位牌の中心に戒名を、戒名の右側に「令和〇年」、左側に「〇月〇日」と日付を入れます。

裏側には故人の俗名(ぞくみょう)を入れ、その左側に「行年〇歳」と没年齢が入ります。
没年齢は数え年と満年齢のどちらでもよいですし、「享年」としても問題ありません。

夫婦位牌の場合

位牌の表側に夫婦2人分の戒名と没年月日を入れます。

戒名は中心に入れますが、夫が右側で妻を左側とするのが一般的です。
夫の没年月日は戒名の右側、妻の没年月日は戒名の左側に入ります。

裏側には、夫婦の俗名と行年が記されます。
中心の上部に「俗名」と入れ、その下に夫婦それぞれの俗名を入れ、俗名の右側が夫の行年、左側が妻の行年となります。

夫婦位牌には、交差型と真裏型がありますので覚えておきましょう。
交差型は、位牌の表と裏で夫婦の名前の位置が変わらないことです。
表側の夫の名前が右側の場合、裏側でも右側になります。

真裏型とは、位牌の表と裏で夫婦の名前の位置が逆になることです。
表側で夫の名前が右側の場合、裏側では左側になります。
位牌を上から見ると、交差型と真裏方の違いがわかりやすいでしょう。

夫婦位牌は2人分の名前を入れるため、4寸以上の少し大きめの位牌がおすすめです。
ただし、仏壇のサイズを考慮して不自然な大きさの位牌にならないよう注意しましょう。

先祖位牌の場合

先祖位牌とは、ご先祖様の位牌を一つにまとめた位牌のことです。
位牌をひとつにまとめられるのは、三十三回忌や五十回忌の弔い上げ後となります。
位牌には、「〇〇家先祖代々之霊位」と入れます。

文字の上部に梵字や家紋を入れる場合もあるようです。
新しく先祖位牌を作ったら、古い位牌とともに菩提寺へもっていき、魂の移し替えをしてもらいましょう。

真言宗の場合

真言宗の文字の入れ方は、個人の戒名を入れる場合と基本的に同様です。
ただし仮位牌のときは、戒名の一番上に「ア字の梵字」を入れ、最後に「位」の文字を入れます。
戒名の一番上に記す文字を冠字といい、一番最後に入れる文字は置字といいますが、これらは本位牌では省略されます。
真言宗以外ですと禅宗の「空」、法華宗・日蓮宗の「妙法」は冠字となり、「霊位」は置字にあたります。

スポンサーリンク

位牌に入れる戒名の構成

線香が立てられた仏壇

位牌に入れる戒名の構成について、ご説明します。
戒名は上から順に、院号道号法号位号の4つで構成されています。
それぞれの構成部分について、ご説明します。

院号

院号は、社会的貢献の高い方に付けられる尊称で「〇〇院」と表します。
生前に深い信仰心があったり、お寺を建立するなど寺院に対しての貢献度が高かった方へ付けられます。

本来は、天皇家など位の高い方にしか付けられない尊称でした。
一般の方でいう、最上級の尊称となります。

道号

故人の趣味や性格を反映して、付けられる部分が道号です。
生前の業績にちなんだものになることも多いようです。
浄土宗では「誉号」、日蓮宗や法華宗では「日号」と呼ばれています。

法号

戒名の意味」とされる部分が法号です。
故人の生前の名前から1字を取って付けられるのが一般的です。

位号

仏教徒としての位を表す部分で、性別の違いで異なります。
男性は「大居士・居士・信士」などがつき、女性は「清大姉・大姉・信女」とつきます。​​

みんなが選んだ法事法要の電話相談

みんなが選んだ法事法要では葬儀や法事法要のご相談に対応しております。 お悩みにある方はご相談ください。

category_3_block_title_img
専門相談員が丁寧に対応します
24時間365日無料相談

0120-33-3737

電話をかける

telIcon
平均よりも低額!
5万円からご案内!
葬儀の宗教者手配
平均よりも低額!
4万円からご案内!
法事法要の宗教者手配

位牌に入れる戒名の彫り方

位牌の文字の彫り方には、機械式手書き式の主に2種類があります。
機械式は文字がシャープな印象、手書き式は柔らかい印象の仕上がりとなります。
宗派による決まりはないため、お好みのタイプで選んでください。

標準彫

最も一般的な位牌の彫り方で、文字の大きさや間隔が均一に仕上がります。
機械で彫った文字に金を練りこむため、年数が経っても劣化しにくい点がメリットです。

手彫風

機械で文字を彫りますが、標準彫よりも手書き風の文字に仕上がります。
標準彫と同様に彫った文字へ金を練りこむため劣化しにくいタイプです。

機械書

位牌に金箔シートを置き、上から機械でプレスして仕上げます。
文字を貼ることになるため、強くこすったりすると文字が薄くなってしまう可能性があります。
仕上がりは、手書きに近い柔らかな印象となります。

手書き

職人が、ひとつひとつ手作業で文字を書いていきます。
漆で戒名文字を書き、漆の乾く前に金粉をまく方法が取られます。
こちらも彫りと比較すると劣化しやすいですが、高級感あふれる仕上がりとなります。

スポンサーリンク

位牌には戒名を入れないといけない?

位牌には、必ず戒名を入れなければいけないのでしょうか?
位牌に戒名を入れる理由についてもお伝えします。

俗名でも問題ない

位牌に入れる名前は、戒名でなくても問題ありません。
生前の名前、すなわち俗名を位牌に刻む方も多いようです。

位牌に俗名を入れる理由

位牌に俗名を入れる場合、どんな理由が考えられるのでしょうか?
代表的な4つの理由をお伝えします。

戒名代を支払えない

菩提寺の僧侶に戒名を付けてもらうには安くても数万円、高いと10万円以上かかることもあります。
葬儀や墓石にもお金がかかりますし、僧侶へお布施も渡さなくてはなりません。
経済的な面から戒名を断念する喪家もあります。

無宗派

故人が、無宗派だった場合などです。
遺族の意向で仏式の葬儀を済ませても、故人が仏教を信仰していない場合もあります。

そうなると戒名を付ける必要がないため、俗名のままで位牌を作ることもあるでしょう。
また、仏式の葬儀自体に必要性を感じない場合も戒名を付けない傾向があります。

俗名で祀りたい

手を合わせるときはせめて名前で呼びたい、という遺族の気持ちから俗名で祀ることもあります。
子供さんが亡くなった、または長年連れ添ったパートナーが亡くなった場合も位牌に俗名を刻みたいという方が多いようです。

戒名に馴染みがない

戒名は一見、故人の名前とはわからないような文字が並んでいます。
そのため、仏壇に安置してお参りしても親近感が持てないという遺族もいらっしゃるようです。

みんなが選んだ法事法要の電話相談

みんなが選んだ法事法要では葬儀や法事法要のご相談に対応しております。 お悩みにある方はご相談ください。

category_3_block_title_img
専門相談員が丁寧に対応します
24時間365日無料相談

0120-33-3737

電話をかける

telIcon
平均よりも低額!
5万円からご案内!
葬儀の宗教者手配
平均よりも低額!
4万円からご案内!
法事法要の宗教者手配

位牌の種類と相場価格

位牌の種類とそれぞれの相場価格についてご説明します。
今回は塗位牌と唐木位牌のほか、近年多く販売されているモダン位牌の相場をご紹介します。

塗位牌

ベニマツやヒノキなどの白木に漆を塗り重ね、金粉を撒いて仕上げるのが塗位牌です。
漆は本漆と合成漆の主に2種類がありそれぞれ相場価格が異なります。

本漆の価格相場は4万~10万円ほど、合成漆は1万円前後が相場です。
本漆は塗り・研ぎ・磨きと多くの工程を経て作られます。

大変な手間がかかるため、完成までに1ヵ月ほどかかるのが一般的です。
位牌の装飾に使用される金粉の量やランクによっても、価格が異なります。
高級な会津漆の位牌は、20万~30万円ほどします。

唐木位牌

黒檀や紫檀などの唐木を使って作られるのが、唐木位牌です。
唐木は仏壇にも使われる木で、美しい木目と重厚感が特徴です。

仏壇と同じ木材を使用すると統一感が出るでしょう。
唐木位牌の相場価格は、2万~7万円となっています。

彫刻の施されている高級な唐木位牌は、30万円以上するようです。
唐木のランクや木目の出方によっても価格が変わってきます。

モダン位牌

家具調の仏壇や、モダンデザインの仏壇にぴったりの位牌がモダン位牌です。
塗位牌や唐木位牌のモダンデザインもありますし、クリスタル素材の位牌もあります。
相場金額は2万円前後が多く、ほかの位牌と比較して価格が手頃なのもモダン位牌の特徴です。

モダン位牌はデザインの種類が豊富で、好みのタイプを選べるのもメリットといえます。
グッドデザイン賞を受賞した、おしゃれなモダン位牌もあります。
多彩なデザインの位牌が多くいため、洋室のお部屋に置いても違和感がありません。
モダン位牌は、現代のニーズに合った位牌といえるでしょう。

スポンサーリンク

位牌の戒名のまとめ

「ま」「と」「め」と書かれた積み木と電卓と時計

ここまで、位牌の戒名についての情報を中心にお伝えしました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りになります。

  • 戒名とは仏の弟子になった証として、故人に命名される名前のこと
  • 戒名は、「院号・道号・法号・位号」の4つで構成されている
  • 戒名ではなく、俗名で位牌を作っても問題ない

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

スポンサーリンク

都道府県一覧から葬儀場を探す

こちらでご希望のエリアから葬儀場を検索できます。

法事法要の関連記事

コラム一覧へ

あなたにぴったりのお墓を診断!

色々種類があってわからない.

お墓選びで後悔したくない.

diagnosis_woman_img

最短30秒で診断

葬儀・お葬式を地域から探す

みんなが選んだお葬式は葬儀場・葬儀社をご案内/