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お葬式

玉串奉奠にはどんな意味がある?儀式の流れや注意点を解説

更新日:2022.11.18

喪主

複数重なった樒

記事のポイントを先取り!

  • 玉串は榊に紙を麻紐で結った物
  • 玉串奉奠は玉串を供える儀式
  • 玉串奉奠は神事でのみ行われる

日本国内には、仏教や神道(しんとう)、キリスト教などさまざまな宗教が存在し、それぞれ儀式の意味や作法は異なります。

玉串奉奠(たまぐしほうてん)という言葉をお聞きしたことはありますか?

そこでこの記事では、玉串奉奠について詳しく説明していきます。

玉串奉奠の手順や作法についても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。

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  1. 玉串奉奠とは
  2. 玉串奉奠の意味
  3. 玉串奉奠の手順
  4. 玉串奉奠の作法での注意点
  5. 玉串料の相場
  6. 神道の葬儀でのマナー
  7. 玉串奉奠の意味のまとめ
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玉串奉奠とは

玉串奉奠とは、神葬祭や神前式、地鎮祭などの神事(しんじ)などでおこなわれる儀式になります。

神事とは神社でおこなわれる儀式のことをいい、上記以外も七五三やお宮参りがこれに当たります。

ここでは、そもそもの玉串の意味や、神道と仏教式の葬儀の違いについて解説していきます。

玉串とは

玉串とは、榊(さかき)や樫(かし)、杉などの木の枝に四手・紙垂(しで)というギザギザに切られた紙を麻ひもで結って下げたものになります。

以前は紙垂ではなく木綿(ゆう)という楮皮(ちょひ)から作られた糸が使用されていましたが、現在は紙垂が使用されることが多いです。

楮皮とは、楮(こうぞ)という木の皮のことで、和紙の原材料に使用されています。

玉串には、神様が宿ると言い伝えられている榊の使用が一般的ですが、他にも樫(かし)や杉が使用されたり、地域によって使用される木の種類が異なる場合もあります

紙垂は雷を表しているといわれ、雨乞いをして豊作を祈った、または雷に邪悪なものを払ってもらったという意味があるとされています。

神道において玉串は、神様と人を結びつけるものと考えられており、米、酒、魚、果物等の神様のお食事としてお供えする、神饌(しんせん)と同じように重要とされています

神式と仏式葬儀の考え方の違い

仏教の考え方では、人は死後、極楽浄土へ行くとされています。

つまり、故人は仏様の元へ行くと考えられています。

亡くなられた日から数えて7日ごとに、故人様が極楽浄土へ行けるかどうかの裁判が行われ、49日目に判決が下されるのが仏教の考え方になります。

この最初の裁判の日が初七日(しょなのか)といわれ、判決が下される日が四十九日となります。

そのため仏式葬儀は、故人が極楽浄土へ行くことに専念できるよう僧侶が経典(きょうてん)といわれる仏様の教えを読む読経をおこないます

また、この読経にはご遺族に仏様の教えを学んでいただき、故人の死を乗り越えてもらう良いう意味もあります。

一方で神道では、人は死後、その家の守護神になられると考えられています。

神道には五十五日祭という儀式があり、これは亡くなられた日から五十五日後に家の守り神として故人を迎え入れるというものです。

また、神道では読経ではなく、祭詞(まつりごと)というものを唱えます

祭詞とは、神事の際に読まれる祝詞(のりと)と同様の意味があります。

ただし、お祝いの場に祝詞、葬儀の場合には祭詞もしくはしのびごとなどと言います。

葬儀の際に神主によって読まれるこの祭詞には、故人の徳をたたえ子孫繁栄を祈ることや、故人様に家を守っていただくよう祈るという意味があります。

焼香と玉串奉奠の違い

仏式葬儀ではご焼香、神式葬儀では玉串奉奠がおこなわれますが、何が違うのでしょうか。

先述したように、故人は仏極楽浄土へ行くと考えられています。

仏式葬儀では、故人が極楽浄土にいく際に迷わないように焼香の煙で案内します

一方、五十五日祭を境に家の守護神になると考えられている神式葬儀では、道標となるものは必要ありません。

玉串は神の依代(よりしろ)と考えられており、玉串に祈りを込めて捧げることで、祀られている神様と故人の霊を仲立ちする役割をします。

そのため神式葬儀では、神様や故人に向けて玉串をお供えする玉串奉奠が行われます。

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玉串奉奠の意味

玉串奉奠とは玉串を奉奠する、つまり玉串をお供えすることをいい、玉串拝礼(たまぐしはいれい)ともいわれています。

神道では、米・酒・魚・野菜・水などの神饌と同様に扱われる玉串を、ご自身の想いを込めてお供えします。

神様に対する敬意が込められた玉串奉奠は、神饌をお供えすることとは異なる意味を持つことから、玉串拝礼と呼ばれます
玉串奉奠はお神饌をお供えする場合と異なり、それらの意味を兼ね合わせるため玉串礼拝とも呼ばれ重要な意味を持ちます。

玉串に関しては諸説ありますが、一つは天照大神(あまてらすおおみかみ)様が弟の須佐之男命(すさのをのみこと)様のいたずらに憤怒され天岩戸(あまのいわと)に隠れた際に、天岩戸からお連れするのに使用した玉や鏡などをかけた真榊(まさかき)をフトダマが捧げ持ったことが由来といわれています。

そのほかにも、神様の依代であるという意味が由来であるという説もあります。

このように玉串は神様との縁が深く、この玉串を奉納する玉串奉奠は、神様と神様を祀る人とを繋ぐ行為であるとされています。

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玉串奉奠の手順

「STEP1」「STEP2」「STEP3」と書かれた積み木

国内では仏教の普及割合が多いため、玉串奉奠の手順を知らない方も多いのではないでしょうか。

実際に玉串奉奠をおこなう場面で困ることが無いよう、この機会にしっかり覚えておきましょう。

神主から玉串を受け取る

自分の番が来たら祭壇まで行き、はじめに喪主と遺族に一礼します

神主の前まで進み、神主にも一礼してから両手で玉串を受け取りましょう

玉串の持ち方は、右手は根元側を上から包み込むように、左手は葉側を下から支えるように胸の高さで持ちます。

祭壇の前にて祈念をおこなう

  • 祭壇の前で故人に一礼します
  • 玉串を時計回りに90度回して、縦になるように両手で根本を持ち、祈念(きねん)します。

時計回りに回す際は右手(根元)を胸の前に引き寄せます

通常、神様に祈ることを祈念といいますが、葬儀の際は故人の冥福を祈ります。

玉串を玉串案に両手で置く

祈念が終わった後は、玉串を玉串案(たまぐしあん)という台に置きます。

玉串の根元が故人の方にくるように、時計回しで90度回転させましょう

玉串を置く際も片手ではなく両手で扱います。

二礼二拍一礼する

玉串を玉串案に置いた後は、故人の方を向いたまま2~3歩後ろに下がり、二礼二拍一礼をします

二礼二拍一礼とは神事での作法で、故人に向けて深く2回礼をした後、2回柏手(かしわで)をし、最後にもう一度礼をする作法です。

二礼二拍一礼が終わった後は、神主とご遺族に会釈をしてから自席へと戻ります。

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玉串奉奠の作法での注意点

人差し指を立ててこちらを向いている女性

玉串奉奠をおこなう際は、注意点があります。

以下で解説していきます。

二礼二拍一礼の回数は異なる

神事においては二礼二拍一礼が一般的ですが、地域や宗派によって異なる場合があります
有名なものでいうと、出雲大社での参拝の際には二礼四拍一礼がマナーです。

特に葬儀に参列する際には、間違えないよう事前に葬儀場のスタッフや参列者の方に確認しておきましょう。

葬儀の柏手は音を立てずにおこなう

一般的な二礼二拍一礼の際の柏手は音を立てておこないますが、葬儀の際には音を出さない偲び手・忍び手(しのびて)でおこないます

右手の親指を中に折り込み、葬儀場に音が響かないよう静かに手を叩くことを覚えておきましょう。

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玉串料の相場

電卓と疑問符

仏教の葬儀などの場合、僧侶をお招きして供養をしてもらう謝礼としてお布施をお渡ししますが、神事の場合は玉串料を納めます。

玉串料とは一体どのようなものなのでしょうか。

ここでは玉串料について解説します。

玉串料とは

玉串料とは、玉串をお供えする代わりにお金を納めることをいいます。

玉串料は、葬儀や結婚式、お宮参りの祈祷の謝礼として納められるのが一般的です。

神事の際には玉串料以外に、初穂料というものを納めます。

初穂とは、その年に初めて収穫した稲穂(お米)のことをいい、無事に収穫できたことに対する神様へのお礼として、お米をお供えしたことが由来です。
しかし、天候や時期により、お米を奉納することができないため、いつしか初穂料としてお金を納めるようになりました

葬儀では初穂料は不向きとされているため、玉串料が納められています

神前式や七五三、地鎮祭などは初穂料と玉串料のどちらでも問題はありません。

喪主として通夜・葬儀を行う場合

喪主として通夜・葬儀を行う場合には、神主に玉串料を納めます。

相場は30万~40万円です。

地域や神社によって相場は異なりますが、神社によっては金額が決められている場合もありますので、事前にホームページや電話などで確認しておきましょう。

「お気持ち程度」といわれた際には、相場の金額を納めるのが無難です。

通夜・葬儀に参列する場合

通夜や葬儀に参列する場合の玉串料の相場は、故人との関係性や地域によって金額が変わります。

基本的には御香典と同じ程度と考えて良いでしょう。

関係性別の相場は以下の通りです。

両親・兄弟・近親者3万~10万円
おじ・おば・いとこ1万~3万円
知人・友人5000~1万円
会社の同僚・部下・近隣の方3000~5000円

慶事の場合

慶事(けいじ)とは、結婚式などの御祝い事です。

慶事の場合の相場は以下の通りです。

結婚式5万~10万円
地鎮祭・新車の安全祈願 2万~5万円
七五三・お宮参り 5000~1万円
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神道の葬儀でのマナー

ノートパソコンをもって紹介ているビジネスウーマン

冠婚葬祭の全ての儀式は宗教によって異なります。

国内の葬儀においては、仏教式が一般的に知られておりますが、神道の葬儀についてのマナーは知らない方が多いのではないでしょうか。

ここでは神葬祭のマナーを解説していきます。

宗教・地域で内容が違う場合がある

神葬祭は、自然への畏怖やご先祖様への崇拝から自然に発生した民族信仰です。

そのため、神社や地域によって葬儀の内容が異なる場合があります

また、歴史を振り返ると江戸時代初期には、キリシタン対策のために寺請制度が実施され、葬儀は仏式を強制されることになりました。

しかし中期に入ると、国学者たちが日本本来の精神を大切にしようする訴えをおこし、神葬祭運動をがおこります。

その後、神葬祭は幕府に許可され普及するようになったのです。

数珠は使用しない

数珠は仏式葬儀の際に使用する仏具になります。

そのため、神式葬儀である神葬祭では数珠は必要ありません

仏教用語は使わない

葬儀の際に使用してしまいがちな「ご冥福をお祈りします」という言葉ですが、神葬祭で使用してはいけません

ご冥福とは、「冥土(めいど)でのご幸福を祈っております」という意味があり、冥土とは極楽浄土のことをいいます。

神道では、死後、極楽浄土に行くのではなく家の守護神になられるとされているため、ご冥福をお祈りしますという言葉は適切ではないのです。

ほかにも成仏や供養、往生という言葉も仏教用語に当たります。

お悔やみ申し上げます」「御愁傷様です」といった、宗教に関係なく使用できる言葉を覚えておくと良いでしょう。

不祝儀袋について

不祝儀袋の表書きは御玉串料御神饌料御榊料などの書き方をしましょう。

そのほかにも、御霊前は宗教関係なく使用できます

御香典は仏式葬儀での書き方になるのでマナー違反となります。

また、蓮が描かれている袋を良く見かけますが、蓮は仏教のシンボルになるので使用できません

5万円以下の場合には白黒、5万円以上の場合には双銀の水引を使用する点は、神葬祭以外の葬儀と同様です。

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玉串奉奠の意味のまとめ

「ま」「と」「め」と書かれた積み木と電卓と時計

ここまで、玉串奉奠について解説してきました。

この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。

  • 玉串奉奠とは神様と人を繋ぐ儀式
  • 玉串奉奠は仏教のご焼香に当たる
  • 玉串の代わりに玉串料を奉納することがある
  • 神葬祭は仏式葬儀とマナーが異なる

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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監修者

評価員(はかまだ)

袴田 勝則(はかまだ かつのり)

厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター

経歴

業界経歴25年以上。当初、大学新卒での業界就職が珍しい中、葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから皇族関係、歴代首相などの要人、数千人規模の社葬までを経験。さらに、大手霊園墓地の管理事務所にも従事し、お墓に納骨を行うご遺族を現場でサポートするなど、ご遺族に寄り添う心とお墓に関する知識をあわせ持つ。

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