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法事法要

白木位牌は四十九日に交換?本位牌との違い・白木位牌の処分方法とは

更新日:2022.01.20

仏壇

火葬の前に棺の前でお経をあげる僧侶

記事のポイントを先取り!

  • 白木位牌は葬儀の際に準備される仮の位牌
  • 白木位牌は通常、四十九日法要で本位牌に交換される
  • 白木位牌を使い続けると、木材が傷みだす可能性がある。

位牌には、故人の魂が宿ると言われています。
また、位牌には白木位牌と本位牌がありますが、四十九日に交換することをご存知でしょうか。
白木位牌と本位牌の違いを知って適切に扱うことが、故人を供養する気持ちにつながります。

そこでこの記事では、白木位牌の役割や本位牌との違いなどを詳しく説明していきます。
白木位牌や本位牌の正しい扱い方についても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。

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  1. 位牌とは
  2. 白木位牌は四十九日で本位牌にする
  3. 本位牌の選び方
  4. 本位牌には魂入れが必要
  5. 四十九日後の白木位牌の処分方法
  6. 戒名がなくても位牌は作れるの?
  7. 四十九日法要を行う意味
  8. 四十九日の位牌まとめ
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位牌とは

葬儀の祭壇

位牌は故人の戒名、没年月日、俗名などが記入された木の札のことです。
故人の魂が宿るとされています。
葬儀中には祭壇に祀り、葬儀後は自宅の仏壇などに安置して手を合わせます。

位牌は中国の儒教で使用されたものが鎌倉時代に禅僧により日本に持ち込まれ、江戸時代にお仏壇に祀るようになったといわれています。

位牌には、葬儀から四十九日までの期間に祀る白木位牌、四十九日以降に白木位牌に替えて仏壇に祀る本位牌などの種類があります。


白木位牌

白木位牌は、白木で作られることが多い仮の位牌です。
故人が亡くなってから仏壇に本位牌を安置するまでの期間使用されます。
白木位牌は葬儀社に用意してもらい、葬儀をお願いするお寺に戒名を記入してもらいます。
四十九日の忌明けを以って本位牌に魂の入れ替えを行い、仏壇には本位牌を安置します。

土葬の時代には野辺送りという埋葬場所まで棺を運ぶ葬列で遺族が持っていました。
お墓にも供える白木位牌を野位牌といいます。

また葬儀から四十九日までの期間に後飾りという祭壇に遺骨などともに祀る白木位牌を内位牌と呼びます。

本位牌

本位牌は、四十九日の忌明け以降に仏壇に祀り長期に使用する位牌です。
仏壇に祀る前にはお寺に魂入れ(開眼供養)をしてもらうことで、位牌に故人の魂を入れてもらいます。

四十九日の忌明けで白木位牌から本位牌に替えるのは、仏教では故人が亡くなってから四十九日の後に故人の魂が往生して浄土にいくとされているためです。

本位牌は、一般的には四十九日法要の前までに遺族が仏具店などで作ります。
戒名などの文字入れには数週間程度かかることもあるので、早めに購入しておくのが無難です。

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白木位牌は四十九日で本位牌にする

花が置かれた墓石

白木位牌は仮の位牌なので、一般的には、四十九日の法要以降に本位牌に替えることが必要です。
位牌は故人の魂が宿る依代といわれますが、本位牌を仏具店で購入しただけでは故人の魂は宿りません。

位牌開眼という故人の魂を白木位牌から本位牌に移す儀式が必要なのです。
ここでは、位牌開眼の内容、位牌開眼を行うために必要な準備や手順なども説明します。

本位牌を準備する方法

まず、本位牌を準備する必要があります。
白木位牌は葬儀社の方で準備してくれますが、本位牌は遺族が仏具店などに作成を依頼する必要があります。
本位牌を作るには位牌の素材や大きさ、加工や塗りの種類などを考慮して位牌を選びます。
仏壇に入る大きさになるように注意しましょう。

そして、戒名などの文字入れをしてもらいます。
文字入れには1~2週間かかることもあり、四十九日の法要に間に合わせたい場合は早めに作成依頼することが必要です。

必ず四十九日までに作らないといけない?

四十九日までに本位牌を準備することが必要という理由は、白木位牌から本位牌へ故人の魂を入れ替える魂入れを四十九日の法要の際に一緒に行なうことによるものです。
基本的には四十九日に魂入れを完了するのが一般的だったのですが、最近は一周忌に魂入れをするというケースも増えているようです。

本位牌は長く祀るものとなりますので、遺族の方の意向を考慮して本位牌の準備を進めるのも良いでしょう。
必要なであれば、菩提寺の住職に相談してみるのもよいでしょう。

浄土真宗では本位牌を作らない

浄土真宗では、故人は死後現世にとどまることなく浄土で仏になるという教えであるため、四十九日の忌明け後に本位牌を作るということはありません。
そのため、仏壇には本位牌を安置せず過去帳を安置します。

過去帳とは、各家庭の系譜を記載したもので、先祖代々の故人名前、戒名、没年月日、享年などを書き留めているものです。
過去帳は仏具店で購入可能で、自分で記入することもできます。
ただし、紙の質により書きづらいことがあるため、購入した仏具店に記入してもらう方が無難です。

白木位牌のまま使用するとどうなる?

白木位牌は仮の位牌であり、四十九日の法要で白木位牌から本位牌に魂の入れ替えをし、お焚き上げなどにより処分することが一般的です。
しかし、こうすることが決まりというわけではなく、四十九日を過ぎてからも白木位牌を仏壇に安置しているケースもあります。

ただし、白木位牌は仮の位牌として使うことが目的なので、耐久性が低く長期使用に向いているとはいえません
長期間使用していると、戒名などの位牌に記載されている文字が薄れてきたり、位牌の木材自体に傷みが出てきたりします。

位牌は故人の魂が宿り、故人そのものを表すものなので、長期の使用に耐えうる本位牌に作り替える方がよいでしょう。

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本位牌の選び方

不快から快に徐々に表情が変化している5つの積み木

本位牌は仏壇に安置して、子供や孫の代まで伝えて祀るものです。
長期に使うものであるため、本位牌はさまざまな種類があり価格も様々です。
ここでは、本位牌の種類やその選び方を説明します。

位牌の種類で選ぶ

本位牌には、材質や加工方法の違いによって、塗位牌や唐木位牌などの種類があります。
種類によって木目の美しさや全体的な輝き、色合いが変わってくるため、実際に現物やサンプルを見て決めるのがよいでしょう。

塗位牌

白木に漆を塗り金や蒔絵などで装飾した位牌で、よく見かける黒塗りの位牌が代表的なものです。
塗位牌の場合は木材の材質というより、塗りに使う素材や仕上げの手間、金装飾の施し方などで金額が大きく異なります。

最近は漆塗以外にも、質感が漆に似たカシュー塗料やウレタン塗料などを使用して価格を抑えた位牌も増えています。

唐木位牌

黒檀や紫檀、タガヤサンなど唐木と呼ばれる熱帯地方原産の高級木材を使用した位牌であることから、唐木位牌と呼ばれています。
現在では、唐木に限らず国産の木材を使用した唐木位牌もあります。

たとえば、屋久杉、欅、黄王壇、黒柿、楓、花梨などが使われています。

モダン位牌

木材に限らず、クリスタル・陶器・樹脂などを使用し、デザインも伝統にとらわれない位牌が作られているため、モダン位牌と呼ばれています。
モダン仏壇やミニ仏壇ともマッチするものも多く、人気が高まっています。

位牌の大きさで選ぶ

仏壇には御本尊を最上段の中央に祀り、位牌はその右脇か左脇に安置して、ご本尊の目下になるように安置します
したがって本位牌は、単に仏壇に入るかどうかだけではなく、ご本尊との位置関係も考慮してサイズを決めることが必要なのです。

また、先祖の本位牌がすでに安置されている場合は、先祖に敬意を表して、サイズも同等か少し小さめとするのが一般的です。
なお、本位牌はご先祖様を右から順に並べ、左に向かって新しい位牌を配置します。

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本位牌には魂入れが必要

仏壇に向かって祈りをささげる僧侶の背中

本位牌を作っただけでは故人の魂が宿りませんので、白木位牌から本位牌に故人の魂を移す魂入れの儀式が必要です。
一般的には、四十九日法要の際に行います。
また本位牌を修復したり、造り替えたりする際にも魂入れが必要です。

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四十九日後の白木位牌の処分方法

四十九日の法要で本位牌に魂の移し替えを行った後は、一般的に白木位牌は処分します。
処分するといっても、ゴミ出しするのではなく、お寺でお焚き上げをしてもらったり仏具店などに処分の依頼をしたりします。

故人の依代であったものなので丁重に扱いましょう。

お寺でお焚き上げをしてもらう

仮位牌を処分するには、閉眼供養を行って白木位牌から故人の魂を抜き取ったうえでお焚き上げを行います。
お焚き上げは、葬儀や本位牌の開眼供養をお願いしたお坊さんにお願いするのが一般的です。

仏壇店で処分してもらう

お寺でのお焚き上げが難しい場合は、仏具店などに処分を相談してみるのもよいでしょう。
近年は、四十九日法要からお焚き上げまでを一貫して引き受けるサービスを行う業者もあります。

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戒名がなくても位牌は作れるの?

戒名は仏式の葬儀の際に付ける故人の死後の名前なので、無宗教の場合には戒名はありません。
こうした場合には位牌に戒名は記載せず、生前の名前である俗名で位牌を作成することが可能です。
俗名の場合は、位牌には名前のあとに霊位と刻まれるケースが多いといわれています。

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四十九日法要を行う意味

仏式の葬儀を執り行った場合は、四十九日の法要を営むことが必要です。
仏教では逝去してから四十九日目は故人の魂が成仏する日であり、また、納骨を行なうタイミングでもあるからです。

魂が旅立つ日

四十九日の法要は、故人が亡くなって四十九日目に行う追善供養です。
仏教では、亡くなってから四十九日間は六道輪廻の間をさまよい、四十九日目を迎えることで新しい転生先が決まるという教えなのです。

本来は七日ごとに追善法要を行うのですが、現在では初七日と四十九日の法要を行うのが一般的です。

納骨のタイミング

納骨は四十九日の忌明け法要のあとに行うのが一般的です。
実際には、百か日や一周忌に納骨することもあります。
納骨するお墓の手配や親族の都合などに合わせて決めても問題ありません。

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四十九日の位牌まとめ

「ま」「と」「め」と書かれた積み木と電卓と時計

ここまで、おもに白木位牌とはどういうものか、白木位牌と本位牌の違いを中心にお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。

  • 白木位牌は仮の位牌であり、四十九日の法要で本位牌に魂の入れ替えを行う。
  • 仏壇には本位牌を祀ることが一般的である。
  • 本位牌には、塗位牌、唐木位牌、モダン位牌といった種類がある。
  • 白木位牌を処分するにはお焚き上げをしてもらうのが一般的である。

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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監修者

評価員(はかまだ)

袴田 勝則(はかまだ かつのり)

厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター

経歴

業界経歴25年以上。当初、大学新卒での業界就職が珍しい中、葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから皇族関係、歴代首相などの要人、数千人規模の社葬までを経験。さらに、大手霊園墓地の管理事務所にも従事し、お墓に納骨を行うご遺族を現場でサポートするなど、ご遺族に寄り添う心とお墓に関する知識をあわせ持つ。

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