法事法要
お供物料はなぜ必要?書き方や包み方などお供物料について紹介
更新日:2022.11.18 公開日:2022.01.26
葬儀に参列する際は香典を持参しますが、法事・法要でのお供物料についてご存知でしょうか。
一般的な法事では、お供物料をいくら包めばいいのかわからない方も多いと思います。
そこでこの記事では、お供物料について詳しく説明していきます。
この機会にお供物料の書き方や包み方も覚えておきましょう。
おすすめのお供え物についても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
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お供物料とは
お供物料とは、法事や法要に招かれた参列者が遺族に対して渡すお金のことです。
供物(くもつ)という言葉はお供え物のことをさします。
元々は、法要の際にお金ではなく物を贈って祭壇の脇に飾ることが慣習でした。
現在はお供え物ではなく、現金をお供物料という名目で持参することがほとんどです。
スポンサーリンクお供物料の書き方
お供物料はどのような封筒に包むのか、表書きや中袋になにを書けばいいのか正しく理解する必要があります。
ここではお供物料の書き方について解説します。
不祝儀袋の選び方
お供物料の封筒には、葬儀の際の香典と同じく、不祝儀袋を選びましょう。
選ぶ際には、適切な水引がついているものを買うようにしてください。
水引(みずひき)とは、祝儀袋・不祝儀袋に付いているヒモ状の飾りです。
水引は結び方と色によって意味が変わってきますので、弔事での水引は特に注意が必要です。
お供物料の不祝儀袋には「結び切り」の水引を選びます。
参列する法要が四十九日前であれば黒白を、四十九日後であれば黄白、三回忌以降は銀色を選びましょう。
墨の選び方
封筒に書く文字の墨は、薄墨と濃墨があります。
忌中での参列であれば薄墨を、それ以外の法要であれば濃墨を使うようにしてください。
忌中(きちゅう)とは、故人が極楽へ向かう旅の途中にあたる期間のことで、一般的に四十九日を終えるまでをいいます。
薄墨を使う理由は、故人を亡くした悲しみの涙で墨が薄くなった、という言い伝えが元になっています。
そのため、四十九日以降は悲しみを乗り越えて故人を偲ぶ時期になりますので、濃墨で文字を書きます。
表書き
表書きは「御供物料」か「御香料」と書くのが一番無難です。
「御仏前」と書く場合もありますが、宗教や宗派などいろいろな細かい違いでマナー違反になることもあります。
中袋・裏書き
お金を入れる中袋には、包んだ金額と氏名、住所を書きます。
中袋の表面の中央に縦書きで金額を書き、裏面は中央右側に住所を左側に氏名を縦書きで書きます。
表面を使わず裏面に全て書く場合は、右側に金額を左側に氏名と住所を書きます。
不祝儀袋の中には、中袋がないものもあります。
その場合は、不祝儀袋の表面の水引の下部に氏名、裏面左側に住所と金額を書きます。
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お供物料の包み方
お供物料の準備ができたら、いくら包むのかや包み方のマナーについて確認しましょう。
お供物料の相場
お供物料の相場は地域による違いはありますが、一般的には3,000〜5,000円とされています。
ただし、四十九日法要などの大きな節目や会食の案内がある場合には、多めに包むようにしてください。
お札の入れ方
お札の入れ方の作法について、新札は使わずに旧札を包むというものがあります。
しかし葬儀から時間が経過している法要の場合、お供物料は新札でも問題がありません。
葬儀で旧札を包む理由は、急な訃報で慌てて用意したお金であるためです。
葬儀で新札を包むことは、事前に死を想定して準備していたと捉えられないように、という昔のしきたりです。
また補足ですが、お札の入れ方で気を配っておくべき点は、相手がわかりやすように向きを揃えて包むことです。
お供物料の渡し方
準備ができたお供物料を、法要当日どのように渡すのが正しい作法なのでしょうか。
祝儀や不祝儀の袋を取り扱う上で、袱紗を使うことがマナーとされています。
袱紗(ふくさ)とは、封筒を入れる布製の包みです。
封筒は裸で携帯せず、必ず袱紗に入れて運ぶようにしてください。
封筒は渡す時になったら袱紗から出して、文字が相手側に見えるよう両手で丁寧に渡しましょう。
法事の前に渡す
お供物料を渡すタイミングは、できるだけ法事が始まる前がよいとされています。
もしくは、法事の最中や施主が僧侶と話し中などの、迷惑になるタイミングを避けて渡してもかまいません。
法事に出れない時には?
さまざまな事情によって、招待されていた法事に出られないこともあると思います。
法事に参列できなくても、せめてお供物料は贈りたいという場合、郵送で送ってもいいものでしょうか。
安全な方法として、郵便局を通じて現金書留でお供物料を送ることができます。
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お供物料を持参すれば香典は必要ない?
招かれた法要にお供物料を用意した上で気になるのが、香典を持参するかどうかではないでしょうか。
どちらも持参すべきか、それともお供物料だけでもいいのか難しいところです。
答えとしては、両方持参する必要はありません。
そもそも香典とは、お香の代わりに渡す代金のことです。
供物や供花を渡すこととお香を渡すことは同じことなので、香典は必要ありません。
また、お供え物を用意して贈る場合も基本的に香典は不要です。
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多くの方はお供え物と聞くと、お墓参りをイメージするのではないでしょうか。
かつては法事や法要に参列する際に、いろいろなお供え物を贈る慣習がありました。
現在では香典やお供物料が手軽で一般的になりましたが、供物を贈ることで故人を偲ぶこともできます。
ひとくちにお供え物といっても、さまざまな種類がありタブーとされるお供え物もあります。
自分が好きだからといって、マナーに反したお供え物を贈ってしまっては大変です。
そこでお供え物の基本的な情報や、タブーとされるものについて解説します。
基本は五供
仏教においてのお供え物の基本は五供(ごく)です。
五供とは5つのお供え物の総称で、それぞれに意味を持っています。
五供の5品目とそれぞれの意味は以下の通りです。
- お香、線香:心身を浄化するため
- ろうそく、ろうそくの灯り:ご先祖さまの周囲を明るく照らすため
- 花:綺麗な花を見て、ご先祖さまに喜んでもらうため
- きれいな水、浄水:心を清めるため
- 飲食物:ご先祖さまに食べてもらう食事
おすすめの品
お供え物としておすすめの品には、いろいろな種類があります。
共通点として、あとに残らないものがおすすめです。
その一方で避けるべきものは、肉や魚など殺生に関係する品物が該当します。
お供え品としておすすめの品は以下の通りです。
- お菓子、菓子折り
- 果物
- お酒
- 花
- 線香
お供え物にはかけ紙をつける
マナーとして、お供え物にはかけ紙をつけるようにしましょう。
かけ紙とは贈答品のうえから包む紙で、のしや水引、表書きが印刷されたものです。
法要に持参するお供え物なので、適切な表書きや水引の印刷を選んでください。
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お供物料まとめ
ここまでお供物料の情報や、お供物料の包み方などを中心にお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- お供物料とは、法事・法要で参列者が持参するお金のこと
- 一般的なお供物料の相場は3,000〜5,000円
- お供物料を包むときは、お札を揃えて入れるようにするのがマナー
- 仏教でのお供え物は、生ものを避け、五供をお供えするのが基本
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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