法事法要
一周忌に用意する服装は?遺族と参列者における服装をそれぞれ紹介
更新日:2022.06.11
一周忌の服装のマナーについてはご存知でしょうか。
一周忌に参加する際には正しい服装でご遺族や他の参加者の迷惑にならないように配慮する必要があります。
そこで、この記事では一周忌の服装について詳しく説明していきます。
この機会に一周忌の正しい服装について知っていきましょう。
一周忌以降の服装についても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
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一周忌とは
一周忌とは、故人が亡くなられてから1年目の命日に行われる法要のことです。
年忌法要のなかで最も重要とされています。
一周忌法要には、遺族や親戚以外にも友人や知人などの故人と縁が深かった人が参列することが一般的です。
また、一周忌では僧侶の読経の後にお焼香や食事することが多いです。
仕事や学校などで命日に一周忌法要を行うことが難しいケースでは、日にちを変更することも可能になります。
ただし、注意点として命日の後にするのではなく、前倒しをするのがマナーになります。
一周忌までの間を喪中となりますので、その間は年賀状やお祝い事などをする際に注意が必要になります。
一周忌法要後は喪中明けになりますので、普段通りの生活をして問題ありません。
スポンサーリンク一周忌における遺族の服装
一周忌の意味合いが理解できたところで、次はいよいよ本題に入ります。
まずは一周忌における遺族の服装について以下で紹介していきます。
男性の服装
遺族の男性の場合は、喪服であるブラックスーツを着用することがマナーになります。
ブラックスーツと言うと、普段仕事で着用している黒のスーツと勘違いされる方もいますので注意が必要です。
喪服の場合、黒は黒でも漆黒で光沢のない色合いになります。
喪服のブラックスーツと仕事で着用する黒のスーツの人が並ぶと、明らかに差があります。
光の加減でも喪服のブラックスーツは真っ黒ですが、普段使いのスーツの黒色だと光の加減で灰色っぽく見えてしまうので、差は歴然です。
中に着るシャツは白の無地のワイシャツを選ぶようにしましょう。
ネクタイは模様や刺繍が入っているものは避け、シンプルな黒のネクタイを選択することがマナーになります。
ネクタイピンやカフスボタンといった小物類も外しておくことが一般的です。
女性の服装
女性の場合も男性同様に礼服である喪服を着用することがマナーになります。
ブラックフォーマルと呼ばれるスカートスーツを着用することが一般的です。
ワンピースタイプやアンサンブルタイプ、ツーピースタイプなどが多いです。
ノースリーブタイプの喪服もありますが、一周忌法要の場で肌の露出が多いものは避けるべきだとされていますので、上にカーディガンを羽織るなどの工夫が必要です。
スカートの長さにも注意が必要で、膝上のものは避け、膝下やふくらはぎ程度の長さのものを着用することがおすすめです。
また、派手なメイクは避け薄めでナチュラルなものにしましょう。
アクセサリーについては、結婚指輪以外はできるだけ付けないことが基本です。
付ける場合でも2種類程度にして、華美なものは避けるように注意が必要です。
アクセサリーはダイヤモンドなどの光り物は避け、真珠製のものを選択することがマナーになります。
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一周忌における参列者の服装
次に参列者として一周忌法要に参加する際の服装について紹介していきます。
遺族よりは格式が下がっていても問題ありませんが、ある程度のポイントはあるので、以下で紹介していきます。
男性の服装
男性の場合は遺族と同様にブラックスーツが基本になります。
場合によっては、正式な喪服以外にも暗めの色合いの無地のスーツ着用で、問題ないケースもあります。
色合いとしては、ブラック以外にもダークネイビー、チャコールグレーなどがよく選ばれます。
このように暗めのスーツに地味なネクタイを合わせることをおすすめします。
コートも暗めの色の地味なデザインのものを選択することが無難です。
靴は光沢のないブラックで靴下も同様にブラックでまとめることがおすすめです。
ただし、一周忌法要の規模や地域性、会場などによっても正しいとされる服装は異なります。
そのため、迷った場合にはあらかじめ服装について確認しておくことが必要です。
女性の服装
女性の服装についても遺族同様に喪服を着用することが基本です。
前章でお伝えしたように露出の高い服装は避けるべきです。
スカート丈以外にも胸元が大きく開いたようなデザインも避けるべきです。
ノースリーブタイプの喪服の場合には、ジャケットやブラウスなどと組み合わせて着用することをおすすめします。
素足は避け、ストッキングは肌色か薄めのブラックが無難です。
結婚指輪は身に着けていても問題ありませんが、大きなダイヤモンドなどが付いた華美なデザインなどであれば、外すことをおすすめします。
靴はシンプルなデザインのパンプスが一般的です。
ヒールは3〜5cm程度の低めのものを選ぶといいでしょう。
男性同様、地域や一周忌法要の人数などによって正しい服装は異なりますので、あらかじめ遺族に確認することをおすすめします。
スポンサーリンク一周忌における子供の服装
次に一周忌法要での子どもの服装を年齢別に紹介していきます。
大人ではNGでも子どもでは問題ないものなどもありますので、ぜひ参考にしてください。
幼児・小学生
子どもにとっての礼服は制服になりますので、制服がある場合には制服を着用することが基本になります。
制服がない場合には、服装に迷われる方も多いかと思います。
小さなお子さんの服装では、子どもらしい派手なデザインや明るい色合いのものが多いです。
そのため、一周忌法要などの際には服装に工夫が必要になります。
たとえば、キャラクターがプリントされたデザインであっても、上に暗めのベストを着用してキャラクター部分を隠すなどの工夫をすれば問題ありません。
また、大人であればスニーカーやローファーなどはタブーだとされていますが、子どもの場合には失礼には当たりません。
男の子の場合は、白色のシャツにブラック、ネイビー、グレーなどの地味な色合いのズボン、黒のブレザーかジャケットを合わせることがおすすめです。
女の子の場合には、白の襟が付いたブラウスに黒や紺、グレーなどの暗めの色合いの地味なデザインのスカートかワンピースがおすすめです。
男女ともに光沢のある素材は避けるべきです。
髪の毛が長い場合には、後ろで結ぶといいです。
髪留めは派手なリボンや柄のついたものは避け、シンプルなゴムなどを選択するといいです。
中学生・高校生
制服はフォーマルな場で適している服装になります。
中学生や高校生の場合には、制服があると思いますので、制服を着用することが基本になります。
制服のネクタイやリボンが明るめの色合いであったり、派手なチェックの柄などであれば取り外すことをおすすめします。
制服を着崩して着ることは大変失礼に当たりますので、着崩さずに着用し、スカート丈などにも注意が必要です。
学生の場合は大人ではNGなローファーでもよいと考えられているのでおすすめです。
スニーカーであっても問題ありませんが、派手なデザインや色合いのものは避け、シンプルなデザインの黒や白のスニーカーを選びましょう。
靴下についてはくるぶし丈は避け、無地の黒や白、グレーなどであれば問題ありません。
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平服での参列は大丈夫?
場合によっては、「平服で参列可能」と案内されることもあります。
ここからは、平服の意味合いと具体的な服装を男女別に紹介していきますので、参考にしてください。
平服とは
平服とは、TPOに合った服装のことを指します。
普段着も平服に入りますが、今回のように一周忌法要の際の平服は、略喪服のことになります。
略喪服とは正喪服や準喪服の次にランクが低いものに当たります。
簡単に言うと、完璧なフォーマルな服装ではないが、かと言ってカジュアルすぎるものではないちょうどいい服装のことです。
一周忌法要の際の平服については、以下で男女別に紹介していきますのでご覧ください。
男性の服装
男性の平服とは、喪服ほどフォーマルではないスーツのことを指します。
一周忌法要は僧侶もいる厳粛な場であるため、平服であっても派手な服装は好ましくありません。
そのため、黒やダークグレー、ダークネイビーといった地味な色合いのスーツを選ぶことをおすすめします。
平服指定があるにもかかわらず、正喪服で行くと、施主よりも格式の高い服装になることがあり、先方に恥をかかせることもあるので注意が必要です。
女性の服装
女性の平服とは、基本的にはスーツが望ましいですが、黒やダークグレー、ダークネイビーのワンピースといった控えめな服装でも構いません。
または、ジャケットにパンツなどを合わせた上品な印象なものであれば問題ありません。
平服の場合にはインナーのシャツも黒ではなく、白いワイシャツなどでも構いません。
靴やバッグなどの小物類も暗めの色合いでまとめ、全身を地味な色合いでコーディネートするといいでしょう。
女性の場合は、メイクやネイル、アクセサリーも控えめにするのが基本になります。
露出が多い服装や派手なデザインの服装は、平服であってもタブーになりますので注意が必要です。
スポンサーリンク一周忌以降の服装
次に一周忌法要以降の服装について紹介していきます。
三回忌と七回忌についてパターン別に説明しますので、ぜひ参考にしてください。
三回忌
三回忌とは、故人が亡くなられた翌々年に当たる年忌法要のことです。
三回忌での服装は地域や家庭の考え方によって異なります。
原則としては準喪服の着用がマナーとされていますが、略喪服が一般的な地域もあります。
また、遺族は準喪服を着用しますが、参列者は略喪服でいいといった考え方のところもあります。
略喪服とは、ブラックやダークネイビーなどの地味な色合いの服装のことを言います。
正喪服よりも比較的自由度が高い服装ではありますが、マナーはしっかり守る必要があります。
三回忌に何を着用するか迷った際には僧侶や周囲の人に確認し、地域の風習を理解しておくことがおすすめです。
男性の服装
- ブラックやダークグレー、ダークネイビーのスーツ
- 白のワイシャツ
- ブラックの地味なネクタイ
- シンプルなデザインのブラックのベルト
- ブラックの無地の靴下
- シンプルなデザインのブラックの革靴
女性の服装
- ブラックやダークグレー、ダークネイビーのアンサンブルやセットアップスーツ
- インナーは暗めの色合いのトップス
- アクセサリーは一連の真珠やオニキス ※結婚指輪は装着可能
- かばんはシンプルなデザインで光沢のないブラックの布製のもの
- ブラックの薄手のストッキング
- シンプルでヒールが3~5cm程度のブラックのパンプス
七回忌以降
七回忌は故人が亡くなられてから満6年目に行う年忌法要です。
七回忌は三回忌の次に行う法要になります。
葬儀や四十九日法要のとき程の厳かな雰囲気はありませんので、親族も親族以外の出席者も正喪服や準喪服ではなく、略喪服を着用することが一般的です。
法事は回を重ねるごとに服装の色合いが薄まっていく傾向にあります。
そのため、七回忌ではグレーの略喪服などがおすすめとされています。
ご遺族の服装は略喪服が原則となるため、一般の参列者は服装のさらに格式を落として地味な色合いの服装を着用することが正しいマナーになります。
男性の服装
- グレーやネイビーのスーツに白いワイシャツ
- ネクタイは地味な色合いのもの
- 靴下は暗めの色合いのシンプルなもの
女性の服装
- グレーやネイビー、ブラックなどのアンサンブル
- 白のブラウス
- アクセサリーやかばん、靴はシンプルなデザインのもの
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みんなが選んだ法事法要では葬儀や法事法要のご相談に対応しております。 お悩みにある方はご相談ください。
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一周忌に用意するもの
最後に一周忌に用意すべき持ち物について紹介していきます。
遺族と参列者に分けて紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。
遺族の持ち物
- 遺影
- 位牌
- お供え物
- 僧侶の方に渡す金額
- 袱紗もしくは切手盆
- 引き出物
- 御茶等の飲み物
- 数珠
- ろうそく
- 線香
- 火を点ける物
- 必要であれば経本
参列者の持ち物
- 香典
- ふくさ
- お供え物
- 数珠
- 経本
一周忌の服装まとめ
ここまで、一周忌の服装のマナーや注意点についてなどを中心にお伝えしました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 一周忌とは、故人が亡くなられてから1年目の命日に行われる法要のことである
- 一周忌では、男性は喪服であるブラックスーツを着用する
- 一周忌では、女性はアクセサリーを付けず、黒のスカートスーツを着用する
- 子どもにとっての礼服は制服になるため、制服を着用することが基本である
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てれば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者
袴田 勝則(はかまだ かつのり)
厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター
経歴
業界経歴25年以上。当初、大学新卒での業界就職が珍しい中、葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから皇族関係、歴代首相などの要人、数千人規模の社葬までを経験。さらに、大手霊園墓地の管理事務所にも従事し、お墓に納骨を行うご遺族を現場でサポートするなど、ご遺族に寄り添う心とお墓に関する知識をあわせ持つ。
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