お葬式
枕飾りとは?枕飾りに必要な物・注意点・相場費用を紹介
更新日:2022.11.17 公開日:2022.02.07
枕飾りとは名前の通り故人の枕元に飾る祭壇のことですが、そのマナーについてご存知でしょうか。
枕飾りに必要なものや相場について知っておきましょう。
そこでこの記事では、枕飾りについて詳しく説明していきます。
この機会に枕飾りのマナーを理解しておきましょう。
あわせて枕飾りに枕飯をお供えする意味についても説明しますので、ぜひ最後までご覧ください。
みんなが選んだお葬式の電話相談
みんなが選んだお葬式では葬儀社、葬儀場選びのご相談に対応しております 他にも、葬儀を行う上での費用、お布施にかかる費用など葬儀にかかわること全般に対応しております。 なにかご不明な点がございましたら以下のボタンから遠慮なくお申し付けください。24時間365日無料相談
0120-33-3737
電話をかける
手配いたします
ご危篤・ご逝去で
お急ぎの方はこちら
厳選して無料でご案内いたします
都道府県一覧から葬儀場を探す
こちらでご希望のエリアから葬儀場を検索できます。
こちらでご希望のエリアから葬儀場を検索できます。
枕飾りとは
通夜が行われるまで、故人の枕元に置かれるお供え物を飾った祭壇を枕飾りといいます。
別名で「仮祭壇」といわれることもあります。
お通夜や葬儀の際に設置される祭壇とは異なり、枕飾りは小規模で飾られることがほとんどで、一般的な枕飾りは畳一枚程度でおさまる大きさです。
枕飾りは故人の食欲・物欲を浄化し、魂が迷うことなくあの世へと旅立てることを祈るために飾るとされています。
体から離れたばかりの魂は、この世にすがり現世に残ろうとすると考えられています。
そのため、枕飾りで供養する必要があるとされているのです。
枕飾りはお供え物で故人の欲を浄化し、あの世へと導く重要な意味を持っていることを理解しておきましょう。
枕飾りに必要なもの・置き方
枕飾りに必要なもの、置き方にはルールがあります。
そのルールは各宗教によって異なります。
間違えてしまうと、故人にも弔問客にも失礼に当たるので注意しましょう。
仏教の場合
基本的には、下記の内容で枕飾りを作ります。
- 白木台または白色の布を掛けた台
- 枕飯[故人が生前愛用していた茶碗にご飯を山盛りにのせ、箸を立てます]
- 枕団子[故人が六道(ろくどう)を巡るために6個置かれます。ただし、宗派や地域によっては異なる場合もあります]
- 水[コップ、湯呑に入れます]
- 香炉[線香を1本立てます]
- ろうそく立て[燭台(しょくだい)とも呼ばれ、一般的に右側に1つ置きます]
- 花瓶[水を入れずに花を1本挿します]
- 花[樒(しきみ)がない場合は菊や水仙、百合でも構いません]
- 鈴(りん)
香炉、ろうそく立て、花瓶を「三具足(みつぐそく)」と呼びます。
枕飾りを作るにあたって重要な道具です。
ちなみに、浄土真宗では基本的に飲食物をお供えすることはありません。
また、線香も立てずに寝かせて置きますので間違えないようにしましょう。
神道の場合
神道で飾る枕飾りは以下のとおりです。
- 八足台[(はっそくだい)と呼ばれる白木の台]
- 三方[(さんぼう)と読み、神前にお供えする酒食である神饌(しんせん)を乗せるための台を指します]
- 花瓶[榊(さかき)を挿します]
- ろうそく立て[白いろうそくを立てます]
- 洗米[洗って乾かした米を山形に盛ります]
- 塩[粗塩を山形に盛ります]
- 水
- お神酒(おみき)
- 神饌(しんせん)
- 常饌[(じょうせん)と読み、故人が生前好んで食べていた日常の食べ物のことを指します。肉や魚などをお供えしても問題ありません]
キリスト教の場合
本来、キリスト教では枕飾りは飾りません。
しかし日本においては、白い布や黒い布をかけた台の上に十字架や聖書、白い花、燭台、パン、水などを飾ることもあります。
カトリックの場合、「終油の秘跡(しゅうゆのひせき)」という臨終の際に行われる儀式で、神父様が信徒の顔に塗る聖油が飾られることがあります。
みんなが選んだお葬式の電話相談
みんなが選んだお葬式では葬儀社、葬儀場選びのご相談に対応しております 他にも、葬儀を行う上での費用、お布施にかかる費用など葬儀にかかわること全般に対応しております。 なにかご不明な点がございましたら以下のボタンから遠慮なくお申し付けください。24時間365日無料相談
0120-33-3737
電話をかける
手配いたします
ご危篤・ご逝去で
お急ぎの方はこちら
厳選して無料でご案内いたします
枕飾りの注意点
枕飾りには、注意点がいくつかあります。
守るべきポイントを説明していきます。
ろうそくの火を絶やさない
枕飾りのろうそくの火は、故人の魂が迷わないための道しるべとなります。
そのため、ろうそくの火は納棺の儀式が終わるまで絶やさないようにします。
遺族が交代で火が消えないように見ている必要があります。
しかし、一瞬たりとも絶やしてはいけないということではありません。
もし消えてしまった場合は、またつければ問題はありませんので神経質になりすぎないようにしましょう。
線香を絶やさない
ろうそくの火と同様に、線香の煙も絶やしてはいけません。
無縁の霊から故人を守るために、そして適切に供養されるようにという理由からの配慮です。
また、昔は遺体の保冷が難しかったため、死臭をおさえる目的もありました。
ご飯を高く盛る
故人がこの世を振り返って見たとき、山盛りに盛られたご飯で後ろがさえぎられるようにするためです。
つまり、故人がこの世を振り返って未練を残さないようにするためといわれています。
ご飯の山は高ければ高いほど良いと考えられています。
ご飯の上に箸を立てるのも、ご飯の高さをさらに高くするためという説があります。
枕飾りの相場費用
枕飾りにかかる費用はお供え物の種類によって差がありますが、通常1万~3万円が相場です。
葬儀代金に含まれていることが多いので、自分自身で用意したい場合は事前に確認しましょう。
みんなが選んだお葬式の電話相談
みんなが選んだお葬式では葬儀社、葬儀場選びのご相談に対応しております 他にも、葬儀を行う上での費用、お布施にかかる費用など葬儀にかかわること全般に対応しております。 なにかご不明な点がございましたら以下のボタンから遠慮なくお申し付けください。24時間365日無料相談
0120-33-3737
電話をかける
手配いたします
ご危篤・ご逝去で
お急ぎの方はこちら
厳選して無料でご案内いたします
枕飾りに枕飯をお供えする意味
枕飾りとして枕飯をお供えする意味や由来は全国的に見られる日本古来の風習ですが、様々な説があります。
魂呼びをするためお供えする
霊魂信仰では死後も魂は生きていると考えられており、死んだ直後にあの世へと向かおうとする魂を呼び戻す儀礼のことを魂呼びといいます。
歴史をさかのぼると、中国古代の『礼記(らいき)』に魂呼びの記述があり、日本では室町時代の公家の日記などにも「魂よばひ」として記述があり、明治時代まで行われていました。
その魂呼びの際に、枕飯を供えることで米食べたさに故人の魂が再び戻ってくることを祈ったのです。
昔は米が贅沢な食べ物であったことに由来するといわれています。
一膳飯としての意味
枕飯は一膳飯とも呼ばれ、これが由来であったと考えられています。
もともと一膳飯は嫁入りや引越し前などに用いられ、最後の食事という意味合いの言葉でした。
そこから転じて「故人がこの世でする最期の食事」としてお葬式の作法に使われるようになり、現在では縁起の悪いこととされています。
ご飯に箸を立てるのは、あの世とこの世の橋(箸)渡しという意味があります。
茶碗割りとは
この世との縁切りを行う儀礼が他にもあります。
それは枕飯で使った茶碗を割る「茶碗割り」という儀式です。
茶碗を割ることでこの世では食事をできない状態にします。
これは、故人の現世への未練を断つという考えから行うとされています。
枕飯を作るときの注意点
枕飯を作る時は、生者と死者の食事を区別するため、家族が食べるご飯とは別に炊く点に注意しましょう。
茶碗にすりきり1杯分の米を炊き、なるべく一粒も残さないように茶碗に盛りつけ箸を立てます。
枕飯への箸の立て方はさまざまで、2本垂直に立てて1本に見えるようにする場合や、1本は垂直に、もう1本は横にさして十字になるように立てる場合もあります。
各宗派や地域によって異なるため、枕飯を用意する際には確認が必要です。
みんなが選んだお葬式の電話相談
みんなが選んだお葬式では葬儀社、葬儀場選びのご相談に対応しております 他にも、葬儀を行う上での費用、お布施にかかる費用など葬儀にかかわること全般に対応しております。 なにかご不明な点がございましたら以下のボタンから遠慮なくお申し付けください。24時間365日無料相談
0120-33-3737
電話をかける
手配いたします
ご危篤・ご逝去で
お急ぎの方はこちら
厳選して無料でご案内いたします
枕飾りのまとめ
ここまで枕飾りで必要なもの、注意点、相場などを中心にお伝えしてきました。
- 枕飾りは故人の欲を解消し、あの世へ導く重要なもの
- 通夜までの手を合わせるための祭壇代わりに使用される
- 各宗教によって枕飾りの内容は異なる
- 枕飾りの費用相場は1~3万円である
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
都道府県一覧から葬儀場を探す
こちらでご希望のエリアから葬儀場を検索できます。
こちらでご希望のエリアから葬儀場を検索できます。
監修者
袴田 勝則(はかまだ かつのり)
厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター
経歴
業界経歴25年以上。当初、大学新卒での業界就職が珍しい中、葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから皇族関係、歴代首相などの要人、数千人規模の社葬までを経験。さらに、大手霊園墓地の管理事務所にも従事し、お墓に納骨を行うご遺族を現場でサポートするなど、ご遺族に寄り添う心とお墓に関する知識をあわせ持つ。
お葬式の関連記事
お葬式
更新日:2022.11.21
町内会の回覧板で訃報のお知らせをするには?文例や注意点を紹介!
お葬式
更新日:2022.11.21
供花を頂いたらお礼はするべき?お礼状の書き方や例文も紹介
お葬式
更新日:2024.03.12
葬儀で司会をする時のナレーションはどうすればいい?例文を紹介!
お葬式
更新日:2024.03.30
離婚した父の葬儀で喪主は誰がやる?参列の可否や香典の扱いについても解説
お葬式
更新日:2023.12.20
葬儀や忌引き明けのお礼メールは失礼?マナーや文例も紹介
お葬式
更新日:2022.11.21
忌引き休暇は土日も含まれる?学校の場合や忌引き休暇の注意点も紹介