お墓
塔婆・卒塔婆に書かれている文字の意味は?時期や処分方法も解説
更新日:2022.11.17 公開日:2022.03.01
塔婆に書かれている文字の意味をご存知な方は少ないかと思います。
故人の供養のために立てられた塔婆には、何が記されているのか知っておきましょう。
そこでこの記事では、塔婆に書かれている文字の意味について詳しく説明していきます。
この機会に、塔婆に書かれている文字の意味を覚えておきましょう。
塔婆の種類についても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
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塔婆・卒塔婆とは
お墓の脇や後ろに立てられている、先がギザギザと尖っていて細長い形の木の板を見かけたことはあるとおもいます。
その木の板が塔婆、または卒塔婆です
卒塔婆が仏教用語で正式な名称ですが、塔婆も卒塔婆も同じものです。
塔婆はサンスクリット語のストゥーパが起源であるといわれています。
ストゥーパとは、お釈迦様の遺骨を納めた塔のことをいい、これを元として作られたのが五輪塔です。
五輪塔そのものが供養を表しているとされているため、塔婆を立てることも供養だとされているのです。
塔婆は、法事や法要、お盆やお彼岸の際に立てられ、故人の追善供養を目的とします。
追善供養とは、前世に残された人が善行に取り組むと、その効力が故人に及ぶという考え方です。
仏教のなかでも浄土真宗では、教義の関係により基本的に塔婆を立てることはありません。
しかし、その他の宗派では塔婆を立てることが推奨されています。
塔婆・卒塔婆に書かれている文字
木製である塔婆は墨を使って手書きをするのが一般的でしたが、近年では手書きの代わりに文字をプリント印刷することが増えてきたようです。
細長い塔婆には様々な文字が書かれていますが、大きく分けると6種類の文字について書かれています。
塔婆に書かれている6種類の文字についてご紹介します。
戒名
戒名、または法名ともよばれます。
故人が仏様の弟子になったという意味があり、僧侶から授けてもらった名前です。
没年月日
故人が亡くなられた日のことで、命日のことをいいます。
経文
経文とは、仏教の教えが記されている経典にかかれた文章やお経のことです。
施主名
塔婆の作成をお願いした方の名前です。
供養年月日
お墓に塔婆を立てた年月日です。
梵字
表に書かれている5つの梵字「キャ・カ・ラ・バ・ア」は「空・風・火・水・土」を表します。
裏に書かれた梵字は、大日如来を表します。
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塔婆・卒塔婆を立てる時期
塔婆を立てるタイミングには、決まったルールなどはありません。
好きなタイミングで立てても問題はないのです。
しかし、追善供養のタイミングで立てることが一般的です。
初七日から四十九日までの七本塔婆、一周忌や三周忌といった年忌法要が当てはまります。
また、お盆やお彼岸などでお参りに行った際にたてる家庭もあるようです。
涅槃会や灌仏会、施餓鬼江など、お寺や宗派の行事で立てることもありますので、期間をおいてお墓に訪れることがあれば立てるものと思っておけばいいでしょう。
塔婆は立てる時期よりも、故人を偲び供養することに意味があるのです。
塔婆・卒塔婆の処分方法
木製である塔婆は、そのままにしておくと日差しや雨風で劣化して、最後には朽ちてしまいます。
また、故人の法要ごとに塔婆を立てていくと、婆がいっぱいになり、新しい塔婆を立てるスペースがなくなってしまいます。
そうなる前に、古いものから順に塔婆を処分しなければなりません。
墓地や霊園によっては古くなった塔婆を集める場所があり、管理者がまとめて処分してくれるところもあるようです。
また、お寺が管理する墓地では、古くなった塔婆をお寺でお焚き上げをしてくれるところもあります。
他にも、仏壇専門業者に引き取りを依頼する方法もあります。
塔婆を宅配便などで送付して供養からお焚き上げ処分をしてくれる、供養じまい専門業者にお願いすることもできるようです。
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浄土真宗は塔婆・卒塔婆を立てない
仏教のなかでも、浄土真宗は塔婆を立てません。
浄土真宗には他力念仏や他力本願という教えがあり、人は亡くなった後すぐに、阿弥陀仏に導かれて極楽浄土に往生するという考えがあります。
追善供養は故人の冥福を祈るために行われるため、浄土真宗の教義からすると追善供養をする必要がないのです。
あくまで浄土真宗の一般的な考えであるため、地域によっては宗派にかかわらず塔婆を立てる地域もあるかもしれません。
心配な方は詳しい方などに確認することをおすすめします。
塔婆の種類
地域によって呼び方に違いはあるようですが、塔婆には5つの種類があります。
この5つの塔婆の特徴をご紹介します。
板塔婆
一般的に塔婆と呼ばれるものは、この板塔婆をさしていることが多いようです。
お墓の後ろに立てられる塔婆で、厚さは1センチほど、だいたい2尺から6尺(約60センチ~180センチ)の板塔婆がたてられています。
角塔婆
四角の柱型のものです。
この角塔婆は、お釈迦様の遺骨を納めた五輪塔を代用したものなので、先端が尖った形状をしています。
この塔婆は、お寺のお堂が完成した記念式典である落慶法要の時に立てられることが多い塔婆です。
大きさとしては、長さが120センチ~210センチほど、太さは10センチほどが一般的です。
水塔婆・経木塔婆
一般的な板塔婆に比べて、小さくて薄い塔婆です。
水に浮かべたり、川に流したりして供養を行うことから、水塔婆と呼ばれることも多いようです。
経木という薄い木でできていて、水子供養の際に利用されることあります。
経木塔婆は、お彼岸やお盆の法要、施餓鬼の法要などで用いられることが多いようです。
七本塔婆
長さ30センチ~40センチほどの板塔婆で、初七日から四十九日の法要までの七日ごとの法要で用いられる合計七本の塔婆を、七本塔婆といいます。
七本の塔婆を一本ずつ立てるタイプや扇状にくっついているタイプがあります。
七日ごとに裏返したり、抜いてお焚き上げをするなど、地域によって扱い方に違いがあるようです。
梢付き塔婆・生木塔婆
三十三回忌や五十回忌などの弔い上げのときに、枝葉がついたままの生木を使った塔婆で、梢付き塔婆や生木塔婆、杉塔婆と呼ばれています。
杉や松、柳などの生木が用いられているようです。
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塔婆の文字のまとめ
ここまで塔婆に書かれている文字の意味についてや、処分方法などを中心にお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 塔婆は故人の追善供養のために立てられるもの
- 塔婆には、戒名、没年月日などが書かれている
- 塔婆の処分は、墓地管理者による処分やお寺でのお焚き上げが多い
- 塔婆には板塔婆や梢付き塔婆など5つの種類がある
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者
山口 隆司(やまぐち たかし)
一般社団法人 日本石材産業協会認定 二級 お墓ディレクター
経歴
業界経歴20年以上。大手葬儀社で葬儀の現場担当者に接し、お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、位牌や仏壇をはじめ、霊園・納骨堂の提案や、お墓に納骨されるご遺族を現場でサポートするなど活躍の場が広い。
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