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法事法要

生前戒名とは?取得する方法やメリット、デメリットについて説明

更新日:2022.05.17

戒名

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記事のポイントを先取り!

  • 生前戒名は功徳がある良い行ない
  • 生前戒名は費用が安く済む
  • 基本的に戒名は菩提寺からもらう
  • 戒名授与サービスがある

生前戒名とは文字の通り、生前に戒名を取得することです。
生前戒名を考えている方の中には、取得方法について知らない方も多いと思います。

そこでこの記事では、生前戒名について詳しく説明していきます。

この機会に、生前戒名の金額相場も知っておきましょう。
生前に位牌を作ることについても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。

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  1. 戒名とは
  2. 生前戒名とは
  3. 生前戒名のメリット
  4. 生前戒名のデメリット
  5. 生前戒名の金額相場
  6. 宗派ごとの生前戒名
  7. 生前戒名の取得方法
  8. 生前戒名で生前位牌を作ることも可能
  9. 生前戒名まとめ
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戒名とは

戒名とは、仏門に入った証であり、仏弟子となり戒律を守る証として与えられる名前です。
ほとんどの仏教の宗派では「戒名」という呼び方ですが、浄土真宗では「法名」、日蓮宗では「法号」と呼びます。

本来、戒名は出家者に与えられるものでした。
しかし、出家していない者でも極楽浄土へ導かれるよう戒名を取得するといった風習が現代においても続いています。

基本的に、戒名は菩提寺の僧侶からいただきます。
しかし、自分で戒名を考えたい、他の寺院の僧侶からいただきたいと考えた場合は注意が必要です。

なぜならば、自分で考えた戒名や、他の寺院の僧侶からいただいた戒名は菩提寺から拒否されることがあるからです。
後々の菩提寺との関係性を大切にするためにも、菩提寺がある場合は菩提寺の僧侶から戒名をいただくことをおすすめします。

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生前戒名とは

生前戒名とは、亡くなる前(生前)に戒名を取得することです。
前述した通り、戒名は菩提寺の僧侶からいただくことが一般的です。
通常の流れであれば戒名は亡くなったのちに菩提示へ依頼するので、依頼者は遺族になるところですが、生前戒名は自分で依頼します。

仏教発祥の地インドで、戒名とは仏弟子となり戒律をうけるときに俗名を捨て、与えられる名前でした。
そのため、生前戒名は仏教徒の本来の行ないともいえます。

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生前戒名のメリット

生前戒名には、さまざまなメリットがあります。
どのようなメリットがあるのか詳しくみていきましょう。

生前戒名の費用は安い

生前戒名は通常の死後に戒名を取得する場合と比較して、お布施が安くなります
なぜ、お布施がやすくなるのかというと、戒名をつける期間に余裕があることや檀家となってもらうことを見越しているためです。

自分で納得した戒名を取得できる

生前戒名ならば、自分自身が納得した戒名を取得できます
通常ならば死後に戒名を取得するので、自分自身に決定権はありません。

遺族に決められたくない、自分に付ける戒名ならば、自分の気に入る戒名を選択したいと考える方にはおすすめです。

遺族へ迷惑が掛からない

戒名は亡くなってすぐ、遅くとも通夜の前までに菩提示の僧侶へ依頼、相談します。
遺族は、故人をなくした悲しみがさめぬままに葬儀社への依頼や親族、知人、会社関係への連絡など多くの仕事をやらなくてはなりません。
生前の間に戒名を取得しておくことで、葬儀関連の仕事の負担を少しでも軽くすることができます

また、事前に戒名を取得しているということは、すでに菩提寺へお布施を渡してあるということです。
お布施を支払う必要がなく、遺族へ経済的負担をかけません。
経済的負担をかけないことは、遺族のことを思うと大きなメリットになるでしょう。

仏教では縁起が良いこと

生前に葬儀供養を予め修することを、仏教では「逆修(ぎゃくしゅう)」または「預修(よしゅ)」といいます。
生前に予め修することで、7倍の功徳があると考えられています。
生前に位牌を作ることや生前にお墓を建立することも逆修のひとつです。

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生前戒名のデメリット

費用が安いことや、遺族への配慮ができるなど多くのメリットがある生前戒名ですが、デメリットもあります。
後々、デメリットを知って後悔することのないように、デメリットも十分に把握したうえで生前戒名を行うか決めるようにしましょう。

親族に伝え忘れた場合、二度手間になる

親族に生前戒名を取得したことを伝え忘れた場合、親族は生前戒名の存在を知る由もありません。
そのために、せっかく取得した戒名は使われることはないでしょう。

わざわざ取得した戒名が使われないのみならず親族が戒名を作成した場合は、二度手間になってしまいます。
生前戒名を取得してから伝えよう、機会があれば伝えよう、と先延ばしにすることはやめて、生前戒名を取得しようと思い立った時点で親族に伝えましょう。

菩提寺以外で取得するとトラブルの原因になる

基本的に、生前戒名の依頼先は菩定寺の僧侶です。

古くからお付き合いのある菩提示以外で戒名をつくってしまうと読経やお墓に納骨することを拒否されてしまう恐れがあります。

そのような事態になった場合は、菩提寺で再度、戒名を取得し直す必要があります。

費用や手間が二重にかかって、菩提寺との関係性も悪くなりかねないので、生前戒名を依頼する前に菩提示の有無を親族に確認をとりましょう。
菩提寺がないときは、納骨先の寺院に付けてもらってください。 

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生前戒名の金額相場

一般的な死後に戒名を付ける場合の金額相場は、

  • 「信士」「信女」:20万〜30万円前後、
  • 「居士」「大姉」:50万〜60万円前後、
  •    院号   :80万〜100万円前後

になります。

生前戒名の金額相場は、以上の金額相場の60〜70%程度です。
ちなみに、上位の戒名ほど安くなり、院号の場合は25〜33%になる場合もあります。

宗派によって戒名の金額相場は異なります。

浄土宗・真言宗・天台宗・臨済宗・曹洞宗は「信士」「信女」の場合30万〜40万円前後で、浄土真宗は、20万円前後になります。

また、日蓮宗は戒名は院号しかありません。
「院信士」「院信女」の場合の金額相場は30万円前後です。

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宗派ごとの生前戒名

戒名とは、基本的に「院殿号・院号」「道号」「戒名」「位号」の順で構成されています。
しかし、宗派によって戒名の付け方が異なります。

ここでは、宗派ごとに生前戒名を説明していきます。

真言宗

真言教主である仏、「大日如来(だいにちにょらい)」を指す梵字のアを先頭に頭つけ、その下に基本的な戒名の構成です。

構成例は以下の通りです。
〇(梵字のア)+〇〇院(院号)+〇〇(道号)+〇〇(戒名)+〇〇(位号)

曹洞宗

前述した真言宗と同様、梵字1文字+基本的な戒名の構成です。
曹洞宗の梵字は空(くう)を入れることが多いです。
空は成仏したという意味を指します。

構成例は以下の通りです。
◎(梵字の空)+〇〇院(院号)+〇〇(道号)+〇〇(戒名)+〇〇(位号)

また、構成の一部の戒名だけか、道号+戒名の4文字をお墓や位牌に入れる場合もあります。

日蓮宗

日蓮宗では戒名ではなく、法号と呼びます。
また、日蓮宗特有のものとして、日号があります。
信仰の厚い方や社会的に功績のある方に日号を与えられます。
日号を用いた場合には院号や院殿号が上に付けられます。

その他に日蓮宗特有のものに、道号へ、男性は「法」、女性は「妙」の一文字を入れることが多いようです。

構成例は以下の通りです。
〇〇院(院号)+〇〇(道号)+日〇(日号)+〇〇(位号)

浄土真宗

浄土真宗の場合、戒名ではなく法名と呼びます。
法名は基本的に「釋+〇〇(法名)」という構成になります。

また、女性は「釋」の部分が「釋尼」となり、「釋尼+〇〇(法名)」という構成になります。

本山に献納した方や寺院へ貢献した方に「院号」と呼ばれる称号を授与します。
その場合の構成は、釋の上に院号を付ける「〇〇院(院号)+釋+〇〇(法名)」です。

浄土宗

曹洞宗と同様、梵字1文字+基本的な戒名の構成です。
浄土宗の梵字は阿弥陀如来(あみだにょらい)の仏様を表す梵字の「キリーク」を入れることが多いです。

構成例は以下の通りです。
〇(梵字のキリーク)+〇〇院(院号)+〇〇(道号)+〇〇(戒名)+〇〇(位号)

また、構成の一部の戒名だけか、道号+戒名の4文字をお墓や位牌に入れる場合もあります。

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生前戒名の取得方法

戒名を作成する場合、菩提寺の僧侶に付けていただくことが一般的ですが、どのように申し込むのか、事前に考えておくべきことはあるのか不安に思う方も多いでしょう。

また、菩提寺がない場合は、どこに申し込めばよいのか悩まれることもあると思います。
そこでお悩みを解決すべく、様々なケースを想定し、生前戒名の取得方法を紹介していきます。

菩提寺に相談する

戒名を取得する方法で最も一般的な方法となります。
生前戒名は仏教徒の行ないであるために、相談すれば問題なく生前戒名を受けていただけることが多いはずです。

主な相談内容は「戒名のランク」「戒名に入れたい文字」「戒名料について」となるでしょう。
お布施の額で変わる位号をどのランクにするのか、戒名に入れたい文字を事前に考えておくと、相談する際にスムーズに話し合いが進むでしょう。

生前戒名の依頼を受けて頂ける寺院の檀家になる

菩提寺がない場合は、自宅近くの寺院に生前戒名の依頼を受けていただけるか電話、または直接訪問し相談してみましょう
また、近年では多くの寺院がホームページを所持していることも多いです。

インターネットで検索し、ホームページに生前戒名可能と記載のある寺院に相談しても良いです。

しかし、基本的に戒名は檀家にしかつけないといった考えの寺院が多いです。
そのため、檀家になる必要があるので檀家としてお付き合いを継続できるのか考えたうえで相談してください。

戒名授与サービスを利用

菩提寺を持ちたくない、しかし生前戒名を取得したい場合は戒名授与サービスがおすすめです。
あまり聞きなじみのない方も多いと思うのですが、戒名授与サービスとは簡単にいうならば檀家となる必要がなく、僧侶派遣会社や一部の寺院から戒名を授けていただくサービスです。

また、菩提寺から戒名をいただいた場合はお布施を渡します。
お布施であるため明確な金額を提示されないため、いくら渡せば失礼に当たらないか悩むところです。

しかし、戒名授与サービスの場合は戒名料金が明確に提示されています。
また、一般的な戒名よりも価格が安く設定されており、2万円から受けていただけるところもあります。
そのうえ、支払いが現金のみならずクレジットカード払いや後払いにも対応して頂ける魅力もあります。

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生前戒名で生前位牌を作ることも可能

位牌も、生前に作れます。

生前に位牌を作り供養を行なうことから逆修位牌(ぎゃくしゅいはい)とも呼ばれます。
ちなみに逆修とは、生前にあらかじめ死後の供養を自ら行うことを指します。
逆修を行なうことは、仏教では大きな功徳があると考えられているとても良いことです。

生前位牌について詳しくみていきましょう。

菩提寺で生前位牌を作成する

逆修位牌を作るためには、生前戒名を取得していることが前提となります。
基本的に戒名は菩提寺の僧侶から授かります。
生前戒名をいただくときに、生前位牌を作りたいことを合わせて相談するとスムーズです。

位牌と同様にお墓も、生前に建てることで大きな功徳があるとされます
生前にお墓を建てることを「寿陵(じゅりょう)」と呼びます。

生前位牌の戒名は朱色で塗る

宗派を問わず、位牌の文字によく使われる色は金色です。
これは死後に作成される場合であり、生前位牌の場合は異なります。

生前位牌の場合は戒名の部分は朱色で入れます。
朱色は不老長寿の象徴とされています。

生前位牌に朱色を用いる理由は、作成者の長寿を祈るためと考えられます。
また、没年齢・没年月日もわかりませんので、空欄で作成されます。
作成者が亡くなったのちに没年齢・没年月日を入れ、朱色の文字を金色に塗り直されます。

生前位牌と通常の位牌で、位牌自体のデザインにおいては違いはありません。
生前位牌の場合は、自分で好みのデザインを選択できることも魅力でしょう。
近年では位牌のデザインが多様化し、元来ある木製だけでなく、ガラス製やクリスタル製のものまで存在します。

ガラス製やクリスタル製の場合、金色の文字が見えにくいことから金色以外を用いられることもあります。
デザイン性から金色を用いないのですが、このことを快く思われない方がいることも想定されます。
位牌のデザインを決定する前に、トラブル回避のために親族に確認を取っておくとよいでしょう。

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生前戒名まとめ

ここまで生前戒名のメリット、デメリットを中心にお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。

  • 生前戒名は大きな功徳があるとされ、良いこと
  • 自分の納得した戒名を取得できるうえに、費用が安い
  • 親族へ生前戒名を取得したことを伝え忘れると二度手間になる
  • 生前戒名は菩提寺以外からいただいた場合、トラブルが生じる恐れがある

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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監修者

評価員(たなか)

田中 大敬(たなか ひろたか)

厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター

経歴

業界経歴15年以上。葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから著名人や大規模な葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、特に士業や介護施設関係の領域に明るい。

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