法事法要
三回忌に用意するものとは?施主と参列者別で解説!
更新日:2022.04.23 公開日:2022.04.18

記事のポイントを先取り!
- 三回忌の参列者が用意するものは香典、お供え物、数珠、袱紗
- 三回忌の施主が用意するものは僧侶へのお布施、引き出物、食事など
三回忌に用意するものをご存知でしょうか?
施主側や参列者として何を準備するかを理解しておくことが必要です。
そこでこの記事では、三回忌に用意するものについて詳しく説明していきます。
施主や参列者として事前に準備するものをこの機会に学んでおきましょう。
また、法要で使う数珠についても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
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三回忌とは
三回忌は故人が亡くなって2年経った年の命日に行う年忌法要のことです。
年忌法要は、故人を弔うための追善供養です。
一周忌と三回忌は親族や故人とゆかりのある人を招いて、お坊さまに読経をお願いし、法要の後にはお斎という会食を行なうことが基本です。
本来は命日に行うこととされていますが、参列者の都合などを考慮して命日に近い週末や祝日などを選んで行なうことが一般的となっています。
故人が亡くなった日を命日あるいは忌日といいますが、忌日は数え年でカウントします。
つまり、亡くなった日を1回目の忌日とし、以降、1年ごとにカウントアップするのです。
そのため、三回忌は亡くなって丸2年後の命日に行います。
七回忌以降の年忌法要は規模を縮小して執り行い、三十三回忌を弔い上げとすることが多いようです。
なお、最初の年忌法要は一周忌法要ですが、これは、故人が亡くなってから丸1年たった日に行なうものです。
回忌とは数え方が異なっており、一回忌とはいわないことに留意しましょう。
三回忌の準備
三回忌を開催するにあたって必要な準備について詳しく解説します。
日程を選ぶ
三回忌の日程を決めます。
故人が亡くなって丸2年立った年の命日に三回忌をするのが本来ですが、参列者の出席のしやすさなどを考慮して、命日より前の週末や祝日などを選ぶことが多いようです。
また、お経をあげてもらうお坊さまの都合も考えて調整することが必要です。
いずれにしても、早めにお坊さまや親戚等に相談して決めるのがよいでしょう。
法要と会食の会場を決める
日程と合わせて、法要会場を手配します。
会場の候補としては、自宅、菩提寺、斎場などがあります。
自宅や菩提寺を会場とする場合は、まず、お坊さまと日程調整と合わせて相談しましょう。
人数が多い場合などは、葬儀を行った斎場などを利用するのもよいでしょう。
また、お斎も振るまうのであれば、食事の内容と合わせて会食会場も予約します。
三回忌の期日が近くなったら、参列者の人数を確定して連絡することを忘れないようにしましょう。
案内状の準備
三回忌には、親族や故人と親しかった人も招くことになります。
四十九日や一周忌の参列者などを参考にして、参列をお願いする方をリストアップします。
リストアップが終われば、案内状の内容を決めます。
案内状には、三回忌のお知らせの文面と合わせて、日時や会場など当日の参列に必要な事項を記載します。
参列者から三回忌への参列やお斎への出席可否を返信してもらうため、返信用のはがきを同封します。
なお、お斎の会場への連絡などが必要なため、案内状には返信期限を明記しておきます。
相手との関係性や参列予定者の人数が少ない場合は往復はがきを使ったり、電話で確認をしても問題ありません。
なお、案内状の文章には句読点を使わないのがマナーですので注意しましょう。
会食の手配
会食の手配では、最初は出席人数を概算で連絡して会場を予約しますので、最終的な人数を確定して会場側に伝えることが必要です。
また、出席者の顔ぶれが決まったら、会場の立地やレイアウトも確認しましょう。
年配の方が多い場合などは、一階の部屋にしたり、エレベーターの有無など経路にも配慮が必要です。
なお、自宅や菩提寺でお斎を振る舞う場合は、仕出し料理などを使うことも考えてよいでしょう。
予算としては、1人当たり5000円前後を目安とするのが一般的です。
送迎バスの手配
自宅や菩提寺で三回忌の法要を営む場合は、参列者には公共交通機関を使ってもらうのが一般的です。
三回忌法要の会場とお斎の会場が距離的に離れて移動に手間がかかる場合は、送迎バスの手配も必要です。
斎場を利用する場合は、送迎バスが利用可能な場合もありますので問い合わせてみましょう。
お斎ではお酒をふるまうため、帰りも最寄り駅までバスやタクシーが利用できると安心です。
挨拶の内容
参列者がそろってお坊さまが到着したら、施主が挨拶を述べて、三回忌の法要を開始します。
挨拶は手短に済ませ、三回忌の法要の進行がスムーズになるように心がけるとよいでしょう。
葬儀や一周忌と比べるとかしこまったり儀式としての作法などにこだわることなく、和やかな雰囲気で話してもよいでしょう。
また、挨拶の最後に、お坊さまに読経を始めていただくようにお願いする言葉を添えると進行がスムーズに進みます。
引き出物の準備
三回忌では参列者は香典やお供え物を持参するのが一般的ですので、施主はそのお返しとして引き出物を準備します。
引き出物に関するマナーは、基本的には葬儀や一周忌と同様です。
金額的には、半返しに相当する品物として、3,000~5,000円程度の品物を準備しておくとよいでしょう。
品物は、消え物がよいとされており、日持ちのするお菓子や石鹸などを選ばれることが多いようです。
最近では参列者の荷物にならず好きなものが選べるカタログギフトも選ばれています。
引き出物の掛け紙の水引は黒白を使用し、表書きは「志」とし、その下に〇〇家と名前を入れるのが一般的です。

お供え物の準備
三回忌ではろうそくや線香、お花などを供えます。
施主側がこれらのお供えを用意するのがマナーです。
また、参列者からお供え物を持参いただいた場合も仏前に供えます。
なお、故人が好きだったものも供えてよいのですが、殺生をイメージさせる生ものなどは避けるようにします。
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三回忌に用意するお布施

お布施は、お坊さまに読経により供養いただいたことへの謝礼のお金です。
三回忌でもお坊さまにお経をあげてもらいますので、お布施を準備することが必要です。
お布施の相場
一般的には、1万円から5万円程度が相場といわれています。
三回忌のお布施の相場は、決まったものはなく、宗派や地域の風習などによっても異なります。
同じ宗派であっても地域や寺院によって異なる場合もありますので、お坊さまにそれとなく問い合わせて確認しておくのがよいでしょう。
お布施の書き方

三回忌のお布施では、表書きは、上部に「御布施」、下部に施主の名前をフルネームで書き、
裏書としては住所や金額を書きます。
お布施の書く際のおもな注意点を、以下にまとめておきますので留意してください。
- 筆記用具は、毛筆や筆ペンがよく使われており、市販のネームペンなどは使わない
- 薄墨を使う必要はなく、黒墨で書く
- 金額は、金壱萬圓也のように旧字体の漢数字を使用する
なお、お札はできるだけ新札を準備して、お札の顔のある面が裏側下部にくるように入れます。
スポンサーリンク三回忌にお布施以外で用意するもの
三回忌では、お布施以外にも、お包みを準備しておくことが必要な場合があります。
具体的には、御車代、御膳料などがありますので、要否を確認して相場を調べ忘れないように準備しておきます。
御車代
御車代は三回忌で読経いただくお坊さまにお渡しする交通費です。
したがって、会場をお寺とする場合、家族や親族が僧侶の送迎を行う、家族が手配したタクシーを利用してもらう場合などには、御車代を用意する必要はありません。
御車代は、基本的には5000円~1万円が相場ですが、遠方から来ていただく場合は、実費に見合う相応の金額を用意します。
御膳料
お坊さまが法要の後でふるまうお斎に不参加の場合は、御膳料をお渡しします。
基本的には5千円~1万円が相場です。
お斎にお坊さまが参加される場合は、御膳料をお渡しする必要はありません。
複数のお坊さまに来ていただいた場合は、御膳料はひとつの袋にまとめます。
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三回忌に参列者が用意するもの
ここでは、三回忌に参列する際に持参すべきものについて説明します。
香典
三回忌に参列する場合は、香典をお包みするのが一般的です。
お包みする金額は故人との関係によって異なります。
以下の金額を基準に準備すると良いでしょう。
故人との関係 | お包みする金額 |
---|---|
両親 | 1万円~5万円 |
兄弟 | 1万円~3万円 |
祖父母 | 5千円~1万円 |
友人や知人 | 5千円~1万円 |
義理の両親や兄弟の場合は、実の両親や兄弟に準じます。
お斎に呼ばれている場合は、5千円~1万円を上乗せするようにします。
なお、お包みする金額は、死や苦を連想させる4や9の付く金額を避けるのがマナーです。
袱紗(ふくさ)
三回忌のお布施を渡すときは、手渡しせずに袱紗を使って渡します。
渡すときにお布施を袱紗から取り出して袱紗の上に置いて、ひと言添えて渡すようにします。
お供え物
三回忌にお供え物を持参した方がよいかは、地域によっても異なりますので、親族などに確認しておくとよいでしょう。
お供えを持参する場合は、5千円から2万円ほどが相場と言われています。
お供えの品としては、ろうそく、線香、お花が定番です。
そのほか、日持ちのするお茶や焼き菓子、季節の果物などもよく利用されます。
殺生に関わる肉や魚などの生もの、ケーキなど日持ちのしないものを避けるようにします。
また、個数には4や9がつかないように、偶数は避けるようにするのがマナーです。
数珠
三回忌の法要では、参列者も焼香したり読経したりすることがあります。そのための準備として、数珠を持参しておくとよいでしょう。
数珠については、後ほど詳しく説明しますが、お手持ちのもので構いません。
三回忌の服装

三回忌も大切な法要であり、服装も弔事にマッチしたものが必要となります。
施主側は、三回忌の場合喪服または準喪服を着用するのが一般的です。
また、靴下や靴などは黒色のものを着用し、装飾品は結婚指輪以外は身に着けないのがマナーです。
女性は肌の露出の多い服装を避けるのがマナーです。
子どもは、学生服など制服が無難ですが、黒や濃紺など目立たない服装でも問題ありません。
参列者は施主側より格式の高い服装を避けるのがマナーなので、略喪服などとするのがよいでしょう。
案内状に平服でも可とあっても、礼装を着用するのが無難です。
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どのような数珠を用意するのか

数珠(じゅず)は、仏さまを拝んだり、お経を唱えたり、焼香の際に手にかけたりする仏具です。
数珠は宗派によって構成などが異なりますので、葬式や法要に持参する場合は、自分の家の宗派の数珠を持参し、故人の家の宗派に合わせる必要はありません。
数珠に使う珠の種類と個数には宗派によって決まりがあります。
個数については、煩悩を断ち切るという意味から、108個の玉を使うのが基本です。
珠の種類としては、親珠、子珠、親珠、四天王珠、記子珠などがあり、それぞれ種類と個数が宗派によって異なります。
以下では、各宗派で使う数珠について説明します。
天台宗
天台宗の数珠は、一般的には、主珠108個、親珠1個、四天王珠4個であり、弟子珠のついた2本の房があるのが特徴です。
真言宗
ほかの宗派よりも数珠を重視しており、長い一連の数珠を二重にたたんで使用します。
主珠108個、親珠から数えて7番目と21番目に小さな四天珠が付いているのが特徴です。
また、2つの親珠に房が2本ずつ付いています。
浄土宗
日課数珠とも呼ばれ、念仏の数を数えやすいのが特徴です。
2つの輪を一つに組み合わせた形をしています。
浄土真宗
浄土真宗では数珠の片方の房が「蓮如結び」に結ばれていて、念仏の数取りができないようになっているのが特徴です。
一連の数珠を二重にして使い、男性用と女性用で構成に違いがあります。
禅宗
曹洞宗の数珠は、子珠が親珠、向珠、四天珠の間に6つにわけて、それぞれ18個ずつ通されているのが特徴です。
日蓮宗
2個の親珠に2本の房と3本に房が付いており、3本の房のうち短い1本には「数取玉」と呼ばれる10個の玉が付いているのが特徴です。
また、祈祷用にも多くの種類の数珠があります。
三回忌に用意するものまとめ
ここまで三回に施主側・参列者側で準備するものを中心にお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 三回忌は故人が亡くなって2年経った年の命日に行う年忌法要のこと
- 親族や故人と近い人を招いて法要を行い、お斎も振る舞うのが一般的
- お坊さまには、お布施のほか、お車代、御膳代などを渡す
- 服装は喪服が一般的であり、施主側は準喪服、参列者側は略喪服が無難である
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監修者

田中 大敬(たなか ひろたか)
厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター
経歴
業界経歴15年以上。葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから著名人や大規模な葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、特に士業や介護施設関係の領域に明るい。
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