お葬式
会葬者とは?参列マナーやお礼の送り方を解説
更新日:2024.02.04 公開日:2022.07.03

記事のポイントを先取り!
- 会葬者とは遺族以外の参列者のこと
- 会葬者は準喪服を着用する
- 遺族は参列者に会葬御礼を渡す
- 葬儀は会葬辞退することがある
葬儀に参列する方のうち、遺族側ではない一般の方のことを会葬者と呼びます。
会葬者には、参列するときに守るべきマナーがあることをご存知でしょうか。
そこで今回は、会葬者について詳しく掘り下げて説明していきます。
会葬者として葬儀に参列するときに気をつけるべきことを知り、基本的な知識を身につけておきましょう。
会葬者へお礼を用意するときのことについても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
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会葬者とは
会葬者(かいそうしゃ)とは、遺族以外の、葬儀に参列する人のことを指します。
遺族のことを会葬者と呼ぶことはないので注意しましょう。
また、会葬に似た言葉として、弔問や参列がありますが、これは会葬とは違う意味を持ちます。
具体的に説明すると、弔問という言葉には、「遺族に対してお悔やみを述べる」という意味が込められています。
そのため、故人の家を訪れて故人へのお別れを言う場合には、この弔問という言葉が用いられます。
また、通夜に参列する人のことを弔問客と呼び、通夜のみに参列する方は厳密には会葬者に含まれません。
また、参列という言葉は儀式や行事に参加することを指す言葉です。
そのため、葬儀だけでなく結婚式などの慶事でも、参加する人のことを参列者と呼びます。
会葬のマナー

ここからは葬儀に会葬する際の服装や、持ち物のマナーについて詳しくご紹介します。
以下のマナーを守り、遺族に失礼のないように心がけましょう。
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服装
葬儀に会葬するということは、宗教的な儀式に参列することであるため、服装には気を遣う必要があります。
会葬者は、基本的に準喪服を着用して参列します。
男性・女性・子供に分けて、具体的な服装を紹介していきましょう。
・男性
男性はブラックスーツを着用します。
ブラックスーツとは、光沢のない生地を使用した黒のスーツのことです。
スーツの下には白のシャツを着用し、黒のネクタイを締めましょう。
靴は黒の金具が付いていないものを着用し、靴下も黒で統一します。
髪型は短く整えて、清潔に見えるようにしましょう。
アクセサリーは、結婚指輪以外は着用しないようにします。
・女性
女性は黒のワンピース、アンサンブル、スーツなどを着用します。
また、黒のストッキングを着用し、靴はパンプスを履きます。
パンプスは光沢がなく、金具などの装飾がないものを用意しましょう。
肌を露出しすぎないようにするため、膝下のスカート丈のものを選びます。
髪が長い方は低い位置でひとつ結びにして、目立たない黒いゴムなどで結びましょう。
女性は結婚指輪以外に、真珠の1連のイヤリングかネックレスなら使用できます。
・子供
子供の場合は、学校の制服が喪服代わりとなります。
そのため、制服がある場合はそれを着用しましょう。
制服がない場合には、黒やダークグレーの服を用意します。
靴は学校指定のものか黒の革靴がベストですが、小さいお子様の場合は履きなれていないと危険なため、黒の運動靴でも問題ありません。
髪が長い場合は大人と同様、まとめておきましょう。
準備するもの
次に会葬する際に準備しておくべきものをご紹介します。
以下のものは葬儀に参列する際に必要となるものです。
必ず事前に用意しておきましょう。
・数珠
数珠は焼香を行うときに必要となるものです。
本式数珠は玉の数が108個のものですが、形状や大きさなどが宗派によって異なります。
宗派の違う数珠を持参してしまうと、失礼になるため注意しましょう。
宗派が分からない場合は、略式数珠と呼ばれるどの宗派でも使える数珠を持参します。
また、仏教徒ではない方は、数珠を持参しないという選択肢もあります。
数珠の貸し借りはマナー違反のため、必ず自分の数珠を用意して参列してください。
・香典
香典とは通夜や葬儀などの弔事に参列する際に持参する、故人の霊前に供える現金のことです。
通夜や葬儀に参列する会葬者の方は、そのどちらかで香典を持参するのがマナーとなっているため、必ず持っていくようにしてください。
香典は香典袋に表書きや自分の名前を書いて、新札ではないお札を入れる必要があります。
・袱紗
袱紗(ふくさ)とは、香典が汚れたり折れたりしないように包んでおく四角い布のことです。
この袱紗は弔事以外に、結婚式などの慶事でも使われ、葬式では寒色系(グレー・紺・緑など)のものが使われます。
また、紫のものは唯一弔事・慶事の両方で使えるため、持っていない方は紫色の袱紗を用意しておくと良いでしょう。
・ハンカチ
会葬する際に持っていくハンカチは、白か黒の無地のものが良いとされていますが、袱紗に使われるような寒色系のものも使えます。
無地のものがない場合は、控えめな刺繍であれば使っても良いでしょう。
上記に当てはまらないような派手な色のハンカチはマナー違反のため、会葬する際は持っていかないようにしてください。
会葬者が気をつけるポイント
会葬者として葬儀に参列する場合は、葬儀の15分〜20分前までには会場に到着するようにしましょう。
会場に到着したら受付に行き、お悔やみの言葉を述べて香典を渡します。
その際、お悔やみの言葉が長くなりすぎないよう、注意してください。
受付では住所や氏名の記帳を行いますが、記帳した情報は香典返しやお礼状の送付に使うため略さずに書きましょう。
また、葬儀が始まると途中で退席することはできないため、トイレなどを済ませて体調を整えておく必要があります。
会葬者へのお礼の用意
会葬してくださった方へは、会葬御礼としてお礼を用意する必要があります。
お礼を用意する際には、以下の内容を参考にしてください。
会葬礼状
会葬礼状は、通夜や葬儀に会葬してくださった方にお礼として渡す礼状のことで、一般的に返礼品と一緒に渡します。
会葬礼状は葬儀社、または会葬礼状を作る専門業者に依頼するか、自分で作ることとなります。
葬儀社の場合は、葬儀を行う際のプランに礼状も含まれているケースがあります。
業者に依頼する場合は、デザインなどを自分で選択できる他、依頼する数が多いほど割安となります。
自分で作る場合は、パソコンとプリンタが必要となりますが、ネット上にテンプレートがあるためそれを利用すれば簡単に作成が可能です。
会葬御礼
会葬御礼とは、通夜・葬儀に参列してくださった方へ、お礼として会葬礼状と会葬御礼品を渡すことを指します。
会葬御礼品は、多くの葬儀社では会葬礼状とセットで用意してくれます。
他にも、冠婚葬祭のギフトを扱っているお店で購入することが可能です。
ただしこの場合、事前に会葬者の人数が分かっていなくてはならない点に注意しましょう。
会葬御礼品の品物としては、お茶やコーヒーなどの飲み物や、お菓子や海苔などの食べ物、タオルやハンカチなどが一般的です。
基本的に、使ったらなくなる「消えもの」を贈るのがマナーだとされています。
会葬御礼と香典返しとの違い
会葬御礼品とは、会葬してくださった方全員にお礼として渡されるものです。
一方で香典返しは香典をくださった方に、香典のお礼として渡されるものです。
そのため、会葬御礼は香典を渡していない方であってももらえますが、香典返しは香典を渡した人しかもらえないという違いがあります。
一般的に香典返しは、いただいた香典の半額を品物で返すのがマナーとされています。
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会葬辞退とは
会葬辞退とは、会葬者に通夜や葬儀への参列を辞退してもらうことを指します。
家族葬で通夜・葬儀が行われる場合は、会葬辞退の連絡が来ることがあります。
ここからは、会葬辞退するときと、辞退されたときの対応の方法をご紹介しましょう。
会葬辞退するとき
自分が遺族側で、会葬者に会葬辞退してもらうときには、訃報の案内状の中でその旨を伝えることとなります。
案内状では「ご遺族の意向」や「故人の意向」で近親者のみで葬儀を行うことを明記し、辞退してもらうようお願いします。
香典やお供え物を辞退する場合は、その旨も一緒に明記しておきましょう。
会葬辞退の案内状は、葬儀社に依頼して作って貰える場合もあるため、相談してみてください。
会葬辞退されたとき
自分が会葬者の立場であり、尚且つ会葬辞退の連絡があった場合には、遺族の意思を尊重し、葬儀に会葬するのは避けてください。
ただ、会葬を辞退された場合でも、故人への弔いを行いたいという方は多いでしょう。
その場合は、案内状に弔電も辞退することが書かれていなければ弔電で弔意を示すことができます。
会葬辞退の連絡に香典やお供え物の辞退について記載されていない場合は、香典やお供え物を送っても問題ありません。
この他にも、四十九日以降であれば、故人の自宅に弔問することが可能です。
ただし、その場合は事前に遺族に相談し、断られた場合は無理やり弔問しないようにしましょう。
遺族が故人を偲ぶ会を開く場合には、そちらに参列することもできます。
会葬辞退された場合でも、故人の冥福を祈る方法はいくつもあります。
家族葬に無理やり参列するのはマナー違反なので、他の方法で弔意を示しましょう。
コロナ禍で変わる会葬の形

コロナ禍によって生活様式が変化し、その中で会葬の形も変化しました。
ここからは、コロナ禍の新たな会葬の形について紹介していきます。
感染を防ぐために行うべきことや、家族葬や一日葬などといった、コロナ禍に定着し始めた新たな葬儀の形について知っておきましょう。
感染を防ぐために
コロナ禍では感染拡大防止のために、新たなルールが設けられているというのが、葬儀を行う上での大きな変化として挙げられるでしょう。
例えば熱がある方(37.4度以上)や体調が優れない方は会葬しないようにしたり、マスクを着用しての出席を義務付けたりしています。
他にも、座席と座席の間を空けたり、換気を頻繁に行ったりするなど、密な環境を極力避けるようになっているのです。
葬儀場ではスタッフが会場内の消毒を行ったり、消毒液を会葬者が無料で使えるようにしたりと、感染防止に万全の体制が取られています。
また、葬儀の形式としては家族葬や一日葬といったものが増えており、今までの一般的な葬儀とは違った形での葬儀が定着しつつあります。
今までも家族葬や一日葬は行われることがありましたが、今後こうした葬儀の形式はより多くの方が利用するようになるでしょう。
以下で、家族葬や一日葬について詳しくご紹介します。
家族葬
コロナ禍以降、故人の遺族や親族のみで葬儀を行う家族葬が増えています。
家族葬では、故人と親族との間にある親等の近さを基準にすることで、葬儀に参列する方の人数をなるべく少なくするという方法が取られています。
例えば、参列者を2親等までとした場合、故人の親、祖父母、子、孫、兄弟・姉妹までが参列可能です。
一般的な葬儀だと、多くの人と接触することとなるため感染拡大のリスクが大きくなります。
しかし、家族葬であれば普段から会っているような間柄であるため、そこまで感染のリスクは高くありません。
また、家族葬では親しい間柄だけで故人を見送ることができるため、ゆったりと家族で最後の時間を過ごせるというメリットもあります。
事前に参列者の人数が分かるため葬儀の用意もしやすく、感染症対策以外でもメリットが感じられる形式です。
ただし、一般の参列者が葬儀に参列できないことから、弔問に訪れる方が多くなってしまうなどのデメリットもあります。
コロナ禍に葬儀を行う際は家族葬がおすすめですが、デメリットもある点を理解しておきましょう。
一日葬
一日葬とは、通夜を行わず、葬儀と火葬のみを行う葬儀の形式のことです。
コロナ禍では、多くの人と接触することで感染を拡大するリスクが大きくなりますが、一日葬であれば接触を抑えることが可能となります。
また、通夜を行わないことで、喪主や遺族の金銭的な負担や肉体的・精神的負担を軽減することもできます。
ただし、この一日葬は菩提寺によっては受け入れてくれない場合もあり、事前に相談しておかなければなりません。
また、葬儀と火葬だけとなると、その日に参列できない方もいる可能性を考慮しておくことも必要です。
他にも、一日葬をよりコンパクトにしたものとして、火葬のみの直葬も行われています。
こちらは儀式を行わず、火葬のみを行うというものです。
ただし、通夜や葬儀は一度きりのため、後から行わなかったことに対して後悔をしないか、本当に直葬で良いかよく考える必要があるでしょう。
コロナ禍においては、ここまで紹介した内容を参考に、新たな葬儀の形を検討してみてください。
感染対策を行いながら、後悔なく故人との最後の別れができる方法を考えてみましょう。
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会葬者についてのまとめ

ここまで会葬者の意味や、会葬する際のマナーを中心に紹介してきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 会葬者とは、葬儀の参列者のうち遺族以外の一般の参列者を意味する
- 会葬者は準喪服を着用して葬儀に参列するのがマナー
- 遺族は会葬者へのお礼として、会葬礼状と会葬御礼品を用意する
- 会葬辞退する場合、遺族は会葬者に案内状を送って知らせる
- 会葬辞退された場合、会葬者は弔電送ったり、弔問したりすることで弔意を示す
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者

袴田 勝則(はかまだ かつのり)
厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター
経歴
業界経歴25年以上。当初、大学新卒での業界就職が珍しい中、葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから皇族関係、歴代首相などの要人、数千人規模の社葬までを経験。さらに、大手霊園墓地の管理事務所にも従事し、お墓に納骨を行うご遺族を現場でサポートするなど、ご遺族に寄り添う心とお墓に関する知識をあわせ持つ。
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