お悔やみの言葉は親戚同士でも言うべき？避けるべき言葉や挨拶とは

更新日：2022.10.20 公開日：2022.02.26

弔問

記事のポイントを先取り！

• お悔やみの言葉は、故人や遺族との関係によって言葉を選ぶ
• 訃報の電話を受けたら、お悔やみの言葉をかけ葬儀の日程や場所などを確認する
• 故人や遺族と近い身内だからこそ、距離感を誤った発言には気を付ける
• 葬儀の参列基準は基本3親等以内、生前の親交の深さや喪主との関係で決める

お悔やみの言葉とは、弔問時に大切な人を亡くした遺族にかけるものですが、そのマナーについてご存じでしょうか。

親族の葬儀に参列した際のマナーや注意点について知っておきましょう。

この記事では、親族の葬儀に参列した時の、お悔やみの言葉について説明していきます。

この機会に、お悔やみの言葉の伝え方やマナーを覚えておきましょう。

親族同士の場合の声かけや、身内だからこそ気をつけたいマナーについても触れていますので、ぜひ最後までご覧ください。

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1. 親戚同士のときのお悔やみの言葉について
2. 親戚にかけるお悔やみの言葉とは
3. 親戚から電話で訃報を伝えられた場合
4. 親戚の葬儀は受付でなんと声を掛ける？
5. お悔やみの言葉を手紙や弔電で伝える場合
6. お悔やみの言葉で避けた方がいい言葉
7. 参列者からお悔やみの言葉をかけられた場合
8. 親戚の葬儀で気をつけたいマナー
9. 遠い親戚の葬儀には参列するべき？
10. 親族の葬儀で手伝うこと
11. お悔やみの言葉をメールで送る場合は？
12. 親戚にかけるお悔やみの言葉まとめ

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親戚同士のときのお悔やみの言葉について

親族同士の場合は、「ご愁傷様です」のような他人行儀な挨拶は不要です。
「こんにちは」などの普段通りの挨拶をするのもよくないので、前置きなしでお悔やみの言葉を述べましょう。
親族同士のお悔やみの言葉として定番なのは、「突然のことで驚きました」や「何かできることがあれば言ってね」のような、相手を思いやる言葉です。

以下でケース別に詳しく解説するので、参考にしてください。

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親戚にかけるお悔やみの言葉とは

親族にかけるお悔やみの言葉は、故人やその遺族と自分の関係、距離感によって使う言葉を選ぶ必要があります。

お悔やみの言葉といえば、一般的に「ご愁傷様です」という挨拶が挙げられます。

しかし、親族などの身内に対して、この「ご愁傷様です」といった言葉は他人行儀で堅苦しい挨拶になるので、避けた方が良いでしょう。

また、身内同士で挨拶する場合には、「お久しぶりです」「こんにちは」「こんばんは」などの前置きもしない方がいいでしょう。

ただし、親戚といっても、近しい親戚と遠い親戚では立場が変わりますので、声かけの言葉は選ぶ必要があります。

近しい親戚の場合

故人と血縁関係がある場合や、日頃から交流があった場合は、近しい親族であると言えるでしょう。

この場合には、遺族と近い感情を抱えていると考えられるため、型式ばった言葉ではなく遺族の気持ちに寄り添った言葉を使った声かけをすると良いでしょう。

しかし、近しいとはいえ遺族の事情に配慮した上で、状況に応じた言葉を選ぶ必要はあります。

さらに、突然の訃報で、忙しく動かなければならない喪主や、遺族の気持ちのサポートや、手伝いを申し出るなどの気遣いができると良いでしょう。

遠い親戚の場合

親族とは言っても、冠婚葬祭時にしか顔を合わせない間柄や、婚姻により親族となったが血縁関係はない場合は、遠い親戚と言えるでしょう。

その場合、一般的なお悔やみの挨拶をした方が良いこともあります。

ここで言う一般的な挨拶とは、「この度はご愁傷様でした」というものですが、使い方によっては、不快感を与えてしまう可能性もあるので注意が必要です。

「ご愁傷様でした」とだけ伝えるのではなく、遺族の気持ちを慰める言葉や、手伝いの申し出を添えるなどすると、誤解を与えにくくなります。

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親戚から電話で訃報を伝えられた場合

訃報を受けた際の挨拶には、守らなければならないマナーや注意点があります。

どのような言葉がけをすれば良いのか、葬儀に関する聞いておくべき情報は何かについて詳しく紹介します。

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まずはお悔やみの言葉を伝える

訃報を受けた際、まずはお悔やみの気持ちを言葉にして伝えます。
その際、遺族の精神面に配慮して、短く簡潔に哀悼の意を伝えるようにしましょう。

急な連絡に電話口で慌てないよう、お悔やみの言葉を紹介します。

「大変な時にお電話いただき、ありがとうございます。心からお悔やみ申し上げます」
「突然のことで言葉も見つかりません。心からお悔やみ申し上げます」
などと伝えると良いでしょう。

近しい関係である場合には、手伝いの申し出も付け加えると良いでしょう。

お悔やみの言葉を伝える際の注意点ですが、故人の死因を尋ねないこと、忌み言葉を使用しないことです。

特に、故人の死因を尋ねることは、とても失礼に当たるので絶対にやめましょう。

「ご冥福をお祈りします」と言う言葉は、死後の冥福を祈るという意味ですが、宗教や宗派によって意味が変わります。

宗教や宗派が把握できていないのであれば、使用は避けた方がいいでしょう。

葬儀を執り行う日時や場所などを尋ねる

お悔やみの言葉を伝える事ができたら、次は葬儀に関する詳細を尋ねましょう。

通夜や葬儀を執り行う日時や場所だけでなく、喪主、喪主との続柄、そして宗教や宗派についても確認しておきましょう。

宗教や宗派を確認するのは、不祝儀袋や表書きだけでなく、決まり事やマナーが宗教や宗派で異なるためです。

事前に宗教や宗派を把握できていれば、香典の準備だけでなく、参列時の振る舞いの準備にも役立ちます。

これらのことを確認し終え、電話を切る際にも注意が必要です。
訃報の電話を受けた際には、遺族もしくは代理人が先に電話を切るのを待ってから、自分も切るようにしましょう。

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親戚の葬儀は受付でなんと声を掛ける？

葬儀の受付は、故人の親族や仕事の関係者、又は葬儀場のスタッフなどが担当している場合と、様々なケースがあります。

受付で記帳し香典を渡す際には、お悔やみの言葉をかけるのがマナーです。
親族でない人が受付の担当の場合でも、何と言っていいか分からないからと言って、無言で渡すことはしないようにしましょう。

声かけの例としては、「この度はご愁傷様です」や「お悔やみ申し上げます」などが定型分として挙げられます。

更に、「御霊前にお供えください」などと付け加えるのも良いでしょう。

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お悔やみの言葉を手紙や弔電で伝える場合

訃報を聞いて、通夜や葬儀に参列できない場合には、お悔やみの言葉を手紙や弔電で伝えます。

手紙やハガキで伝える場合には、お悔やみの言葉は初七日までに伝えるのがマナーなので、訃報からできるだけ早く挨拶しましょう。

通常の手紙と違い、冒頭に時候の挨拶や自分の近況を述べないようにします。

別の用件や追伸文などは一切書かず、お悔やみの言葉や遺族をいたわる言葉のみ書きます。

また、手紙に香典を同封することも可能です。

弔電の場合は、葬儀や告別式の数時間前までには斎場の住所に届くように送りましょう。

受取手である喪主のフルネームで送り、差出人が分かるようにふりがなをつけた名前も入れます。

故人との関係性を考慮して、親しい間柄であった場合には故人の思い出など、故人の人柄が偲ばれるエピソードを書くのも良いでしょう。

手紙、弔電での敬称は、普段から親しくしていた間柄であれば堅苦しい表現ではなく普段通りの呼び方が良いでしょう。

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お悔やみの言葉で避けた方がいい言葉

お悔やみの言葉を伝える際に、使うのを避けた方が良い言葉として「忌み言葉」があります。

「忌み言葉」とは、死や不幸なことをイメージさせる言葉で、冠婚葬祭の場では避けるべきとされています。

弔辞の際は、悲しむ遺族に不快な思いをさせることにもなりますので、特に注意しましょう。

具体的にはどのようなものがあるのか紹介します。

重ね言葉

重ね言葉とは、「重ね重ね（かさねがさね）」や「度々（たびたび）」など、同じ言葉を二度使うことから、不幸なことが重なることをイメージさせてしまいます。

「また」や「追って」や「続く」などの言葉も、不幸の繰り返しを連想させてしまいます。

不幸が続くことを避けたいという願いから、重ね言葉を使用しないよう注意しましょう。

直接的な表現

死を連想させるような直接的な表現も避けるべき言葉です。

「死ぬ」や「亡くなる」などの言葉ではなく、「ご逝去」や「旅立つ」といった言葉に言い換えるようにしましょう。

不吉な表現

「苦しい」や「浮かばれない」などの不吉な表現や、苦しむを連想させる「九」や死を連想させる「四」といった音が不吉な言葉も避けましょう。

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参列者からお悔やみの言葉をかけられた場合

通夜や葬儀での受付や斎場で、遺族以外の身内が参列者からお悔やみの言葉をかけられた場合、どのような返答をしたら良いのでしょうか。

まず、忙しい中時間を割いて参列して頂いたお礼や、お悔みの言葉をかけて頂いたお礼を述べましょう。

一礼をした後に「お気遣いありがとうございます」「恐れ入ります」「痛みいります」などの言葉を返します。

「お気遣い」と似た言葉で「お心遣い」がありますが、この二つの言葉には注意が必要です。

通夜や葬儀での「お心遣い」という言葉は、香典やお供物などを指すことがあります。

お悔やみの言葉の返礼で、「お心遣い」を使うのは、まだ受け取っていない相手に対して、催促のようになってしまう可能性があるので気をつけましょう。

通夜や葬儀が終わり、参列者をお見送りする際は、せわしない時間であったことをお詫びする内容の声かけをします。

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親戚の葬儀で気をつけたいマナー

身内は一般の参列者（ご近所の方や仕事の関係者など）と比べて、故人や遺族に近い関係者であると言えます。

しかし、距離感を誤った出過ぎた言動は、遺族に不快感を与えてしまうかもしれません。

身内だからこそ、気を付けるべきことについて説明します。

葬儀について口を出さない

立派な葬式にすることが故人の供養となるという考えもありますが、葬儀の規模や場所、遺影写真など、葬儀に関係する事柄について口を出すことは慎みましょう。

近年では、家族葬や身内だけでの小規模な葬儀も増えています。
葬儀に関する考え方は人それぞれ、故人本人の希望や、遺族の意志を尊重することが大切です。

祝い事の報告は控える

久々に親戚が集まった場では、近況報告においても注意を払う必要があります。

悲しみの席であることを考慮し、結婚などの祝い事の報告は控えましょう。

死因について尋ねない

遺族の方から故人の死因についての話が出ない限り、その話を聞き出すことは控えましょう。

故人の死因や臨終の詳細を聞くことは、遺族に悲しい場面を思い起こさせてしまう、配慮に欠けた行為です。

また、故人が高齢であった場合でも「大往生」や「天寿を全うした」という言葉を身内が使うのは、もう亡くなっても良い年齢だという意味になり、遺族に対して失礼に当たります。

これらの言葉を言って良いのは遺族だけです。

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遠い親戚の葬儀には参列するべき？

訃報を受けたら、参列して直接お別れをするのが、最も丁寧な対応ではあります。

親戚とはいえ、日頃からの付き合いがほぼ無い場合には、参列すべきか悩むこともあるかと思います。

では、どのくらいまでの関係性であれば、葬儀に参列すべきと言えるのでしょうか。

親戚の葬儀への参列基準は、「血縁がある6親等以内の血族及びその配偶者」「配偶者などの血縁がない3親等以内の姻族」とされています。

一般的に喪家が訃報を伝える際、3親等までに伝えることが多いことから、3親等くらいまでが、葬儀に参列する基準と考えられています。

ここでの3親等に含まれる関係は、甥姪、叔父叔母、曽祖父母、ひ孫、それぞれの配偶者となります。

いとこは、4親等にあたりますが、親同士の交流の有無や、子どもの頃によく遊んだなど、親しい関係であれば参列することが望ましいでしょう。

このように、故人との生前の親交の深さや、喪主との関係が判断の基準となる場合もあると言えるでしょう。

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親族の葬儀で手伝うこと

親戚の葬儀では、近い関係であれば、手伝いを申し出るのがよいでしょう。

手伝いの内容は、受付係、会計係、接待係、駐車場係などが挙げられます。

頼まれなかった場合、無理に手伝う必要はありませんが、「手伝うことがあれば言ってください」という声かけをしておくと良いでしょう。

この手伝いの中で、受付係を担当すると、葬儀が始まってもしばらくは受付にいる必要があり、すぐには葬儀に参加出来ないので、近しい親族には頼まないのが一般的です。

比較的遠い親族や、友人、知人、会社関係者、近所の人などに頼む場合が多いようです。

手伝いの際には可能な限り早めに向かい、喪主のサポートを積極的にするよう心がけましょう。

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お悔やみの言葉をメールで送る場合は？

訃報の連絡を受けたら、電報や手紙を出すのが一般的です。

しかし、親しい友人や会社の仲間、仕事上の取引先などには、メールでお悔やみの言葉を送っても問題ありません。

親戚やあまり親しくない人には避けた方がいいでしょう。

お悔やみメールを送るときには、悲しみにひたっている遺族の気持ちに十分配慮した言葉を選ぶ必要があります。

親しい間柄でも敬語はきちんと使うようにしましょう。

例えば、母親は「お母様」、夫は「ご主人様」などと書きます。

また、「①、ⅱ、Ⅲ」などの文字化けする文字や絵文字は使わないようにしましょう。

突然起きた故人の死に、遺族は深い悲しみの中、葬儀の対応など慌ただしい時間を過ごしています。

じっくりメールを読む時間も心の余裕もない状態です。

そのため、メールのタイトルを見ただけで案件がわかるようにし、文章はできるだけ簡潔にまとめるようにしましょう。

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親戚にかけるお悔やみの言葉まとめ

ここまで親戚にかけるお悔やみの言葉や、身内だからこそ気をつけたいマナーなどを中心に書いてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。

• 親戚にかけるお悔やみの言葉は、故人や遺族との関係性によって内容が異なる
• 訃報の電話を受けた場合、お悔やみの言葉をかけた後に葬儀の日程や場所などを確認する
• 故人や遺族と近い関係だからこそ、距離感を誤った発言には気を付ける
• 葬儀の参列基準は3親等以内であること、生前の親交の深さや喪主との関係で決める

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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監修者

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