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お葬式

末期の水(死に水)とは?由来や手順について解説

更新日:2023.06.06

宗教

記事のポイントを先取り!

  • 末期の水とは臨終後に口元を湿らす儀式
  • 末期の水は血縁関係の近い順に行う
  • 左から右へ上唇、下唇の順に行う

臨終後に行う末期の水ですが、その手順についてご存じでしょうか。
立会人が複数いるときにはどのような順番で行うかなど、手順を知っておくことが大切です。

そこでこの記事では、末期の水について解説します。

この機会に、他宗教の末期の水の考え方も覚えておきましょう。
後半には末期の水のマナーについても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。

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  1. 末期の水(死に水)とは?
  2. 末期の水の由来
  3. 末期の水をとるタイミング
  4. 末期の水をとる手順
  5. 宗派・宗教による末期の水の違い
  6. 他の人はこちらも質問
  7. 末期の水をとる際のマナーと注意点
  8. 末期の水についてのまとめ
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末期の水(死に水)とは?

末期の水とは、臨終の際に行う仏教の儀式の一つです。
臨終に立ち会った家族や関係者などが故人の口元に水を含ませる儀式で、別名では死に水とも呼ばれています。
末期の水は、人が亡くなって最初に行われる儀式としても知られています。

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末期の水の由来

仏教の儀式の一つである末期の水の由来は、仏教の開祖であるお釈迦様の逸話にあるとされています。
仏教には「長阿含経(じょうあごんぎょう)」という経典があり、その中に出てくる末期の水とお釈迦様の話です。

お釈迦様は自分がなくなる直前に、弟子に対し「口が乾いたので水を持ってきてほしい」と頼みました。
しかし頼まれた弟子は水を用意することができませんでした。
その際、雪山の鬼神が浄水を鉢に酌んで捧げたと長阿含経には記されています。

儀式を行う意味としては、最期に何か施しをしてあげたいと願う遺族の気持ちが、末期の水の儀式になったと解釈されています。

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末期の水をとるタイミング

かつては、人が亡くなる直前のタイミングで末期の水をとるのが通例でした。
しかし近年では、死亡が確認された後に行うのが基本で、自宅などに安置が行われてから末期の水をとることが一般的となっています。

また病院で亡くなる方が多いため、医師による死亡確認の後に病院のスタッフによって末期の水が遺族へ誘導されるケースも多いようです。

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末期の水をとる手順

末期の水の概要がわかったところで、実際の手順や流れについて確認しておきましょう。

用意するもの

亡くなられた場所が病院などの医療機関の場合、末期の水の道具が用意されているところもあります。
また臨終後に葬儀社に連絡される場合は、葬儀社に用意があるかどうかを確認すると良いでしょう。
しかし病院以外で亡くなられた場合や病院に道具がない場合は、下記のものを用意します。

  • 水を入れるお椀などの入れ物
  • 水を含ませる脱脂綿やガーゼ
  • 新品の割り箸
  • 顔を拭くための

行う順番

末期の水を行う順番は、基本的に故人との関係性で決まります。
血縁の濃い順番で行うため、まずは配偶者や実子、ついで両親や兄弟姉妹、続いて故人の子供の配偶者や孫といった順番になります。

作法

末期の水の作法としてまず行うのは、道具の準備です。
新品の割り箸と脱脂綿・ガーゼ、水を入れたお椀やコップを用意しましょう。

割り箸の先に脱脂綿・ガーゼをくくりつけ、水を湿らせます。
故人の唇に沿って左から右へ上唇、下唇の順に湿らせた脱脂綿を当てます
立会人全員が行ったら、故人の顔を用意した布できれいに拭いて終了です。

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宗派・宗教による末期の水の違い

仏教で執り行われる末期の水ですが、神道やキリスト教といった他宗教でも行うのでしょうか。
また同じ仏教でも浄土真宗では末期の水の考え方が異なるため、その違いについても確認しておきましょう。

神道

神道でも末期の水と同じような儀式を行いますが、脱脂綿ではなく榊の葉を用いるという違いがあります。
また意味合いも異なり、死は穢れであるという神道の考えから、穢れを清めるための儀式であることも覚えておきましょう。

キリスト教

キリスト教では末期の水は行わず、宗派によって異なる他の儀式が行われます。
いずれも、身体を清めるための儀式です。

プロテスタント派ではブドウ酒とパンを口元に与える儀式を行い、カトリック派では故人の顔に聖油を塗る儀式が行われます。

浄土真宗

同じ仏教でも、浄土真宗は他宗派と異なる教えが影響しているため、末期の水を行いません
浄土真宗では、亡くなった方は誰もがすぐに成仏できるという考えがあります。
そのため、亡くなった方の口の渇きや供養のための末期の水は不要なのです。

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他の人はこちらも質問

末期の水について、さまざまな質問が寄せられています。
中でもより多かった質問とその回答についてご紹介します。

末期の水 なぜ?

末期の水は、仏教の開祖であるお釈迦様が亡くなる直前に水を欲したという逸話が由来だとされています。
最期に何か施しをしてあげたいと願う遺族の気持ちが、末期の水をとる儀式として広まり、今も行われているのです。

死に水 なぜ?

死に水とは、末期の水の別名です。
亡くなった故人の臨終に立ち会った方が、前述した理由で死に水を行います。

死に水をとるとはどういうことですか?

死に水をとるとは、亡くなった故人の口元を湿らせる儀式のことで、立ち会った遺族などが執り行います。
死に水は別名で末期の水といわれ、多くの仏教宗派で採用されています。

逆さ水って何ですか?

逆さ水とは遺体を洗う際に行う、弔事でのお湯や水の入れ方のことです。
一般的にはお湯を入れてから水を注いで調節しますが、逆さ水では逆に水をお湯で調節します。

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末期の水をとる際のマナーと注意点

末期の水は人の死の間際に行われるため、香典や焼香、火葬などに比べると経験されたことがない方も多いでしょう。
その一方で、仏教の儀式として多くの方が行い、今もなお行われている末期の水について、概要から手順までを事前に知っておけば役に立つかもしれません。
その由来や歴史を確認することで、実際に末期の水をとるときにどのような気持ちで行うべきかも理解して行えるでしょう。

死に際に立ち会う方は、一般的には縁が深い方の可能性が高いといえます。
生前世話になった、もしくは血のつながりが深い方の末期の水をとる際には、マナーや注意点に気をつけるべきでしょう。
前述した末期の水の手順や、事前に把握しておくべきマナーや注意点を疎かにしていると、知らないうちに失礼な振る舞いをしてしまうかもしれません。

そこで本記事の最後に、末期の水をとる際のマナーと注意点について解説します。
あらかじめよく理解しておけば、急に末期の水をとることになっても落ち着いて行動できます。

末期の水は唇を濡らす程度にする

末期の水は唇を軽く濡らし、潤す程度に止めておくようにしてください。
水を飲ませるわけではないので、無理に口の中に水を入れることはマナーに反する行為です。
故人や遺族に敬意を持って、末期の水をとるように心がけましょう。

小さい子供に配慮する

末期の水を執り行う際には、遺族や家族、親族など集まった関係者の中に、小さなお子様が同席されているケースも少なくないでしょう。
お通夜や葬儀、お墓参りといった仏事や弔事は、教育の場として積極的に参加させるのは小さな子供にとっても良いことといえます。

しかし末期の水は故人の死後、時間をおかずにすぐに行います。
ショックを受けている遺族がいるかもしれない場面で、無理に子供に末期の水をさせる必要はありません

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末期の水についてのまとめ

ここまで末期の水の情報や、その手順について解説してきました。
まとめると以下の通りです。

  • 末期の水は、臨終の際に行う亡くなった方の口元を湿らす仏教の儀式
  • お釈迦様がなくなる際の弟子との逸話が末期の水の由来
  • 末期の水を行う順番は故人と血縁関係の近い順に行う
  • 末期の水は、故人の唇に沿って左から右へ上唇、下唇の順に当てる
  • 末期の水は、口元を湿らせる程度に止めるのがマナー

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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監修者

評価員(はかまだ)

袴田 勝則(はかまだ かつのり)

厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター

経歴

業界経歴25年以上。当初、大学新卒での業界就職が珍しい中、葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから皇族関係、歴代首相などの要人、数千人規模の社葬までを経験。さらに、大手霊園墓地の管理事務所にも従事し、お墓に納骨を行うご遺族を現場でサポートするなど、ご遺族に寄り添う心とお墓に関する知識をあわせ持つ。

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