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お葬式

キリスト教の葬儀とは?マナーや仏教との違いを解説

更新日:2022.11.15

宗教

記事のポイントを先取り!

  • キリスト教の葬儀では、死を喜びと考えて行う
  • 葬儀費用の相場は30~100万円程度
  • お通夜では聖書朗読や説教、聖歌・賛美歌の斉唱などを行う
  • お悔やみの言葉や数珠は使われない

葬儀の案内が来たところ、会場がキリスト教の教会だったということはよくあります。
そうしたとき、キリスト教の葬儀についてよく分からず戸惑う人もいるでしょう。

そこでこの記事では、キリスト教の葬儀について詳しく説明していきます。
この機会にキリスト教の葬儀について覚えておきましょう。

マナーや服装についても触れていますので、ぜひ最後までご覧ください。

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  1. キリスト教の葬儀の特徴
  2. それぞれの葬儀の流れ
  3. キリスト教の葬儀にかかる費用について
  4. キリスト教のお通夜について
  5. キリスト教の葬儀のマナーや服装
  6. キリスト教の御花料について
  7. 献花について
  8. キリスト教の葬儀のまとめ
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キリスト教の葬儀の特徴

キリスト教の葬儀は、主要な宗派であるカトリックとプロテスタントで内容が異なります
各宗派の葬儀は、それぞれの考え方が深く影響しています。

まず両派での特徴を、簡単にご紹介しましょう。

カトリックの特徴

カトリックでは、死は天国で送る永遠の命による生の始まりとみなされるのが一般的です。
そして葬儀は、故人が臨終を迎える前から始まります。

死は永遠の命の生の始まり

カトリックでは死を、神が与える永遠の命による新しい人生の始まりとみなします。
葬儀も故人が残した罪の赦しを神に祈り、永遠の命を与えてもらうために行われます。

臨終前から葬儀が始まる

またカトリックの場合は、故人が息を引き取る直前から始まります
臨終間近になったところで神父が来て、病人の癒しを祈る塗油(とゆ)の秘跡(ひせき)と、遺族にパンとワインを与える聖体拝領(せいたいはいりょう)を行うのが一般的です。

葬儀・告別式を行う

カトリックでは、葬儀と告別式を分けて行います。
まず葬儀ミサと呼ばれる葬儀を行い、それが一度終了してから告別式に移ります。

葬儀後の儀式は3日目、7日目、30日目に行われる

葬儀後も法事のような儀式が行われます。
故人が亡くなった日から3日目と7日目、30日目に行うものです。
なお30日目は追悼ミサで、終了後に故人をお墓に埋葬します。

プロテスタントの特徴

プロテスタントの場合は、葬儀の考え方がカトリックと若干異なります。
故人が天国で永遠の命を授かると考える点はカトリックと同じです。
一方で故人の信仰を重視したり、葬儀と告別式を続けて行ったりする点で異なります。

故人ではなく神に祈りを捧げる

まずプロテスタントでは、故人は天国で神に仕えるという考え方で死をとらえます。
神に仕えることは祝福とみなされるため、葬儀でも神に感謝するために祈ります。

葬儀と告別式を分けない

またプロテスタントの葬儀では、葬儀と告別式をまとめて行います
牧師の説教や讃美歌の斉唱、喪主の挨拶を1つの儀式の中で全てとり行うのが一般的です。

故人の信仰を第一に儀式を重んじない

プロテスタントの葬儀の大きな特徴として、故人の信仰を大切にする点が挙げられます。
プロテスタントでは、洗礼を受けていなくても信仰があれば、教会で葬儀を行うことが可能です。
なおカトリックほど厳格な儀式が行われない点も特徴になっています。

葬儀の内容も随分と簡素なことが多いです。

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それぞれの葬儀の流れ

キリスト教の葬儀に参列する際、流れを知っておくと落ち着いて臨めます。
そこで、ここからはカトリックとプロテスタントそれぞれの具体的な葬儀の流れを解説していきます。

カトリックの葬儀と告別式の流れ

まずカトリックの場合からご紹介します。
葬儀ミサと告別式からなるのが一般的です。

入堂式・開式の辞

開式時刻になると、ご遺族と神父が棺を伴って入ってきます。
一方参列者は起立して聖歌を斉唱しつつ、故人の棺やご遺族を迎える習わしです。
入場後は神父が故人の棺に聖水をまき、開式を宣言します。

葬儀ミサ

葬儀ミサは言葉の典礼と、聖体拝領を行う感謝の典礼からなるものです。
「言葉の典礼」では聖書朗読や神父の説教、「感謝の典礼」ではパンとワインによる聖体拝領を行います。
聖体拝領が終わると、葬儀ミサが終了し告別式に移ります。

入堂聖歌・聖歌斉唱

告別式でも参列者が聖歌を斉唱する中、神父が入場します。
入場が終わると、全員で聖歌の斉唱を行うのが一般的です。

弔辞と弔電紹介・献花

告別式ではまず、故人の略歴を神父が簡単に紹介します。
そして故人への弔辞や弔電の紹介も行われ、生前の故人に思いを馳せます。

次に参列者全員で献花が行われます。
これは仏式でいう焼香です。喪主・ご遺族・親族・一般参列者の順で花を供えます。

遺族のあいさつ・出棺

最後にご遺族が参列者にあいさつし、告別式を締めくくります。
仏式と同じく、喪主がご遺族を代表して行うことが多いです。

そして最後のお別れを行ってから出棺します。
ご遺族が棺にお花を納め、運び出す際はご遺族の男性が持つのが一般的です。

プロテスタントの葬儀の流れ

次にプロテスタントの葬儀についても流れを見ていきましょう。

入場

プロテスタントの場合も、牧師とご遺族が棺を伴って入場するところから始まるのが一般的です。
一般の参列者は、ご遺族などを起立して迎えます。

聖書朗読・祈祷・弔辞と弔電紹介

入場が終わると、聖書朗読や牧師の説教が行われます。
牧師は故人の信仰やエピソードに触れながら、聖書の教えに基づいて説教を行います。

続いて故人に寄せられた弔辞や弔電の紹介が行われます。
故人との思い出に触れているものが主な内容になります。

祈祷・オルガン奏楽・献花

次に牧師による祈りと、オルガンが演奏される中での黙とうを行います。
全員が起立したまま故人が天国で安らかに眠れるように静かに祈ります。

その後献花が行われます。
献花はカトリックと同じく、喪主を先頭に行う流れです。

遺族のあいさつ・出棺

献花が終了したら、喪主がご遺族を代表してあいさつします。
出棺では、カトリックと同じくご遺族の手で棺が運び出されて終了です。

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キリスト教の葬儀にかかる費用について

キリスト教の葬儀をとり行う場合、必要な費用が気になる人もいるでしょう。
キリスト教では以下の内訳になっています。

基本的な葬儀費用

まず基本的な葬儀費用は、30~100万円程度です。
キリスト教では戒名料がない分、仏式ほど高くありません。

主に以下の項目があります。

  • 儀式費用
  • 寝台車と霊柩車の費用
  • 火葬費用
  • 棺など安置費用
  • 献花の費用

葬儀を行ってくれる教会への献金

また教会への献金も必要です。
費用の相場は、教会にもよるものの5~20万円程度が一般的です。
事前に教会へ確認すると良いでしょう。

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キリスト教のお通夜について

キリスト教の場合は、本来お通夜は行いません。
しかし、日本の慣習に合わせたお通夜に似た儀式は存在します。

もともとはお通夜は存在しない

キリスト教では本来お通夜は存在しません。
お通夜自体が日本独特の慣習であるためです。
キリスト教のお通夜は、日本の慣習に合わせてできたものといえます。

カトリックの通夜の祈り

カトリックのお通夜は、通夜の祈りと呼ばれるものです。
聖歌斉唱と聖書朗読、神父の説教などを行います。
最後に献花を行うのが一般的です。

プロテスタントの前夜式

プロテスタントの場合は、前夜式と呼ばれます。
カトリックと同じく賛美歌斉唱や聖書朗読、献花などを行う内容です。

両方通夜振る舞いはない

キリスト教では、儀式後の会食である通夜振る舞いは行われません。
代わりに簡単な茶話会で、軽食をとりながら故人の思い出を語らいます。

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キリスト教の葬儀のマナーや服装

キリスト教の葬儀では、独特なマナーに注意することが大切です。
主に言葉遣いや聖歌・賛美歌に関するものがあります。

お悔やみの言葉は不要

まずお悔やみの言葉は必要ありません。
キリスト教では死を喜ぶべきものと考えるためです。
「安らかな眠りをお祈りします」など、故人の安らぎを願う言葉遣いをします。

聖歌や賛美歌には極力参加する

またキリスト教の葬儀では、聖歌や讃美歌の際は極力一緒に歌うようにしましょう。
ただし強制ではないため、歌わなくても咎められることはありません。

服装は仏式と一緒

キリスト教の葬儀で着用すべき服装は、仏式と同じです。
男性は上下黒色のスーツ女性は黒色のスーツやワンピースを着用すると良いでしょう。

数珠はつけない

キリスト教の葬儀では数珠をつけません。
数珠は仏教独特の小物であるため、キリスト教の葬儀で持参しないようにします。

お別れの前に手を合わせてはいけない

他にもお別れの前に手を合わせない点にも注意すべきです。
キリスト教では偶像崇拝が禁止であるため、合掌は作法に反します。
つい仏式のようにやってしまいがちであるため、注意が必要です。

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キリスト教の御花料について

仏式と同じく、キリスト教でも香典に当たるものがあります。
ただ書き方などが異なる点で注意が必要です。

御花料とは

キリスト教における香典は、御花料と呼ばれます。
「香典」は本来仏教の呼び方であるため、キリスト教では使われません。

御花料の相場

御花料の相場は、仏式の香典と同じ程度になります。
そして故人との関係によって金額が変化する点も一緒です。

故人が親の場合は5万~10万円、知人・友人や上司の場合で5000~1万円となります。

不祝儀の書き方

御花料を用意する際、表書きの書き方にも注意すべきです。
宗派に関係ない表書きとして、御花料があります。

カトリックの場合

カトリックでは、独自の表書きとして御ミサ料が代表的です。
また仏式で使われる御霊前も、カトリックであれば問題ありません。

プロテスタントの場合

プロテスタントでは、弔慰金の表書きが使われます。
なお「御霊前」は偶像崇拝に否定的な立場にあるため、あまり使われません。

御花料の渡し方

御花料はふくさに包んで持参します。
お渡しする際は、受付を済ませた後にふくさから取り出します。
一度簡単にたたんだふくさに、自分が文字を読みやすい方向で載せましょう。
右に半回転してから、故人の安らぎを願う一言を添えて両手で差し出します。

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献花について

キリスト教の葬儀で献花は必ず行われるため、マナーを知っておくと良いでしょう。
献花の手順などは以下の通りです。

献花とは

献花とは仏式の焼香に当たり、葬儀の終盤に献花台にお花をお供えします。
主に白ユリやカーネーションなど、茎が長く白い花を用いるのが一般的です。

花は準備する必要はない

なお自分で白い花を用意する必要はありません。
葬儀を行う教会や葬儀社が準備するためです。

献花の手順

順番が回ってきたら、まず神父・牧師などからお花を受け取ります。
両手で受け取り、花の部分が右側に来るようにするのがポイントです。

献花台の前に移動したら、一礼して花が自分側に向くように回します。
そして献花台にお供えしたら再び一礼し、さらにご遺族にも一礼して戻る流れです。

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キリスト教の葬儀のまとめ

キーボードの上に載っている「ま」「と」「め」と書かれた積み木

ここまでキリスト教の葬儀について、流れやマナーなどを中心にお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。

  • キリスト教の葬儀では、死を喜びと考えて行う
  • 葬儀費用の相場は30~100万円程度
  • お通夜では聖書朗読や説教、聖歌・賛美歌の斉唱などを行う
  • お悔やみの言葉や数珠は使われない
  • 献花料の相場は仏式の場合と同じ

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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監修者

評価員(たなか)

田中 大敬(たなか ひろたか)

厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター

経歴

業界経歴15年以上。葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから著名人や大規模な葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、特に士業や介護施設関係の領域に明るい。

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