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お墓

菩提寺の変更はどうすれば良い?変更のやり方や離檀料などを紹介

更新日:2022.11.17 公開日:2022.07.19

墓地

記事のポイントを先取り!

  • 菩提寺とは先祖代々のお墓がある寺院
  • 離檀料は10万円〜20万円程度が相場
  • 離檀によるメリットは金銭面の負担が減ること

菩提寺は仏事の際に深く関わりがある寺院ですが、菩提寺の変更方法についてはご存知でしょうか。
変更方法を知ることでトラブルを未然に防ぐことができます。


そこでこの記事では、菩提寺の変更方法や離檀料について解説します。


この機会に、菩提寺を変更するときの注意点についても知っておきましょう。
後半では、菩提寺の探し方についても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。

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  1. 菩提寺とは
  2. 菩提寺は変更することができる?
  3. 菩提寺の変更を希望する主な理由
  4. 菩提寺変更のやり方
  5. 菩提寺変更のトラブル
  6. 変更せずに離檀したままでも大丈夫?
  7. 菩提寺の探し方
  8. 菩提寺の変更まとめ
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菩提寺とは

菩提寺(ぼだいじ)とは、先祖代々のお墓がある寺院のことで、別名「菩提所」とも呼ばれています。


菩提寺では、故人やご先祖様の法要などの仏事を、手厚くサポートしていただけます。


その代わりに檀家には、菩提寺が運営できるように支える役割があります。
そのため、檀家と菩提寺はお互いに支え合う関係であるといえます。

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菩提寺は変更することができる?

ここでは、菩提寺は変更することができるのかどうかについて説明していきます。
以下より、詳しく解説します。

菩提寺の変更は問題ない

そもそも菩提寺は変更できるのか疑問に思われた方もいると思います。
結論として、菩提寺の変更は可能になります。


改宗によって菩提寺を変更するケースやそのままの宗派で菩提寺のみ変更するケースなどがあります。

変更したらお墓はどうすれば良い?

菩提寺を変更する場合には、お墓の移動先を決める必要があります。


遠方で管理が難しいことが理由で菩提寺を変更したようなケースでは、生活圏内にある同じ宗派の寺院を選択することをおすすめします。


今使用している墓石については、そのまま移動させるケースや新しくお墓を建立するケースなどが挙げられます。


お墓をそのまま移動させて利用する方が費用は抑えられる傾向にありますが、移転のための費用が必要になるので、覚えておきましょう。

変更は同じ宗派でなくても大丈夫?

菩提寺の変更をする際には、同じ宗派でなくてはならないのではないかと思われる方もいるかと思います。


結論としては、宗派を変更することは全く問題ありません


日本では「宗教の自由」や「信仰の自由」といった考え方があるため、誰しもが好きな宗派に属することができます。


菩提寺を変更する際には、今の菩提寺に「埋蔵証明」を出していただき、変更先の寺院に「受け入れ証明」を発行してもらう流れとなります。

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菩提寺の変更を希望する主な理由

変更の理由としては、先祖代々のお墓が遠方にあるためなかなかお墓参りに行けず、不便に感じているなどの意見が多く聞かれます。


また、もともとは親がお墓を継承して管理していたが、お墓を受け継ぐことになった際に菩提寺を変更するようなケースもあります。


この理由として普段は菩提寺との関わりがほとんどなく、法要などを依頼しにくくなったことなどが挙げられます。


忙しい日々を送る現代人にとっては、古くからの風習である檀家関係にわずらわしさを感じ、経済的にも精神的にも負担に感じている方も少なくありません。


この他にも、少子化や町の過疎化などにより、お墓を引き継ぐ人がおらず、檀家を離れる場合や無宗教になりたいといったケースもあります。

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菩提寺変更のやり方

ここでは、菩提寺を変更する際の手順について解説します。

菩提寺変更の手順

菩提寺を変更する場合には、まず寺院の住職に離檀の理由を伝えましょう
きちんとした理由があれば寺院側も納得するはずなので、まずは相談することが必要です。


お寺の運営は、檀家からのお布施でまかなえているようなものです。


そのため、理由によっては引き止められることもありますので、トラブルを防ぐためにもきちんと理由を伝えることが大切になります。


話し合いの結果、離檀することが決定したら墓じまいの業者を手配します。
その後、閉眼供養をして離檀料をお渡しし、お墓を移す流れになります。


また、お墓の移転には市区町村役場が発行する改葬許可証が必要となりますので、事前に手続きをする必要があります。

離檀料はいくら必要?

檀家をやめることを離檀と呼びます。
菩提寺を変更するときには、離檀料が必要になります。
離檀料とは、今までお世話になったお礼として寺院に支払うお布施のことです。


お布施の相場は、10万円〜20万円程度になります。
中には非常に高額な離檀料を請求されるケースもあるので、注意が必要です。

変更する際の注意点

菩提寺を変更する際の注意点として、お墓の引っ越しをした後に土地を現状復帰させる必要がある点です。


お墓のあった敷地を更地に戻し、権利を寺院に返却することになります。

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菩提寺変更のトラブル

次に、菩提寺を変更する際のよくあるトラブルを紹介していきます。


トラブルの一例として、離檀する際に高額な離檀料を請求されてしまうケースがあります。


お寺にはお墓を移転させる際に証明書に記載してもらう必要があるので、お寺の了承を得ることは必須になります。


法外の費用を請求されてしまい、離檀料が支払えないために離檀が認められないといったことは、現在の日本で定められている「宗教の自由」に違反することになります。


お布施の相場と比べて明らかに高額な離檀料を請求された場合には、法律の専門家や市町村役場の担当者に相談してみることをおすすめします。


そもそも離檀料は感謝の気持ちを込めてお渡しするお布施になるので、払わなければいけないと定められているものではありません。


そのため、高額な離檀料を払えないから離檀できないといったことは、そもそもおかしな話です。


菩提寺が離檀を認めない場合には、各宗派の本山に相談することが1つの方法になります。


本山では離檀料を請求することが認められていませんので、本山に相談することでトラブル解決につながるケースもあります。

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変更せずに離檀したままでも大丈夫?

菩提寺を変更せずに離檀したままでも大丈夫なのでしょうか。
離檀によるメリットやデメリットを、以下で説明していきますのでご覧ください。

離檀したままでも問題はない

離檀した後の供養方法によっては、離檀したままであっても問題ありません


例えば、手元供養や永代供養などが挙げられます。


手元供養ではお墓や仏壇を必要としないため、お墓を管理する菩提寺も不要というわけです。


また、永代供養では檀家義務がない霊園や墓地、寺院なども多いので離檀したままであっても困ることはありません。

離檀によるメリット

離檀によるメリットとしては、お布施の支出を減らすことができるので、金銭面の負担がかからなくなる点です。


檀家をしていると寺院の管理費や寄付が必要になりますが、離檀することでその面の負担の心配が不要になります。
また、寺院のルールにしばられなくなる点もメリットの1つです。

離檀によるデメリット

離檀した場合のデメリットとしては、お墓の管理者がいなくなったお墓は無縁墓として撤去されることです。
撤去費用や移転の費用などさまざまな費用がかかります。


また、今まで法要などの仏事の際には手厚くサポートしてくれていましたが、離檀することでサポートを受けることができなくなります。

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菩提寺の探し方

最後に、菩提寺の探し方について紹介していきます。


近年では核家族化によってお墓の管理は親世代に全て任せており、先祖代々の菩提寺の有無を知らないといったケースが増えています。


菩提寺について知りたいときには、お墓を管理している寺院に直接確認することをおすすめします。


親族に確認することも1つの方法にはなりますが、1番確実なのはやはり、寺院に直接確認することでしょう。

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菩提寺の変更まとめ

「ま」「と」「め」と書かれた積み木と電卓と時計

ここまで、菩提寺の変更方法や注意点などを解説してきました。
まとめると以下の通りです。

  • 日本では宗教の自由により、誰しもが好きな宗派に属することができる
  • 菩提寺を変更する際には、今の菩提寺に「埋蔵証明」を出してもらう必要がある
  • 離檀する際に高額な離檀料を請求されてしまうトラブルがある


これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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監修者

評価員(やまぐち)

山口 隆司(やまぐち たかし)

一般社団法人 日本石材産業協会認定 二級 お墓ディレクター

経歴

業界経歴20年以上。大手葬儀社で葬儀の現場担当者に接し、お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、位牌や仏壇をはじめ、霊園・納骨堂の提案や、お墓に納骨されるご遺族を現場でサポートするなど活躍の場が広い。

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