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お葬式

【神式の葬儀について】流れや注意点、玉串料などについて解説

更新日:2024.02.03

宗教

葬儀の祭壇

記事のポイントを先取り!

  • 仏教とは異なる葬儀の流れ
  • 神式の葬儀は、香典の役割を果たす玉串料が必要
  • 数珠は必要ない

葬儀には大きく分けて、仏式、キリスト教式、そして神式があります。
神式の葬儀に参列することになったり、喪主を務めることになったりして、どうしていいかお困りではありませんか。


そこで、この記事では神式の葬儀について、流れやマナー、費用などを紹介していきます。

ぜひ最後までご覧ください。

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  1. 神式の葬儀とは
  2. 神式の葬儀の流れ
  3. 神式の葬儀で注意すべき点
  4. 玉串料とは?神式の葬儀の香典について
  5. 神式の葬儀費用と内訳
  6. 神式の葬儀費用を安くする方法
  7. 神道のお墓について
  8. 神式の葬儀まとめ
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神式の葬儀とは

神道の葬儀は正確には神葬祭(しんそうさい)と言います。

神葬祭は故人に子孫の家の守護神になってもらうための儀式という意味合いがあります。

神道では、死は「穢れ」と考えられています。
死によって汚れた生活を儀式によって清め、故人の霊を家の守護者として祀ります。

神が祀られている神社に穢れ(死)を持ち込まないように、葬儀は斎場や家で行われます

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神式の葬儀の流れ

神式の葬儀の流れは以下の通りになっています。

帰幽報告

ご自宅の神棚や祖霊舎(それいしゃ)に故人の死を奉告(ほうこく)します。
祖霊舎とは仏教で言うところの仏壇に当たるものです。
穢れが及ばないようにと言う意味で、神棚や祖霊舎の扉を閉じて白い半紙を貼ります。

枕直しの儀

ご遺体を清めて、白い小袖を着せて、北枕にして寝かせます。
小さな台を2つ用意し、片方には故人が生前に好んで食べていた物であったり、米や酒を供えます。
もう片方には、守り刀の背をご遺体に向けて配置します。

納棺の儀

ご遺体を棺に納め、しめ縄と紙垂(しで)をめぐらせて棺の周りを装飾します。

通夜祭

仏教における通夜となります。
神葬祭1日目に行う通夜祭では、神職が祝詞を読み上げ、参列者は玉串を奉って拝礼します。
通夜祭の中では、死者の御霊をご遺体から霊璽(れいじ:仏教でいう位牌)に移すための「遷霊祭(せんれいさい)」を行います。
神職によって故人の御霊を霊璽に移しますが、この時は部屋を暗くして行います。

葬場祭

通夜祭翌日の儀式を、葬場祭(そうじょうさい)と言います。
仏教における葬儀・告別式となります。
神葬祭の主となる儀式で、弔辞の奉呈、弔電の奉読、祭詞奏上、玉串奉奠(たまぐしほうてん)などが行われます。
仏式で焼香を行いますが、神式では玉串を奉げます。

玉串奉奠のやり方は以下の通りです。

  1. 祭壇に進み、ご遺族に会釈をし、神官の前に進み出て、一礼してから両手で玉串を受け取る。
    右手は根元を上から包むように、左手は枝先を下から添えるようにして持つ。
  2. 玉串案(玉串をのせる台)まで進み、祭壇に向けて一礼する。
    根元を手前にして玉串を縦にし、根元を左手に持ち替えて根元が祭壇に向くよう、右回りに半回転させる。
  3. 根元を祭壇に向けて玉串案の上に置きます。
  4. 正面を向いたまま2~3歩後ろに下がり、二礼してから柏手(かしわて)を2回打つ。
    このときの柏手は音を立てずに打つ(忍手:しのびて)。
  5. 最後に一礼し、神官やご遺族に会釈してから席に戻る。

火葬祭

火葬の前に火葬場で行われる儀式です。
神職が祭詞を奏上し、参列者は玉串を奉って拝礼します。

埋葬祭

納骨式とも言います。
遺骨を墓に納め、銘旗や花を供えます。
基本的には火葬後にするものとなります。

しかし最近では仏教と同じ様な考えもあり、遺骨をしばらく自宅に安置してから納骨をするようになってきました。

仏教では7日毎に法要が行われますが、神道の法要は10日毎になります。
十日祭、三十日祭、四十日祭は省略されることが多く、五十日祭を盛大に行います。
納骨のタイミングとしては、この五十日祭が一般的といえます。

帰家祭

葬儀後、全てを終えて自宅へ戻ったら、塩と手水で体を清めます。
無事に神葬祭が終わったことを霊前に奉告します。

直会の儀

神職やお世話になった人を招いて宴を行います。
直会の儀は、神事を行った後に通常の生活に戻るための儀式となります。
神棚の封は納骨を済ませた後を目安に没日から50日目に封印を解くようになります。

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神式の葬儀で注意すべき点

神式の葬儀ならではの注意点がありますので紹介します。

服装・持ち物

服装は仏式の葬儀と同じ喪服で問題ありません。

アクセサリーは結婚指輪とパール以外は身に付けないようにします。

持ち物に関しては、数珠は仏式の葬儀で使うものなので神式の葬儀では必要ありません

使う言葉に気を付ける

神式の葬儀では、「死」を悲しむような言葉を使うのを避けます

加えて、「成仏」「冥福」などは仏教の考え方による言葉なので、使わないようにしましょう。

「ご冥福をお祈りいたします」は「御霊(みたま)のご平安をお祈りいたします」というように言い換えましょう。

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玉串料とは?神式の葬儀の香典について

玉串料とは、神事で参列者や神職が神前に捧げる「玉串」の代わりの金銭のことを指します。
仏教式における香典と同じようなものです。

仏式と異なり、戒名料は必要ありません。

書き方

黒白か双銀の結びきりの水引がついた不祝儀袋や無地の白封筒を用います。
蓮の花が描かれたものは仏教式用なので用いません。

表書き

表書きは「御玉串料」と水引の上部に書き、下部にフルネームを書きます。


葬儀の場合は、「御霊前」「御神前」「御榊料」「御神饌料」と書くこともできます。
神職へのお礼として用意するものには「御祈祷料」「御礼」「御神饌料」と書きます。

神饌とは、神様に献上される食事のことです。

中袋

表に金額を大字で書きます。
大字とは、「壱萬円」のような旧字体の漢数字です。

裏面には自分の住所と名前を書きます。

表書きは薄墨、中袋は濃墨で書きます。

相場

相場は仏式と同様ですので、以下のリンクで詳しく見て頂ければと思います。

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神式の葬儀費用と内訳

仏式とは異なる神式の葬儀では、どれくらいの費用が必要なのでしょうか。

神式の費用相場

神式の葬儀費用はの相場は、プランにもよりますが、80万〜140万円といわれています。
これは一般葬として、平均的な70名程度の葬儀規模を想定した金額です。


総合的には、仏式の葬儀費用と同じくらいの相場です。
葬儀費用には、基本的な費用から神式特有の費用まであるので、以下で説明していきます。

内訳

神式葬儀における費用の内訳について、説明していきます。

葬儀基本費用

葬儀の基本費用は様々な種類があります。

斎場費用

通夜祭、遷霊祭(せんれいさい)、葬場祭を行う会場を借りるための費用です。
費用の相場は10万〜20万円程度です。

搬送費用

ご逝去された場所から、自宅や安置施設へ故人を輸送する際の費用です。
費用の相場は、2万〜3万円前後ですが、走行距離によって変動します。

安置費用

自宅に故人を安置できない場合に、利用されます。
1日1万円程度で使用できます。

納棺費用

故人をお棺に納めることを、納棺といいます。
基本的に、納棺に料金はかからないことが多いです。
特別な死化粧をしたり、湯灌(ゆかん)を行うと別途料金がかかります。

祭壇費用

神式の葬儀では、八足祭壇(やつあしさいだん)から生花で飾られた祭壇など、様々な祭壇があります。
相場としては10万〜25万円程度です。

火葬費用

故人を火葬するための費用です。
公営の火葬場であれば、市民の場合、無料〜3万円が相場です。
民営の火葬場であれば、5万~15万円程度です。


等級によって費用も上がります。

宗教関連費用

玉串料

仏教でのお葬式では焼香や線香を用いますが、神式では玉串を使用します。
玉串は1本あたり100〜200円程度で、1人1本使用します。

神饌料

献上する神饌は、鯛、米、酒、野菜、乾物など様々あります。
献上した神饌は、その後、家族で食べることが多いです。
費用は2万5,000〜4万5,000円が相場です。

祭祀料

祭祀料とは、祭祀をしていただいたお礼として、神官に支払う謝礼金のことです。
仏式でいうところのお布施にあたります。
神官の人数によって、費用は変動します。
一般的に、1人当たり15万〜20万円が相場です。

参列者へのおもてなし費用

飲食費用

神式の葬儀では通夜祭の後と、翌日の火葬の後に、直会(なおらい)と呼ばれる飲食の席が設けられます。    
通夜祭の後は参列者に大皿料理、火葬後の席ではひとりひとりに会席膳を振る舞います。
直会にかかる費用を飲食費用とします。
合計で1人当たり8,000円程度が相場です。

    

返礼品費用

返礼品は参列に対するお礼と、玉串料に対するお礼の2つがあります。
参列に対するお礼は、1人あたり500〜1,000円程度です。
玉串料に対するお礼は、1人あたり3,000〜5,000円程度です。

移動車費用

式場や火葬場への移動手段として、マイクロバスなどを手配する際の費用です。
費用はマイクロバス1台につき、3万~4万円程度です。

葬儀費用の平均相場|内訳や葬儀形式別にかかる費用、費用負担を抑える方法について

    

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神式の葬儀費用を安くする方法

神式の葬儀費用を安くする方法を紹介いたします。

複数社で見比べる

葬儀の準備をする際は、必ず複数社に見積もりを頼みましょう。
1社だけだと、費用の比較ができないため、葬儀費用が高いか安いかがわかりません。
故人が逝去されてから、複数社の見積もりをして、比較するのは厳しいです。
そのため、できるだけ事前に確認しておくことが大切です。

目的にあった葬儀規模かを確認する

神式の葬儀では、様々なプランを選べます。
プランによって費用も異なるので、しっかりと吟味することが重要です。


神式の葬儀にも、家族や親族・親しい知人だけを招く家族葬があります。
家族葬だと、一般的な葬儀よりも費用を安く抑えられる傾向があります。


また火葬だけを行う火葬式、1日にまとめて執り行う1日葬などの種類もあります。

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神道のお墓について

お墓を建てる際、宗教によって一般的に建てる形があります。

神道においても例外ではなく、仏教とは違ったお墓を建てるので、ぜひ特徴を覚えておきましょう。

神道のお墓の特徴

神道で一般的に扱われるお墓は、仏教のものに良く似たものと、墓石の先が尖ったものとがあります。

後者についても含め、仏教との違いなども触れつつ紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

竿石の先端がとがっている

墓石は部位ごとに名前があり、名前などが刻まれている大きな部分を竿石(さおいし)と呼びます。

この棹石の先が尖っているお墓は、神道で使われる墓石の特徴です。

この形の墓石は角兜巾(かくときん)型と呼ばれ、神道で信仰される三種の神器のひとつである天叢雲剣(あまのむらくものつるぎ)を模したものとされています。

霊標が剣型になっている

先祖代々の墓などでは、お墓の横にご先祖の名前を刻む霊標が建てられることもあります。

神道では、この霊標についても先の尖った剣型をしていることが多い傾向にあります。

込められた意味合いは棹石同様で、天叢雲剣を模しているのです。

天叢雲剣または別名で草薙剣(くさなぎのつるぎ)は、三種の神器であり熱田神宮の神体であることから、神道では神聖なものとして扱われています。

そのため、神道ではたびたび剣を模したものが利用されているのです。

香炉がない

仏教では、線香や焼香によって故人を供養します。

対して神道では、玉串を捧げて供養するため、線香や焼香を使うことがありません。

そのため、神式で建てられたお墓には線香を立てるための香炉が存在しないのです。

宗教によって死の考え方や供養の方法が異なりますので、こうした細かな部分の違いがあります。

八足台に見立てた台石がある

仏教のお墓では香炉の上にお供えができたりもしますが、神道では八足台に見立てた台石を利用します。

八足台は、玉串などを供えるための台として神道で利用される、左右4本ずつの足がついた白木の台です。

この台石も、神道における墓石の特徴と言えるでしょう。

刻む文字が異なる

仏教では、お墓に家名や戒名を刻みます。

しかし、神道では戒名を使うことはないため、家名あるいは諡(おくりな)を刻みます。

諡は神道における戒名のようなもので、主に故人の没年齢をもとに内容が異なる名前です。

諡が刻まれていれば、それは神道のお墓と考えて間違いないでしょう。

お墓を立てる場所

お墓を建てる場合、日本では宗教や宗派によって自由度が異なります。

日本では主に仏教が盛んなことから、寺院墓地などが多数存在します。

しかし、寺院墓地はお寺の墓地であることから、仏教以外の宗教信者は埋葬できないとする墓地も少なくありません。

そもそも神道では、死を汚れとする考え方もあり、本来はお墓を建てる習慣すらなかったのです。

そのため、宗教宗派を問わない霊園などの、公営・民営墓地でのみ神道のお墓が建てられることとなっています。

寺院墓地であっても神道のお墓を認めている場所はありますが、基本的には不可能だと思っておきましょう。

神道信者の方でお墓を建てたい場合は、寺院墓地以外の霊園を探すことをおすすめします。

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神式の葬儀まとめ

キーボードの上に載っている「ま」「と」「め」と書かれた積み木

ここまで、神式の葬儀についてマナーや費用を中心に書いてきました。
この記事のポイントをおさらいすると、以下の通りです。

  • 仏教とは異なる葬儀の流れ
  • 神式の葬儀は、香典の役割を果たす玉串料が必要
  • 数珠は必要ない

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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監修者

評価員(たなか)

田中 大敬(たなか ひろたか)

厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター

経歴

業界経歴15年以上。葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから著名人や大規模な葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、特に士業や介護施設関係の領域に明るい。

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