法事法要
お盆の御仏前の金額相場は?初盆の香典の表書き・水引やマナーを解説
更新日:2022.05.17 公開日:2021.10.25

記事のポイントを先取り!
- 御仏前の相場は関係で異なる
- 黒白結び切りの不祝儀袋を用意
- 袱紗に入れて手渡す
お盆の御仏前とは、新盆法要の際にお供えする香典の事です。
新盆を迎えるにあたって、御仏前をいくら包んだらいいのかお困りではありませんか。
そこで、この記事ではお盆の御仏前の金額相場はいくらくらいなのかを中心に解説していきます。
「御仏前」と「御霊前」の違いにも触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
都道府県一覧から葬儀場を探す
こちらでご希望のエリアから葬儀場を検索できます。

こちらでご希望のエリアから葬儀場を検索できます。
お盆の御仏前(香典)とは

故人の四十九日の後に初めて迎えるお盆のことを「初盆」「新盆(にいぼん・あらぼん)」と言います。
お盆の御仏前とは、初盆法要に招かれた際にお供えする香典のことを指します。
初盆の香典と言えば盆提灯が定番でしたが、現在では現金を包んで渡すようになりました。
なお、法事等を伴わないお盆参りであれば、香典を準備する必要はありません。
ただし、置かれている状況や故人との関係性次第では、香典と別途ちょうちん代を準備する必要もあります。
失礼にならないように調べておきましょう。
お盆の御仏前の金額相場

お盆の御仏前は、故人との関係性や会食の有無によって相場が異なります。
予め確認し、当日失礼にならないように注意しましょう。
受け取った人が疑問に思わないように、関係性に相応した香典をお渡しできるのがベストです。
故人が親族の場合:5,000〜3万円
故人にあたる人物が親族である場合、具体的な関係性によって更に相場が増減します。
- 実の祖父母…5,000~1万円
- 実親や兄弟・子…1万~3万円
血縁が近ければ近いほど、相場金額は上がります。
また、近縁親族の場合は提灯代を別で準備する場合もあります。
上記に挙げた例以外の関係性であれば、5,000円程度が一般的です。
ちょうちん代は必要なのか、いくら包むべきなのか、どうしても分からない場合は施主により近い人に事前に確認するのもよいでしょう。
故人が友人の場合:3,000〜1万円
故人の場合でも、関係性によって相場が増減します。
より近しい間柄であったのであれば、5,000~1万円程度、顔見知り、知り合い程度であれば3,000円程度で問題ありません。
御食事代は3,000円程度
初盆の際は、会食があることも多いです。
会食がある場合は、主催者側も負担が大きいため、会食代を香典にプラスして包みましょう。
一般的にお食事代として3,000円程度を香典金額に足して入れるとよいとされています。
ただし、家族で参加をする場合などは、1人あたり3,000~5,000円と考えて香典金額に追加しておきましょう。
みんなが選んだ法事法要の電話相談
みんなが選んだ法事法要では葬儀や法事法要のご相談に対応しております。 お悩みにある方はご相談ください。

24時間365日無料相談
0120-33-3737
電話をかける

5万円からご案内!
4万円からご案内!
お盆の御仏前の書き方やマナー

地域や宗教によって、細かいルールは異なりますが、共通する基本マナーをまずは知っておきましょう。
黒白結び切りの不祝儀袋を使用
初盆のときに御仏前を包む袋のことを不祝儀袋と言います。
水引は地域によって、用いるものが異なる場合もありますが、黒白の結び切りを使用するのが一般的です。
初盆が行われる地域や宗教などを事前に把握しておくことで、適切な対応を取ることができます。
表書きの書き方
表書きは、「御供物料」とすれば、宗教や宗派に関係なく用いることができます。
お盆は一般的に仏教の行事ですから、「御仏前」「御佛前」としても問題ない場合がほとんどです。
また、盆提灯代としてお金を包む場合の表書きは、「御提灯代」とします。
品物をそのままお供えする場合の表書きは「御供物」とし、のしは外のしを使用するのが基本です。
薄墨ではなく黒墨を使用
葬儀や通夜の際の香典は、故人を急に亡くした悲しみを表すように、薄墨で書くほうがよいとされる文化もあります。
ただ、お盆では香典を予め準備をする時間が十分あるため、表書きは黒墨で書くことが一般的です。
お札の向きはそろえる
お札の顔部分は包みの下側でも上側でも問題ないとされています。
2枚以上のお札を入れる際は、お札の顔の向きを統一しましょう。
また、御仏前の香典は通夜や葬儀と異なり、新札でも問題ありませんが、わざわざ準備する必要もありません。
新しいと一目でわかるようないわゆる新札しか手元にない場合は、気持ち程度に一度折り曲げるなどをしてもよいでしょう。
ただし、過度に汚れたお札や破れたお札は失礼に当たりますので避けましょう。
御仏前を渡す時のマナー

御仏前は袱紗に包んで持参します。
渡すときに袱紗を開いて取り出し、表書きと名前が見えるように相手に手渡します。
袱紗の色はに細かい決まりはありませんが、紫や紺などの寒色系のものを使うとよいでしょう。
初盆当日は、施主に招かれたことへの感謝と、少ないながらも香典を持参したという旨の挨拶と共に香典を渡します。
また、施主へ直接渡すケースと、仏壇へお供えするケースがありますが、当日周りの方と同じように対応すれば問題ありません。
御仏壇にお供えする場合は、表書きや名前の文字の向きが仏壇側になるように向けて、不祝儀袋を置きましょう。
みんなが選んだ法事法要の電話相談
みんなが選んだ法事法要では葬儀や法事法要のご相談に対応しております。 お悩みにある方はご相談ください。

24時間365日無料相談
0120-33-3737
電話をかける

5万円からご案内!
4万円からご案内!
「御仏前」と「御霊前」の違いとは

「御仏前」と「御霊前」は共に、香典の表書きとして使われる言葉です。
「御仏前」とは、一般的に四十九日の法要より後の初盆、一周忌、三回忌、七回忌などの法事・法要で使われる表書きです。
仏教では忌明けを境に故人が御霊から仏になると考えられています。
一方で「御霊前」とは、仏式葬儀や仏式通夜で使われることが多く、香典にも御供物にも表書きとして用いられます。
あらゆる宗教・宗派で使うことのできる表書きなので、葬儀や通夜で表書きに迷ったときは「御霊前」を使うとよいでしょう。
ただし、浄土真宗では葬儀、通夜でも「御仏前」の表書きを用いることが一般的です。
このように、宗教宗派や時期によって使われる言葉が異なりますので、参加する法要・法事に最も適切な表書きについて事前に調べておくのが無難です。
お盆の御仏前の金額まとめ

ここまでお盆の御仏前についての相場金額や、渡す際のマナーなどを中心にお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 御仏前の相場は親族なら5,000~1万円、友人なら3,000~1万円
- お札の向きを揃え、黒白結び切りの不祝儀袋に香典を準備
- 袱紗に入れて持参し、挨拶と共に相手に向けて手渡す
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
都道府県一覧から葬儀場を探す
こちらでご希望のエリアから葬儀場を検索できます。

こちらでご希望のエリアから葬儀場を検索できます。
監修者

山口 隆司(やまぐち たかし)
一般社団法人 日本石材産業協会認定 二級 お墓ディレクター
経歴
業界経歴20年以上。大手葬儀社で葬儀の現場担当者に接し、お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、位牌や仏壇をはじめ、霊園・納骨堂の提案や、お墓に納骨されるご遺族を現場でサポートするなど活躍の場が広い。
法事法要の関連記事
法事法要

更新日:2022.09.14
初盆の合同法要とは?お寺で行う時の流れやマナーなどを解説!
法事法要

更新日:2022.09.14
浄土真宗の初盆は何をする?仏壇の飾り方・初盆法要の準備まで解説
法事法要

更新日:2022.09.14
曹洞宗における初盆飾りとは?曹洞宗の特徴や他宗派との違いを紹介
法事法要

更新日:2022.08.16
お盆に海へ入ってはいけない理由とは?川遊びやプールの場合も紹介
法事法要

更新日:2022.08.07
お盆は祝日ではない?お盆休みの正式な期間や銀行の営業を解説
法事法要

更新日:2022.08.08
お盆の迎え火と送り火のやり方とは?行う日時についても紹介