法事法要
お布施の中袋の書き方は?香典の書き方との違いについても解説
更新日:2022.06.05
葬儀や法事の際に、お坊さんにお渡しするお布施について、どのようなマナーがあるのか気になりますよね。
お布施関係のマナーは様々ですが、中袋の書き方について知りたい方もいるでしょう。
そこで今回は、お布施を包む際に使われる中袋の書き方について詳しくご紹介いたします。
ぜひ最後までご覧ください。
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- お布施の中袋とは
- お布施を入れる封筒の種類
- 中袋ありのお布施の書き方
- 中袋を使わない場合の書き方
- 表書きの書き方
- お布施の書き方以外のマナー
- 香典とお布施の中袋の書き方の違い
- よくある質問
- お布施の中袋の書き方まとめ
お布施の中袋とは
中袋とは、お布施やご祝儀、香典袋などを準備する際、実際にお金(紙幣)を入れるために使われる袋です。
「中包み」や「内袋」とも呼ばれており、お布施については中袋にお金を入れた後で上から包んでお坊さんにお渡しするのが、一般的な作法とされています。
元々は中袋にお金を包んだ後、「奉書紙」と呼ばれる上質な和紙で包んでお渡しする方法が正式な作法でした。
現在でもお坊さんに対して誠意を尽くしてお布施をお渡ししたい場合は、上記の方法が用いられます。
スポンサーリンクお布施を入れる封筒の種類
お礼の寄付金としてお渡しするお布施は、いったい何に包んで渡せばいいのか悩むところだと思います。
ここではお布施で使う封筒の種類について解説していきます。
奉書紙
奉書紙(ほうしょし・ほうしょがみ)とは、和紙の種類の一つです。
この奉書紙で包むのが、一番丁寧な包み方だといわれています。
ざらざらとした手触りがする面を裏側に、つるつるしている面を表側にして包みます。
お布施はお礼として包みますので、不祝儀袋の包み方にならないように気をつけましょう。
白い封筒
一般的には白い封筒にお布施を入れて、表書きを書いて渡します。
郵便番号を記入する欄があらかじめ印字されている封筒もありますが、お布施で使用する封筒は何も印字されていない無地の封筒を選びます。
二重の袋は不幸が重なるとされ、縁起が悪いと一般的にいわれていますので、二重袋は避けましょう。
表書きが印刷されている封筒
奉仕書や白い封筒が手元にない場合も、あるかと思います。
その場合、コンビニや文房具店などで手に入る「お布施」と印字されている封筒を使っても問題はありません。
封筒の種類によって僧侶に対して失礼になることはありませんので、安心してご使用できます。
またお布施はお寺へ渡すものであり、お寺に不幸があったわけではありませんので水引きがないものを選びます。
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中袋ありのお布施の書き方
お坊さんにお渡しするお布施を包むための封筒を用意する際、中袋が一緒に付いている場合もあります。
お布施の封筒に中袋がある場合の書き方を詳しくご紹介いたします。
薄墨ではなく通常の黒墨を使う
最初にお布施の書き方で気を付けたいのが、書く時に使用する墨の種類です。
お布施を用意する際は、香典で使うような薄墨ではなく、通常の黒い墨を使います。
薄墨は葬儀で香典袋を準備する際、故人のご不幸に対する弔意を示すために使われます。
一方お布施は僧侶に渡すお金になります。
よって、弔意を示すという意味合いが特にないので普通の濃い墨が使われます。
ボールペンでも可能
中袋を書く際は、ボールペンで書いても問題ありません。
中袋にはお布施として包んだ金額や、喪主・施主の住所・氏名などを書くのが一般的です。
いずれもお坊さんが受け取った後、寺院で事務処理を行う上で重要な情報となります。
事務処理に必要となる情報である分、何よりも見やすさが重視されるため、ボールペンで記入しても問題ありません。
なお上包みについては、毛筆や筆ペンを使って書くのがマナーとされています。
金額・住所・名前の書き方
中袋には、金額・住所・名前を書きます。
中袋の表面に金額を、裏面の左下側に住所や名前を記します。
金額については縦書きで、表面の真ん中に大きく書くのが一般的です。
書く際には、「金○○圓」という形が使われます。
また数字の部分は、漢数字の旧字体である「大字」を用いて書くのがポイントです。
例えば5万円を包む場合は「金伍萬圓」、3,000円を包む場合は「金参仟圓」と書きます。
画数が多い分改ざんを防ぐことができるため、大字が使われます。
住所や名前についても、基本的には縦書きで記します。
住所を書く際の数字は、普通の漢数字を使って問題ありません。
名前は喪主・施主のフルネームを書くのがマナーです。
ほかにも何かあった際にお寺側から連絡できるように、電話番号も記しておくと良いでしょう。
電話番号も縦書きで、普通の漢数字とハイフンを使って書きます。
スポンサーリンク中袋を使わない場合の書き方
中袋がない状態での書き方は、中袋が付いている場合と少し異なります。
以下で詳しくご紹介します。
中袋を使わない場合の包み方
中袋が付いていない場合は、お布施を入れる封筒に直接お金を入れるようにします。
詳しい包み方やお札の選び方などは、後ほど説明いたします。
金額・住所・名前はどこに書く?
金額・住所・名前の書き方は、中袋がある場合と異なるので注意しましょう。
基本的には、金額・住所・名前は全部お布施を包む封筒の裏面に書きます。
中袋がある場合と異なり、表面には表書きと名前(あるいは喪主・施主の家名)が記されるためです。
金額は裏面の右半分に、住所と名前は裏面の左下側に縦方向に書きます。
ただし、金額については、住所と名前に続けて書くこともあります。
金額を漢数字の旧字体を使って縦書きで「金○○圓」と記す点は、中袋が付いている場合と変わりません。
住所や名前についても、縦書きで記します。
住所を記す際に普通の漢数字が使われる点も、中袋が付いている場合と変わりません。
名前についても、喪主・施主のフルネームを書きます。
中袋がない状態である分、お坊さんの目に直接触れやすいため、裏面もボールペンではなく毛筆や筆ペンを使って書くのが無難です。
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表書きの書き方
宗派ごとの表書き
表書きは中央の上部で、濃墨で書きます。
ここでは、各宗派の表書きについて解説します。
仏教の表書き
仏教の表書きは「御布施」、「お布施」、「御回向料(「ごえこうりょう)」、「御経料(おきょうりょう)」などと書きます。
仏教の場合、表書きがなくても問題はありません。
またお寺によって書き方が異なる場合もあるため、事前に僧侶に確認するようにしましょう。
浄土真宗の表書き
浄土真宗ではお布施は阿弥陀如来への感謝として考えているため、「お布施」と書きます。
キリスト教の表書き
キリスト教の表書きは「御礼」とします。
カトリックの場合は「御ミサ料」と書きます。
神道の表書き
神道のお布施は「御礼」や「祭祀料(さいしりょう)」と書きます。
仏教と同じで、神職の方への感謝としてお渡しします。
名前の書き方
表書きの真下の、封筒中央の下部分に名前を書きます。
施主のフルネームか名字のみを書きます。
◯◯家と書くこともできますが、その場合は封筒の裏に施主の名前を記入する必要があります。
書き方は地域やお寺によって異なるので、心配であれば事前に僧侶に確認をしておきましょう。
3人以下の連名で出す場合
一般的には施主のみの名前を書くのが正しい書き方とされていますが、施主以外の名前を連ねて書くことも可能です。
連名の場合、最大3名までの名前にするのが一般的です。
名前を書く位置ですが、真ん中の名前の方が中央にくるように書きます。
また一番目上の人の名前を、一番右側にくるように書きます。
上下関係がない場合は、五十音順で名前を書くのが無難です。
4人以上の連名で出す場合
4人以上の連名で出したい場合は、表面に代表者一名の名前と、左下に「外一同(ほかいちどう)」と書きましょう。
他の方のお名前は、別紙に記入します。
半紙や奉書紙など白い紙に全員分の名前を、目上の人から順に右側から名前と住所、金額を縦書きで書いていきます。
お布施の書き方以外のマナー
お布施を渡す際のマナーを4つ紹介します。
金額相場は場合によって異なる
お布施の相場は、場合によって異なります。
通夜、葬儀は10〜50万、法要(〜1周忌まで)は3〜5万円が相場です。
新札を使う
実際に中袋にお金を包む際は、香典の場合と異なり新札を準備して包むのがマナーです。
お布施はお坊さんに感謝の気持ちを示すために包むものである分、新札を使います。
お札の入れる向きは香典と逆
向きについても、香典とは逆に肖像画の面を上に向けるのが一般的です。
加えて肖像画が袋の口に近いところに来るようにし、口ものり付けしないようにします。
中袋がない場合に小さい封筒で代用することは、「不幸の繰り返し」を連想させるため、避けるべきです。
袱紗に包んで持参する
お布施を持参する際は、封筒や奉書紙がむき出しのままにはしません。
「袱紗(ふくさ)」と呼ばれる布に包んだ状態で持参するのがマナーとされています。
葬儀などで使う袱紗は、紫色や藍色などの暗めの色のものを使うのが一般的です。
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香典とお布施の中袋の書き方の違い
葬儀や法事などでお坊さんへのお布施を準備する際に、香典とお布施の違いが何なのか気になる人もいますよね。
実は香典とお布施では、中袋の書き方にあまり大きな違いはありません。
香典袋の中袋を準備する際も、お布施の場合と同じく表面に金額を、裏面の左下に住所や氏名、電話番号を書き入れます。
筆記用具についても、ボールペンが使われるケースが多い点はお布施と同じです。
違いがあるとすれば、金額を書く際の墨の違いにあります。
上述したようにお布施は一般的な墨(濃墨)を使うのに対して香典は薄墨を使用します。
香典は喪主側に渡すので、薄墨を使って故人に対する弔意を示します。
金額の書き方以外にも、お札の向きも逆だったりと異なる点があるので、間違えないようによく調べて用意しましょう。
よくある質問
Q:お布施を包む袋はどれを使えばいいの?
奉書紙や白無地の封筒、あるいは「お布施」と印字された封筒を使います。
宗派によって使えない封筒や、表書きの文字が異なりますので注意をしましょう。
Q:お布施の相場はいくら?
一般的に多いのは、葬儀のお布施では20〜50万円です。葬儀のお布施は読経や戒名料などを含むため、比較的高額となります。
お通夜を行わない一日葬では15〜25万円が相場となります。
お葬式を行わないで火葬のみをする直葬では、5〜15万円が相場となります。
Q:お布施の名前はどうやって書くの?
お布施の名前は、表書きの真下に施主のフルネーム、施主の姓を書きます。
「◯◯家」と書いても問題はありません。
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お布施の中袋の書き方まとめ
ここまで、葬儀や法事で僧侶にお渡しするお布施を包む際に不可欠な中袋の書きかたについてお伝えしてきました。
今回のポイントをまとめると、以下の通りです。
- お布施の中袋は、お金を入れるのに使われる袋のこと
- 中袋がある場合は、中袋の表面に金額、裏面に住所と氏名を記す
- 中袋がない場合は、金額・住所・氏名を全て裏面に書く
これらの情報が皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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