法事法要
仏壇にお供えするご飯の意味とは?ご飯の盛り方にルールがあるの?
更新日:2022.05.10 公開日:2021.12.15

記事のポイントを先取り!
- 仏壇にお供えするご飯の器・盛り方
- 仏壇にご飯をお供えする時の注意点
- 仏壇へのご飯のお供えは朝がよい
仏壇にお供えするものとして、小さく装われたご飯ご飯がよく見られます。
しかし、何故ご飯を仏壇にお供えするのか、ましてやそのご飯の盛り方をどうするかを考えたことはあるでしょうか。
そこで、この記事ではご飯の盛り方のルールやご飯を仏壇にお供えするタイミングについて説明していきます。
仏壇にお供えするお茶やお水の扱いについても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
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- 仏壇にお供えするご飯とは
- 仏壇にご飯をお供えする時の器
- 仏壇にお供えするご飯の盛り方
- 仏壇にご飯をお供えする時の注意点
- 仏壇にご飯をお供えするタイミング
- 仏壇にお供えしたご飯を下げるタイミング
- 仏壇にご飯をお供えする場所
- 仏壇にお供えするお茶やお水について
- 仏壇にお供えするご飯まとめ
仏壇にお供えするご飯とは
仏壇にお供えするご飯のことを「仏飯(ぶっぱん)」といいます。
仏壇にお供えするご飯の他にも、線香、花、ろうそく、水を含めた「五供(ごく・ごくう)」というお供え物の基本の概念があります。
仏飯とは
仏飯は宗派によって呼び方が異なることもあります。
例えば、浄土真宗大谷派では「お仏供(おぶく)」と呼ばれています。
この他にも「香飯(こうはん)」や「お鉢(おはち)」といった呼び方が存在します。
仏壇にご飯をお供えする意味
仏壇にご飯をお供えする主な意味は日頃の感謝を伝えるためです。
仏様はご飯そのものを食べているというわけではなく、ご飯から発せられる湯気を食べていると考えられています。
普段、私たちは生きるために動植物などを摂取しますが、それらに感謝を表すために普段食べている主食をお供えするようになったと言われています。
仏壇にご飯をお供えする時の器
仏壇にご飯(仏飯)をお供えする理由が分かったところで、次はその仏飯をどのような容器に入れるべきか解説していきます。
宗教によって用意するものが異なりますので、注意をはらいましょう。
仏飯器
仏飯器の数は宗派により異なる
仏様にお供えするご飯は「仏飯器」に盛り付けます。
お家の仏壇の大小によっても変わってきますが、用意する仏飯器の数が宗派により異なります。
一般的に浄土真宗を除いた宗派では日常の供養においては1つ、法事や命日など正式な行事には2つの仏飯器を使用するのが一般的とされています。
浄土真宗では通常、3つ用意することが主流とされています。
なお、地域やお寺のしきたりによっては、仏飯器の素材や色、模様が定められているケースもあります。
何かしらのトラブルが起きてからでは遅いので、事前に確認しましょう。
仏器膳
「仏器膳(ぶっきぜん)」はお水を入れた茶湯器(ちゃとうき)やご飯を盛った仏飯器を載せて、一段高くした状態で仏壇にお供えするためのお膳をさします。
浄土真宗では主に「仏器台(ぶっきだい)」が使われます。
縁が付いたタイプや木製の仏器膳もあり、バリエーションも豊富です。
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仏壇にお供えするご飯の盛り方
仏飯にはどのような容器が適しているか分かったところで、次はどのようにご飯を盛り付けるのが適切かを知りましょう。
こちらも宗派によって決まりがあることから、ルール違反とならないように細心の注意をはらいましょう。
基本的な盛り方
ご飯の盛り方としては、一般的な山盛りのような形で問題ありません。
私たちがイメージする、普通のご飯の盛り付け方で大丈夫です。
浄土真宗の場合
浄土真宗では本願寺派(西派)と真宗大谷派(東派)に分かれており、それぞれでご飯の盛りつけ方が異なります。
浄土真宗ではご飯のお供えは仏様やご先祖様が召し上がるものではなく、食への感謝の気持ちを表すものと考えられています。
阿弥陀如来がいらっしゃる極楽浄土は、四色の蓮の花が咲き誇っているとされており、仏飯を蓮のつぼみや実を表す形に盛り付けます。
盛り付けの前にしゃもじを少し濡らして、美しい蓮をイメージすると形をつくりやすいでしょう。
本願寺派
浄土真宗本願寺派(西派)は蓮のつぼみのように少し膨らんだ円錐形をイメージして盛り付けます。
実際に蓮のつぼみがどのようなものか書籍やインターネット検索を参考に盛り付けるといいでしょう。
真宗大谷派
浄土真宗大谷派(東派)は蓮の実を表す円筒形(えんとうけい)に盛り付けます。
本来は蓮の実の形に近づけるために、盛糟(もっそう)という仏具を用います。
しかし、この仏具が家に無い場合は普段使っているしゃもじでもいいので、なるべく本来の形に近づけるようにしましょう。
仏壇にご飯をお供えする時の注意点

ここまで、仏壇にはどのようにご飯をお供えするかを解説しましたが、ぜひとも気をつけてほしいポイントが2点あります。
うっかりやってしまいがちなミスや、仏壇とご飯にまつわるイメージを修正し、失礼の無いように心がけましょう。
生前使用していたお茶碗は避ける
適した仏飯器が無いからと言って、故人の方が生前に愛用していたお茶碗を仏飯器として利用するのはNGです。
故人の方は現世とはお別れを済ませており、元々いた世界の物を使うという考え方は良しとされていません。
故人の方が生前に使っていたお茶碗は亡くなった直後の「枕飯(まくらめし)」を盛るための器として使用します。
箸を立てて刺す必要はない
仏壇とご飯のイメージとして、箸をご飯に立ててお供えする、というものが連想されますが、そのような必要はありません。
イメージとしては間違っていませんが、箸を立てるシーンは先ほどの枕飯のみになります。
普段仏壇にお供えする際に箸を立てる必要はありませんので、ルール通りにご飯を盛り付けましょう。
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仏壇にご飯をお供えするタイミング
仏壇にご飯をお供えするタイミングとして最も適切な時間は朝です。
可能であれば毎朝、炊きたてのご飯を仏さまにお供えすることが望ましいとされています。
ご飯は毎日お供えしないといけない?
仏壇へは毎日ご飯のお供えをしなければならないのかと考えてしまいますが、必ずしもご飯を毎日お供えする必要はありません。
朝は何かと忙しく、そこまで手が回らなかったりそもそも旅行などで家にいない時は仕方ありません。
週に1回や故人の方との特別な日を目処にご飯をお供えするといいでしょう。
仏壇にお供えしたご飯を下げるタイミング
では、ご飯をお供えしたらいつ仏壇から下げればいいのでしょうか。
冷めたご飯をそのまま、というのは仏様にとっても私たちにとってもあまりいい気がしないはずです。
下げるタイミングとしては、炊きたてのご飯の湯気が収まってからになります。
その時の季節や部屋の状態にも左右されますが、30分ほどでご飯から湯気は出なくなります。
ごはんからの湯気が収まった後は仏壇から下ろしても問題ありません。
ご飯を下げた後はお下がりとして頂く
お供えしたご飯を仏壇から下ろした後は、冷えて固くなってしまう前に家族で頂きましょう。
しかし、すぐに下ろせない場合や衛生面が気になる場合は食べるのを控えても構いません。
もし食べなかった場合はごはんを土に還す、庭に撒いて鳥や虫に食べてもらうという方法もあります。
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仏壇にご飯をお供えする場所
仏壇にご飯をお供えする場所は仏壇のサイズや宗派によって異なります。
細かな違いですが、見落としの無いようにしましょう。
大型・中型仏壇の場合
この場合は、ご本尊を安置する「須弥壇(しゅみだん)」の下が3段以上に分かれているケースが多いです。
仏壇にご飯をお供えする場所は、ご本尊の一つ下段に配置します。
理想としては、仏壇に向かって左側にお水が入った茶湯器、右側にご飯を盛った仏飯器を置くようにしましょう。
ミニ仏壇の場合
ミニ仏壇は大型・中型ほどに段数が多くありません。
手前側が供養に使う具足、その奥の一段高くなった場所にお水とご飯をお供えしましょう。
仏壇の大きさによっては、載せるスペースが限られていることもありますので無理に仏飯器や茶湯器を載せなくても大丈夫です。
浄土真宗の場合
浄土真宗では位牌や過去帳、または故人の写真にはご飯をお供えせず、ご本尊に対してお供えします。
なお、木像や絵像に対してはご飯をお供えしますが、名号のご本尊に対してはご飯をお供えしないという点には注意が必要です。
仏壇にお供えするお茶やお水について
最後にお供えのお茶やお水についても理解しておきましょう。
仏壇にお茶やお水をお供えする意味
仏壇へのお供えにお茶やお水が欠かせない理由として、亡くなってしまった方はいつも喉が渇いているという考え方が根付いているからです。
故人の方に辛い思いをさせないため、渇いた喉を潤すためにお茶やお水をお供えする必要があります。
なお、現世に生きる私たちが飲食に不自由していないことを伝え、感謝を申し上げるためにお供えするという意味合いもあります。
お茶やお水のどちらか片方のみ、もしくは両方をお供えするということも特に問題はありません。
両方ともお供えする場合は真ん中にお菓子などの食べ物を置き、その両側にお茶やお水をお供えすることがベターです。
お茶やお水をお供えする器
では、お茶やお水はどのような器に入れてお供えすることが適切なのかを解説します。
茶湯器
茶湯器はお茶やお水を入れるために必要な仏具の一つです。
お供えが終わったら中に入っているものは別の容器に移して飲んでも捨てても構いません。
華鋲
華鋲(けびょう。花瓶、華瓶とも呼ぶ)は浄土真宗においてお水をお供えするために使われます。
この場合は、華鋲の中に水を入れて樒(しきみ)や青木などを刺すようにしましょう。
このように香りのある木を水と一緒にし、「香水」として仏様にお供えすることができます。
ただ、浄土真宗では極楽浄土の考え方があるため死者は喉が渇くなどの苦しみが無いとされています。
そのため、お水はお供えしなくても問題はありません。
湯のみでも構わない
お茶やお水をお供えするための茶湯器がある場合は、それに入れてお供えをするのがいいですが、無ければ湯のみを使用しても大丈夫です。
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仏壇にお供えするご飯まとめ

ここまで仏壇にお供えするご飯の盛り方や、お供えしたご飯の取り扱いのタイミングなどを中心にお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 仏壇にご飯をお供えする意味は日頃の感謝を伝えるため
- 仏飯は仏飯器に盛り付け、用意する仏飯器の数が宗派により異なる
- 仏飯は普段通り盛って構わないが、宗派によって盛り付け方が異なる
- 仏飯をお供えする時は生前使用していたお茶碗は避け、箸を立てる必要はない
- 仏飯は湯気がおさまってから取り下げる
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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