法事法要
仏壇預かりサービスとは?仏壇預かりの業者や費用まで解説
更新日:2022.05.10 公開日:2022.01.26

記事のポイントを先取り!
- 仏壇購入先で預かりサービスをしているか確認する
- 仏壇を移動する前に閉眼供養をする
- 仏壇運搬は信頼できる運搬業者で行う
仏壇は、ご本尊やご先祖様を祀る大切なものであり、移動する際には細心の注意を払って扱う必要があります。
仏壇のあるご家庭は、引っ越しの際取扱いに頭を悩ませる方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、引っ越し時の仏壇のサービスについて解説していきます。
この記事を読むことで、引越しなどの稀な状況の際でも対応することができます。
仏壇の修理や処分についても触れていますので、ぜひ最後までご覧ください。
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仏壇の預かりとは
引越しの際、大切な仏壇を他の家具と同じ扱いをされては不安です。
また、引っ越し業者によっては、仏壇の運搬を行わないこともあります。
その場合は仏壇預かりサービスをおすすめします。
仏壇預かりサービスとは、引っ越しなどの際、専門業者が仏壇を安全に保管してくれるサービスです。
修理のために預けることは預かりサービスには該当しません。
仏壇の預かりはどこが行っている?
仏壇預かりサービスを専門としている業者は少なく、一般的には仏壇店や仏壇の洗浄・修理を行う業者がサービスの一環として行っています。
ただし、購入者を対象としてサービスとして行っているところもありますので、購入店以外のところには拒否される可能性もあります。
まずは購入店に連絡をして確認すると良いでしょう。
どのようなときに仏壇を預ける?
主に引っ越しやリフォーム、家の解体などに伴う仏壇の移動や保管が必要な場合に、仏壇の預かりサービスが利用されます。
仏壇を預かってもらえる業者
仏壇を預かるサービスを専門で行っている業者は、あまり目にしたことありません。
一体どのような業者が仏壇を預かっているのでしょうか。
仏壇を購入したお店
仏壇預かりは、一般的には仏壇を購入した店舗や仏壇の洗浄・修理を行う業者がサービスの一環として行っています。
仏壇店では、購入者に対して預かりサービスをしていることがほとんどです。
仏壇の取り扱いにも慣れていることから、安心して預けることができます。
ただし、購入者に対するアフターサービスで行っている店舗が多く、その他の仏壇は預かってもらえない可能性があります。
仏壇預かり専門の業者・仏壇清掃の業者など
購入した店舗が遠方である場合や廃業している場合、通販で購入した場合などは、預けることができません。
そのような場合には、仏壇預かりを主なサービスとした業者にお願いするのも一つの手です。
ただし店舗数は少なく、近くにある可能性はかなり低いと言えるでしょう。
また、仏壇の洗浄・修理などメンテナンスをメインとしてる業者も預かりサービスを提供していることがあります。
仏壇は購入から長期間経つと、金箔や塗装が剥げた箇所や劣化、汚れが目立つようになります。
預かりサービスのついでに仏壇の洗浄をお願いすると、仏壇もきれいになって一石二鳥です。
ただし、通常の預かりサービスと比べて、値段が高くなるので確認が必要です。
トランクルーム
預かってもらえる仏壇店や業者がない場合はトランクルームの利用をおすすめします。
トランクルームによっては、湿度や温度の調節を行えるものもありますので、湿度などの環境の変化に弱い仏壇でも安心です。
ただし、仏壇などを保管する場合は事前に連絡する必要があります。
人によっては、ご本尊やご先祖様を祀る大切な仏壇をトランクルームに押し込めて収納するのは遺族の心情として抵抗がある方もいらっしゃるでしょう。
たしかに、ガレージ型のトランクルームは湿気など外気の影響を受けやすく、仏壇の収納場所としてふさわしくありません。
しかし、オフィスビルタイプの新しい造りのトランクルームは、湿度・温度が調節されていてほか、区画も整理されているためおすすめです。
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仏壇預ける前に閉眼供養をおこなう
仏壇は仮定の中の小さな寺院とされ、仏壇の購入時には開眼供養を行います。
開眼供養をすることで、仏様やご先祖様の魂が仏壇に宿るとされているため、仏壇を別の場所に移す場合は、閉眼供養、もしくは魂抜きと呼ばれる儀式が必要になります。
閉眼供養とは
閉眼供養とは、仏具に宿っている魂を抜いてもらう儀式のことです。
仏壇にご本尊やご先祖様の魂が宿った状態で動かすことは、仏教ではタブーとされています。
そのため仏壇を移動する前には閉眼供養を行い、仏壇に宿っている魂を抜いてもらう必要があるのです。
魂を抜いた仏壇はただの入れ物とされ、移動や保管が可能になります。
閉眼費用のお布施
閉眼供養は僧侶に依頼して行ってもらうため、お布施が必要です。
閉眼供養の相場は1万〜3万円程度です。
ただし地域や宗派によって差がありますので、わからない場合は直接お寺に相談すると良いでしょう。
お気持ちでと言われた場合は、白封筒にお布施と書いて相場の金額を包みます。
また、お布施と別にお車代も必要になりますので、タクシーでかかる往復の料金を目安に5,000円〜1万円程度お渡ししましょう。
浄土真宗は例外?
浄土真宗は他の宗派と異なり、魂を抜いたり入れたりするという概念がないため、閉眼供養は行いません。
ただし、浄土真宗独自の入仏法要や遷座法要と呼ばれる読経は代わりに行われますので、その際は僧侶をお呼びして行います。
仏壇預かりの費用相場

仏壇を預ける場合の費用について解説します。
仏壇店で預かって貰う場合
仏壇店で預かってもらう場合、お店の規定や仏壇のサイズによって金額は大きく異なります。
預かり相場は1ヶ月2,000円~1万円程度です。
それに加え、往復の運送費や設置費がかかります。
仏壇は通常の家具とは異なり、美術品として扱われるため、運送費が高く設定される場合があります。
お店の規定や仏壇のサイズ、運送距離により運送費は大きく異なりますが、1万円〜10万円程度が目安です。
トランクルームに保管する場合
仏壇をトランクルームで保管する場合は、温度や湿度設定、区画が整理されている屋内型トランクルームがおすすめです。
地域やサイズによって金額は異なりますが、屋内型の相場は3,000円〜2万円です。
初期費用などもかかる場合がありますので、契約する前に一度確認しましょう。
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仏壇を運ぶ時の注意点
大切な仏壇はとても繊細につくられているため、高価なものが多くあります。
移動する前には破損しないよう梱包されますが、素人はどのように扱われるものかわかりません。
仏壇を運ぶ際は一体何に気をつけるべきなのでしょうか。
仏壇を移動する前に写真を撮っておく
仏壇の移動は頻繁に行うものではないため、仏具を一旦動かしてしまうと、元の位置がわからなくなってしまうことも考えられます。
仏壇を移動させる前の状態を写真に撮っておいて、どの位置にあったかわかるようにしておくとよいでしょう。
また、写真を撮っておくことで、移動の際に起きた破損に気づくことができます。
梱包の方法
仏具や飾り物、灯篭などの吊ってあるものは必ず取り外して、傷つかないよう梱包してまとめてます。
外せないものは、梱包材などで包んで保護しましょう。
高価なものは自分の手で運ぶ
段ボールに位牌・ご本尊・仏具など高価な物を詰めて故障した場合、補償が受けられないことがほとんどです。
位牌・ご本尊・仏具など高価なものは、自身で運んだ方が安全です。
信頼の置ける業者を選ぶ
仏壇には様々な種類があり、物によって扉や装飾部分などの細部は異なります。
仏壇の運搬には分解や設置に関する専門知識が必要となるため、信頼できる業者を選ぶことが大切です。
仏壇の修理・クリーニングとは?
仏壇をきれいに洗浄・修復することは、仏様やご先祖様に気持ちよく過ごしていただけるとともに、継承する家族のためにもなります。
仏壇を預けるタイミングと同時に、クリーニングを行ってもらいましょう。
仏壇のクリーニング(化粧直し)
仏壇を一つ一つの部品に分解してクリーニングを行います。
扉や障子、欄間、金具など、パーツごとに分解して作業をします。
裏側などに見えない部分にもゴミやホコリなどがあるため、分解することによって隅々まできれいにすることができます。
伝統技術と最新の洗浄技術を活かした洗浄方法でクリーニングは行われます。
金箔や唐木、漆などの素材に合わせた洗浄方法で汚れを落とし、金具は全て取り外し専用の薬剤に漬け込み本来の色に戻します。
金仏壇であれば、金箔の貼り直しや漆の塗り直しなどを行います。
仏壇の完全修理・部分修理
仏壇の完全修復とは、仏壇の全体の状態をチェックして、細部の部品まで取り外し、洗浄し、破損した部分を修復交換します。
職人が新品の仏壇を作るのと同じように修復するため、新品同様の輝きを取り戻します。
部分修理とは、壊れてしまった部分を直すことをいいます。
特定部分の機能を回復させるのが目的で、その部分に洗浄の必要がなけれがば洗浄は行いません。
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仏壇の処分はどうすれば良い?
引っ越しや買い替えなどにより、古い仏壇を処分する必要があります。
しかし、仏壇を他の家具と同じように処分することに抵抗を感じられる方もいらっしゃることでしょう。
ここでは、仏壇の処分の方法について解説します。
処分・引き取り先
処分する仏壇の引き取り先は以下の通りです。
- 菩提寺
- 仏壇・仏具店
- 仏壇処理専門業社など
- 自治体
処分までの流れ
引き取り先ごとに処分までの流れを解説します。
菩提寺
仏壇を処分する際の閉眼供養に併せて、菩提寺に引き取ってもらえるか確認します。
引き取ってもらった仏壇は、焚き上げ処分をすることがほとんどです。
ただし、檀家以外は断っているケースもあるので、事前に確認が必要です。
仏壇・仏具店
購入した店舗などで仏壇のを引き取ってもらう場合は、処分費用として1万~3万円程度かかります。
引き取ってもらった仏壇は、合同供養として焚き上げされるのが一般的です。
仏壇処理専門業社など
仏壇処理専門業社や引っ越し業者、不用品買い取り業者も仏壇の引き取りを行っているケースもあります。
この場合、供養は行われませんので、引き取り前に忘れずに閉眼供養をしておきましょう。
自治体
仏壇を自治体で処分する場合、大型の家具のように粗大ごみとして扱います。
処分の前には必ず閉眼供養を行っておきましょう。
他の処分方法に比べると費用的に安く済ませることができますが、仏壇に対する思い入れがある方には難しい処分方法です。
仏壇の預かりまとめ

ここまで、仏壇預かりサービスについてお伝えしてきました。
この記事をおさらいすると以下の通りです。
- 仏壇を一時的に預かってくれるサービスが存在する
- 購入店・専門業社・トランクルームに預けられる
- 仏壇を移動する際は閉眼供養が必要
- 仏壇の運搬は信頼できる専門業者にお願いする
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者

山口 隆司(やまぐち たかし)
一般社団法人 日本石材産業協会認定 二級 お墓ディレクター
経歴
業界経歴20年以上。大手葬儀社で葬儀の現場担当者に接し、お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、位牌や仏壇をはじめ、霊園・納骨堂の提案や、お墓に納骨されるご遺族を現場でサポートするなど活躍の場が広い。
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