法事法要
50回忌で弔い上げする場合は?法要の流れや準備、その後について解説
更新日:2024.02.03 公開日:2022.04.01

記事のポイントを先取り!
- い上げとは最後の年忌法要で、規模を拡大して行う
- 弔い上げの準備は案内状を2ヵ月前に出すのがマナー
- 50回忌の弔い上げの香典相場は3万円で、会食なしの場合2万円
- 50回忌の法要での服装は平服で改まりすぎない
50回忌を弔い上げ(とむらいあげ)とする場合、その年が最後の年忌法要になります。
もし実際に弔い上げを行う際は、特別な法要になるため、通常の法要よりも準備することが多くなります。
そこでこの記事では、50回忌の弔い上げについて詳しく解説していきます。
この機会に、弔い上げの概要についても知っておきましょう。
弔い上げの服装マナーについても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
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50回忌とは
50回忌とは、故人が亡くなってから49年目に行われる年忌法要のことをいいます。
年忌法要の数え方は満何年と数えますので、亡くなってから50年目ではなく49年、1年引いた年で計算すると覚えておきましょう。
弔い上げとは

弔い上げ(とむらいあげ)とは一番最後に行われる年忌法要のことを指します。
故人や遺族にとって最後の法要になるため、規模を拡大して行う地域もあるようです。
また、弔い上げが終わると、位牌に記されている戒名を先祖の位牌と一緒にします。
弔い上げの法要には、故人と関わりのある方をできる限り多く呼んで盛大に祝うことが一般的です。
弔い上げの流れ
1.施主の挨拶
施主が参列した方に感謝の挨拶を行い、弔い上げを開始します。
2.読経
僧侶が読経を行います。
3.焼香
読経中に僧侶の合図で焼香を順番に行います。
施主から焼香を行ってください。
4.お墓参り
最後はお墓参りを行い、弔い上げの法要は終了です。
また、お墓参りを行ったあとには、会食を行うことが多いです。
弔い上げが終わった後に行うこと
弔い上げは最後の年忌法要です。
弔い上げのあとは年忌法要を行わないので、法要が済んだあとに行うべきことがいくつかあります。
位牌の片付け
弔い上げのあとは故人の戒名が刻まれた位牌を片付け、先祖位牌にまとめます。
そのために、弔い上げが終わったあとは位牌を処分する必要があります。
魂が入っていない位牌といっても、勝手に処分するのはマナー違反で、お寺に預けてお焚き上げを行い処分しましょう。
また、家庭の事情によっては、仏壇を片づけることがあります。
その場合も、お寺にお願いして閉眼供養を行ってから、仏壇を片づけましょう。
永代供養の手続き
弔い上げのあとはご先祖さまを永代供養しますが、その方法もいくつかあります。
先祖代々のお墓で永代供養する、お寺の合同墓に合祀して永代供養するなどです。
永代供養の方法は、家族や親族と話し合って行うことが大切です。
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50回忌の弔い上げの準備

年忌法要は回を重ねるごとに縮小していくものですが、弔い上げをするときには規模を拡大して、故人と関係がある方を招き盛大に行うのが一般的です。
多くの方々をお招きする場合、早めの連絡が大切ですが、どれくらい前から準備すればいいのでしょうか。
ここでは、50回忌の弔い上げの準備について、詳しく紹介します。
日程を決める
まず、僧侶に連絡して日程を決めることが大切です。
弔い上げでは、故人と関わりがあった多くの方に来ていただくために、休日に行うことが一般的です。
また、休日は混み合うことが多いので、なるべく早く日程を決める必要があります。
自宅で法要を行う場合は命日に行いますが、弔い上げの場合、休日に行うので命日とずれてしまうことがあります。
その場合は命日のあとではなく、命日より前に日程を設定してください。
案内状の用意をする
日程と会場が決まったら、招待する参列者に案内状を送ります。
参列者の都合を考えて、なるべく早めに招待する方を決め案内状を郵送しましょう。
また、会場の都合や会食する場合を考え、できるだけ早く出席する人数を把握しておくことも大切です。
法要の1ヵ月〜2ヵ月前には、参列者に案内状を届けます。
弔い上げの案内状を出す場合、いくつかのマナーがありますので注意しましょう。
法要の案内状は、原則として封筒に入れて送付するのがマナーです。
二重封筒は、不幸が重なることを連想させますので使用せず、白い無地の封筒を使ってください。
案内状には、出欠を知らせる返信用のハガキを同封します。
最近は、封筒を使用せず往復はがきを使って案内状を出す方も増えています。
喪主挨拶の内容を考える
50回忌の弔い上げの場合、喪主が挨拶する場面があります。
なにを話すかを考えておくと、スムーズに挨拶できるでしょう。
基本的な内容は、参列してくれた方への感謝の言葉を述べ、故人への想い、遺族の現状、日頃の感謝の言葉を話します。
弔い上げでは、あまり悲しくなることではなく、明るい内容を話すことが多いです。
お供え物の用意をする
法要の会場に飾る、お供え物と供花の準備を行います。
故人が好きだった食べものや花を並べて、会場を華やかにします。
会食の用意をする
通常、50回忌法要のあとには、参列した方が集まって会食を行います。
場所を変えて会食する場合は、お店の手配を行いましょう。
お寺やホテルなど場所を変えずに会食を行う場合は、仕出し料理の手配をします。
僧侶が会食に参加するかどうかも確認して、日程と大体の人数を伝えて会食の手配を行いましょう。
僧侶が会食に参加できない場合は、御膳料を用意します。
香典返しの用意をする
参列してくれたすべての方に香典返しを用意します。
基本的には全員に同じものを用意しますが、高額な香典をいただいた方には、後日別途お返しをしなければなりません。
お布施の用意をする
弔い上げでも、お布施は用意します。
弔い上げの場合、お布施の目安は3万~5万円です。
普段の年忌法要の場合は、1万~5万円が目安ですが、弔い上げを行う場合は通常よりもやることがありますので、金額が多くなる傾向です。
また、お布施のほかにもお車代、御膳料が必要となることがあり、金額は5,000~1万円が目安です。
お布施の表書きには「お布施」「御布施」と記し、その下には施主の名前を書きます。
中袋には、お布施の金額を旧漢字で記し、住所も書くようにしましょう。
50回忌の弔い上げの香典マナー

50回忌の弔い上げに参列するときは、香典を持参するのがマナーです。
香典の金額相場や、香典の書き方について覚えておきましょう。
香典の金額相場
香典金額は、故人との関係性の深さや自身の年齢によって変わります。
曾祖父母の法要の場合、関係性が近いので3万円が相場といわれています
通常の回忌法要よりも規模が大きく、盛大に行われるために高めの設定です。
また、会食がない場合は2万円が相場です。
祖父母の場合は、さらに血縁関係が深くなるために3万円〜5万円が香典の目安と覚えておきましょう。
香典の書き方
香典の表書きは宗教、宗派によって変わりますが、仏式の場合は「御仏前」と記すのが一般的でしょう。
水引には黒か双銀を使用してください。
神式では「御神前」「御玉串料」、キリスト教では「御ミサ料」「御花代」と記してください。
表書きの下には名前を書き、香典袋の裏には氏名と金額を書いてください。
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50回忌の弔い上げの服装マナー

50回忌の弔い上げは、どのような服装で行くのが適切なのでしょうか。
最後の法要ということもあり、喪服で参加するべきと考える方も多いかと思います。
しかし、正式な喪服で参加する必要はなく、略喪服で参列して大丈夫です。
男性の場合は、黒、グレー、紺色などの落ち着いた色のスーツを着用し、白いYシャツと黒のネクタイが基本です。
靴と靴下も黒に統一したほうがいいでしょう。
女性の場合は、ダークグレー、黒、紺などの落ち着いた色のスーツ、もしくはワンピースが基本です。
黒いパンプスにストッキングは黒、もしくはベージュでも大丈夫です。
男性でも女性でもバッグは黒を基本としたものを用意して、華美な装飾がついていないものを選んでください。
服装の注意点は、施主よりも改まった恰好にならないようにすることです。
もし、服装について不安な方は前もって施主に確認するのが無難です。
弔い上げは33回忌か50回忌?
弔い上げをいつにするかの決まりはありませんが、33回忌、もしくは50回忌を弔い上げの年忌法要とするのが一般的です。
理由は、33回忌や50回忌ともなると、亡くなってからかなりの年数が経っているので故人を知る方が少なくなっていますし、参列する方も高齢になっているからです。
弔い上げの年忌法要をいつにするかは、宗派によっても違いますし個人の事情、地域によっても変わります。
家族だけで決めるのではなく親族とよく相談し、地域の方の意見、お寺の意見を参考にして計画するのがいいでしょう。
宗派ごとの弔い上げのタイミング
曹洞宗 | 33回忌または50回忌 |
浄土宗 | 33回忌または50回忌 |
真言宗 | 33回忌または50回忌 |
浄土真宗 | 33回忌 |
臨済宗 | 33回忌 |
表のように、宗派によって弔い上げの時期が変わることがほぼないと言っていいでしょう。
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50回忌の弔い上げのまとめ
ここまで50回忌の弔い上げについて情報や、弔い上げの準備などを中心にお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 弔い上げとは、最後の年忌法要で33回忌か50回忌に行うのが通常
- 弔い上げは盛大に行い、参列者も多いので2か月前には準備を行う
- 50回忌の弔い上げのお布施は3万~5万円、ほかに御膳料やお車代も必要
- 50回忌の弔い上げの香典の相場は3万円、会食なしの場合は2万円
- 服装は平服で大丈夫だが、施主よりも改まった格好をしない
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者

鎌田 真紀子(かまた まきこ)
国家資格 キャリアコンサルタント ・CSスペシャリスト(協会認定)
経歴
終活関連の業界経歴12年以上。20年以上の大手生命保険会社のコンタクトセンターのマネジメントにおいて、コンタクトセンターに寄せられるお客様の声に寄り添い、様々なサポートを行う。自身の喪主経験、お墓探しの体験をはじめ、終活のこと全般に知見を持ち、お客様のお困りごとの解決をサポートするなど、活躍の場を広げる。
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