お葬式
葬儀での遺族マナーとは?遺族の服装や挨拶、焼香マナーについて解説
更新日:2022.11.21 公開日:2021.08.25

遺族として葬儀に参加することになった時、どのようなマナーがあるのでしょうか。
挨拶や焼香におけるマナーなどわからないことも多くあることでしょう。
そこで、この記事では
- 遺族の服装マナー
- 葬儀での遺族の挨拶
- 遺族の焼香マナー
- 葬儀での遺族の持ち物
以上の内容で解説していきます。
葬儀の際に、遺族が持っておくほうがよいものについても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
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遺族とはどこまで?

もともと遺族とは、故人と同じ家に住んで、一緒に生活していた家族のことです。
一緒に暮らしていない、それ以外の親戚のことは、親族といいます。
現代では、核家族化が進み、遺族と親族の違いが曖昧になっています。
葬儀の場では一般に、「配偶者、子供、両親、兄弟姉妹、祖父母、孫」までを遺族とします。
遺族の服装マナー

喪服には正喪服、準喪服、略喪服の3種類があります。
一般に遺族は、最も格式の高い正喪服を着用します。
遺族の基本的な服装のマナーは次のとおりです。
男性
洋装の場合
生地に光沢のない、ブラックスーツ、ブラックフォーマルを着用します。
シングル、ダブルどちらでも問題ありません。
ワイシャツは白で、ネクタイ、靴下、靴は黒のシンプルなものを着用しましょう。
ポケットチーフ、ネクタイピンはせずに、カフスは黒石のものにします。
明るい時間の洋装の場合
黒のモーニングコートと黒のベストを着用します。
黒とグレーのストライプのズボンを着用して、ネクタイ、靴下、靴は黒にしましょう。
和装の場合
紋付羽織袴を着用します。
黒無地染め抜き五つ紋付きの着物、羽織、仙台平か博多平の袴が正式なマナーとされています。
襦袢は羽二重の白かグレーを着用し、足袋は白か黒、草履の鼻緒は黒にします。
女性
洋装の場合
生地に光沢のない、ブラックスーツ、ブラックフォーマルを着用しましょう。
スーツ、ワンピース、アンサンブルのどれでも大丈夫です。
ストッキングは薄手の黒を履き、靴やバッグは艶のないシンプルなものにします。
首元の開いたものは避け、膝丈のスカートを選ぶようにしてください。
和装の場合
黒無地染め抜き五つ紋付きが正式な和装の喪服です。
着物生地は羽二重か、一越ちりめん、夏は絽を着用して、半襟、長襦袢、足袋は白にしてください。
帯は黒の名古屋帯の帯揚げを使用し、髪飾りや帯留めはつけないでください。
子供
赤ちゃんは黒のロンパース、小さい子供は黒の上下と黒のスニーカーを着ます。
学生は学校の制服が喪服になります。
制服がない場合は、黒や紺、グレーなどの地味な上下に、白シャツを着用します。
男女ともに、殺生を連想させる革製品は、なるべく避けるようにします。
ベルトやバッグ、靴に目立つ金具のついていない、シンプルなものを選びます。
また、あまりきつい香水もつけないようにしましょう。
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葬儀での遺族の挨拶

葬儀で遺族が参列者に挨拶する機会は多くあります。
挨拶は簡潔で構いません。
しかし、参列していただいた事、故人が生前お世話になった事への感謝の気持を伝えるようにします。
挨拶時の注意点は次のとおりです。
- 重ね言葉を避ける…不幸を繰り返さない、という意味があります。「またまた、ますます、次々」など
- 不幸を連想させる言葉をさける…「死ぬ、消える、落ちる」など
具体的な例文は次のとおりです。
葬儀、通夜が終わった後の挨拶
「遺族、親族を代表いたしまして、皆さまにひとことご挨拶を申し上げます。
私は故人の〇〇(長男など)でございます。
本日はご多用にもかかわらず、ご参列いただきましてありがとうございました。
おかげをもちまして、とどこおりなく葬儀(通夜)を終えることができました。
故人の生前中は、皆さまに大変お世話になりました。
残された家族で協力していきますので、今後とも亡き〇〇の生前と同様にご指導賜りますようお願い申し上げまして、お礼のご挨拶とさせていただきます。」
葬儀の場合も通夜の場合も、基本的な挨拶は同じです。
故人とのエピソードを間にはさむこともあります。
また、あらかじめメモを用意しておいて、それを読んでもかまいません。
参列者からお悔やみの言葉を受けた時の挨拶
挨拶に決まりはありません。
お悔やみの言葉をかけていただいたことへのお礼を伝えます。
「わざわざ足をお運びくださり、ありがとうございます。
あなたに来ていただけて、心強い限りです。」
「ご丁寧なお悔やみをいただきまして、ありがとうございます。」
「いろいろとお気遣いをいただき、申し訳ございません」
「〇〇がお世話になりました。
本日はわざわざありがとうございます。」
お心遣いという言葉は使わないよう、注意しましょう。
葬儀の場でのお心遣いとは、香典や供物のことを指します。
まだ香典などを受け取っていない場合もあるので、催促しているように聞こえてしまいます。
「お心遣い」ではなく「お気遣い」というのがマナーです。
また、故人の友人や会社の上司や同僚など、故人との関係を考慮して挨拶をします。
関係性がわからない時は、上記のような一般的な挨拶をするようにしましょう。
遺族の焼香マナー

遺族の焼香の手順は次のとおりです。
- 僧侶、参列者に一礼して、焼香台の前へ進む。
- 遺影に拝礼する。
- 左手に数珠を持ち、右手の親指、人差し指、中指の3本指で抹香をつまみ、念じる。
- 香炉にくべて、合掌する。
- 遺影に一礼する。
- 僧侶、参列者に一礼して、席に戻る
参列者は遺族に一礼をしますが、遺族が遺族に一礼はしないのがマナーです。
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遺族の持ち物

葬儀の際、忘れ物をして参列者や葬儀社の人に心配をかけるのはマナー違反です。
葬儀の際の遺族の持ち物は次のとおりです。
絶対に必要なもの
数珠
仏式の場合必需品です。
房が2つある略式念珠は宗派を問わないため、便利です。
たとえ親族でも、貸し借りしてはいけないものです。
必ず用意するようにしましょう。
香典
宗旨宗派に合わせた香典袋を用意します。表書きは「御香典」や「御霊前」とするのが無難です。
袱紗(ふくさ)
香典を包んでバッグに入れるためのものです。
寒色系の弔事用のものを選びます。
用意できない時は、ハンカチや風呂敷で代用してもマナー違反ではありません。
ハンカチ
黒か白の無地のものを用意します。
あると良いもの
ストッキングの替え
伝染してしまった時、慌てて買いに走らなくてもいいように、持っておくのが無難です。
傘
最近は急に天候が変わることも多いので、黒や紺の折りたたみ傘を用意しておきましょう。日傘にもなる晴雨兼用のものが便利です。
メモとペン
参列者から大事な話を聞くこともあります。
いつでも、メモができるように、取り出しやすいところに入れておきます。
コートや扇子
屋外で並んだり、火葬場で待ったりするため、季節によっては必要です。
コートは黒の無地を選び、革や毛皮のものは避けます。
扇子は黒のものにします。
葬儀での遺族マナーまとめ

ここまで、葬儀の際の遺族の服装のマナーや、参列者への挨拶の仕方などを中心に書いてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 遺族は葬儀の際、最も格式の高い正喪服を着用
- 葬儀での遺族の挨拶は、参列者への感謝の気持ちを伝える
- 遺族の焼香マナーは、焼香する前と後に、遺族が遺族に対して一礼はしない。
- 葬儀の際に遺族が持っておくべきものは、数珠、香典、袱紗、ハンカチ。
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者

田中 大敬(たなか ひろたか)
厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター
経歴
業界経歴15年以上。葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから著名人や大規模な葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、特に士業や介護施設関係の領域に明るい。
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