お葬式
葬儀でお経をあげる意味とは?お経の種類や作法もまとめて紹介
更新日:2022.11.21 公開日:2021.10.21
葬儀にはお経がつきものです。
お経にはどんな意味が込められているのでしょうか。
そこで、この記事では
- そもそも葬儀でお経をあげる意味とは?
- お経にはどのような種類があるか
- お経をあげているときの作法
以上の内容で解説していきます。
無宗教の場合のお経についても触れています。
ぜひ最後までご覧ください。
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お経とは
そもそもお経とはどのようなものなのでしょうか。
お経を上げる意味や、その内容について解説します。
お釈迦様の教えが起源
お経はお釈迦様の教えである経典を起源としています。
弟子たちがお釈迦様の言葉をまとめたのが経典です。
仏典と呼ぶこともあります。
経典は経蔵・律蔵・論蔵に大別されます。
この3つをまとめて三蔵(さんぞう)といいます。
三蔵を深く通じた法師が三蔵法師です。
- 経蔵 お釈迦様の教えをまとめている
- 律蔵 弟子が守るべき規律がまとめられている
- 論蔵 経蔵・律蔵の補足や解説
この「経蔵」から「お経」という言い方が一般化しました。
お経は、幸せに生きる心の在り方や行動を伝えるお釈迦様からのメッセージなのです。
教えを広めるためのもの
お経は文書化されたことで、現在でも唱えられ仏教のよりどころになっています。
お釈迦様は35歳で悟りを開き、80歳で生涯を閉じました。
45年もの間、苦悩をもつ人々を説法により救ってきたのです。
お釈迦様が没した後、その説法の大切さを訴えたのが大迦葉(だいかしょう)です。
大迦葉の呼びかけにより、仏典結集(ぶってんけつじゅう)が行われました。
仏典結集はお釈迦様の教えを確かめ合いまとめる、編集作業ともいえるものです。
仏典結集では、高い悟りを開いた500人の長老たちが集められました。
聞き取りによって集めた説法の内容を、長老たちに確かめてまとめていったのです。
お釈迦様の弟子の中でも最も記憶力が高い、阿難(あなん)が聞き取り役を務めました。
経典の冒頭は「如是我聞(にょぜがもん):私はこのように聞いた」で始まります。
「阿難が聞き取ったところによると○○の教えがあった」という形で文書化されました。
これらの経典をもとに、現代もお経が唱えられています。
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葬儀でお経をあげるのは、亡くなった人の魂を慰めるためだけではありません。
読経を聞いている参列者にとっても、意味のあるものなのです。
ここでは葬儀でお経をあげる意味について解説します。
故人を導く
お経によって、故人はより良い道に導かれると考えられています。
「経」には道筋や過程という意味があります。
悟りを開くための道筋を開いてくれるのが、お経だともいえるのです。
仏教で言う「悟り」とは、究極の安らぎと清浄がもたらされた状態です。
迷いなく故人が安らぎと清浄の境地に導かれるように、葬儀ではお経をあげます。
お釈迦様の教えであるお経を唱えると、故人をより良い道に導くと考えられているのです。
遺族などを癒す
お経には遺族などを癒す役割を持っています。
大切な人を失った遺族の悲しみは大きなものです。
お経には生き方や心の持ちようなど、お釈迦様の教えが込められています。
お経には独特のリズムと音律があります。
気持ちが落ち着くと感じる人は少なくありません。
お経を聞くだけで幸徳やご利益がいただけるともいわれています。
葬儀でのお経は、故人だけでなく参列者の心を癒す意味があります。
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葬儀であげるお経の種類
葬儀ではどんなお経があげられているのでしょうか。
一般的に葬儀であげられることが多いお経について解説します。
般若心経(はんにゃしんぎょう)
般若心経を用いる宗派は主に天台宗・浄土宗・真言宗・禅宗省です。
現代語訳が注目を集め、お葬式でも読まれることが多いお経です。
悟りを開く境地に導くお釈迦様の教えが、本文262文字に凝縮されています。
正式には「摩訶般若波羅蜜多心経(まかはんにゃはらみたしんぎょう)」です。
「般若」は智慧を意味し、道理を見極める心の働きを表します。
また、「波羅蜜多」は悟りを開くという意味を持っています。
すべてのものに実体はないと気づき、欲や執着から解き放たれることを勧めているのです。
法華経(ほけきょう)
法華経を用いる宗派は主に日蓮宗・天台宗です。
法華経は、「妙方蓮華経(みょうほうれんげきょう)」が正式名称です。
お釈迦様の晩年に説いた説法が集められています。
法華経は、仏の心は生き物すべてに備わっているという思想を基本としています。
念仏を唱えると、心にある仏が救ってくれると考えられているのです。
葬儀では、「南無妙法蓮華経(なむみょうほうれんげきょう)」と全員で唱える場面があります。
華厳経(けごんきょう)
華厳経を用いる宗派は華厳宗(けごんしゅう)です。
華厳経は華厳宗の基本経典です。
「大方鉱物華厳経(だいほうこうぶつけごんきょう)」が正式名称です。
毘盧遮那仏(びるしゃなぶつ)の光り輝く姿によって、浄土である華厳世界に導かれます。
日本の大乗仏教の流れの中で、重要なお経です。
阿弥陀経(あみだきょう)
阿弥陀経を用いる宗派は浄土宗・浄土真宗・時宗です。
「仏説阿弥陀経(ぶっせつあみだきょう)」が正式名称です。
「小経(しょうきょう)」や「小無量寿経(しょうむりょうじゅきょう)」とも呼ばれます。
名称が表すように簡単で短く、シャーリーホと繰り返されるのが特徴です。
シャーリーホは、お釈迦様の弟子の「舎利弗(しゃりほつ)」のことです。
念仏を何度も唱えることが、苦しみのない極楽浄土に行く方法だと説いています。
お経をあげるときに参列者も「南無阿弥陀仏」を唱えます。
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葬儀では僧侶がお経を読み上げます。
このとき参列者も、合掌・礼拝・読経をうながされる場合があります。
ここでは、お経をあげる際の作法について解説します。
合掌
合掌をうながされた場合には、手の平を合わせます。
仏教では、右手が仏の世界(極楽浄土)、左手を現世(衆生)を表します。
衆生(しゅじょうあ)とは迷いのある生き物たちのことです。
左右の手の平を合わせると、仏様の世界と現世が一体になります。
「故人が迷いなく極楽浄土に渡れますように」という願いを込めた動作なのです。
以下、葬儀の時に合掌する動作を、略式数珠の場合を例に解説します。
- 数珠は左手にかけておく
- 左手親指と人差し指の間にかけ、房は下方に垂らす
- 右手人差し指から小指までを数珠の輪に通し手の平を合わせる
- 指先が斜め上方を向くようにみぞおちあたりで両手の平をキープする
一方、二重にして使う本式数珠では、宗派によって数珠のかけ方が変わります。
- 浄土真宗:略式数珠と同様に二重の数珠を親指と人差し指の間にかける
- 浄土宗:二重にした数珠を親指にかけ、数珠を手前に持ってくる場合がある
- 日蓮宗:房を左中指にかけてひとひねりして右中指にかける
- 臨済宗・曹洞宗:左手に二重の数珠をかけ、右手は数珠に通さず手を合わせる
礼拝
お経のはじめや終わりに「礼拝」と声がかかった場合には、合掌して礼拝します。
礼拝は合掌を保ったまま、目線を落として故人の冥福を祈ります。
また、焼香の場合にも合掌と礼拝を行います。
喪主から遺族・親族・一般参列者の順に案内されるのが一般的です。
移動式の焼香台が回る場合には、席に着いたまま焼香の前後に合掌礼拝をします。
読経
主に僧侶がお経を読み上げます。
法華経や阿弥陀経を唱えるときには、南無阿弥陀仏を参列者で唱える場合があります。
参列者で声を合わせて唱える場面があれば、合掌しながら声を出してみましょう。
読経は故人を極楽浄土に導き、残された人々の心を癒すものです。
参列した葬儀の宗派や地域による違いに留意しつつ、故人の成仏を祈りましょう。
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無宗教でも葬儀でお経はあげられる?
お経は仏教の教えがもととなっています。
無宗教でも、葬儀でお経をあげてもらえるのでしょうか。
無宗教でもお経をあげられる
最近ではお寺との付き合いもなく、故人本人が無宗教というケースも増えています。
無宗教の葬儀では、お経をあげるかあげないかも自由です。
喪主が「お経をあげたい」と考えるなら、無宗教でもお経をあげられます。
お寺との相談が必要
葬儀社に僧侶を紹介してもらうこともできます。
この時に考えておきたいのが、納骨先をどうするかということです。
葬儀から納骨までが一連の供養という考えのお寺は、少なくありません。
寺院の関連施設への納骨を前提で、葬儀を引き受けるところが多いです。
葬儀社に僧侶を紹介してもらう場合、納骨まで所属のお寺に依頼できるとスムーズです。
ただし、無宗教で過ごしてきた場合、お墓の維持を負担に感じるかもしれません。
お寺に会費を納めつつ、行事への寄付を促されることがあります。
お墓利用の条件詳細をしっかり相談して、埋葬先を決めましょう。
無宗教で読経を希望する場合には、葬儀と埋葬先を並行して考える必要があります。
スポンサーリンク葬儀でお経をあげないことも可能
日本では、仏式葬儀の割合が7割以上といわれています。
そのため葬儀ではお経をあげるものだというイメージを持つ人が多いようです。
しかし実際は、お経をあげない葬儀も可能です。
近年儀式をせず火葬する直葬が増加傾向にあります。
これは宗教観や価値観の多様化のあらわれといえます。
しかし喪主がお経無しの無宗教葬や直葬を希望しても、周囲の反対にあうことがあります。
先に親類縁者の了承を得るようにしましょう。
また菩提寺との関係を壊さないことも大切です。
菩提寺は家系ごとに葬儀・埋葬・法事などの仏事一切を引き受けていく存在です。
無宗教の葬儀や直葬を希望の場合は相談すると良いでしょう。
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葬儀であげるお経のまとめ
ここまで葬儀のときのお経の意味や作法などを中心に書いてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 葬儀であげるお経には故人の成仏と遺族の癒しという意味がある
- お経には般若心経・法華経・華厳経・阿弥陀経などの種類がある
- お経のときの作法は合掌や礼拝などの声がけに従う
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者
田中 大敬(たなか ひろたか)
厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター
経歴
業界経歴15年以上。葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから著名人や大規模な葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、特に士業や介護施設関係の領域に明るい。
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