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法事法要

旧暦と新暦によるお盆の違いは?地域ごとに時期が違う理由を説明

更新日:2021.11.22

お盆

灯籠流し

記事のポイントを先取り!

  • 旧暦7月のお盆を旧盆をいう
  • 時期ごとに行事の違いはない

お盆の時期が近づくと、いつからいつまでお盆なのか気になりますよね。一方で地域によってお盆の時期が異なるため、正確な時期を把握しておきたい気持ちにもなるでしょう。

実は地域ごとのお盆の時期は、旧暦に基づいているものと新暦に基づいているものがあります。今回は旧暦と新暦によるお盆の違いをご紹介します。

また、地域によって時期が異なる理由も見ていきましょう。今後お盆の準備の際に旧暦と新暦の違いを把握しておきたい人は、ぜひ最後までご覧ください。

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  1. 旧暦のお盆とは
  2. 地域によるお盆の違い
  3. 旧暦と新暦でお盆の行事は異なるの?
  4. お彼岸も旧暦変更の影響がある?
  5. お盆の旧暦まとめ
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旧暦のお盆とは

お盆の時期は地域によって旧暦の場合と新暦の場合があります。

お盆といえば8月中旬のイメージが強いものの、8月がお盆ではない地域もあるため、旧暦の地域についても知っておくと役立つでしょう。

旧暦とは

旧暦とは「太陰太陽暦」のことで、月の満ち欠けを基準としつつ太陽の運行も参考にした暦のことです。日本では聖徳太子が活躍した飛鳥時代に導入され、数度の改訂を経ながら明治時代初頭まで使われていました。

一方の新暦は「太陽暦」のことで、太陽の運行を基準に作られた暦です。ヨーロッパで生み出され、日本には明治時代の1872(明治5)年に、当時の政府が旧暦に替える形で導入しました。

旧暦から新暦になった背景として、開国後に欧米など海外諸国との交流が活発になったことがあります。海外との外交や貿易をスムーズに行えるようにする目的で、暦の変更が行われました。

旧暦変更によるお盆への影響

明治時代に旧暦から新暦に変更されたことは、お盆の時期に大きな影響を与えています。

暦が変更になる前は、お盆も旧暦の7月(新暦8月)に迎えていました。しかし新暦の通り7月にお盆を迎えた場合、農村では農作業の繁忙期に当たるため、落ち着いてお盆を過ごせません。

多くの地方では、新暦に移行しても旧暦7月をお盆の時期とする「月遅れのお盆=旧盆」とするようになりました。明治時代に行われた改暦の結果、日本には3つのお盆の時期が存在するようになっています。

主な地域については後述します。なお時期は以下の通りです。

月遅れの盆(旧盆):8月13~16日

7月のお盆(新盆):7月13~16日

沖縄地域の旧盆:旧暦7月13~15日(2021年は8月20~22日・2022年は8月13~15日)

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地域によるお盆の違い

お盆の迎え火

日本にはお盆の時期が3種類あるため、地域によっても時期は様々です。時期ごとに当てはまる地域をご紹介しましょう。

新盆の地域

新盆の地域では、新暦7月13~16日にお盆を迎えます。

新盆を迎えるのは、多摩地域を除く東京の都市部や金沢市の旧市街地、静岡市、函館市など限られた地域です。7月13日が盆入りで、16日には盆明けとなります。

月遅れの盆の地域

新暦7月のお盆よりも1ヶ月ほど遅れてやってくるお盆で、新暦8月13~16日に迎えるものです。

一般的なお盆のイメージ通りで、全国のほとんどの地域が当てはまります。盆入りは8月13日で、盆明けは16日です。

旧盆の地域

沖縄県と鹿児島県奄美地方では、もともとの旧暦に基づいた旧盆があります。

期間は旧暦の7月13~15日で、迎える時期も8月から9月にかけてのいずれかで、年によって様々です。例えば2020年は8月31日~9月2日であったのに対し、2021年は8月20~22日となります。

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旧暦と新暦でお盆の行事は異なるの?

国内でお盆の時期が異なる場合、期間中の行事も異なるのではないかと気になる人もいますよね。お盆の時期と期間中の行事の関係も見ていきましょう。

新盆・旧盆による内容の違い

新盆の地域では7月に花火大会や縁日、盆踊り大会などを行います。

一方で旧盆の地域では8月15日前後に、様々なお祭りを行うのが一般的です。ただ時期の違いはあっても、基本的に内容で大きな違いは見られません。

盆踊り大会1つとっても、新盆・旧盆に関係なくお盆の時期に行われる楽しい踊りのイベントとして開催される具合です。

なお新盆の地域では、七夕(7月7日)の直後にお盆を迎える関係で、七夕とお盆のイベントを一緒に催すこともあります。一方旧盆の地域でも、8月16日夜に京都で行われる五山送り火のように、歴史ある行事も多いです。

お盆の内容

お盆では大掛かりなイベント以外に、基本的な行事も行われます。主なお盆の行事として、以下に挙げるものが代表的です。

  • お墓へのお参り
  • 各家庭で精霊棚や盆提灯を飾る
  • お盆のお供えを用意する
  • 菩提寺の僧侶に棚経をあげてもらう
  • 迎え火と送り火
  • 施餓鬼会法要
  • 卒塔婆を立てる
  • 初盆法要(四十九日後最初のお盆を迎える故人がいる場合)

各家庭などで行うものだけでも、お盆の行事は多彩です。ご先祖様をしのびつつ、お盆の時期をゆっくり過ごしましょう。

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お彼岸も旧暦変更の影響がある?

暦の変更でお盆が影響を受けた場合、「お盆の後にやってくるお彼岸まで時期が変わってくるのではないか」と思う人もいますよね。

最後にお彼岸と暦の変更との関係を、お盆とお彼岸の違いとともに見ていきます。

旧暦変更はお彼岸には影響していない

まずお彼岸は旧暦変更の影響を受けていません。旧暦には、「二十四節気(にじゅうしせっき)」と呼ばれるものも設けられています。

太陽の運行に基づいて1年を24等分し、季節が変わる節目となる日として設けたものです。太陽の運行をもとに設けられている分、二十四節気の日付は現在採用されている新暦でもほとんど同じ日になります。

お彼岸は二十四節気の1つである春分の日と秋分の日を中心とする7日間であるため、旧暦から新暦に変わっても日付や期間まで変わることはありません。

お盆とお彼岸の違い

なお、お盆とお彼岸にもいくつかの違いがあります。

お彼岸もお盆と同じように、ご先祖様を供養する時期です。春分や秋分で太陽が真東から真西に移動するところが、「仏様やご先祖様のいる極楽浄土に通じる」とされています。

同時にお彼岸は、彼岸(極楽浄土)に近づけるように修行する意味もあるという点が、お盆との違いです。春分の日や秋分の日はご先祖様をしのび、残り6日は毎日1つずつ修行をこなしていくべき日とされています。

なお彼岸中の修行は、座禅や滝行といったハードルが高そうなものをこなす必要はありません。

自分の言動や心の持ち方を振り返って反省しつつ、他人や仏様に感謝したり自身の行いを改めたりすると良いでしょう。

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お盆の旧暦まとめ

お盆に飾る盆提灯

ここまで暦ごとに異なるお盆の今回は暦ごとに異なるお盆の時期についてお伝えいたしました。
この記事の内容をまとめると、以下の通りです。

  • 旧暦から新暦への変更で、新暦に移行しても旧暦7月を「月遅れのお盆=旧盆」とするようになった
  • 明治時代に行われた改暦の結果、日本には3つのお盆の時期が存在するようになった
  • お盆の時期に行われる行事は、時期ごとの違いは特にない
  • 地域によって月遅れの盆(旧盆)、7月のお盆(新盆)、旧暦7月13~15日をお盆とするといった違いがある

この記事が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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