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法事法要

初盆とお盆の違いとは?初盆法要の香典・お布施・服装マナーなど徹底解説

更新日:2022.05.17

お盆

盆提灯

記事のポイントを先取り!

  • 初盆とは四十九日が過ぎてから初めて迎えるお盆のこと
  • お供え物の基本は「五供」
  • 初盆法要に参加できなかった際には郵送で香典やお供え物を送る
    • 香典返しには残らないような品物を選ぶことが基本

大切な人が亡くなられた際には悲しみや動揺で気持ちが不安定になるかと思います。
一周忌や三回忌などの法要で故人を供養することになりますが、その中でも特に初盆の法要は大切なものになります。

本記事では初盆の意味や初盆法要について中心にご紹介します。
大切な故人の供養のためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までご覧になってください。

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  1. 初盆とは
  2. 初盆と通常のお盆の違い
  3. 初盆の流れ
  4. 初盆法要のお供え物
  5. 初盆の服装マナー
  6. 【施主側】初盆のお布施
  7. 【参列者側】初盆での香典金額
  8. 【施主側】初盆法要のお返しについて
  9. 初盆まとめ
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初盆とは

まずは初盆の意味について説明します。

初盆の意味

初盆の読み方は「はつぼん」または「ういぼん」です。
地域によっては新盆「にいぼん」、「あらぼん」と呼ぶケースもあります。

初盆と聞くと字のごとく、亡くなってから初めて迎えるお盆のことだと勘違いされる人も多いのですが、少し意味合いが異なります。
初盆とは四十九日が過ぎてから初めて迎えるお盆のことです。

初盆の数え方

例えば7月に故人が亡くなったとします。
8月に通常のお盆がきますが、これを初盆とはいいません。
四十九日を過ぎているかを基準として判断していくという考え方のためです。

宗派によって異なりますが、四十九日は故人が旅に出ていると考えられています。
そして四十九日の最後の日に死後どこに行くのか審判がおりるとされています。
そのため、初盆は四十九日を過ぎてから迎える法要となります。

忌中にお盆となった場合

喪中にお盆になるケースも中にはあるかと思います。
そのような際にはどのように対応すればいいのかここからは説明していきます。

喪中の際にお盆の時期になった場合にはお墓参りをしても問題はありません
ただし初盆は喪中の時期にはせず、翌年にすることが一般的です。

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初盆と通常のお盆の違い

お盆と初盆ではどのような違いがあるのでしょうか。
ここからは初盆について詳しく説明していきます。

初盆法要が行われる

初盆では通常のお盆よりも丁寧に故人を供養します。
初盆は亡くなった大切な人が初めてこの世にかえってくるため、親族や親しかった人を呼び故人との思い出を語りながら過ごします。

初盆法要は通常では8月に行われますが、地域によっては7月に行うところもあります。
初盆法要の習わしや流れについては次の章から詳しく紹介していきます。

白提灯を用意する

一般的に初盆では白提灯が必要です。
故人が初めて里帰りする際に迷わずに自宅に帰ってこられるようにという思いから、白提灯を用意するという風習ができました。

お盆に飾る盆提灯

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初盆の流れ

初盆法要の流れを紹介していきます。
流れを知ることでスムーズに初盆法要を行えますのでぜひ参考にしてください。

1.準備

初盆法要で用意する物を以下にまとめます。

精霊棚(しょうりょうだな)

ご先祖様を迎えるための棚で、位牌やお供え物などを置きます。

精霊馬・精霊牛

キュウリやナスなどを使用し、馬と牛を作ります。
ご先祖様が帰って来る際は馬に乗って少しでも早く、帰りは牛に乗ってゆっくり帰ってほしいという願いを込めて作られます。

白提灯

白提灯は白木で作られた白紋天の提灯のことで、古くから軒先や仏壇前に飾る風習があります。
近くなってから焦らないように早めに用意しておくことをおすすめします。

また宗派によって必要なものは異なるため、不安な場合はあらかじめ僧侶に相談しておくと安心できます。

2.迎え火

迎え火とは8月13日の夕方に松の割り木や麻幹(オガラ)で火を焚き、盆提灯に火を灯すことです。
お盆にかえってくる故人のために目印として玄関先や庭などで焚かれます。

お盆の迎え火

3.お墓参り

私たちが普段からお盆に行っているお墓参りを初盆でも行います。
お墓をきれいに掃除したり、お供え物を置いてお祈りします。

4.法要・会食

初盆には仏壇を整え、故人を迎える準備をします。
僧侶に依頼し、読経していただき初盆法要を行い、その後、焼香をして故人を弔います。
僧侶へのお礼であるお布施も用意しておいてください。
お墓参りをして参列者と一緒に会食をします。
会食では故人との思い出などを話し、懐かしみながら時間を過ごすことをおすすめします。

5.送り火

送り火とは8月16日の夕方に迎え火と同様に火を焚き、故人をお見送りするものになります。
地域によってはこのときに使用した盆提灯を一緒に燃やす風習のところもあります。

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初盆法要のお供え物

お盆の精霊棚

初盆法要では故人のためにお供え物を用意します。
故人を想ってお供えしますが、マナーや注意点を意識しましょう。
お供え物の基本的な考え方などを紹介していきますので参考にしてください。

おすすめのお供え物

お供え物の基本は「五供」(ごく)です。
五供とは、香・燈燭(とうしょく)・花・浄水・飲食(おんじき)の5つを意味しています。
これらのお供え物を精霊棚にお供えします。
五供の詳しい説明は以下で説明していきます。

線香

五供でいう「香」とはお線香のことです。
仏様は人間のように実際に食べたり飲んだりせず、匂いを食すといわれています。
そのため、線香をお供えすることは故人を供養することに繋がります。

ろうそく

五供の中で灯燭と呼ばれるものがこのろうそくに当たります。
ろうそくは線香をお供えする際に使用するため、なくてはならないものです。
ろうそくの火を消すときは息を吹きかけず、手であおいで消すことがマナーです。

白色を基調とした花をお供えすることが一般的です。
匂いのきついものやトゲのある花は避けることがマナーです。
近年では故人が好きだった花を飾るといった人も増えています。

浄水

浄水は水道水で問題ありませんが、毎日取り替えて清潔に保てるように配慮することが大切です。

飲食

飲食とは漢字の通り普段私たちが飲んだり食べたりしている物です。
お供えするときには食べられる状態にしてお供えすることがマナーです。

例えば封のしてある物は開封し、乾麺などはそのままお供えせずに茹でて私たちが食べるときと同じ状態にして器に盛り付けてお供えするようにします。
果物の場合は皮をむいたり切ったりしてお供えすることが一般的ですが、地域や宗派によって異なります。

NGなお供え物

次に避けた方がよいとされるお供え物について紹介していきます。
宗教により避けるべきお供え物は異なりますが、今回は仏教の一般的な例としてあげていきます。

生もの

お盆の時期は気温や湿度が高くなります。
肉や魚などの生ものは腐りやすいため、衛生面からみても避けるべきものです。

賞味期限が近いもの

賞味期限が近いものは悪くなってしまいやすく、管理が難しいため避けましょう。
例えばバナナなどの腐りやすい果物はあまりおすすめできません。

故人を連想するもの

初盆は大切な人が亡くなってからまだ日が浅く、精神的にも不安定な時期です。
そのため、故人が好きだったものを連想させるようなお供え物は避けることが無難です。
しかし、故人が好きだった物をお供えするといった人も中にはいますので、場合によります。

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初盆の服装マナー

数珠をもって合掌する喪服の男女

初盆法要を開く際や参列者になった際にどのような服装をすればよいのか迷うこともあると思います。
平服や喪服などの格式を理解し、格式に合わせた服装をしなければ周囲から浮いてしまうこともあります。
服装のマナーや注意点について施主側と参列者側に分けて詳しく説明していきます。

施主側の服装

まずは施主側の服装から詳しく説明していきます。
基本的な考え方として、施主側は参列者側よりも格式が下がらない服装を心がけることがマナーです。
そのため、葬儀の際に着用していた喪服を着ることをおすすめします。

男性の場合には暗めの色のスーツに無地のワイシャツ、黒や灰色のネクタイがおすすめです。
靴や靴下は黒で統一します。

女性の場合は男性同様に暗めの色のスーツやワンピースに黒のストッキングを着用します。
足元は3~5cmほどのあまりヒールが高すぎない黒いパンプスを選びます。
アクセサリーもパール系以外は避けますが、結婚指輪は問題ありません。

参列者側の服装

初盆法要の案内状に「平服」や「喪服」などの記載がある場合は、指定された服装を選びます。
案内状に記載がない場合は必ず施主に確認するようにしてください。

格式がそろっていないと統一感がなく、失礼に当たってしまうケースもあるため注意が必要です。
喪服指定であれば前章の服装を参考にしてください。

平服の指定があった場合はどのような服装がふさわしいでしょう。
平服とはTPOに合わせた服装という意味合いになりますので、略喪服にあたります。
全体的に暗めの色で統一し、派手な服装や露出の多い服装は避けることがマナーです。

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【施主側】初盆のお布施

お布施の封筒と数珠

初盆法要では僧侶を呼んでお経を唱えていただきます。
施主に当たる人は僧侶に対してお礼の気持ちを込めてお布施を用意する必要があります。
お布施の相場や渡し方などを説明していきますので参考にしてください。

お布施の相場

お布施は3万~5万円程度が相場になります。
初盆では参列者を呼んで丁寧に供養をするため、お布施の相場は他の法要よりも高くなります。

またお布施に加えて御車代と、法要後の会食に僧侶が辞退される場合、御膳料が必要です。
御車代・御膳料はそれぞれ5000円程度です。

お布施の書き方

初盆の際のお布施の表書きには「御布施」または「御経料」と黒墨で記載します。
その下に施主名をフルネームで記載しますが、「〇〇家」と記載しても問題ありません。
封筒は基本的に無地の白いものを用意します。
市販されている御布施用の封筒でも構いません。
新札を用意し、お札の表側が上になるように包むことがマナーです。

お布施の渡し方

お布施は基本的には法要や会食を終えたタイミングでお渡しします。
渡し方はお布施を袱紗で包み、小さなお盆の上に乗せ、感謝の気持ちを伝えてお渡しします。
直接手渡しすることはマナー違反になるため、注意が必要です。

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【参列者側】初盆での香典金額

香典袋に筆ペンで書こうとしている手

初盆に招かれた参列者は香典を用意します。
香典の相場や表書きの書き方などを詳しく説明していきますので参考にしてください。

香典の相場

一般的に香典の相場は3,000円~1万円程度ですが、故人との関係性によっても変わってきます。
例えば、

  • 両親:1万~10万円
  • 兄弟:1万~5万円
  • 祖父母:5,000円~3万円
  • 叔父や叔母:5,000円~5万円

となります。
参列者の年代や宗派によっても香典の金額は異なるため、あらかじめ確認して用意すると安心です。
また会食がある場合には飲食代も上乗せした金額になります。
香典で新札を包むのは避けることが無難です。
使用感のある、きれいなお札を選びましょう。

表書きの書き方

香典の表書きには宗派がわからない場合にはどの宗派でも共通の「御供物料」と記載することをおすすめします。
ほかにも仏式のケースでは「御仏前」や「御佛前」と記載します。

その下に氏名をフルネームで記載します。
夫婦連名で記載する場合には妻の名前を左横に記載します。

香典袋は金額に見合ったものを用意します。
水切は黒白、双銀、藍銀が多いですが地域によっては黄白や黄銀のところもあり、結び切りが一般的です。
注意点としては忌み数である「4」や「9」は縁起が悪いとされ、失礼に当たるため入れないように配慮が必要です。

提灯代

提灯代とは初盆の際に用意する提灯のためのお金のことです。
古くから親しい親族の場合には提灯代を包むことが習わしであったようです。
提灯そのものを贈る地域もありますが、近年では提灯代をお渡しし、施主が提灯を準備するケースが増えています。
提灯台の相場は5,000~3万円程度です。
遠い親戚や仕事での関係しかない人が提灯代を包む場合には、親しい親族よりも多く包まないことがマナーです。

初盆に参加できない場合の香典

初盆法要に招待されたが、都合により参加できない際の対応について説明していきます。

初盆法要に参加できなかった場合にも香典やお供え物を用意し、郵送しても問題はありません。
郵送する場合にも注意点はありますので理解しておく必要はあります。

お供え物を用意するときには熨斗をかけます。
外熨斗(外のし)で「御供」と表書きに記載します。

香典は現金書留専用の封筒を用意し、香典袋に現金を包んでからこの封筒に入れます。
発送する際はポストではなく、郵便窓口での取り扱いになるので注意してください。

お悔やみの手紙を同封することでより丁寧な印象になります。
手紙は短くても長くても構いませんので1番大切なことは気持ちを込めて書くことです。
郵送の時期としては、お盆の1週間前に着くことを目安に発送することをおすすめします。

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【施主側】初盆法要のお返しについて

初盆法要で香典やお供え物をいただいた際には感謝の意を込めてお返しすることがマナーです。
お返しの金額やおすすめの品について紹介していますので参考にしてください。

お返しの金額

初盆法要のお返しの金額の相場は地域によっても異なりますが、相場は頂いた金額の3分の1~2分の1です。
例えば1万円の香典をいただいたときには、3,000~5,000円のお返しが相場となります。

初盆の際にお返しが不要なケースもあります。
法要後の会食をお返しの代わりにする場合や、風習などによってお返しは不要な地域もあります。

お返しにおすすめの品

おすすめの品は基本的に消え物(あとに残らない物)を選ぶことがマナーです。
これは不幸が残らないようにといった意味合いがあるようです。

またお祝い事で贈るような鰹節や昆布もタブーになります。
仏教の考え方では、肉や魚なども避けることがマナーです。
お返しにおすすめな品を以下にあげます。

  • そうめん、うどん
  • 個包装のお菓子
  • ゼリーや水ようかん
  • お茶、コーヒー
  • 洗剤、石鹸
  • タオル類

このように基本的には「食べたらなくなる」「使ったらなくなる」ものなどがおすすめです。

熨斗の書き方

香典返しの際の熨斗紙は地域によって2パターンあります。
1つは黒白結び切り、もう1つは黄白結び切りになります。
表書きの記載例を以下にあげます。

  • 初盆志(新盆志)
  • 初盆会(新盆会)
  • 初盆供養(新盆供養)
  • 粗供養

施主名はフルネームか苗字のみ、もしくは「○○家」のような家名で記載することが一般的です。

お返しを渡すタイミング

お返しするタイミングは2パターンあります。
当日手渡しするケースとあとで郵送するケースです。

当日手渡しする場合には香典をいただくことを前提に、あらかじめ品を用意しておく必要があります。
香典の額が用意したお返しよりも高額だった場合は、まず当日手渡ししてその後郵送で追加の品を送ると良いでしう。

郵送の場合にはできる限り早めに送ることが大切です。
遅くても2週間後までには届くよう発送するのがマナーです。

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初盆まとめ

灯籠流し

ここまで初盆の流れやマナー、注意点についての情報を中心にお伝えしました。
要点を以下にまとめます。

  • 初盆とは四十九日が過ぎてから初めて迎えるお盆のこと
  • お供え物の基本は「五供」であり、生ものや故人を連想させるようなものは避ける。
  • 初盆法要に参加できなかった際には郵送で香典やお供え物を送る
  • 香典返しには残らないような品物を選ぶことが基本であり、当日に渡すのと後日郵送する2パターンがある

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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