法事法要
初盆のお返しは必要なの?お返しの選び方や相場・注意点まで解説
更新日:2022.06.25
初盆での法要では参列した方々から香典やお供え物を頂くこととなりますが、それに対するお返しをします。
初盆で香典を頂いた際にどういったお返しが良いのかわからないという方も多いのではないでしょうか。
本記事では、初盆のお返しや選び方について解説していきます。
初盆のお返しやその選び方について学ぶことで、実際にお返しを選ぶ際に役立てていただけますと幸いです。
初盆のお返しののしや包装についても説明していますので、是非最後までお読みください。
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- 初盆とは
- 初盆のお返しは必要?
- 初盆のお返しの金額相場
- 初盆のお返しの選び方
- 初盆のお返しで避けるべきもの
- 初盆のお返しののし紙について
- 初盆のお供えはいつまでに贈る?
- 初盆のお礼状・挨拶状の例文
- 初盆のお返しまとめ
初盆とは
初盆とは、故人の四十九日法要を終えて初めて迎えるお盆のことです。
地域によっては、新盆(にいぼん・しんぼん)とも呼ばれています。
お盆には亡くなった方々が家族のもとへ帰ってくるとされています。
初盆はその中でも、故人が亡くなって初めてのお盆ということで、通常のお盆よりも供養行事として力を入れて行われるのです。
お盆は通常、故人の家に親族を集めて故人に祈りを捧げたり、故人のお墓参りをしたりといった形で行われます。
これに対し、初盆は親戚や故人が生前親しかった方も呼んで法要を行うのが一般的です。
僧侶を呼んで読経してもらったり、法要後に会食をしたりという形で通常のお盆よりも供養儀式としてしっかりと行います。
初盆は故人の四十九日法要が終わってから行います。
これは故人が亡くなってから49日の間は旅に出るとされていることが関係しています。
四十九日法要を迎えずにお盆が来た場合には、その翌年のお盆が初盆となります。
初盆のお返しは必要?
初盆のお返しとは、法事に参列した方々が持ってきてくれた香典やお供え物に対しての「お返し」だとされています。
法事のお返しは「引き出物」という名前で呼ばれることもあり、香典やお供え物をいただいた際にそのお礼として贈るものです。
初盆では、法要後の会食で感謝の気持を表しているため、一般的にはお返しは不要と考えられています。
また、初盆のお供えや現金は故人に対するものなので、お返しはいらないという意見もあります。
初盆のお返しをしなくてもいいとき
香典は頂いておらず、お供え物のみを頂いた場合、法要後に会食で食事を振る舞えば、お返しは必要ないでしょう。
これは法要後の会食に、お供え物に対してのお礼も含まれているためです。
初盆のお返しをするべきとき
また、知人や親族が初盆に参列できなかった場合に、お供え物を郵送で頂くこともあります。
その場合には、会食でお礼をするということができないため、お返しとしてお礼の品物を贈るのがマナーだとされています。
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初盆のお返しの金額相場
ここからは初盆のお返しは、一般的にどのくらいの金額が相場なのかを紹介していきます。
基本的に、初盆のお返しはもらった香典やお供え物などの金額の1/3〜1/2ほどが相場だとされています。
しかし、もらった香典をその場で開けて確認するわけにもいきませんし、お供え物の値段は予測がつきません。
そのため、まずは香典やお供え物の相場に合わせて、初盆のお返しとしての引き出物を用意しておきましょう。
香典の相場は5,000円〜1万円ですので、初盆のお返しは2,000〜3,000円程度のものを用意しておきましょう。
高額な香典やお供えを頂いた場合
中には高額な香典やお供え物を受け取ることもあるでしょう。
そのような場合には上記の引き出物に加えて、後日郵送でお返しの品物を送るようにします。
その際、お返しの総額が頂いた香典やお供え物の1/3〜1/2程度になるようにしましょう。
初盆のお返しの選び方
初盆のお返しに何を贈れば良いのかを解説していきます。
弔事ではそのお返しの品物に関しても、もらった側が不快に思わないように気をつけなければなりません。
初盆のお返しにはどういったものが好まれているのかを具体的に知ることで、マナーに沿ったお返しができるようにしましょう。
消耗品(消えもの)を選ぶ
お返しの品には、葬儀などの香典返しと同じように消耗品を贈るのが一般的です。
ここでいう消耗品というのは、具体的にはお茶やお菓子などの食べ物、石鹸や洗剤などの日用品のことをさします。
これらは贈答品の中では「消えもの」と呼ばれるものたちです。
弔事においては「消えもの」を返礼品にすることで、「不祝儀や悲しみをあとに残さないように」という想いを込めて贈ります。
常温保存できるものを選ぶ
初盆のお返しとしては「消えもの」であることに加えて、常温保存が可能であるほうがいいとされています。
常温保存できるものであれば、受け取った方が自分のタイミングでその品を使用することができます。
そのため、お返しを受け取った側が品物を負担に思うことも無く安心です。
冷蔵保存の品物などは、持ち帰る間に品物が悪くなってしまうリスクが生じるため、安全性の面からも避けた方が無難でしょう。
また、常温保存できるものであれば返礼品を用意する時も常温で保存できるため、冷蔵庫に入れておくなどの手間がかかりません。
受け取る側だけでなく贈る側も管理しやすいため、常温保存できるものを選ぶようにしましょう。
かさばらないものを選ぶ
初盆のお返しを法要に参列した方にその場で手渡す場合、その品物を家まで持って帰ることになります。
大きなものや重いものは、もらう側の負担になってしまいます。
そのため、初盆のお返しはなるべく軽くてかさばらないものを選ぶようにしましょう。
参列者の中には、車ではなく徒歩や公共交通機関で会場まで来る方もいるということを忘れないようにしてください。
有名なメーカーやブランドのものを選ぶ
お返しの品物を選ぶ際に迷ったら、有名なメーカーやブランドのものを選ぶと無難です。
無名のものよりも、聞いたことのあるメーカー・ブランドの方が、もらった側も安心してその品物を使うことができます。
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初盆のお返しで避けるべきもの
初盆のお返しには消耗品が好まれるというのは、前述した通りです。
しかし、お返しでは消耗品であっても贈ってはいけないものがあります。
例えば、昆布や鰹節は祝事に贈られるものであり、弔事にはふさわしくありません。
その他にも、肉や魚などは「四つ足生臭もの」と呼ばれ、避けられています。
間違っても贈らないようにしましょう。
また、これ以外に置物や華美なパッケージのものも、初盆のお返しとしてはふさわしくありません。
初盆のお返しののし紙について
ここからは初盆のお返しに付けるのし紙や包装の仕方について解説していきます。
初盆のお返しというのはただ品物を送るだけでなく、きちんとした贈答品として正式な形で贈るのがマナーです。
ここでは、初盆のお返しのマナーとして正しいのし紙の表書きの書き方や、包装の仕方について詳しく解説をしていきます。
のし紙の種類
初盆のお返しでは、のし紙の水引は弔事で使われる黒白の結び切りか、黄白の結び切りを使います。
黒白は基本的に仏教で使われ、黄白は神道やキリスト教などで使われる他、宗教は関係なく地域によって黄白を使うという場合もあります。
事前に確認して用意すると良いですが、仏教なのに黄白を使ったからといって失礼になることはありません。
水引の結び切りには、「二度と繰り返さない」という意味が込められているため、初盆の法要のような弔事で使用されています。
誤って慶事用の花結びの水引を使用してしまうと、先方に大変失礼になってしまうため十分注意しましょう。
のし紙の表書きの書き方
初盆ののし紙の表書きには、「志」「初盆志(新盆志)」「初盆供養(新盆供養)」などと書くのが一般的だとされています。
「志」という字には感謝の気持ちが込められているため、初盆のお返しとして最適です。
また、表書きの下には施主の苗字かフルネームを書きます。
包装の仕方
初盆のお返しの包装として一般的なのは、包装紙の中にのしをする「内のし」だとされています。
弔事は祝事ではないため、「内のし」にすることで先方への感謝の気持ちを控えめに表現するのが一般的なようです。
厳密なマナーで決まっている訳ではないため、包装紙の上にのしをする「外のし」でも問題ありません。
しかし、郵送などで送る場合は「外のし」だとのし紙が折れたり汚れたりする可能性があるため、「内のし」の方が無難です。
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初盆のお供えはいつまでに贈る?
初盆のお返しを、当日に引き出物として手渡しする場合は事前に注文しておく必要があります。
余裕を持って法要の5日前までには注文しておきましょう。
また、後日郵送する場合は、法要が終わってから準備し、2週間後を目安に送りましょう。
その際はお礼の手紙も付随すると丁寧な印象になります。
お盆は、地域によって旧暦で行う地域と新暦で行う地域とがあります。
旧暦のお盆の期間は、7月13日~15日で、東京・横浜などの首都圏で行われることが多いようです。
旧暦の場合は、初盆返礼品や引き出物は7月10日頃までに準備します。
お盆中に用意してない場合は7月末頃までにお返しを発送するようにしましょう。
新暦のお盆の時期は、8月13~15日で、北海道・関西・九州地方などで行われることが多いようです。
新暦の場合は、初盆返礼品や引き出物は8月10日頃までに準備します。
お盆中に用意してない場合は8月末頃までにお返しを発送するようにしましょう。
初盆のお礼状・挨拶状の例文
初盆のお礼状と挨拶状は混同されがちですが、厳密には違う意味を持ちます。
挨拶状とは、いただいた香典やお供え物への御礼の手紙です。
お礼状とは、初盆を滞りなく終わったことのお知らせの手紙になります。
お礼状の種類
お礼状の種類には、印刷されたものと手書きのものとがあります。
最近では、ハガキやカードなどに印刷されたものが文房具店などで売られていますので、こちらを購入して使用することが多くなってきました。
できれば手書きの方が丁寧な印象を与えるためおすすめですが、時間の都合で難しいかもしれません。
初盆のお礼状のポイント
初盆のお礼状のポイントを整理すると以下のようになります。
- 必ず故人の名前を記載する
- 句読点は使わない
- 差出人の名前は一般的には施主の名前をフルネームで記載する
- 香典やお供え物のお礼の言葉を記載する
- 縦書きの文体にする
お礼状の例文
お礼状の例文をケースごとにご紹介しましょう。
初盆に参列していただいた方に送る場合
拝啓
時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます
この度 亡母 〇〇儀 初盆に際しましてはご多忙中にもかかわらずご参列頂きありがとうございました
亡母も大変喜んでいることと思います ささやかではございますが御礼の品を送らせていただきます
何卒ご笑納くださいますようお願い申し上げます はなはだ簡単ではございますがお礼のご挨拶とさせていただきます
本日は有難うございました
敬具
令和○○年○○月○○日
家族一同
参列者にお礼状のみ送る場合
拝啓時下ますますご清祥のことと謹んでお慶び申し上げます
亡母 〇〇儀 初盆におきましては お忙しい中
ご参列いただきましてありがとうございます
亡母も大変喜んでいることと存じます
本来であれば参上の上お礼を申し上げるべきところではございますが
簡単ではございますが書中をもちまして御礼申し上げます
敬具
令和○○年○○月○○日
家族一同
参列しなかった方へ送る場合
拝啓
時下ますますご清祥のことと謹んでお慶び申し上げます
御陰様をもちまして○月○日に初盆の法要を滞りなく終えることができました
皆様には大変お世話になり故人もさぞや感謝していることと思います
本来であれば参上の上お礼を申し上げるべきところではございますが
略儀ながら書中をもちましてご挨拶に代えさせていただきます
敬具
令和○○年○○月○○日
家族一同
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初盆のお返しまとめ
ここまで初盆のお返しの選び方についての情報や、お返しの相場などを中心にお伝えしてきました。
初盆のお返しについての要点は以下の通りです。
- 初盆のお返しには「消えもの」を選ぶのが良い
- 初盆のお返しの金額相場は一般的に2,000円〜3,000円程度
- 参列者からお供え物だけを貰った場合はお返しの品はいらない
- 香典をもらったりお供え物を郵送で受け取った場合にはお返しをする
- のし紙は「結び切り」、包装は「内のし」
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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