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法事法要

仏壇に飾る瓔珞(ようらく)とは?飾り方や手入れの仕方なども紹介

更新日:2022.05.10

仏壇

AとBを比べるオペレーターの女性

記事のポイントを先取り!

  • 輪灯瓔珞は主に浄土真宗大谷派のみで使用される
  • 瓔珞の手入れには浸け置きタイプの洗浄剤がおすすめ
  • 瓔珞の購入はインターネットのほうが安い

仏壇に向かう際、装飾が気になったことはありませんか?
仏壇には本尊や位牌が祀られ、辺りは仏具で煌びやかに装飾されます。
装飾する仏具は、瓔珞と呼ばれる仏壇を飾る仏具の一つです。
「仏壇を飾る意味は?」
「瓔珞ってどんな種類がある?」
このような疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか。

そこで、この記事では仏壇を飾る瓔珞について解説します。

この記事を読むことで、瓔珞についての理解や扱い方が深まり、改まった気持ちで仏壇に向き合えます。
瓔珞の購入方法・処分方法についても解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。

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  1. 瓔珞(ようらく)とは
  2. 瓔珞の種類
  3. 仏壇への瓔珞の飾り方
  4. 瓔珞の手入れ方法
  5. 瓔珞の購入方法
  6. 瓔珞の処分方法
  7. 仏壇の瓔珞まとめ
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瓔珞(ようらく)とは

普段の生活の中で、瓔珞という言葉はほとんど使用されません。
そのため、理解に苦しむ方も多いでしょう。
ここでは、そもそもの瓔珞の意味や、何のために飾るのかについて解説していきます。

瓔珞の意味

寺院や仏壇、仏像を飾る仏具は荘厳具と呼ばれており、瓔珞はその中のひとつです。
古代インドの伝統的な言語であるサンスクリット語では、ムクターハーラと呼ばれ、日本語に訳すと真珠の首飾りとなります。
漢字では瓔は玉を繋いだ首飾り、珞は身にまとうという意味を持ちます。

飾る意味

元来瓔珞は、身分を表すことや魔除けを目的に装飾されていました。
インドの貴族のアクセサリーとして用いられたものが仏教に取り入れられ瓔珞となり、菩薩以下の仏像の首や胸を装飾するのに用いられるようになりました。

「菩薩以下って何のこと?」とお思いの方へ簡単に説明します。
インドの貴族と同じように仏像にも位があり、大別すると4つに分けられます。
仏像の位は以下をご覧ください。

  • 如来

修行を続け、完全に悟りを開いた人を如来といいます。
代表的な如来は釈迦如来で、他には薬師如来、阿弥陀如来、大日如来などがあります。

  • 菩薩

菩薩とは、如来を目指し修行を積む僧侶や悟りを求めて修行する僧侶を指します。
仏像は修行時代の釈迦如来をモデルに作られており、観音菩薩や虚空蔵菩薩、弥勒菩薩、地蔵菩薩などが代表例です。

  • 明王

不届き者がいた場合の如来の憤怒した姿が明王となります。
代表的な不動明王は、火を司り悪を打ち砕くといわれています。

  • 天部

天部とは、仏教の守護神で、毘沙門天や帝釈天などが有名です。
瓔珞には、仏像を華やかに飾るものだけでなく、蛇やドクロをあしらったものもあります。
仏像によって、それぞれの功徳や智慧は異なるため、瓔珞はその能力を表現しています。

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瓔珞の種類

日常的に仏壇に向かうことの多い方でも、「瓔珞ってどんなもの?」と聞かれると、答えられる方は少ないのではないでしょうか。
一般的に想像できる瓔珞といえば、華やかに吊るされている装飾品です。

瓔珞には他にどのようなものがあるのでしょうか。
ここでは、瓔珞の種類について解説していきます。

隅瓔珞

隅瓔珞は浄土真宗大谷派以外で使用される瓔珞で、アルミや真鍮(しんちゅう)にメッキ加工をしたもの、プラスチックに金箔を施したものがあります。
隅瓔珞は、仏壇内部の屋根や天井の格子に吊り金具を取り付け、そこへ吊り下げて飾ります。

仏壇の形状によっては、吊り金具が取り付けできないことがありますので、注意が必要です。
サイズは、大・中・小または、◯段△下がりと示されていますので、わからない方は仏壇の全長のサイズを測り確認を取りましょう。

輪灯瓔珞

浄土真宗大谷派で使用され、深傘瓔珞とも呼ばれています。
輪灯とは、浄土真宗で使用される灯供養具の一種で、宗派によって形が異なります。

輪灯瓔珞は、浄土真宗大谷派の丸輪灯に連結して飾るため、実質、同宗派専用の瓔珞となります。
材質は隅瓔珞と同じですが、傘の直径を基準寸法として、傘が大きくなるにつれ、下がりの数や枠の数が増えていきます。
必ず確認してから購入しましょう。

院玄瓔珞

院玄灯篭の上に飾る瓔珞を院玄瓔珞といいます。
材質はアルミ製や真鍮にメッキ加工がされたものがあるほか、プラスチックに金箔が施されたものは特注品として扱われています。
傘に穴が開いており、電気コードが通せる造りとなっています。

幢幡(どうばん)瓔珞

寺院の本堂に飾る旗を模して作られている本格的な瓔珞です。
アルミ製や真鍮製にメッキ加工をされたもの、プラスチックに金箔が施されたものがあります。
小さいサイズでは、15㎝程度の品から販売されています。

宗派による選び方

宗派によって使用する瓔珞は異なります。
瓔珞別に宗派をまとめましたので、以下をご覧ください。

  • 隅瓔珞

浄土真宗本願寺派・浄土宗・天台宗・真言宗・臨済宗・曹洞宗・日蓮宗など浄土真宗大谷派以外

  • 輪灯瓔珞

浄土真宗大谷派

  • 院玄瓔珞

浄土真宗本願寺派・浄土宗・天台宗・真言宗・臨済宗・曹洞宗・日蓮宗など浄土真宗大谷派以外

  • 幢幡瓔珞

浄土真宗本願寺派・浄土宗・天台宗・真言宗・臨済宗・曹洞宗・日蓮宗など浄土真宗大谷派以外

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仏壇への瓔珞の飾り方

瓔珞は仏壇の屋根や天井の格子に吊り金具を設置し、そこに吊り下げて飾ります。
瓔珞の数に決まりはありませんが、左右一対で飾ることが基本となります。
仏像を中心に両側を挟むよう左右均等に、吊り灯籠の内側にくるように飾りましょう。

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瓔珞の手入れ方法

仏壇は一度購入すると長く使用することが一般的です。
しかし、線香の煙を受けることや、またはそもそも劣化しやすい材質で作られているものもあり、日々の手入れが大切になります。
手入れをするにあたって、特殊な材質で作られている瓔珞を、どのように扱っていいかわからない方は多いでしょう。

ここでは、瓔珞の手入れの方法を解説していきます。

掃除の仕方

瓔珞の材質はいくつかあり、それぞれ掃除の仕方は異なります。
金属の材質がアルミや真鍮、銅である場合は、乾いた布に金属磨き剤をつけ、ひとつひとつ丁寧に拭いていきます。

金メッキが加工されている部品は、通常使っている布で拭くと薄膜が剥がれる可能性がありますので、より柔らかい布を使用して汚れを取ることをおすすめします。

金箔が施されている部品は箔が落ちる可能性がありますので、磨くのは控え、金箔専用の洗浄剤を使用しましょう。
掃除に時間をあまりかけたくない方は、液に浸けておくタイプの洗浄剤がおすすめです。
浸けておくだけで汚れが落ち、細かくて手が届かない場所も綺麗になり便利です。

仏具店や業者に依頼をする

瓔珞などの仏具や仏壇は、業者・仏具店に依頼してクリーニングしてもらうことができます。
クリーニングとは単に洗浄だけではなく、塗装の剥がれや破損箇所の修復も含みます。
瓔珞には細かい細工が施されているため、自分で掃除すると金箔が剥がれたり、瓔珞の糸が切れたりする可能性があります。
慎重に行わなければならない作業のため、時間に余裕のない方は業者や仏具店に相談してみると良いでしょう。

ただし仏具店によっては、その店舗で購入した商品のみしか受け付けていない場合がありますので確認が必要です。

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瓔珞の購入方法

仏壇や仏具は、購入すると長く使用されることが多いため、最初で最後の買い物になりかねません。
そのため、購入方法や値段は非常に大切です。

ここでは、瓔珞の購入方法のメリット・デメリットや相場について解説します。

購入方法

一昔前は、仏壇や仏具は仏具店の実店舗で購入することが一般的でしたが、現在ではインターネットの普及により、ネット通販での購入が可能です。
仏具一式を実店舗で購入することが当たり前であった年代の方には抵抗があるかもしれません。

しかし、大切なのはご先祖様を想う気持ちです。
購入後に、日々向き合うことでご先祖様も喜ばれることでしょう。

ここでは、実店舗とインターネット、それぞれのメリット・デメリットを解説していきます。
実店舗で購入する場合のメリット・デメリットは以下をご覧ください。

メリット

  • 実際に商品が見られる

実際に商品のサイズや材質、形状を見て比較することで、仏壇にあった瓔珞を選ぶことができます。

  • 店員に相談できる

宗派に合った瓔珞がわからないなどの不明点を相談しながらスムーズに購入できます。

  • アフターサービスが充実している

購入後に仏壇の飾り方や定期点検、クリーニング、不要になった仏壇・仏具の引き取りなどのアフターサービスをしている店舗があります。アフターサービスは非常に重要なので、購入前にどのようなサービスがあるのか確認するのも一つの手段です。

デメリット

  • 時間と手間がかかる

仏具店は減少傾向にあり、必ずしも身近にあるとは限りません。
身近に仏具店がない場合は遠方まで出向く必要があり、時間と労力を費やしてしまいます。

  • 種類が限られる

実店舗における仏具の数は限られます。
そのため、予算やサイズ、デザインなど、自身の条件に合う瓔珞がない場合は、いくつもの仏具店を回ることになります。

  • 値段が比較しにくい

仏具店によって金額は異なるため、比較する場合には数店舗に出向く必要があります。
店舗によって取り扱っている仏具やサービスは異なります。
実店舗で購入する際には手間はかかりますが、数店舗に出向いて信頼できると思った店を選択して購入すると良いでしょう。

仏壇を購入するもう一つの方法は、インターネットでの購入です。
メリット・デメリットは以下の通りです。

  • メリット
  • 時間や労力を軽減できる

インターネットでは多種類の仏壇や仏具を検索することができ、いくつかの実店舗に出向く必要がないためとても便利です。

  • 価格が安い

現在では実店舗を持たず、インターネットのみで仏壇や仏具を販売している業者があります。
インターネットのみでの販売は、メーカーから直送している場合が多く、店舗の運営費用や人件費が抑えられ商品が低価格で販売されています。

また、インターネットでは他店との商品価格の比較が簡単に行えることも利点です。

  • デメリット
  • 直接商品を見れない

実店舗とは違い、画面越しでしか商品を見れないため、実際のサイズ感や質感がわかりません。
インターネットでの購入をお考えの方も実店舗で購入する場合と同様に、信頼できる店舗で取引することをおすすめします。

すぐに商品を決定するのではなく、不明点はお問い合わせして、その対応を見てから購入すると良いでしょう。
相談しているにもかかわらず、頼りなかったり返信が遅かったり、仏具に関して知識が感じられないスタッフは信頼できません。
いくつかの店舗にお問合せをした後に慎重に購入することをおすすめします。

相場

瓔珞は金属の材質やサイズ、翡翠や水晶などの玉の使用料、傘の密集度に応じて金額が大きく異なります。
一般的に使用される隅瓔珞では、安いものでは4000円程度、高いものでは20万円を超えるものもあります。

木製に金箔をふんだんに使用した品は華やかさと軽さも備えているため、非常に高額になります。
購入の際は予算を決めた上で商品を選ぶことをおすすめします。

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瓔珞の処分方法

「瓔珞を処分する時って魂抜きの儀式は必要?」
と疑問に思われる方がいらっしゃいます。
結論から申しますと、瓔珞のみ処分する場合は儀式は必要ありません。

魂抜きの儀式は魂が入っている本尊や掛け軸、位牌が対象となりますので、それらと同じタイミングで処分する場合であれば、共に供養してもらいます。
瓔珞を単体で処分する場合は、パーツごとに分解・分別してお住まいの地域のルールに従ってゴミに出しましょう。

ゴミに出すことに抵抗があるという方は、僧侶を呼び供養してもらった後に処分するか、引き取りのサービスを行っている仏具店や専門業者に相談すると良いでしょう。

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仏壇の瓔珞まとめ

供花と果物とおりん

ここまで仏壇の瓔珞について解説してきました。
この記事をおさらいすると以下の通りです。

  • 瓔珞は仏像の能力を表す装飾で魔除けになる
  • 宗派によって瓔珞の種類は異なる
  • 瓔珞は仏壇両側に左右一対に飾る
  • 瓔珞の手入れは柔らかい布・専用の洗剤で行う

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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監修者

評価員(やまぐち)

山口 隆司(やまぐち たかし)

一般社団法人 日本石材産業協会認定 二級 お墓ディレクター

経歴

業界経歴20年以上。大手葬儀社で葬儀の現場担当者に接し、お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、位牌や仏壇をはじめ、霊園・納骨堂の提案や、お墓に納骨されるご遺族を現場でサポートするなど活躍の場が広い。

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