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法事法要

曹洞宗の仏壇の配置と必要な仏具をご紹介!

更新日:2022.05.10

仏壇

仏壇は仏様のいる世界である須弥山(しゅみせん)を表現しており、自宅にあるお寺という位置づけになります。
仏壇は多くの家庭に祀られていますが、ご本尊様や仏具・お供え物の配置についてご存じの方は少ないようです。
そこで、この記事では、曹洞宗における仏壇の飾り方について詳しく解説していきます。

仏壇の配置は宗派ごとに異なりますので、しっかり確認しておきましょう。
曹洞宗で推奨される仏壇の向きについても触れていますので、ぜひ最後までご覧ください。

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  1. 曹洞宗の仏壇の配置
  2. 曹洞宗の仏壇に必要な仏具
  3. 曹洞宗の仏壇の選び方
  4. 曹洞宗に適した仏壇仏具の選び方
  5. 曹洞宗の仏壇のお供え物
  6. 曹洞宗仏壇の適切な向き(方角)
  7. 曹洞宗仏壇の配置まとめ
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曹洞宗の仏壇の配置

仏壇にはご本尊様を祀る必要がありますが、ご本尊様は宗派ごとに異なります。
ご本尊様の両隣に脇侍を飾られる方も多いですが、脇侍も宗派によって変わりますので注意が必要です。

ご本尊

お仏壇の中でご本尊様は一番重要なものとされており、曹洞宗のご本尊様は釈迦如来(しゃかにょらい)が祀られます。
ただし、曹洞宗ではお寺によって阿弥陀如来や観世音菩薩、地蔵菩薩をご本尊にしている場合があります。
そのため、仏壇にお祀りするご本尊様については、菩提寺に一度、相談してみるのがおすすめです。

脇侍

ご本尊様の隣に配置される脇侍は、その宗派を作った開祖や宗派を広めた中興の祖などが祀られます。
曹洞宗の場合は向かって右側が承陽大師(道元禅師)、左側が常済大師(瑩山禅師)となります。
ご本尊様を仏像に、脇侍を掛け軸にする場合は、掛け軸がご本尊様よりも高くならないよう注意が必要です。

お位牌

宗派によってはお位牌を設けないケースもありますが、曹洞宗はお位牌を必ず設ける宗派です。
お位牌を作る際は、ご本尊様の背を超えないように気を付けましょう。
ご先祖様のお位牌の大きさが一番大きくなるように製作し、古いお位牌は向かって右上段に、新しいお位牌は左上段に配置します。

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曹洞宗の仏壇に必要な仏具

仏壇を新調する際には、お参りの際に使用する仏具も買いそろえる必要があります。
仏具はもともと僧侶が使うための宗教道具でしたが、仏壇が普及するとともに一般に使用されるようになりました。
仏具にはさまざまな種類がありますが、必要不可欠なものは限られています。

ご本尊

曹洞宗のご本尊は、基本的に仏教の開祖である釈迦牟尼仏となっています。
現在ではさまざまなデザインの仏壇がありますが、ご本尊様を安置するのは最上段中央です。
ご本尊様を新しく購入されたときは開眼供養が必要となりますので、菩提寺や仏具店に相談しましょう。

位牌

お位牌はご本尊様の脇、または一段下がった段に安置します。
古い1本目のお位牌から向かって右上段→左上段の順に安置し、3本以上のお位牌がある場合は一段下の右→左の順に安置します。
お位牌が多くなって仏壇が狭くなった場合は、先祖代々のお位牌にまとめることもできますので、菩提寺に相談するとよいでしょう。

三具足

仏具にはさまざまなものがありますが、仏具の基本となる三具足は花立・火立・香炉です。
三具足は仏壇の最下段に置くのが一般的で、むかって左側に花立、真ん中に香炉、右側に灯立を配置します。

五具足

五具足は三具足のうち花立と火立を一対ずつと香炉を指しますが、三具足の花立・火立・香炉に仏飯器(ぶっぱんき)茶湯器(ちゃとうき)を加えたものを指す場合もあります。
仏飯器と茶湯器は仏壇の中段中央に置くのが一般的ですが、ミニ仏壇などの場合は手前に三具足、その奥に仏飯器と茶湯器を配置するなどします。

過去帳

過去帳は故人の戒名・俗名・命日・享年を記したもので、霊簿(りょうぼ)とも呼ばれます。
仏式の供養で使用する覚書で、先祖代々の家の歴史を知る上で大切な役割を果たす仏具です。
仏壇では下段右側に配置されるのが一般的で、見台に乗せていつでも開けるようにします。

仏飯器

仏飯器はご飯をお供えするための器で、基本的には炊き立てのご飯を供えて、その後お下がりをいただきます。

供物皿

お菓子や果物などのお供えは、一対の高坏に半紙を敷いた上に乗せて中段の両端に配置するのが一般的です。また、中段中央に配置されるケースもあります。

供花

お花は花立に活けて中段または下段の両端に配置します。
花立が1つの場合は、向かって左側に置きます。

おりん

おりんは金属のお椀のような形をしたものが一般的です。
りん棒と呼ばれる棒でたたくと、澄んだ音が鳴ります。
おりんの音は極楽浄土の仏様にまで届くとされ、仏様やご先祖様への供養の心を音にのせて伝えるといわれています。
曹洞宗では、おりんを鳴らす回数はお寺によって異なります。
3回鳴らすお寺と、内側を2回鳴らすお寺に分かれています。
おりんは毎日のお参りごとに使うものですので、仏壇の最下段の右側に配置するとよいでしょう。

マッチ消し

現在ではマッチを使用する機会は少なくなっていますが、仏壇のロウソクに火を灯す際にはマッチを利用する方も多いようです。
マッチ消しは名前の通りマッチを入れるものですが、ロウソクに火を灯した後に火を消す際は手であおいで消します。
人の口から出る息は不浄とされているため、マッチの火を息で吹き消すのは控えましょう。

線香立て

線香立ては香供養に使うお線香を立てておくもので、日々の供養をスムーズに行うための仏具です。
お線香はご先祖様の供養に欠かせない大切なもので、お線香を焚くことで部屋全体を清める意味があります。

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曹洞宗の仏壇の選び方

曹洞宗では仏壇について特に決まりはありませんので、伝統的な唐木仏壇でもモダン仏壇でも問題ありません。

デザイン

曹洞宗では仏壇に決まりはありませんが、落ち着いた雰囲気の唐木仏壇が好まれ、豪華な金仏壇を使用することは少ないようです。

サイズ

仏壇は棚などの上に置く小さめの上置きタイプと、床に直接置く大きな下台付きタイプがあります。
部屋のサイズや間取りなどに合わせて、最適なサイズの仏壇を選ぶとよいでしょう。

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曹洞宗に適した仏壇仏具の選び方

仏壇

曹洞宗では、仏壇について特にこれといった厳格なルールや決まりというものは存在しません。
そのため、仏壇を安置する場所が和室の場合は唐木仏壇を、洋室にはモダン仏壇を選ぶのが一般的です。
唐木仏壇には黒檀や紫檀などの唐木や、桑や欅などの国内の銘木が使用されます。
曹洞宗では、銘木の美しい木目を生かした、落ち着いた雰囲気の唐木仏壇を選ぶ方が多いようです。

ご本尊

家庭の仏壇では、菩提樹の下で座禅を組んで悟りを開いている姿をあらわした座釈迦如来像を安置するが一般的です。
家庭によっては釈迦牟尼仏の左右に承陽大師、常済大師を配置した一仏両祖を飾る場合もあります。
仏壇に飾るご本尊様には仏像タイプと掛け軸タイプがあり、どちらを選んでも問題ありません。
ご本尊様はお仏壇中央の一番高い位置に飾るのが決まりで、ご本尊様の高さは位牌の高さより高い方が良いとされています。
さらに、ご本尊の目線の位置が位牌の最上部より上にあるのが理想的です。

仏具

曹洞宗では仏具についても特に決まりはありませんが、香炉・火立・花立・茶湯器・仏飯器・おりんを揃えるのが一般的です。
仏壇のサイズや段数に合わせて、線香立てやマッチ消し、お供え用の高坏などを買い足してもよいでしょう。

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曹洞宗の仏壇のお供え物

曹洞宗では、お供え物についても特別な決まりはありませんが、仏教では毎日仏壇にお供えするものがあります。
基本的な供え物は香(線香やお香)、花、灯明、浄水、飲食(おんじき)の5種類で、五供(ごく)と呼ばれます。

ご飯のお供え方

仏飯器に炊きたてのご飯の一膳目をお供えし、ご飯が固くなる前にお下がりをいただきます。

お水のお供え方

お茶やお水は茶湯器に入れて、仏壇の中段の中央にお供えします。
茶湯器がない場合は、故人が使っていた湯のみなどを使用してお供えしても問題ありません。

お花のお供え方

仏壇の花立てに飾るお花には、仏様に喜んでいただくという意味以外に芳香によって場を清めるという意味もあります。
仏壇に飾る花としては、長持ちする菊やトルコキキョウ、カーネーションなどがよく利用されています。
反対に、傷みやすいお花や薔薇など棘のある花、香りの強い花、彼岸花のような毒のある花は避けるようにしてください。

ロウソクのお供え方

火立にローソクの明かりを灯すこと(灯明)で、あの世からこの世への誘導灯として架け橋の役目を果たします。
灯明は自らを燃やして辺りを照らすことから、仏教では自分の身を削って他人のために施す菩薩行の象徴とされています。

お線香(香炉)のお供え方

曹洞宗では、線香1本を折らずに香炉の真ん中にお供えします。
香炉でたくお線香は香食(こうじき)といわれ、仏教では線香の香りは亡くなった方の食べ物とされています。

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曹洞宗仏壇の適切な向き(方角)

仏壇を自宅に安置する際に、向きをどうすべきか悩まれることも多いでしょう。
結論から申し上げますと、実際にはどちら向きでも問題ないとされています。
「北向きは良くない」といわれることもありますが、これは直射日光を正面から受けやすいのが理由とされています。
しかし、仏壇の向きに関してはさまざまな考え方があり、宗派ごとに推奨している向きもあります。
ここでは仏壇の向きに関する考え方や、曹洞宗で推奨されている仏壇の向きについて解説いたします。

曹洞宗のおすすめは南向き

曹洞宗では、設置場所の条件が合えば仏壇を南向きに置くよう推奨しています。
これは、お釈迦様が説法する際に南向きに座っていたという説に由来します。

南面北座説

仏壇を南向きに置く考え方は、古代中国の習慣に由来するとされています。
古代中国では高貴な人物は南向きに座り、家来は北向きで座る慣例があり、日本もこれに倣って、敬う方は南向きに座るのが一般的になりました。
このことから、仏様を祀る仏壇も南向きに置くというのが南面北座説の考え方です。

本山中心説

本山中心説は、宗派の本山がある方角に向けて仏壇を置く考え方で、仏壇を安置する場所によって向きが変わります。
真言宗では本山中心説を取り入れており、真言宗の本山である高野山金剛峰寺の方角に向けて拝むかたちで仏壇を安置します。

西方浄土説

西方浄土説は、西方浄土のある西に向かって拝めるように、仏壇を東向きに安置する考え方です。
西方浄土説は東面西座説とも呼ばれ、インドの慣習に由来するという説もあります。
インドでは東は日の出の方角であることから立身出世の象徴とされており、主人は東向きに座るのが良いといわれています。
このことから、日本では東に向かって拝めるように、仏壇を東向きに安置するようになりました。

春夏秋冬説

春夏秋冬説は、仏壇を安置する向きにこだわらず、ご先祖様が安らかに眠ることができれば問題ないという考え方です。
お釈迦様は、すべての物事は理を持っていると説かれており、東西南北に良し悪しをつけるべきではないとしています。
四季それぞれの大切さに違いはないように、方角にも差異はないという考えをもとにしたのが春夏秋冬説です。

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曹洞宗仏壇の配置まとめ

ここまで曹洞宗における仏壇の選び方や仏具の配置、お供えの方法などを中心にお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。

  • 曹洞宗では仏壇に決まりはないが、唐木仏壇やモダン仏壇を選ぶ方が多い
  • 仏具の基本は火立・花立・香炉の三具足が基本
  • 仏壇のお供えは香・花・灯明・浄水・飲食の五供が基本
  • 曹洞宗では仏壇の向きに決まりはないが、推奨されるのは南向き

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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監修者

評価員(やまぐち)

山口 隆司(やまぐち たかし)

一般社団法人 日本石材産業協会認定 二級 お墓ディレクター

経歴

業界経歴20年以上。大手葬儀社で葬儀の現場担当者に接し、お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、位牌や仏壇をはじめ、霊園・納骨堂の提案や、お墓に納骨されるご遺族を現場でサポートするなど活躍の場が広い。

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