お葬式
クリスチャンの葬儀の流れは?香典や服装のマナーについても解説
更新日:2022.05.18 公開日:2021.07.03
クリスチャンはキリスト教徒のことを指します。
キリスト教の葬儀に参列する機会が少ない方が多くいらっしゃると思います。
そこで、この記事ではクリスチャンの葬儀について解説します。
クリスチャンの葬儀の香典や服装のマナーについても解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。
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クリスチャンの葬儀とは?
クリスチャンの葬儀は、カトリック・プロテスタントなどの教派によって儀式が異なり、それぞれの葬儀の内容が異なります。
それでは、カトリックとプロテスタントの教派に分けて紹介していきますので見ていきましょう。
カトリックの葬儀
カトリックの葬儀は一般的にはあまり知られていません。
その理由として、日本の葬儀のうち、わずか1%程度でしかカトリックの葬儀は行われていません。
カトリックの葬儀は一般的な仏教の葬儀と考え方が異なり、永遠の命による生の始まりとして祝福されるという考え方になります。
仏教の場合には、故人のためのお悔やみの言葉、お通夜などがありますが、カトリックの葬儀にはありません。
その代わりに、カトリックの葬儀は故人の罪を許し、永遠の命を授かることを祈ることが目的としています。
聖書の朗読と神父による説法、キリストの血と肉であるとされているワインとパンを捧げるなどが執り行われます。
プロテスタントの葬儀
プロテスタントの葬儀の特徴は、神に祈りを捧げて故人の遺族を慰める所です。
プロテスタントでは、亡くなった方は天に召されて神様に仕えると考えられているため、神に感謝してご遺族を慰めることが重要とされています。
プロテスタントの葬儀は、儀式の形式にこだわらず、厳密な決まりがありません。
クリスチャンの葬儀の流れ
それでは、クリスチャンの葬儀の流れを「カトリック」と「プロテスタント」に分けて詳しく紹介していきます。
カトリックの流れ
カトリックの葬儀は以下のような流れで行います。
①開祭
教会側が主催し、葬儀を行います。
②言葉の典礼
神父による説教や、聖書の朗読・聖歌斉唱、お祈りなどを行います。
③感謝の典礼
遺族が奉納した肉体と血になぞらえるワインやパンによるミサで、故人が天国に行けることを祈ります。
そして、神父が感謝の祈りを捧げます。
④告別と葬送
告別と葬送は遺族側が主催し、弔辞・弔電紹介、献花などが行われます。
⑤出棺
出棺では、最後の対面、釘打ちの儀式、神父による出棺の祈りなどが行われます。
基本的な流れは以上の通りです。
カトリックの葬儀を行う場合は、基本的に故人がもともと所属していた教会で行います。
葬儀を行うための葬儀社は教会に紹介してもらうのが一般的で、わざわざ自分で葬儀社を選ぶ手間が省けます。
また、カトリックの告別式は遺族側の進行で行われ、以下の流れで進みます。
- 聖歌斉唱
- 告別の祈り
- 故人の略歴の紹介
- 献香・献花または焼香
- 弔辞・弔電の紹介
- 会葬者の献花
仏教の告別式では、故人に手を合わせて拝むことがありますが、カトリックの告別式ではありませんので間違えないように注意しましょう。
プロテスタントの流れ
プロテスタント葬儀は以下のような流れで行います。
①危篤・臨終(聖餐式:せいさんしき)
故人の臨終前に牧師を呼び、牧師はワインとパンを与えて家族と一緒に祈りを捧げます。
臨終後は、ガーゼや脱脂綿に含ませた水で故人の唇を濡らす「死水をとる」という儀式を行います。
②納棺式
祈りを捧げ、牧師の立ち合いのもと故人の遺族たちでご遺体を棺に納めます。
納棺は白い布で棺全体を覆い、白い花で飾った後、棺のふたをしてその上から黒い布を被せます。
③前夜式
仏式の葬儀の場合のお通夜に相当する儀式です。
牧師を再び呼び、賛美歌の斉唱や聖書の朗読、祈りなどを行います。
④葬儀告別式
葬儀告別式は「開式」→「聖書朗読・祈祷・賛美歌の斉唱」→「牧師による説教」→「弔辞・弔電」→「祈祷、オルガン演奏」→「出棺の祈り、献花」→「出棺」
クリスチャンの葬儀でも一部地域や家系ではこれらの流れと異なる場合があります。
事前にクリスチャンのなかでもカトリック葬儀なのかプロテスタント葬儀なのかを確認することをおすすめします。
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キリスト教の香典相場は?
キリスト教の香典の相場は一般的な仏教の葬儀を異なるのでしょうか?
結論から言うとキリスト教の香典の相場は、一般的な仏教の葬儀の際の相場と変わりません。
では、キリスト教の香典は一般的な仏教の香典と何が違うのでしょうか?
それでは、詳しく説明していきます。
キリストの葬儀では御花料
香典は一般的に、お香や線香の代替品として供える金品と言われています。
しかし、キリスト教の葬儀では線香やお香を炊きませんので香典とは呼ばずに御花料と言います。
キリストの葬儀でも宗派によって変わり、カトリックの場合は「御ミサ代」、プロテスタントの場合は「忌慰料(きいりょう)」と言われることもあります。
「御花料」の入れ方は、香典袋にお札の上下を揃えて、お札の肖像がある面を裏面にして入れます。
また、偶数や4枚、9枚と言った枚数は縁起が悪いとされてるためマナー違反となることも覚えておきましょう。
さらにピン札や新札を使うのも、あらかじめ死を予期していて準備していたような印象となってしまうためマナー違反となります。
御花料の相場
御花料の相場は一般的な葬儀同様に、故人との関係や自身の年齢によっても異なりますので、下記を参考にしてください。
- 両親
5万~10万円
- 兄弟姉妹・その配偶者
3万~5万円
- 祖父母
1万~3万円
- 叔父や叔母・いとこなど
1万~3万円
- 嫁の実家・娘の嫁ぎ先
3万~5万円
- 会社関係・友人
5千~1万円
- 友人の親
5000円
御花料を包む際は上記の金額を参考に、ユリの花や十字架が描かれたのし袋か白色の無地の封筒を利用し、表に「御花料」と書いて渡しましょう。
スポンサーリンククリスチャンの葬儀の際の服装
クリスチャンの御花料は一般的な葬儀での香典の相場と変わらないことが分かりましたが、服装はどうでしょうか?
結論から言うと、クリスチャンの葬儀の際でも服装は一般的な葬儀と変わりません。
それでは、男性の服装、女性の服装、子供の服装に分けてそれぞれ紹介していきます。
男性の服装
一般的な葬儀同様、喪服またはブラックスーツの着用で問題ありません。
ワイシャツは白色のものを着用します。
靴下なども目立たない黒色のものを選びましょう。
女性の服装
女性の場合も、一般的な葬儀同様に、喪服や黒色のワンピースなどを着用しましょう。
また、一般的な葬儀同様に、スカートの丈の長さも注意する必要があります。
カトリックの葬儀の場合は、教会内ではベールのついたトークハットという帽子を着用する場合があります。
子供の服装
クリスチャンの葬儀の際の子供の服装は学生服などを着用するのが一般的です。
しかし、中には派手な学生服のみ持っていたり、学生服が無い子供もいると思います。
そのような場合は全体的に黒っぽい落ち着いた服装を選びましょう。
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クリスチャンの葬儀での注意点
クリスチャンの葬儀での注意点をいくつか紹介していきます。
こちらは一般的な仏教の葬儀とは異なりますので、しっかり頭に入れておきましょう。
仏教のような通夜がない
本来キリスト教では、仏教であるような通夜はありません。
しかし、日本では通夜に似たような前夜祭や通夜の祈りを独自に取り入れていることが多いです。
しかし、まったく同じ通夜ではなく、カトリックやプロテスタントでも異なりますので注意が必要となります。
そのため、参列する際はあらかじめ故人の遺族などに確認しておくことをおすすめします。
お悔やみの言葉はNG
キリスト教では、死は不幸なことではないという考え方がありますのでお悔やみの言葉はNGになります。
キリスト教では亡くなったことは悲しいことでも不幸なことでもなく、神の元に召されるのは祝福されるべきものという認識になります。
そのためくれぐれもお悔やみの言葉を言わないように注意しましょう。
数珠は持参しない
数珠は基本的に仏具の一つで仏教においてお経を読む際や仏様を拝む際に手にするものです。
したがってキリスト教の葬儀では数珠を使用することはありません。
もしも間違って持参してしまった場合は鞄やポケットなどにしまっておきましょう。
キリスト葬儀での献花マナーは?
キリスト教の葬儀では日本で広く行われる仏式と異なり、生花を供えます。
日本では線香や果物、お菓子などを供物として用いられますがキリスト教の葬儀では異なりますので、注意が必要です。
献花を行う際は自分の番が来たら祭壇の前に進み、遺族に一礼します。
その後、葬儀スタッフから手渡される花を花が右、茎が左になるように両手で受け取りましょう。
この時、片手で花を受け取るのはマナー違反となりますので注意してください。
花を持ったら祭壇で一礼し花が自分側、茎が祭壇側になるように花を持ち換えます。
そして手のひらを上向きにして静かに花を供えます。
花を供えた後は一礼をするか手を合わせた後、遺族にもう一度一礼をして自分の席に戻りましょう。
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クリスチャンの葬儀のまとめ
ここまでクリスチャンの葬儀や香典の相場、キリスト教の葬儀でのマナーなどの情報を中心にお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- クリスチャンの葬儀では、死を祝福する
- キリスト教の葬儀は、一般的な仏教の葬儀とは流れが異なる
- 葬儀の香典は、「御花料」といい、相場は一般的な葬儀と変わらない
- 葬儀の服装は喪服やブラックスーツなどの黒色の服を着用する
- お悔やみの言葉や数珠を持参するのはNG
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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監修者
田中 大敬(たなか ひろたか)
厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター
経歴
業界経歴15年以上。葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから著名人や大規模な葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、特に士業や介護施設関係の領域に明るい。
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