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法華経とは?法華経の教え・歴史・他のお経との違いを解説
更新日:2022.11.18 公開日:2022.02.04

記事のポイントを先取り!
- 法華経は小乗仏教とは違って万人が成仏できると説いた
- 日蓮宗では法華経のみを重要視した
- 法華経を信仰すると現世利益が得られる
法華経は、仏教の教義が記されている経典の一つですが、その教えをご存知でしょうか。
また、他の経典との違いはなんでしょうか。
そこでこの記事では法華経について詳しく説明していきます。
法華経の歴史や他のお経との違いについてこの機会に学んでおきましょう。
法華経を信仰する利益(りやく)についても触れていますので、ぜひ最後までご覧ください。
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法華経とは
仏教には一般的には、約7千余巻の経典があります。
そのお経の一つ、法華経ではどのような教えが記されているのでしょうか。
ここでは、法華経の教えや他宗教との違い、法華経を信仰する宗派をそれぞれ解説していきます。
法華経の教え
法華経とは、仏教の経典の中でも釈迦の晩年の8年間で説かれた集大成ともいえる教えです。
法華経では、人間だけでなく動植物や大地など、すべてのものに仏の心は備わっているとされています。
さまざまな世界がある中で、一つの思いを成り立たせていると説かれています。
お経の中には、全てに感謝し手を合わせて南無妙法蓮華経を唱えることで、人は誰でも平等に成仏できると記されています。
他のお経との違い
法華経が説かれるまでの諸教では、女性や悪人、声聞(しょうもん)と縁覚(えんがく)とよばれる人たちは成仏できないとされていました。
声聞とは、能力が劣っていて仏の声に導かれて悟りを求める人、縁覚とは一人で悟りを開いたものを表します。
こういった特定の人が成仏できない教えと異なり、法華経では
- 女人成仏(にょにんじょうぶつ)
- 悪人成仏(あくにんじょうぶつ)
- 二乗作仏(にじょうさぶつ)
などが説かれ、その点が他の宗教との違いになります。
釈迦は自らの死後も残された全ての人が救われるように、その手立てを法華経にて明らかにしています。
法華経の中には、釈迦以外が説いた法華経の存在もいくつか記されています。
教えを受ける人の能力や器、性格によって異なり、最良の教えを享受できるのです。
法華経を信仰する宗派
経典は釈迦や各宗派の開祖、高僧などによって記された教えであるため、宗派によって使用するものが異なります。
法華経を使用する宗派は日蓮宗と天台宗です。
- 日蓮宗
鎌倉時代に日蓮によって開かれた宗派です。
日蓮宗では、本尊である釈迦が説いた教えである法華経を中心に扱っています。
日蓮は、全てのものが平等に成仏できるという教えを、仏教の中でも唯一であると確信していました。
そのため、法華経以外の経典は使用していなかったそうです。
葬儀では、日蓮宗の中心的浄土である霊山に死者を導くことを目的としています。
- 天台宗
天台宗は、平安時代に最澄(さいちょう)によって日本に広められた宗派です。
天台宗では全ての人は仏の子であるとして、悟りに至る方法を解放しました。
自身に仏さまをお迎えして菩薩行することで素晴らしい社会が生まれるという教えがあります。
最澄は天台教に加え、密・弾・戒の三宗全てを大切にしており、これによって天台宗はさまざまな教えが融合しています。
そのため、定められた本尊はなく、信仰によって釈迦如来や大日如来、阿弥陀如来、薬師如来など異なる仏像が祀られます。
法華経の起源と歴史
法華経は紀元前にインドで広まり、その後中国に渡り鳩摩羅什(くらまじゅう)によって教えが説かれました。
法華経が編纂(へんさん)された当時、特定の出家者のみが救済される小乗仏教が主流であったため、法華経は重要視されていませんでした。
しかし次第に、仏陀になる前の釈尊である菩薩という概念が現れ、悟りを求める人は誰しもが菩薩であると考えられるようになっていきます。
この考えを大乗仏教といい、法華経は初期の大乗仏教の一つです。
日本には飛鳥時代(574〜622年)に伝わり、その教えは延暦寺にて修行中であった日蓮や道元、親鸞、法然にも影響を与えました。
その後は日蓮宗の中心の経典になり、室町時代には約7割以上の庶民から信仰されるようになりました。
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法華経を日本に広めた日蓮聖人とは
日蓮聖人は、鎌倉時代(1222年)2月16日に現在の千葉県で生まれました。
日蓮は、幼少期に広まっていた信仰や教えが、争いや疫病の解決になっていないことへの疑問を覚え、12歳の時清澄寺に入ります。
清澄寺では、この疑問の答えが見つけられなかったことから、主体的に経典を基準にして思索を続けます。
16歳の時道善房(どうぜんぼう)を師匠として入門し、是聖房蓮長(ぜしょうぼうれんちょう)と名乗ります。
その後、比叡山延暦寺や園城寺、高野山などに遊学し、各宗派の教義を学び検証します。
20年にわたる研究でさまざまな経典を比較した結果、法華経こそが唯一の教えだと確信を得、御題目である南無妙法蓮華経を世に広める誓いを立てます。
日蓮宗を開き世に広め、亡くなる前に上行菩薩という弟子に自身が亡くなった後も法華経の布教に努めるよう命じ、61歳で生涯を終えました。
法華経にみる「菩薩」の生き方
法華経では菩薩のような生き方を心がけ、六波羅蜜(ろくはらみつ)という修行をします。
六波羅蜜とは、
- 布施:見返りを求めず世のためにつくす
- 自戒:仏の教え守り自身を戒め、正しい行動をとる
- 忍辱(にんにく):どんな苦しみや辱めをうけても耐え忍ぶ心を持つ
- 精進:日々努力する
- 禅定:心身を落ち着かせる
- 智慧:上記を実践して悟りを完成させる
ことです。
悟りを求めるもの全ての人が上記の六波羅蜜を行うことで、菩薩になれると考えられています。
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法華経以外のお経の種類
仏教には法華経以外にも多くのお経の種類があります。
特に有名なもので言えば、般若心経や華厳経(けごんきょう)、阿弥陀経があげられます。
ここでは、この3つのお経について解説します。
般若心経
正式名称は般若波羅蜜多心教で、般若心経はいくつかある経典の中の一つです。
般若は智慧、波羅蜜多は悟りを開くことを意味しています。
悟りを経てこの世の苦しみから逃れるには、物事に執着せず一つの価値観に捉われないと説かれています。
最遊記の登場人物である玄奘(げんじょう)がインドから持ち帰った大般若経が、原書とされています。
般若心経は真言宗や天台宗、曹洞宗、浄土宗などで使用されており、多くの方に知られています。
華厳経
華厳経は、大乗仏教の一つである華厳宗の根本経典です。
華厳宗は、唐の僧侶である社順(とじゅん)によって開かれました。
仏になる修行を華とたとえ、厳しい修行を積むことで仏になるという意味が華厳という言葉に込められています。
法相宗や天台宗などさまざまな教えを取り入れて発展してきた華厳教は、多宗派と比べ独特で、体得が難しいとされています。
華厳経の教示には、事法界・理法界・理事無礙法界(りじむげほっかい)・事事無礙法界(じじむげほっかい)の四法界と呼ばれる見方があります。
偏った見方や解釈はせず、ありのままを見ることが大切だと説かれています。
阿弥陀経
阿弥陀経は、浄土宗や浄土真宗、時宗で扱われるお経です。
釈迦が晩年に祇園精舎(ぎおんしょうじゃ)という有名な寺院で説いた、最後をまとめるお経です。
その教えには、極楽浄土へ行くと今でも阿弥陀如来が説法していて、楽しく幸せな生活が待っていると説いています。
法華経を信じるとどうなる?
仏教の中でもその教義は多数あり、人はそれぞれ信仰するものが異なります。
法華経を信仰すると以下の利益(りやく)があります。
- 現世安穏(げんぜあんのん)
法華経を信仰することで、現世では穏やかに過ごせるということ。
- 後生善処(ごしょうぜんしょ)
後世、つまり亡くなった後は善い所に生まれるということ。
この二つは現当二世(げんとうにせ)の利益といいます。
法華経を祈ることで健康や生活の安定、人との関わりや親しみが得ることなどができるとされています。
法華経を中心に日蓮宗を興した日蓮は、その教えにより母親の病を治し、4年も寿命を延ばしたとされています。
そして最大の利益は成仏することで、人々は仏から大慈大悲(だいじだいひ)を受けられます。
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法華経のまとめ

ここまで法華経について解説してきました。
この記事をおさらいすると以下の通りです。
- 法華経とは釈迦の晩年の集大成と言われる教え
- 日蓮宗は法華経を中心として扱った宗派
- 日蓮は多種の教えを検証した後法華経を唯一と確信した
- 法華経では菩薩に学び六波羅蜜という修行をする
- 法華経以外にも多くの大乗仏教がある
これらの情報が、少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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