法事法要
四十九日法要とは?準備から流れまで解説!お布施や香典マナーも紹介
更新日:2022.11.17 公開日:2022.03.28
四十九日法要とよく聞きますが、その準備や流れについてご存じでしょうか。
大切な故人の供養のためにも、四十九日法要のマナーや注意点を知っておきましょう。
そこでこの記事では、四十九日法要について詳しく説明していきます。
この機会に四十九日法要の意義や正しいマナーを身につけておきましょう。
宗派による四十九日法要の違いについても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
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- 四十九日法要とは
- 四十九日法要の準備
- 四十九日法要の会場選び
- 四十九日の日に行われる法要など
- 四十九日法要での流れ
- 四十九日法要の挨拶
- 四十九日法要でのお布施マナー(施主)
- 四十九日法要での香典マナー(参列者)
- 四十九日法要での返礼品のマナー
- 宗派により法要を行う年が違う?
- 四十九日法要のまとめ
四十九日法要とは
まずは四十九日法要の意味合いから説明していきます。
四十九日の数え方や四十九日法要に避けるべき日にちについても紹介していきます。
四十九日の意味
四十九日法要とは、故人が亡くなってから49日を目安に行われる法要のことです。
仏教上は、「極楽浄土に行けるか否かの審判を受ける日」と考えられています。
亡くなってから7日ごとに法要することが一般的ですが、四十九日法要は中でも重要なものになります。
四十九日は別名、「七七日」とも言います。
読み方は、「しちしちにち」、「なななぬか」、「なななのか」と読みます。
このようにたくさんの読み方をするのは、地域によって呼び方が異なるためです。
また、四十九日は「忌明け」、つまり喪に服していた遺族の方々が日常生活に戻る日でもあるとされています
四十九日は故人の次の世が決まる日なので、故人はもちろんのこと遺族にとっても大切な日だと言えます。
四十九日までは、故人を偲ぶ気持ちを持って過ごすことをおすすめします。
毎日お線香をお供えしたり、できるだけ祭壇の前で手を合わせる時間を作ったりするとよいでしょう。
四十九日の数え方
四十九日法要する際は、正確な四十九日の日を把握して、早めに僧侶に日程を調整しておく必要があります。
そのため、四十九日の数え方を知ることが基本になります。
仏教では、亡くなってから100日目の百箇日法要までは、亡くなった日を1日目としてカウントすることが一般的になります。
つまり「数え年」による数え方になるということです。
そのため、命日から48日目が、四十九日法要になります。
例えば、2022年5月1日が命日のケースでは、2022年6月18日が四十九日となります。
四十九日の法要に避けるべき日
四十九日は、基本的には葬儀のように友引などの六曜を気にする必要はありません。
ただし、注意点として四十九日よりも後に法要することはタブーとされています。
法要する日が平日に当たるケースでは、直前の土曜日または日曜日にずらすのが一般的です。
正式な日よりもあとにずらすことは故人が成仏できず戸惑ってしまうこととなるため、前倒しすることをおすすめします。
また、四十九日の法要を3か月目に行うことは「三月掛け(みつきがけ)」と呼ばれ、避けた方がいいとされています。
この理由は、「始終苦(四十苦)労が身(み)につく」と言い伝えられているためです。
そのため、四十九日は三ヶ月をまたがないうちに、早めに行うことが大切になります。
四十九日法要の準備
次に四十九日法要の準備について紹介していきます。
四十九日を迎える前に何をすべきなのか、以下を参考にしてください。
僧侶と相談
開催場所の手配ができたら早めに僧侶に依頼し、日程を調整します。
僧侶にも予定があるのでギリギリになってしまうと、スケジュールが合わなくなる可能性もあるので注意してください。
案内状を出す
四十九日法要する際、親しい家族や親戚だけで行う場合には電話連絡でも問題ありませんが、案内状を出すとより丁寧な印象になります。
案内状は先方の予定も考えて1ヵ月前までには到着するように送ることをおすすめします。
出欠を確認するために、案内状に切手を貼った返信用ハガキを添付するか、往復ハガキを利用するといいでしょう。
返信の締め切りとしては、余裕を持って法要の2週間前頃にすれば準備の上でも安心できます。
会食の手配
四十九日後の会食は、お斎(おとき)と呼ばれます。
会食の目的は、故人を偲びながら参列者へ向けて感謝の気持ちを示すためのものになります。
法要を寺院で執り行うケースでは、レストランなど会食の場所の予約や自宅の場合には料理の注文が必要になります。
自宅で法要する場合は、仕出し料理を手配することが多いようです。
お寺や葬儀場で行う場合は、近くにある料亭などを利用することが無難です。
葬祭ホールの際には、葬儀社に会食の手配も含めて一通り任せることが可能になります。
自分で会場や料理を手配する際には、あらかじめ法要の料理であることを店側に伝えておきます。
会食しないケースでは、参列者に返礼品と一緒にお弁当や食事のチケットなどを渡すことが多いようです。
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四十九日法要の会場選び
次に四十九日法要の会場選びについて紹介していきます。
会場ごとに詳しく紹介していきますので、参考にしてください。
お寺
先祖代々引き継がれているお墓がある場合、その菩提寺で法要ができます。
お寺で行うメリットとしては、法要のための十分なスペースがあることです。
仏事の専門的な知識がある僧侶がいるため、相談などもしやすいことがメリットです。
また寺院の場合には、法要で必要な道具も寺院にあるので安心できます。
不足するものがあれば、その分だけ自分で準備すればよいので、準備の手間やコストを抑えることが可能になります。
さらに四十九日法要後に納骨する場合にも、そのまま菩提寺に納められます。
このように、移動の手間がかからない点はメリットと言えます。
葬儀場
葬儀場は参列者の多い法要で利用することをおすすめします。
参列者の人数に合わせた十分な広さの会場を選択できる点がメリットになります。
アクセスの良さや駐車台数も十分に確保できる点もメリットと言えます。
セレモニーホールであれば専門のスタッフが常駐していますので、不安点は相談可能です。
会場の設営や当日の流れ、案内状の手配などといった事前の準備などについても協力が得られるため、安心できます。
自宅
自宅の仏間を利用して四十九日法要することも可能になります。
親族や親しい友人のみの少人数で法要する際には自宅が適しています。
慣れた場所で緊張せずに家庭的な雰囲気の環境で法要ができます。
自宅で行う場合には、別途会場を手配する必要もないので、これはメリットだと言えます。
ただしデメリットとしては、法要に必要な仏壇や卒塔婆、供物台などを自分で用意しなければいけない点です。
参列者が多いケースでは、駐車場の確保や近隣住民への挨拶や配慮も必要になります。
自宅の場合には、法要の際のスペースや座布団なども必要になってきます。
四十九日の日に行われる法要など
四十九日にはさまざまな法要が執り行われます。
それぞれの儀式を以下に紹介していきます。
四十九日の法要
四十九日法要とは、故人が亡くなってから49日を目安に行われる法要のことです。
亡くなってから7日ごとに法要するのですが、四十九日法要は中でも大きなもので盛大な儀式となります。
納骨法要
納骨法要とは別名納骨式とも呼ばれ、火葬後の遺骨を納骨堂におさめる儀式のことをさします。
火葬後の遺骨は、一般的に骨壺におさめられ、一定の期間は仏壇や祭壇に置き、供養します。
納骨法要は、供養したあとに四十九日法要に続いて同じ日に行われることが多いようです。
開眼法要
開眼法要は、位牌や仏壇を新たに購入した場合やお墓を新しく建てたときに行われる法要のことです。
開眼法要は、宗派によって呼び方が異なり、「入魂式」、「魂入れ」、「仏壇開き」などと言います。
開眼法要までに本位牌を準備しておく必要があります。
本位牌とは、戒名、俗名、享年、没年月日などが記載された位牌のことで、仏壇に安置します。
お斎
お斎(おとき)とは、法事のあとに施主が参列者を招待して行う会食の場のことです。
この場では僧侶や葬儀の参列者に感謝の気持ちや、故人の思い出話をしたりすると良いでしょう。
お斎を省略する場合には、法要後に施主が挨拶でその旨を告げ、返礼品などをお渡ししましょう。
僧侶がお斎に参加しないときには、御膳料をお包みします。
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四十九日法要での流れ
ここからは、四十九日法要の流れについて紹介していきます。
流れを知ることでスムーズに法要が行えると思いますので参考にしてください。
僧侶の入場
まずは僧侶が仏壇の前に案内され、仏前に着席します。
法要の開始前までには、ご遺族は僧侶が座る場所の後ろ辺りに座って参列者を待っているようにすることがマナーです。
着席する順番は、僧侶の席の真後ろが施主で、その他の人は故人と血縁の近い順に前方から座っていきます。
開始の挨拶
四十九日法要を始める際、施主は開式の挨拶を簡単にします。
読経
施主の挨拶後には僧侶による読経が行われます。
読経は、僧侶によって異なりますが、一般的に20〜30分程度で行われます。
読経の間は席を立つことはマナー違反とされていますので注意しましょう。
焼香
焼香のやり方としては、右手の親指、人差し指、中指の3本で末香をつまみ、額におしていただきます。
その後、指でこすりながら香炉の中に落とします。
回数については宗派ごとに決まりがあるので、事前に調べておくことをおすすめします。
焼香の順番は、施主→故人の親族→故人の友人・知人の順になります。
焼香の方法はさまざまであり、席から立って前方に設置されている焼香台まで移動するケースや着席したままで回して焼香するケースもあります。
僧侶による法話
法話とは、参加者に対して僧侶が仏教の教えを話すことです。
最近では、雑談のように聞き手の身になって、遺族に寄り添った話をされることも多くなっています
納骨式・お墓参り
開眼供養や閉眼供養後に納骨やお墓参りが行われます。
お寺で四十九日法要した場合は、そのままお墓に向かえるので、移動の手間がかかりません。
終わりの挨拶
お墓参りが終わったら、施主による終わりの挨拶で法要を締めることになります。
法要後にはお斎をすることが一般的になります。
献杯で開始し食事を始めたら、その後は個々の自由解散となることが多いようです。
僧侶はお斎に参加できない場合には、法話後にお帰りになられます。
四十九日法要の挨拶
四十九日法要では施主が挨拶をする場面がいくつかあります。
以下で挨拶をする際の内容やポイントや例文を紹介していきます。
事前に準備しておけば当日不安なく、挨拶ができるのでぜひ参考にしてください。
始まりの挨拶
挨拶の内容としては、始めにお集まりいただいたことに対する感謝の気持ちを伝えます。
遠方からわざわざ足を運んでいただいたり、多忙な中でもスケジュールを調整して来ていただいたりしているのでお礼を伝えることを忘れないようにしてください。
ポイントとしては、挨拶は長くなりすぎないようにすることです。
メモして手元を見ながら話しても失礼にはあたりませんのでご安心ください。
以下で始まりの挨拶の例文を紹介します。
例)本日はお忙しい中、亡き母のためにお集まりいただき、ありがとうございます。
葬儀の際には、一方ならぬお世話を賜りましたことを改めてお礼申し上げます。
ただいまより故〇〇の四十九日法要を始めます。
それではご住職、宜しくお願い致します。
法要後の挨拶
故人の思い出話なども含めてあまり重い雰囲気にならないようにすることが必要です。
法要後の締めの挨拶では、故人が亡くなったあとの遺族の決意なども伝えると良いでしょう。
以下で法要後の挨拶の例文を紹介します。
例)本日はお忙しい中、お集まりいただきありがとうございました。
これで全ての法要が終わりましたので、お開きにいたします。
〇〇が亡くなり寂しくなりましたが、今後も家族で力を合わせて助け合っていきます。
今後もかわらぬお付き合いをお願い申し上げます。
本日は誠にありがとうございました。
会食後の挨拶
会食後の挨拶は法要後の挨拶と同様な挨拶となります。
会食後の挨拶の例文を紹介します。
例)本日はお忙しい中、食事の間に故人をいろいろ偲んでいただきありがとうございました。
故人もさぞかし喜んで成仏していったと思います。
今後1周忌等や折に触れ故人を偲んで頂けたらと思います。
本日は誠にありがとうございました。
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四十九日法要でのお布施マナー(施主)
次に四十九日法要でのお布施のマナーについて紹介していきます。
お布施の相場や書き方や渡し方についても紹介しますので、参考にしてください。
お布施の相場
四十九日法要でのお布施の相場は、3〜5万円程度とされています。
具体的には葬儀の際のお布施の1割程度を目安とすると良いでしょう。
四十九日法要当日は忙しく忘れることもあるので、お布施はあらかじめ準備しておくことをおすすめします。
お布施の書き方
四十九日法要の際のお布施の書き方は、原則として葬儀の場合と同様になります。
封筒・筆
お布施袋は量販店で売っているものや無地の封筒を使用しても問題ありません。
無地の封筒を使用する際には、郵便番号欄のないものを選択します。
文字を書く際には、濃墨や濃い筆ペンを使用することが一般的です。
表書き
表書きには中央上部に「御布施」と記載します。
市販のお布施袋の場合は、あらかじめ印刷されてある場合も多いので、そのような場合には不要となります。
名前・住所・金額
その下には氏名をフルネームで記載したり、もしくは「〇〇家」と記載します。
裏書きには、封筒の左下に住所とお布施の金額を記載します。
住所を記入した左側にお布施の金額を記入しますが、頭に金を付けて例えば「金壱万円也」のように記載します。
文字を記入する際は縦書きが基本です。
金額を記入する際には、旧字体の漢数字を使用することが一般的です。
以下に旧字体の漢数字の例をまとめます。
- 1→「壱」
- 2→「弐」
- 3→「参」
- 5→「伍」
お布施の渡し方
自宅で法要する場合は、法要が始まる前に僧侶に挨拶できるタイミングがあればその際に渡すとよいでしょう。
開始前に渡す余裕がなかった場合は、法要が終わった後の挨拶の際に渡しても問題ありません。
寺院で法要する場合は、入口などに受付が設けられていることが多いので、受付の方に渡すことをおすすめします。
四十九日法要での香典マナー(参列者)
次に四十九日法要での香典のマナーについて紹介していきます。
参列者になった際の参考にしてください。
香典の相場
四十九日法要で持参する香典の相場は、故人との関係性や年齢によって異なります。
以下に香典の相場を故人との関係や年齢別でまとめます。
親の場合
20歳代:1万~5万円程度
30歳代:2万~5万円程度
40歳代以上:5万~10万円程度
兄弟姉妹の場合
20歳代:1万~3万円程度
30歳代:1万~3万円程度
40歳代以上:1万~5万円程度
祖父母の場合
20歳代:5000~1万円程度
30歳代:5000~3万円程度
40歳代以上:5000~3万円程度
叔父・叔母の場合
20歳代:5000~1万円程度
30歳代:5000~2万円程度
40歳代以上:1万~3万円程度
これはあくまでも目安であり、地域や親族ごとに考え方も異なりますので事前に調べておくことをおすすめします。
香典の書き方
四十九日を基準に適した表書きが変わることはご存知でしょうか。
香典の書き方は宗派や時期によって変わる場合があるので確認しておきましょう。
表書き
四十九日法要の際には「御仏前」と記載されたタイプの香典袋を用意します。
「ご霊前」と記載されたものは、四十九日前に使用するものなので間違わないように注意が必要です。
ただし浄土真宗の場合には、四十九日以前の法要でも「御仏前」の香典袋を使用することが特徴です。
この理由としては、浄土真宗ではそもそも人は亡くなられたと同時に、成仏されると考えられている宗派のためです。
水引
水引については、浄土真宗を含めて仏式はすべて黒白か双銀の結び切りのタイプにすることがマナーとなっています。
黄白の水引を使ってよいのは、喪中明け以降になりますので注意が必要です。
また、香典袋の表側中央、水引の下には、香典を渡す方の氏名を記載することがマナーになります。
名前
夫婦連名で記載するケースでは、夫の名前を中央に記入するようにしましょう。
知人や会社の同僚などとの連名で記入する場合についても紹介します。
3名以内なら目上の人の名前を1番右に記載し、左に向かって順にバランス良く名前を記載していきます。
4名以上の場合には、「一同」といったようにまとめて記載することが一般的になります。
中袋
さらに、中袋があるケースでは、表面中央に漢数字で金額を記入し、裏面左側に住所と氏名を記載することが一般的です。
金額を記載する際にはお布施で紹介した場合と同様に、必ず頭に「金」の文字を付けておきましょう。
香典の渡し方
香典の渡し方については、四十九日法要の会場によって異なりますが、受付がある場合には受付で渡します。
自宅で行われる場合や受付がないときには、ご遺族への挨拶のときに渡すことをおすすめします。
四十九日法要で渡す場合には、葬儀から日数が経っているので、「ご愁傷様です」といった言葉は使用しません。
「お招きいただきありがとうございます」といった言葉を一言添えて渡すことが無難です。
葬儀の場では感謝の言葉が禁句とも言われていますが、日数の経っている法要の場でなら問題ありません。
失礼になるのではないかと気になる場合には、言葉を変えるか、軽くお辞儀して渡すだけでも大丈夫です。
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四十九日法要での返礼品のマナー
次に四十九日法要での返礼品のマナーについて紹介していきます。
実際の金額の相場やおすすめの品物、挨拶状や渡すタイミングなどを詳しく説明していきますので、ぜひ参考にしてください。
返礼品の相場
返礼品の相場としては、香典の半返しが基本とされています。
いただいた香典の1/2〜1/3程度が目安の金額になります。
例えば香典が1万円だった場合には、返礼品の相場は3000〜5000円程度となります。
残りは会食としてお返しすれば問題ありません。
返礼品の相場は、家系や地域によっても差がありますので、不安な場合は近親者や僧侶に相談してみると良いでしょう。
返礼品の品物
返礼品としておすすめの品物は、基本的には消え物が良いとされています。
具体的には食べ物や洗剤などの消耗品がおすすめです。
例えば、お茶やお菓子、缶詰め、海苔、かつお節、洗剤、石鹸、タオルなどが一般的です。
近年では、荷物がかさばらないようにカタログギフトを用意するケースも増えてきています。
返礼品の掛け紙
返礼品にはのしと同じような「掛け紙」をかけることが一般的です。
かけ紙には、「黒白結びきり」または「黄白結びきり」の水引を使用することがマナーとされています。
掛け紙の上部には、「粗供養」または「志」と記載し、下部には施主の氏名を記載することが一般的です。
「粗供養」とは、供養をいただいたことに対するお返しの粗品といった意味合いがあります。
返礼品の挨拶状
返礼品を当日直接参列者に渡すケースでは、挨拶状は不要になります。
後返しの場合には、挨拶状を添えることが一般的です。
挨拶状では、「忌明け法要が無事に済みました」といった報告と感謝の気持ちを伝えます。
返礼品の渡すタイミング
四十九日法要の際に返礼品を渡すタイミングとしては、会食の有無によって異なります。
会食する場合には、「会食がお開きになる前」に渡すようにして、会食しない場合には、「法要後」に渡すとよいでしょう。
また、法要を欠席されたケースでも、香典やお供えを後日送ってくる方もいらっしゃいます。
そのようなケースでは、宅配で送るなどしてお返しをしましょう。
読経していただいた僧侶にも通常返礼品をお渡しします。
地域によっては、お布施を多めにして法事のお返しは渡さない場合もありますので、不明な場合には事前に確認することをおすすめします。
宗派により法要を行う年が違う?
最後に宗派による法要を行う年の違いを紹介していきます。
以下で仏教や神道、キリスト教について詳しく説明します。
仏教の場合
仏教では没後7日ごとに法事することを「忌日きび法要」と呼び、亡くなった人を供養します。
これを「中陰の七仏事」とし、初七日にはじまり、二七日(ふたなのか)、三七日(みなのか)、四七日(よなのか)……と続いていきます。
七七日(なななのか)にあたる四十九日法要をもって忌明けになります。
以下に詳しい数え方を紹介します。
- 初七日(しょなのか):命日も含めて7日目
- 二七日(ふたなのか):命日も含めて14日目
- 三七日(みなのか):命日も含めて21日目
- 四七日(よなのか):命日も含めて28日目
- 五七日(いつなのか):命日も含めて35日目
- 六七日(むなのか):命日も含めて42日目
- 七七日(なななのか)/ 四十九日:命日も含めて49日目
- 百カ日(ひゃっかにち):命日も含めて100日目
神道の場合
神道では、仏教でいう法要を霊前祭または霊祭(みたままつり) と言います。
霊祭する日を斎日(いみび)と呼び、故人の死亡した日から数えて10日ごとに行います。
神官に祝詞(のりと) 奏上していただき、玉串奉奠(たまぐしほうてん)などの神事をすることが一般的です。
霊祭は神社ではなく、自宅やお墓前、斎場で行います。
百日祭までの霊祭では、墓前または祭壇に故人の好物などをお供えすることが一般的です。
以下に詳しい霊祭を紹介します。
- 十日祭:仏式で言う初七日のことです。
- 二十日祭:省略されることが一般的です。
- 三十日祭:仏式で言う三十五日にあたります。
- 四十日祭:省略されることが一般的です。
- 五十日祭:仏式で言う四十九日のことです。
- 百日祭:死後100日目に行われます。
- 式年祭:故人の祥月命日に行う儀式で、仏式で言うと年忌法要にあたります。
式年祭は一年祭、二年祭、三年祭、五年祭、十年祭、二十年祭、三十年祭、四十年祭、五十年祭…百年祭と続きます。
一般的に行事が行われるのは、五十年祭までとされています。
特に一、三、五、十年祭は盛大に行われます。
キリスト教の場合
キリスト教では、法要にあたるものを追悼集会やミサと呼びます。
これは、故人の死後3日目・7日目・30日目に教会でご親族や知人、友人を招いて追悼ミサが行われます。
1年後の昇天日(命日)に盛大に死者記念のミサをすることが一般的です。
その後は、明確な決まりはありませんが、毎年命日に追悼ミサをして、10年目や20年目に最大のミサをするケースもあります。
追悼ミサでは、基本的には聖歌の斉唱や祈祷、聖書の朗読などが行われます。
ミサのあとは、教会の別室や自宅で茶話会など開かれることも多いようです。
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四十九日法要のまとめ
ここまで、四十九日法要のマナーや挨拶、流れなどを中心にお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 四十九日法要は極楽浄土の審判を受ける日に行なわれる
- 四十九日法要はあとにずらすとマナー違反になる
- 四十九日法要の挨拶は長くなりすぎないように注意する
- 四十九日法要では「御仏前」と記載された香典袋を使用する
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者
田中 大敬(たなか ひろたか)
厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター
経歴
業界経歴15年以上。葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから著名人や大規模な葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、特に士業や介護施設関係の領域に明るい。
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