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法事法要

戒名の意味とは?授けてもらう意味や宗派ごとの特徴を紹介

更新日:2022.03.30

戒名

記事のポイントを先取り!

  • 戒名とは仏の弟子を表す名前のこと
  • 戒名を授かるのは成仏できるよう祈るため
  • 戒名は院号・道号・戒名・位号から成る
  • 浄土真宗は法名、日蓮宗では法号を授かる

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  1. 戒名の意味について
  2. 戒名の意味とは
  3. 戒名を授けてもらう意味
  4. 戒名の位の意味
  5. 宗派ごとの戒名の意味と特徴
  6. 戒名にランクがある意味
  7. 戒名の必要性の意味
  8. 生前戒名の意味
  9. 浄土真宗に戒名がない意味
  10. 戒名が用いられるタイミングとは?
  11. 戒名の意味まとめ
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戒名の意味について

戒名とは故人に授けられる名前のことですが、その意味についてご存知でしょうか。戒名を授けてもらう意味を知り、故人が極楽浄土へ行けるよう祈りましょう。

そこでこの記事では、戒名の意味について詳しく説明していきます。

この機会に宗派ごとの意味や特徴についても知っておきましょう。
戒名が用いられるタイミングについても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。

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戒名の意味とは

戒名はどのようなものなのか、何をきっかけに広まったものなのか説明していきます。

戒名の意味

仏教では、故人になると死後の名前である戒名を授かります。
これは仏の弟子であることを意味する名前です。

現在でこそ、戒名梯子の名前として知られていますが、本来戒名は生前に授けられるものでした。

もともとは出家して仏に帰依した人のみが戒名を授かれたようです。
しかし現在では、出家していなくても授けてもらえるようになっています。

戒名が広まった時期

戒名のはじまりは、中国仏教であるといわれています。
ただし中国仏教でも、戒名を授かるのは出家した人に限られていました。
現在のように出家の有無に関わらず授けられるようになったのは、江戸時代からです。
江戸時代では檀家制度によって、僧侶が庶民の葬儀も執り行うようになりました。

これにより、故人に戒名を授けることが一般化されたのです。

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戒名を授けてもらう意味

仏教では、出家している人のほうが極楽浄土へ行きやすいという考え方があります。
故人となり戒名を授けてもらうのは、生前に出家していなくても故人が極楽浄土へ行けるように祈るためなのです。

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戒名の位の意味

戒名の位は、使用されている漢字や種類で見分けられます。
ここでは、戒名を構成している号について紹介します。

院号・院殿号

院号・院殿号は、一番上に付けられます。
最も位が高いとされていて、すべての人に付くわけではありません。

昔は天皇や貴族に授けられており、現在でも社会や寺院に大きく貢献した人が対象です。
具体的には院号が最上位の位で、院殿号がその次の位です。

ただし院号が授けられることは滅多にないため、院殿号が最上位と捉えられることもあります。
「○○院」「○○院殿」と表記します。

道号

院号・院殿号の下、もしくは一番上に付けられるのが道号です。
もともとは中国仏教で僧侶が使っていたものとされています。

道号は故人の性格を表すといわれています。
未成年者や幼児、水子には道号は付けられません。

道号の文字は故人の趣味や特技、家名、雅号などから選ばれます。
よく使われるのは場所を表す「海、山」、性格を表す「光、翁」、住居を表す「殿、宅」などです。
縁起の悪い「死、狂」、反対に縁起の良い「祝、鶴」などの文字は使われません。

戒名

道号の下にあるのが戒名です。
2文字で表され、そのうち1文字は生前の名前から取ることがほとんどです。

またもう1文字は、経典から取った文字や先祖から受け継いだ文字などを入れます。
使ってはいけない文字は、天皇家を思わせる文字や響きの悪い文字、龍や鶴・亀など縁起の良い生き物以外の動物を表す文字などです。
また、不吉なことを思わせる文字も使えません。

位号

最も下に付けられるのが位号です。
位号は年齢や性別、社会的地位、信仰の厚さなどによって決められます。

男性の場合は大居士・居士・信士を付けるのが一般的です。
男性の位号の特徴は、侍を意味する士の文字が入ることです。
女性の場合は清大姉・大姉・信女が一般的に使われています。
女性の位号の特徴は、姉や女といった女性を意味する文字が含まれていることです。

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宗派ごとの戒名の意味と特徴

宗派によっても戒名の付け方は少しずつ異なります。
宗派ごとの違いも知っておくと、文字の意味を理解しやすいでしょう。

真言宗

真言宗は、院号の上にアの梵字(ぼんじ)が入るのが特徴です。
アの梵字が入ることで、大日如来の弟子であることを表しています。

また幼児の場合に入れるのが、カの梵字です。
カの梵字は、幼児を守ってくれる地蔵菩薩を表しています。

浄土宗

浄土宗では、道号と戒名の間に誉号(よごう)が入ります。
誉号は、教えを受けた人であることを示すものです。

お寺によっては、道号が入らないことがあります。
また、1文字目には阿弥陀如来を意味するキリークの梵字を入れることもあります。

浄土真宗

浄土真宗で付けられるのは法名です。
また道号は法名には入りません。
道号と同じ位置に入る文字は、男性は釋(しゃく)、女性は釋尼(しゃくに)です。

浄土真宗には位号もありません。
これは、人は皆平等であるという阿弥陀仏の教えからきています。

日蓮宗

日蓮宗では法号が授けられます。
法号にはの文字が使われるのが特徴です。
また道号には、男性は、女性はの文字が入れられます。

天台宗

天台宗では頭の文字に、大日如来を表すアの梵字が付けられます。
その他に使われることがある文字は、阿弥陀如来を意味するキリークの梵字です。

曹洞宗・臨済宗

曹洞宗や臨済宗は、白木位牌にのみ頭の文字に新帰元(しんきげん)という文字が使われます。
新帰元には、新しく仏様のいる世界に戻るという意味があります。
戒名の一部であるとは考えられていないため、本位牌には入れられません。

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戒名にランクがある意味

仏教は人々の平等を説いていますが、その一方で戒名にはランクがあります。

ランクは院号・院殿号や位号の種類によって異なります。
戒名が広まりだした江戸時代から、身分による差別化はされていました。
大名が院殿号を授けられる一方で、階級の低い庶民には用いない、といったことが一般的だったようです。
これは、身分の高さや功績を残したことなどを子孫に示すためだったと考えられています。
現代の戒名にもランクがあるのは、このような慣習が現在まで引き継がれているためだとされています。

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戒名の必要性の意味

仏式の葬儀では、戒名が必要です。

お寺のお墓や納骨堂に納骨する際は、戒名がないと納骨を断られるのが一般的です。
戒名を付ける際は、必ず納骨するお寺の僧侶に付けてもらいます。
菩提寺がある場合は注意しましょう。

また戒名を付けないで葬儀を執り行いたい場合は、仏式以外の葬儀方法を選びましょう。
宗教が決められていない無宗教葬を行った後に供養する方法には、共同墓地や海洋散骨などがあります。

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生前戒名の意味

戒名は、生前に授かることもできます。
ここでは、生前戒名の意味と授かり方について見ていきましょう。

生前戒名の意味

現在では戒名を葬儀の前に授かることが一般的ですが、もともとは生前に授かるものでした。
生前に授かることを「生前戒名」といいます。

生前戒名は現在も可能で、縁起が良いといわれたり、宗派によっては尊いこととされていたりします。
自分の戒名を知っておきたい人は生前戒名を選ぶと良いでしょう。
また、生前戒名は亡くなってから戒名を付けてもらうよりも費用が安く済むことが多いという利点もあります。

ただし、生前戒名を授かったら必ず家族に伝えるようにしましょう。
家族が知らないままだと、別の戒名を授かってしまうことも考えられます。

生前戒名の授かり方

生前戒名を授かりたい場合は、まず菩提寺があるかどうかを確認します。
菩提寺とは、先祖代々の供養をお願いしているお寺のことです。

菩提寺がある場合はお寺の僧侶に相談し、戒名を授けてもらいます。
菩提寺以外のお寺などで戒名を付けてもらうと納骨などを受け入れてもらえない可能性があるので注意しましょう。

菩提寺がない場合は戒名のみを授けてくれるお寺を探すか、菩提寺にするお寺を探しましょう。

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浄土真宗に戒名がない意味

浄土真宗では、故人は亡くなった後すぐに成仏すると考えられています。
そのため、故人が成仏できるようにと遺族が供養する必要はありません。

浄土真宗の教えは、誰もが阿弥陀如来によって救われるというものです。
死後は皆、阿弥陀如来によって極楽浄土へ導かれます。
仏の弟子となって戒律を守り、極楽浄土を目指すための戒名は必要ありません。

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戒名が用いられるタイミングとは?

授かった戒名は、葬儀や自宅での供養の場面で用いられます。

具体的にどのような場面で用いられるのか、見ていきましょう。
また、浄土真宗の法名が用いられるタイミングについても紹介します。

位牌や過去帳に記される

戒名は、住職によって位牌に記されます。
位牌は故人が宿るものとされており、素材や形にはさまざまなものがあります。
亡くなった後すぐに用意するのが、白木位牌です。

まずは白木位牌に戒名が記されます。
白木位牌は、1本の地域と2本使う地域があります。
2本使う場合、1本は仮位牌として葬儀後に自宅で祀り、もう1本は野位牌として埋葬のときにお墓に供えます。

四十九日法要の後は、白木位牌を本位牌に変えます。
戒名は本位牌にも記されます。
位牌を変える理由は、仏教では四十九日経つと故人が仏になると考えられているからです。
本位位牌は黒塗りされているのが特徴です。

浄土真宗では、法名を過去帳に記します。
過去帳は浄土真宗など、位牌を祀らないときに用いられるものです。
法名の他には、俗名、命日、年齢が記されます。

過去帳の役割は2つです。

1つ目は供養で用いる覚書の役割です。
普段は仏壇の引き出しに入れておき、法要の際に開いて台に乗せ、両手を合わせます。

2つ目は家系図の役割を持つことです。
過去帳には先祖代々の歴史が記されています。
過去帳を見れば、先祖のルーツを辿れます。
浄土真宗以外の宗派でも、ご先祖様の記録を残すために過去帳を用意することもあるようです。

墓石に刻印される

戒名は位牌だけでなく、納骨のときに墓石にも刻まれます。
またお墓によっては墓石ではなく、その隣の墓誌と呼ばれる石板に記すこともあるようです。

墓石に記されるのは戒名、俗名、命日、年齢などです。

生前戒名を授かっている場合は、生前のうちに墓石に戒名を刻印します。
生前に戒名を記す場合は、記した文字を赤く染めておきます。

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戒名の意味まとめ

ここまで戒名を授けてもらう意味や宗派ごとの特徴についてお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。

  • 戒名とは、仏の弟子であることを意味する名前のこと
  • 戒名が授けられるのは、故人が極楽浄土に行けるように祈るため
  • 戒名は、院号・院殿号、道号、戒名、位号から成る
  • 浄土真宗では法名が、日蓮宗では法号が授けられる
  • 生前戒名とは生前に戒名を授かること

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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監修者

評価員(やまぐち)

山口 隆司(やまぐち たかし)

一般社団法人 日本石材産業協会認定 二級 お墓ディレクター

経歴

業界経歴20年以上。大手葬儀社で葬儀の現場担当者に接し、お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、位牌や仏壇をはじめ、霊園・納骨堂の提案や、お墓に納骨されるご遺族を現場でサポートするなど活躍の場が広い。

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