法事法要
家族のみでおこなう一周忌法要はできる!法要の準備やマナーを徹底解説
更新日:2025.04.24 公開日:2022.05.17

記事のポイントを先取り!
- 一周忌を家族のみで行うのも最近は多く、問題はない
- 法要前の案内状と法要後の挨拶状を必ず親族に送る
- 法要する場所は、お寺や自宅が多い
- お布施や香典服装のマナーは通常の一周忌と変わらない
- 家族のみの場合も一周忌のお供えも持参する
故人が亡くなって区切りとなる一周忌の法要は、とても大切な法要ですが、事情があって家族のみで行いたい場合もあるでしょう。
一周忌は家族のみで行っても大丈夫なのでしょうか?
この記事では、家族のみでおこなう一周忌について、詳しく説明していきます。
この機会に、家族のみで行う一周忌の流れやマナーについて知っておきましょう。
一周忌のお供え物についても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
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- 家族のみで一周忌法要はできる?
- 家族のみで一周忌法要される方が増えている理由
- 家族のみで一周忌をおこなう際の準備
- 一周忌を家族のみで行う際の服装やマナー
- 家族のみの一周忌でもお供えものは必要?
- 家族のみでおこなう一周忌のまとめ
家族のみで一周忌法要はできる?
結論から言うと、一周忌法要は家族のみで行ってもまったく問題ありません。
本来は遺族や親族、親しい友人・知人などを招いて執り行うことが一般的ですが、近年では家族だけで静かに偲ぶ形式が増えています。
背景や注意点を以下にまとめました。
家族のみで一周忌法要を行う理由と背景
理由 | 解説 |
---|---|
親族付き合いの希薄化 | 普段から親戚との交流が少ない家庭が増えている |
居住地の分散 | 親族が遠方に住んでおり、集まりづらい |
高齢化・健康面の配慮 | 高齢の親族にとって移動が負担となる場合がある |
費用の抑制 | 会場費、引き出物、会食などのコストを削減できる |
家族葬の一般化 | 少人数での葬儀の流れがそのまま一周忌にも波及 |
近年では、社会全体として親戚との関わりが希薄になっており、冠婚葬祭を簡略化する傾向が強まっています。
特に、遠方に住む親族や高齢の親族にとっては、法要のために移動することが大きな負担になるため、無理に招くことを避けたいと考える遺族も少なくありません。
また、家族葬の普及により、葬儀自体を身内だけで行うケースが増えたことも、一周忌法要の縮小化に影響を与えています。
この流れを受けて、「葬儀も家族のみだったので、一周忌も同様にしたい」と考える家庭が増えているのです。
さらに、法要にかかる費用面でも、家族のみで行うほうが経済的な負担が少ないという現実的な理由もあります。
引き出物や御膳料、会場費用が軽減できるため、無理のない範囲で供養ができるというメリットが支持されている背景です。
このように、現代の家族事情や価値観の変化により、「一周忌は家族だけで静かに行いたい」と考えることは、ごく自然な選択肢のひとつとなっています。
家族だけでもマナー違反にならない?
一周忌は「喪明け」の節目でもある大切な法要ですが、形式よりも故人を偲ぶ気持ちが最も大切です。
そのため、家族のみで執り行うことはマナー違反ではありません。
ただし、以下の点には注意が必要です。
- 初めての年忌法要は広く声をかけるのが一般的という考え方もある
- 周囲に誤解を与えないよう、親族などに事前に相談・説明しておくのが望ましい
家族のみで行う一周忌法要の特徴
項目 | 家族のみの法要 | 一般的な法要 |
---|---|---|
参列者 | 家族・近親者のみ | 家族+親族+知人 |
会場 | 自宅や近所の会館など | 寺院や貸しホールなど |
内容 | 僧侶の読経・焼香・簡易会食など | 同様だが参列人数が多い分、時間や準備も多くなる |
費用 | 抑えられる(返礼品や食事が少人数分) | 比較的高額になる傾向 |
雰囲気 | 静かで気兼ねのない雰囲気 | 一定の形式と礼儀が求められる場面も多い |
家族のみで行う一周忌法要の最大の特徴は、「故人を身内だけで静かに偲べる」という点にあります。
参列者が少人数であることから、儀式の進行もシンプルになり、時間的・精神的な負担が軽減されます。
会場は自宅や近隣の小規模な会館を利用するケースが多く、移動や準備の手間も最小限に抑えられます。
僧侶を呼んで読経をお願いする場合も、希望に応じて読経の時間を短縮したり、会食を省略したりといった柔軟な対応が可能です。
費用面でもメリットがあり、引き出物や御膳料、会食代などが少人数分で済むため、経済的な負担が軽くなります。
加えて、準備や手配にかかる時間や労力も軽減されるため、心のこもった供養に集中しやすい環境を整えられるのもポイントです。
こうした理由から、「形式よりも気持ちを重視したい」「静かに故人を偲びたい」と考える家庭を中心に、家族のみでの一周忌法要が選ばれています。
家族の価値観やライフスタイルに合わせた自由なスタイルが実現しやすい点も、現代のニーズに合致しているといえるでしょう。
スポンサーリンク家族のみで一周忌法要される方が増えている理由

一周忌は家族、親族で行う大切な法要ですが、最近では家族のみで一周忌される方が増えてきています。
その理由について説明しましょう。
親戚が遠くに住んでいる
近年は遠方に住んでいると集まる機会が少ないという理由から、親戚づきあいが希薄になってきています。
遠くから親戚に来てもらうには、交通費などの負担がかかりすぎるという理由で法事を家族だけで行うという形が増えてきました。
費用など負担を減らすため
親族や友人を招く規模が大きい法要は、遺族に大きな負担がかかります。
法要する場合、親族や家族が集まれる日程を決め、会場を選び、招待状を発送するだけでなく、返礼品を用意するなど、大変な作業と手間が必要です。
家族だけで行うことで、日程の調整もしやすく、費用の面でも負担が抑えられます。
以下の記事では、一周忌法要を自宅で行う方法やその準備について詳しく解説しています。ぜひご覧ください。

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家族のみで一周忌をおこなう際の準備
家族のみで行う一周忌の準備について紹介します。
日にち・会場の手配
一周忌の法要では、家族のみで行う場合も、僧侶による読経、参列者がお焼香して静かに故人を偲びます。
まずは、法要を執り行うために僧侶に都合を確認して、日程の候補をあげましょう。
僧侶の都合のよい日から、家族が集まれる日程を調整します。
日程が決まったら、集まる人数に合わせて会場を手配しますが、少人数の場合は自宅やお寺で行われることが多くなりました。
参列者への案内状
家族のみで行う一周忌は親族を呼ばないで行われることが多いのですが、故人に近しい間柄の親族を呼ぶ場合があります。
例えば故人の兄弟、親などは、家族のみと決めていても呼ぶことがあります。
一周忌法要に誰を呼ぶのか明確にして、案内を送ります。
通常は一周忌法要の案内状を発送しますが、近しい方だけで行う場合は、電話連絡でもいいでしょう。
会食や返礼品の準備
法要の後に会食の席を設ける場合は、会場を選び、料理のグレード、内容も決める必要があります。
参列者に子供がいる場合は、子供用のメニューを用意するかなど考えなければいけません。
法要の香典のお返しである返礼品の用意も行います。
返礼品の数を確認して用意し、参列者に当日お渡しする「当日返し」が一般的です。
一周忌を家族のみで行う際の服装やマナー

一周忌を家族のみで行う場合、気をつけなければいけないこと、マナーはあるのでしょうか。
ここでは、家族のみで行う場合の一周忌のマナーと注意点について説明します。
案内状マナー
一周忌を家族のみで行う場合、招かない親族にもきちんと連絡するのが大切です。
場合によっては参加したかったという親族が出てくる可能性もありますので、法要前に連絡します。
そして、法要後には無事に法要が終わったことを報告する意味で、連絡しましょう。
法要前、法要後の連絡について詳しく解説します。
法要前に連絡する場合
お招きする友人知人に、連絡する場合は、法要前に案内状を送るのが一般的ですが、身内だけで行う場合は電話連絡でも大丈夫です。
電話だけでは心配な場合は、メールで日時や会場の地図を送っておくといいでしょう。
案内状は招く親族だけでいいですが、招かない親族や知人にも連絡します。
「○○のため、一周忌を家族のみで行うことになった旨」と、家族のみで行うことを連絡することで、後のトラブルを起こりにくくします。
法要後に連絡する場合
法要後には、親族や知人に家族のみで一周忌を無事に済ませたと報告します。
報告は、挨拶状を郵送で送る形でいいでしょう。
法要後にお供え物や御仏前を送ってくれる場合もありますので、きちんとお返しをするようにします。
お布施マナー
一周忌の法要では、僧侶による読経が行われ、お礼としてお布施を渡すのがマナーです。
相場は3万円〜5万円ですが、地域や宗派によっても違いがありますので、身内やお寺に確認してみましょう。
お布施のほかにも交通費であるお車代、会食に参加されない時には御膳料もお渡しします。
お車代は5,000円〜1万円、御膳料は5,000円〜1万円が相場となります。
香典マナー
参加者が家族のみで行う一周忌の場合にも、香典を用意するのがマナーです。
香典の相場は故人との関係性によって変わります。
- 故人が自分の親だった場合は1万円~5万円
- 故人が兄弟姉妹の場合は1万円~3万円
- 故人が配偶者の親、兄弟姉妹の場合1万円~3万円
家族のみで行う場合は、経済的な事情も考慮して、金額を相談してもいいでしょう。
服装マナー
法要に参列する際の服装は、喪服を着用するのがマナーです。
これは、家族のみで一周忌する場合も同様で、喪服の中でも一般的な喪服である準喪服を着用してください。
男性の服装
男性の場合は、黒のスーツに黒のネクタイ、靴下も黒を着用します。
靴は、黒のストレートチップかプレーントゥを履きます。
女性の服装
女性の場合は、黒のワンピースかアンサンブル、黒のストッキングを着用してください。
スカート丈はひざ下5cm以上のものにします。
靴は光沢のない黒のパンプスがいいでしょう。
子どもの服装
子供が学校に行っている年齢でしたら、制服で出席します。
制服がない、もしくは就学前のお子さんの場合は、黒、紺、グレーなどのダークカラーの服装で参列します。
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家族のみの一周忌でもお供えものは必要?
一周忌の法要に、お供え物は欠かせません。
従って、家族のみで一周忌をする場合も、お供え物はあったほうがいいでしょう。
家族のみの一周忌のお供え物について、何がいいのか、相場などを説明します。
一周忌にはお供えものを持ち寄るのが一般的
一周忌の法要に参列する場合、お供え物を持参します。
お供え物に何を持っていけばいいのかは、地域の慣習によっても違いますが、消費されるもの「消えもの」が良いとされています。
一周忌に持ち寄るお供えもの
お供え物の基本は、香・花・灯り・水・飲食の五供(ごく)です。
具体的にお供え物に適しているものを紹介します。
お菓子
お菓子は日持ちするものが適していますので、生菓子は避けましょう。
焼き菓子、まんじゅう、羊羹が和菓子では良いでしょう。
洋菓子だったら、クッキー、マドレーヌなどがお供えとして良く選ばれています。
後で分けやすいように小分けにされたものを選びます。
飲み物
飲み物でしたら、お茶やジュースが一般的です。
法要が終わった後に、会食の席でふるまわれることが多いので、軽いペットボトルや、小分けにされているものを選ぶといいでしょう。
お花
お花もお供え物の定番と言えるので、おすすめです。
一周忌に選ばれるお花は、ある程度時間が経っていることも考慮して、明るいピンク系、淡い紫の花が選ばれますが、故人が好きだった花をお供えするのもいいですね。
線香やろうそく
消えものとして線香やろうそくなども、お供えすることがあります。
お供え物の相場
お供え物は、どれくらいの金額の物を選んだらいいのかわからない人も多いでしょう。
高価なものをお供え物として持参しても、遺族が困ることがありますので相場を考えて用意します。
お供え物の相場は一般的には5,000円〜1万円です。
家族のみの一周忌の場合は、負担にならないように話し合っておくといいでしょう。
家族のみでおこなう一周忌のまとめ

ここまで家族のみで行う一周忌の情報や、家族のみの一周忌でのマナーや注意点などを中心にお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 家族のみで一周忌してもマナー違反ではない
- 法要前の案内状だけではなく、終わった後の挨拶状を親族に送る
- 家族のみで一周忌する場合、参列者が少ないので自宅かお寺で行う
- お布施や香典のマナーは通常の周忌法要と変わらない
- 一周忌のお供え物は家族のみでも持ち寄るべき
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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