法事法要
一周忌の香典はいくら包めば良い?香典袋の書き方についても紹介
更新日:2022.05.18 公開日:2022.02.07

記事のポイントを先取り!
- 一周忌では僧侶の読経の後にお焼香や食事することが多い
- 不祝儀袋の中袋の表面中央には「金〇〇圓也」と大字で書くことが一般的である
- 香典の金額は不吉なことを連想させる「4」や「9」の数字は避けるべきである
一周忌法要の際には香典を渡すことが一般的ですが、相場やマナーについてはご存知でしょうか。
遺族の方の失礼に当たらないよう、マナーは知っておく必要があります。
そこでこの記事では、一周忌の香典について詳しく説明していきます。
この機会に一周忌の香典についての正しい知識を身に着けましょう。
香典の郵送方法についても紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
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一周忌とは
一周忌とは、故人が亡くなられてから1年目の命日に行われる法要のことです。
年忌法要の中で1番重要と考えられています。
一周忌法要には、遺族や親戚以外にも友人や知人などの故人と縁が深かった人が参列することが一般的です。
また、一周忌では僧侶の読経の後にお焼香や食事することが多いです。
仕事や学校などで命日に一周忌法要を行うことが難しいケースでは、日にちを変更することも可能になります。
ただし、注意点として命日の後に変更するのではなく、前倒しをすることがマナーになります。
一周忌までの間は喪中となりますので、その間は年賀状やお祝い事などをする際に注意が必要になります。
このように故人が亡くなられてから一周忌を迎えるまでは特別な期間であると言えます。
香典はいくら持参すれば良い?
一周忌の意味合いが理解できたところで、次に一周忌法要の際の香典について紹介していきます。
一周忌法要に招かれた際には香典を持参することがマナーになります。
相場がイメージできれば、参列する際にも安心できるかと思いまでので、ぜひ参考にしてください。
香典の相場
一周忌法要における香典の相場は、地域や故人との関係性によっても異なります。
以下に故人との関係性別の香典の相場をまとめます。
故人との関係 | 香典相場 |
---|---|
親 | 1万〜5万円 |
兄弟・姉妹 | 1万〜3万円 |
祖父母 | 1万〜3万円 |
配偶者の親 | 1万〜3万円 |
配偶者の兄弟・姉妹 | 1万〜3万円 |
配偶者の祖父母 | 1万〜3万円 |
叔父・叔母 | 1万〜3万円 |
遠い親戚 | 1万〜3万円 |
元上司 | 1万円 |
友人 | 3,000〜1万円 |
友人や知人の家族 | 5,000〜1万円 |
注意点としては不吉なことを連想させる「4」や「9」の数字は避けるようにすることがマナーになります。
連名で香典を包むケースでもその合計額が4万円や9万円などにならないように注意してください。
会食をする場合
一周忌の際に会食が設けられているケースも多く、会食の有無で香典の金額も多少変わります。
会食の有無は案内状に記載されていることがほとんどのため、ご確認ください。
一般的には会食があるケースでは、1人5,000~1万円程度金額を上乗せすることがマナーになります。
食事代の代わりにお供え物や供花をお渡ししてもよいでしょう。
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香典袋の書き方
次に香典袋の記載方法について紹介していきます。
マナーを守って遺族の方に対して失礼に当たらないようにぜひ参考にしてください。
不祝儀袋の選び方
香典を包む不祝儀袋の選び方としては、水引は、黒白や黄白、双銀のいずれかの「結び切り」を選択します。
結び切りとは、「二度と不幸が起きないように」との思いを込めて使われるものになります。
祝儀袋とは異なるため、間違えないように注意しましょう。
色合いの違いについては地域によっても異なるため、僧侶や年配の親戚に確認することをおすすめします。
不祝儀袋の種類の使い分けについてを以下にまとめますので、参考にしてください。
- 蓮の花が印刷されているもの:仏教の法要で使用可能
- 十字架が印刷されているもの:キリスト教における葬儀で使用可能
- 無地のもの:宗教を問わずに使用可能
表書きの書き方
表書きとは、「御霊前」や「御仏前」などの香典を贈るときの名目のことです。
一周忌法要の場合は四十九日を過ぎていますので、「御仏前」または「御佛前」と記載することがマナーになります。
表書きは、外袋の表面の上段に記載します。
表書きは宗教によっても書き方が異なりますので、注意が必要です。
以下に宗教別の表書きの記載例を紹介します。
- キリスト教(カトリック)の場合:御花料、御ミサ料
- キリスト教(プロテスタント)の場合:御花料、献花料、弔慰料
- 神式の場合:御神前、御玉串料(おたまぐしりょう)、御榊料(おさかきりょう)
- 無宗教または故人の宗派が不明の場合:御霊前、御香典など
中袋の書き方
中袋には香典として包んだ金額を記載します。
中袋の表面の中央に、「金〇〇圓也」と大字で書くことが一般的です。
この時に数字は漢数字の旧字体で記載することが一般的になります。
金額ごとに旧漢数字の例を以下にまとめますのでご覧ください。
- 3,000円:参仟圓
- 5,000円:伍仟圓
- 7,000円:七仟圓
- 1万円:壱萬圓
- 3万円:参萬圓
- 5万円:伍萬圓
- 7万円:七萬圓
- 10万円:拾萬圓
裏面には、住所と氏名を縦書きで左側に記載します。
住所は遺族の方が香典返しやお礼状を送る際に使うため、郵便番号や部屋の号数まで省略せずに記載することをおすすめします。
香典返しが不要であればその旨を住所の横に記載するようにしましょう。
中袋のない香典の裏書きについても同様、住所と氏名を記載してください。
筆は濃墨で問題ない
喪中までの間は故人を失って間もないため、悲しみが深いといった意味合いから薄墨を使用することが一般的です。
一周忌法要は喪中明けに当たるため、濃墨でも問題ありません。
これは地域によっても異なるため、詳しくは地域の慣習や風習を事前に調べておくことをおすすめします。
香典の郵送方法
仕事の出張中や用事などの何らかの理由によって一周忌法要に参加できない場合には、香典を郵送する方法があります。
当日出席できなかったとしても、遠くからでも故人に手を合わせて気持ちを伝えることは可能です。
その表現方法の1つとして、香典を送ることをおすすめします。
香典を送る際には、必ず現金書留で送りましょう。
現金を普通郵便で送るのは違法に当たるため、注意が必要です。
現金書留の封筒は郵便局で手に入ります。
また、現金書留の封筒に直接現金を入れるのではなく、必ず不祝儀袋にお金を入れてから現金書留の封筒に入れるようにすることがマナーです。
香典を郵送する場合には、手紙を同封することでより丁寧な印象になります。
一周忌法要に参加できない理由や謝罪の気持ちを記載し、遺族の悲しみに対する労いのメッセージを添えるといいです。
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一周忌では御供物料も必要?
一周忌法要の際には、御供物料を贈るケースもありますが、これは必ず必要なものなのか紹介していきます。
相場についても紹介していきますので、参考にしてください。
御供物料とは
お供え物の代わりにお金を贈ることもあります。
これを「御供物料(おくもつりょう)」と呼びます。
お金を贈るという意味合いでは香典と同様ですが、お供え物の代わりとなるため香典とは区別されます。
御供物料を贈った場合には、お供え物は不要になります。
御供物料の相場
一周忌の御供物料の相場としては、香典と同様に故人との関係性によって金額が異なります。
親戚などの血のつながりがあるのか、一般的な知人などかによって区別するといいです。
例えば、親族のケースでは5,000~1万円程度が一般的です。
友人や知人の場合には、3,000~5,000円程度が相場となります。
香典と同様に「死」や「苦」を連想させるような「4」や「9」の数字は避けることがマナーです。
スポンサーリンク一周忌以降の香典相場
ここからは、一周忌以降の香典の相場についても紹介していきます。
一周忌のあとには、三回忌や七回忌、十三回忌と法要が続いていきます。
基本的に、三回忌以降は香典の金額は同じになります。
故人との関係性別に香典の相場を以下で紹介していきます。
一周忌法要と同様に会食があるケースでは、5,000~1万円程度上乗せするといいです。
- 故人と血縁関係がある場合:1万~3万円程度
- 故人と親しかった友人の場合:1万~3万円程度
- 故人と一般的な知人の場合:5,000~1万円程度
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お布施の金額
最後に一周忌法要で僧侶に対するお布施の金額について紹介していきます。
一周忌法要のお布施の相場は、四十九日法要や新盆法要と同様の3万~5万円程度です。
基本的には、一周忌法要までは、お布施の金額が大きくなります。
三回忌以降のお布施の相場は、1万~5万円程度とやや少なめの金額になります。
スポンサーリンク一周忌の香典まとめ

ここまで、一周忌の香典の相場やマナー、香典袋の書き方などを中心にお伝えしました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りになります。
- 一周忌とは、故人が亡くなられてから1年目の命日に行われる法要のことである
- 一周忌を変更する場合は命日の後ではなく、前倒しをすることがマナーになる
- 会食があるケースでは、1人5,000~1万円程度金額を上乗せすることがマナーになる
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てれば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者

田中 大敬(たなか ひろたか)
厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター
経歴
業界経歴15年以上。葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから著名人や大規模な葬儀までを経験。お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、特に士業や介護施設関係の領域に明るい。
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