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白木位牌と本位牌との違いは?位牌の種類や選び方についても解説

更新日:2022.04.30

位牌

記事のポイントを先取り!

  • 位牌とは故人の魂が宿る依り代
  • 白木位牌は死後から四十九日まで使用する
  • 本位牌は四十九日法要後に使用する
  • 近年はモダン位牌の人気が高い

位牌には、白木位牌と本位牌という種類があります。
また、その中でも種類や宗派によって様々な特徴があり、それぞれの違いを理解しておくことはとても大切です。

そこでこの記事では、白木位牌と本位牌の種類について詳しく説明していきます。

それぞれの種類でどのような役割があるのかや、位牌の選び方についても解説します。
位牌の祀り方や、処分の方法などにも触れていますので、ぜひ最後までご覧ください。

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  1. そもそも位牌とは?
  2. 位牌の種類
  3. 白木位牌を祀る期間
  4. 本位牌の種類
  5. 近年人気のモダン位牌とは?
  6. 位牌の選び方
  7. 位牌を作った後はどうする?
  8. 他の人はこちらも質問
  9. 位牌はいつまで祀ればいいの?
  10. 位牌を処分する際の費用相場
  11. 白木位牌と本位牌の種類についてのまとめ
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そもそも位牌とは?

仏壇に祀られている日常的に目にする位牌はなじみ深いものですが、位牌が何のためにあるのか知っている方は少ないのではないでしょうか。

位牌とは、故人の戒名(宗派によっては法名、法号)と没年月日、俗名、行年(享年)が記載された木の札のことです。
通常は故人の霊を祀るために、自宅の仏壇やお寺の位牌壇に安置されています。

位牌の中には故人の霊が宿るとされています。
仏教で全国的に使用されているため、位牌は仏教発祥の仏具だと思われがちですが、基は中国の儒教で使われていました。

儒教にて、ご先祖様の姓名や官位を木簡という木の板に書いて祀っていたのが位牌の起源といわれています。
日本では鎌倉時代に位牌を祀る文化が広まり、江戸時代には庶民が仏壇と位牌を自宅に置くようになりました。

位牌はご先祖様の霊が宿る場所という考え方以外にも、お盆やお彼岸でご先祖様が帰ってくるときの目印になるという考え方もあります。
様々な解釈のある位牌ですが、ご先祖様の供養をするために重要なものであることに変わりありません。

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位牌の種類

位牌には様々な種類がありますが、大きく分けると3種類に分類できます。
白木位牌・本位牌・寺位牌の3つです。
ここでは、それぞれの位牌について詳しく説明していきます。

白木位牌

白木位牌は、故人が亡くなってからすぐに用意する位牌で、仮位牌・内位牌などとも呼ばれます。
亡くなってから四十九日までの間使用され、白木で作られているため白木位牌という呼び方が一般的です。

白木位牌には戒名、没年月日、俗名、没年齢が記されます。
白木位牌に直接書き込む場合や、紙に書いたものを貼り付ける場合もあります。

同じく白木の位牌でも、お墓に持っていくなど、野外で使う白木位牌を野位牌と呼びます

本位牌

本位牌は、塗り位牌や唐木位牌とも呼ばれ、四十九日が終わった後に白木位牌と入れ替える形で使用する位牌です。
四十九日後は自宅の仏壇や祭壇での供養では本位牌を使用し、これ以降はずっと本位牌を使っていきます。

この本位牌は長いと五十周忌が終わるまでの50年間使用することもあるので、適切なものを選ぶことが大切です。

寺位牌

寺位牌は自宅で使う位牌ではなく、お寺での供養で使用する位牌です。
寺位牌は本堂や位牌堂など一か所に集められ、僧侶が供養します。

自宅に仏壇がなく位牌を置けなかったり、仏壇や位牌を受け継ぐ人がいないため自宅で供養できなくなったりした場合に、代わりに永代供養してもらえます。
自宅の位牌を寺位牌として預けることもできますし、寺位牌用に新しく位牌を準備してお寺に預けることも可能です。

寺位牌の預かり費用や安置される場所、供養の方法ははお寺ごとに変わってくるので、あらかじめお寺に確認しておくと良いでしょう。

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白木位牌を祀る期間

白木位牌は、故人が亡くなってから四十九日が終わるまでの間に使用する位牌です。
四十九日後に本位牌に切り替えるまでに使用する仮の位牌なので、位牌に塗りが施されることはありません。

四十九日が過ぎると、お寺や仏具店などでお焚き上げをして処分するのが一般的です。
白木位牌を処分することで、葬儀などの忙しい日々に一区切りつけることにもつながります。

四十九日の法要が終わると本位牌と入れ替え、以降は仏壇に本位牌を祀って供養することになります。

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本位牌の種類

本位牌は大別すると3種類あります。
ここでは、塗り位牌・唐木位牌・繰り出し位牌の3種類の特徴を詳しく説明していきます。

塗り位牌

塗り位牌とは、ヒノキなどで作られた木の札の表面に黒い漆を塗った位牌のことです。
安価なものだとカシューなどの合成漆やウレタンなど、樹脂塗装で作成されます。
漆の上から金箔や金粉などで装飾を施すので高級感があり、人気の位牌となっています。

皆さんが位牌と聞いて想像するのは、この塗り位牌でしょう。
高級なものになると、蒔絵(まきえ)や螺鈿(らでん)などで装飾が施されるものもあります。

唐木位牌

唐木位牌は、黒檀や紫檀などで作られた木の札に、透明感のある塗装を施した位牌です。
重量がある木材で作られているので重くて耐久性が高く、虫に浸食されづらいのが特徴です。

海外製の硬くて上質な木材である唐木は、日本に輸入する際に中国を経由したことから、中国を意味する唐からの木材ということで唐木と呼ばれています。
木目がはっきりと見える美しい見た目から、仏壇のデザインに合わせて選ばれることが多いようです。

繰り出し位牌(回出位牌)

繰り出し位牌は塗り位牌や唐木位牌と違い、一回り大きい箱型の位牌で、その箱の中に戒名を記す札が10枚ほど入っています。
戒名が書かれた板を命日の順に重ねて入れておき、命日が過ぎると札を後ろに回すことから、繰り出し位牌と呼ばれています。

繰り出し位牌は、戒名が書かれた札を複数枚入れておけるものです。
そのため故人が増え、塗り位牌を仏壇に置いておけなくなった場合に、位牌をまとめるために使用されます。
その性質上、最初の位牌を繰り出し位牌にすることは少ないですが、地域によっては新仏用に使用されることもあります。

繰り出し位牌にまとめるタイミングとしては、三十三回忌や五十回忌などの弔い上げの時が多いようです。
弔い上げとは故人の法要を最後にすることで、これ以降は故人としてではなくご先祖様として扱われるようになります。

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近年人気のモダン位牌とは?

従来は、上記で説明したような木製の位牌だけでした。
しかし近年では、宗教観の多様化や居住空間の変化から、位牌のデザインや材質も自由度の高いものになってきています。

それらはモダン位牌と呼ばれ、クリスタルや天然石などの木材以外の材料を使ったものや、従来の位牌とはデザインが違うものになっています。
故人が好きだった素材で作ったり、故人が住んでいた部屋のデザインに合わせた形にしたり、位牌を見るだけで故人を思い出せると人気です。

また、遺族の家の雰囲気に合わせてインテリア性の高いデザインにすることもあります。
形やデザインの決まりがなく、希望に合わせた位牌を作れるモダン位牌の人気は、これからも高まっていくでしょう。

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位牌の選び方

位牌を選ぶには用途やサイズなど、様々なポイントがあります。

位牌のサイズ

位牌を選ぶうえで一番重要な点は、位牌を安置する仏壇や祭壇の大きさです。
位牌の大きさは基本的に寸(約3センチ)の単位で表します。

小型の仏壇には4.0寸、中型の仏壇には4.5寸、大型の仏壇には5.0寸以上が目安とされています。
また、それ以外にも、すでに持っている位牌の大きさに合わせてサイズを決める方法もあります。

既存の位牌に大きさを合わせれば、仏壇や祭壇のサイズとも合うことが多いので、すでに位牌がある方はこの方法がおすすめです。
ただし、先祖位牌というご先祖様をまとめて祀っている位牌よりも小さいサイズを選ぶようにしましょう。

位牌のデザイン

位牌には様々なデザインがありますが、この形でないといけないといった決まった形はありません
そのため、故人のイメージに合わせたり、部屋の雰囲気に合わせたりと、好きなデザインの位牌を選んで問題ありません。

位牌の材質や加工

材質や加工方法により、塗り位牌や唐木位牌といった種類に分類されます。
塗り位牌は上品なイメージになり、唐木位牌は重厚感や高級感を出せます。

また、桜などの天然の木で作られた天然木位牌や、天然石やクリスタルで作られたモダン位牌は、インテリアにも合わせやすい位牌です。

位牌の値段

位牌の値段は使用される材質や、作業工程の数によって大きく変動します。
ここではそれぞれの種類の位牌の相場を紹介します。

塗り位牌8,000円~8万円程度
唐木位牌1万5,000円~8万円程度
モダン位牌5万5,000円~15万円程度

位牌の値段はピンからキリまで大きな差があるので、予算と相談して決めると良いでしょう。

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位牌を作った後はどうする?

本位牌が完成したら、位牌に故人の魂を入れる儀式である開眼供養(かいげんくよう)を行います。
開眼供養は白木位牌に宿っていた故人の魂を本位牌に移す儀式で、一般的に四十九日の法要と一緒に菩提寺で僧侶に執り行ってもらいます。
この開眼供養を行うことで、ただのものだった本位牌が崇拝の対象へと昇華するのです。

開眼供養を墓前で行う場合には、納骨法要もあわせて営まれることが多くなっています。
役目を終えた白木位牌は、すでに故人が宿っていた依り代からただの物に戻っていますが、故人の依り代だったことを踏まえ菩提寺に納めるのが一般的です。

そして、納めた白木位牌は菩提寺でお焚き上げなどの方法で処分してもらいます。

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他の人はこちらも質問

ここでは、白木位牌についてよくある質問に対して回答していきます。

お位牌って何ですか?

位牌は故人の霊を祀るための、戒名を記した木の札のことです。
故人の霊が宿る依り代だとされており、仏具の中でも重要なものと考えられています。

様々な種類のある位牌ですが、宗派によって書かれる戒名の書体などが違うこともあります。

位牌 どれくらい?

位牌の種類には塗り位牌、唐木位牌、モダン位牌などがありますが、それぞれの材質やデザイン、作成時の工程数や手間で値段が変わってきます

例えば漆塗りで使われる漆は、合成漆ならば安価で済みますが、本漆を使うと高価になります。
とはいえ、長く使用することを考えると極端に安いものは避けたほうが無難でしょう。

白木の位牌はどうするの?

白木位牌は、四十九日法要での開眼供養が終わった後、菩提寺に納めるのが一般的です。
開眼供養が終わり魂が抜かれた白木位牌は、僧侶がお焚き上げしてくれます。

開眼供養の際は白木位牌から本位牌へと故人の魂が移動するため、四十九日までに本位牌を用意することを忘れないようにしましょう。

位牌 何宗?

位牌は基本的に、どの宗派であっても好みのものを選んで問題ありません
宗派によって位牌に違いがありますが、正確には位牌に書かれる戒名や書体が違うという意味です。

ただ、位牌は必ず作らなければならないものではなく、故人や遺族の意向によっては作らなくても大丈夫です。

また、浄土真宗に限っては教義により位牌の作成は行いません
位牌の代わりに、法名軸や過去帳という故人の法名(浄土真宗においての戒名)を書き込む帳面を安置します。

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位牌はいつまで祀ればいいの?

故人の魂が祀られているとされる位牌ですが、祀るのをやめるタイミングはあるのでしょうか。
年忌法要は、決められた年数ごとに故人を供養するために執り行われるものです。
しかし、区切りのいい年数や、もう年忌法要を続けられないと思った時に最後にすることもできます。

三十三回忌や五十回忌を最後に、年忌法要を終わらせる弔い上げとするのが一般的です。
弔い上げで故人の位牌を使った供養を終わりにし、故人はご先祖様として先祖位牌で合祀されます。
その後、位牌は菩提寺や仏具店などでお焚き上げしてもらいます。

また、位牌を処分するタイミングとしては、引っ越しや位牌の作り替えの時期などもあります。

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位牌を処分する際の費用相場

位牌を処分するには、菩提寺や位牌整理専門業者、お寺の紹介サービスなどに依頼する方法があります。

位牌に宿っている魂を抜くために閉眼供養を執り行ってからお焚き上げをするか、お寺などで永代供養をしてもらうかのどちらかで処分するのが一般的です。
永代供養は位牌を永遠に供養してもらえると勘違いしがちですが、お寺ごとに決められた一定期間供養を続けるとお焚き上げして処分します。

お寺にお焚き上げを依頼する場合は、閉眼供養からお焚き上げを一括で行うことがほとんどですが、宗派によっては閉眼供養は行わない場合もあります。

お焚き上げを依頼する際の相場は5,000円〜3万円程度であり、依頼する業者や閉眼供養を行うかで変わります。
また、永代供養を依頼する場合は、位牌1柱につき10万~50万程とされ、永代供養をする場所や期間で大きく異なってきます。

永代供養はお焚き上げと比べると費用がかかりますが、供養を続けたいが家では続けられないなどの事情がある場合におすすめの方法です。

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白木位牌と本位牌の種類についてのまとめ

ここまで白木位牌と本位牌の種類についての情報を中心にお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。

  • 位牌は故人の魂が宿るための依り代であり、故人を供養するうえで重要なもの
  • 位牌には大きく分けて白木位牌・本位牌・寺位牌の3種類がある
  • 白木位牌は四十九日法要まで使用され、その後は本位牌に移行する
  • モダン位牌という材質やデザインの自由度が高い種類もある
  • 位牌を選ぶにはサイズや材質、用途などのポイントがある

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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監修者

評価員(はかまだ)

袴田 勝則(はかまだ かつのり)

厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター

経歴

業界経歴25年以上。当初、大学新卒での業界就職が珍しい中、葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから皇族関係、歴代首相などの要人、数千人規模の社葬までを経験。さらに、大手霊園墓地の管理事務所にも従事し、お墓に納骨を行うご遺族を現場でサポートするなど、ご遺族に寄り添う心とお墓に関する知識をあわせ持つ。

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