お墓
【徹底解説】墓石の値段・形・デザイン・石材の種類を解説
更新日:2022.05.26 公開日:2022.05.26

記事のポイントを先取り!
- お墓の費用は3つの内訳がある
- 墓石の費用は4つほどの内訳がある
- 石材店や墓石選びはひとりで決めない
- デザインはさまざまな方面と相談してしっかり決める
墓石を建てることとなった際、必要な費用についてはご存知でしょうか。
墓石にはさまざまなデザインがあることを知らない方も多いと思います。
そこでこの記事では、墓石について詳しく解説します。
この機会に、墓石のデザインや使用する石材についても知っておきましょう。
後半には墓石を長く保つ方法についても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。

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- 墓石の形
- お墓の購入金額の内訳
- 墓石代の費用内訳
- 墓石の石材の種類・産地
- 墓石の耐久性を示す指標
- お墓の値段を抑える方法
- 墓石の値段を明記しない石材店が多い理由
- お墓選びのポイント
- 墓石の購入方法と流れ
- 墓石購入時に確認しておくべきこと
- 墓石をデザインするときの注意点
- 墓石を長く保つ方法
- 墓石のまとめ
墓石の形
墓石には、さまざまなデザインがあります。
日本でもよく見る一般的な形から、どこか奇抜なデザインまで、昨今では自由度も高くなりつつあります。
数多くある墓石の中でも、主だった墓石のデザインを4つほど紹介しますので、ぜひ覚えておいてください。
和型墓石
和型墓石は日本でもっとも多く確認できる墓石です。
仏具などを模した装飾が為された土台に縦長の墓石が載っているもので、これは主に仏教で用いられる墓石になります。
神道では土台部分に八足を模した台があったり、墓石の頭部分が尖っていたりします。
和型墓石は、土台部分が下台・中台・上台の3つに分かれており、さらにその上に名前が刻まれる竿石が置かれる形となっています。
宗派や地域によって特色が異なることもありますが、日本人で墓石と聞けば最初にこの和型墓石の一般的な形を思い浮かべるでしょう。
竿石には故人の名前や先祖代々の墓、家名などが刻まれ、先祖が複数名納められていれば近くに霊標が建てられます。
洋型墓石
洋型墓石は、背が低く四角い墓石が特徴で、洋画などのお墓をイメージするとわかりやすいでしょう。
基本的には欧米で用いられるお墓ですが、昨今では日本でも少しずつ普及しています。
墓石のサイズが小さく安価になりやすいうえ、刻む文字が自由だったりと和型墓石よりデザイン性に優れたものとなっています。
通常の墓地には設置できないことが多く、芝生墓地やガーデニング墓地で利用されている墓石です。
一面が洋型墓石で形成される芝生墓地などでは、墓地とは思えない明るい雰囲気を感じられるでしょう。
デザイン墓石
デザイン墓石は、デザインを自由に決められる墓石で、その自由度は洋型墓石よりもさらに高くなっています。
刻む文字はもちろんのこと、石材の種類や墓石の形まで、可能な範囲で自由に決めることが可能です。
テンプレートはあるものの、基本的にオーダーメイドであることから世界にひとつしかないお墓となります。
デザインの複雑さや大きさによって費用はかさむものの、故人との大切な思い出をイメージすることさえ可能です。
世界にあるデザイン墓石の中には、人を模した墓石であったりバイクを模した墓石もあるようです。
製作者の技術にもよりますが、その自由度はかなり高いと言えるでしょう。
費用を調べるうえで世界のデザイン墓石を調べてみるのも良いかもしれません。
五輪塔
五輪塔は古くから親しまれてきた墓石で、5つの形が積み重ねられたものです。
仏教の教えである、空・風・火・水・地という世界を表す5大要素があしらわれており、上からそれぞれ宝珠・半月・三角・球・方としてかたどられています。
発祥はインドから、日本では平安時代より使用されている形ではあるものの、昨今では少なくなりつつあります。
お墓の購入金額の内訳
一般墓の購入費用の相場は、158.7万円とされています。
(2022年お墓の消費者全国実態調査より)
お墓の購入を考える際、その内訳を知っているかどうかで費用に対する考え方も変わります。
お墓を建てるには、墓石代だけでなく、区画の使用料・お墓及び周囲の設置費用・建てたあとの管理費用が必要です。
それぞれについて解説しますので、ぜひ参考にしてください。
永代使用料
永代使用料は、墓地の区画を使用するために支払う費用です。
永代という言葉は勘違いされがちですが、これは永遠の使用料ではなく長くにわたっての使用料となります。
基本的には1世代分の使用料となり、契約時に何年契約かなどをある程度決めることになるでしょう。
家系のお墓とする場合は、期間延長の契約も可能なので必要に応じて延長してください。
いずれにせよ、お墓を撤去する際に使用権を返還しますので、一度撤去したら再度契約しなおさなければ使用できません。
永代使用料の費用は墓地や区画の大きさで異なりますが、相場としては60万円〜100万円とされています。
お墓の内訳の中では、2番目に多く必要となる項目です。
墓石代・墓石工事代
一般墓の内訳でもっとも大きく影響があるのは墓石代です。
墓石代は、墓石の大きさ、石材の種類やランク、デザインなどで大きく変動します。
一般的には100万円程度かかると考えて良いでしょう。
墓石代にもさまざまな費用が発生しますので、その内訳については別項で解説します
管理費
お墓は基本的に、建ててから30年以上管理されます。
定期的にお墓参りにくるとしても、墓地の管理は素人では管理できない部分もあります。
そうした専門的な知識や墓地の管理費用なども支払わなければなりません。
基本的には年間管理費として毎年5,000円〜2万円程度支払うこととなります。
墓地によっては、永代使用料に年間管理費も含めて計算し、定期的に支払う年間管理費を不要とすることもあります。
お墓を購入する際にはしっかりと確認しておきましょう。
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墓石代の費用内訳
墓石代の内訳は主に3種類です。
墓石そのものの費用・墓石の加工費・その他付属品の費用・墓石の設置費用の4点になります。
墓石代は基本的に100万円以上かかり、高ければ200万円を超えることもあるのでしっかりと考えることをおすすめします。
内訳の詳細について解説しますので、ぜひ参考にしてください。
墓石代
墓石代は主に、墓石に使用される石材の費用です。
石材費用は、石材の種類×石材の量で決まります。
予算を決め、石材店としっかりと相談して決めると良いでしょう。
同じ石材であっても、採掘場所などが違えば費用も性質も異なりますので、少しでも気になった点は確認することをおすすめします。
墓石の加工費
墓石は石材を加工して形を作り上げます。
劣化しにくかったり傷がつきにくかったりする石材を使用することが多いため、その加工にも手間や技術を要します。
そのため、基本的には石材の種類や大きさによって加工費も変動すると思って良いでしょう。
また墓石には、名前や家名の彫刻、故人や遺族の希望によって特殊な加工を施すこともあります。
そういった加工にも、それぞれ別途費用が必要となりますので注意しましょう。
大切な方のお墓なのでこだわりたい部分ではありますが、費用と相談して負担になりすぎないようにしてください。
その他の付属品代
お墓に必要なさまざまな付属品にも費用がかかります。
必ず必要となるものでは、カロートと呼ばれる遺骨を納めるための空間などがあります。
他にも焼香台や花立など、供養の際に必要なものもつけられることがほとんどです。
宗教や家庭、墓地によって付属品内容は異なり、内容に比例して費用も高くなりますので注意しましょう。
必要な付属品と不要な付属品をしっかりと見極める必要があります。
不安な場合は周りの人や石材店の方などに相談して、不要な付属品を避けることで少しは費用を抑えることもできるでしょう。
墓石の設置費用や工事代
お墓は墓地で造るのではなく、工場などで形を造り墓地まで運んできます。
そのため、墓石の運搬料や設置料、外柵などの設置料も必要です。
墓地は立地的に設置が困難なケースも多く、状況に応じて費用がかさみますので、墓地選びもしっかりと考えることをおすすめします。
もし菩提寺もなくこだわりもないのであれば、設置費用を考慮して墓地を選んでも良いでしょう。
墓石の石材の種類・産地
墓石に使用される石材は300種を超えると言われていますが、大きく4種類に分けて考えることができます。
よく使われるの石材の種類や特徴について紹介しますので、お墓を購入する前にチェックしておきましょう。
花崗岩(御影石)
花崗岩(かこうがん)とは、マグマが冷えて固まったものである火成岩のひとつで、中でも深成岩と呼ばれるゆっくりと固まったものになります。
深成岩は密度が高く硬質なうえ、水をあまり吸わないのでお墓に最適な石材なのです。
花崗岩は御影石とも呼ばれて、名前を聞いたことがある方も多いでしょう。
御影石は兵庫県の地名を由来としており、輸出の際に御影浜が利用されたために御影石と呼ばれています。
御影石には自然にできた模様があり、御影石を使ったお墓にはまったく同じ模様がないのも特徴です。
世界にひとつしかないお墓となることも相まって、お墓の石材としてはもっとも親しまれています。
日本でよく使われる御影石には、庵治石(あじいし)・大島石・万成石(まんなりいし)などがあります。
御影石はさまざまな種類があり、それぞれ同じ石種とは思えないほど色調や模様が異なっていることもありますので、一度調べてみると良いでしょう。
斑レイ岩
斑レイ岩(はんれいがん)も御影石同様に深成岩のひとつです。
グレーの石材ではあるものの、墓石に使用すると黒っぽく光沢がでることから、黒御影という名前でも呼ばれています。
御影石と同じ深成岩であることから、その性質が墓石に適しているため、斑レイ岩も良く使用される石材です。
斑レイ岩には、金色が散っている浮金石(うきがねいし)や黒と白の模様が浮かんでいる中山石などの高級石材が多い傾向があります。
安価なものもありますので、興味がある方は一度調べてみても良いでしょう。
安山岩
安山岩も火成岩のひとつですが、御影石などとは違ってマグマが短時間で冷えて固まった火山岩になります。
火山岩であっても優れた硬さを持っているため、墓石としての耐久性は十分です。
淡い灰色が特徴の石材で、一般建築などでも使用されています。
安山岩でもっとも有名なものは本小松石と呼ばれる高級なもので、天皇家の墓石にも使用されています。
高価ではありますが、日本では代表的なお墓の石材の一種です。
閃緑岩
閃緑岩(せんりょくがん)も深成岩のひとつで、斑レイ岩と同じく黒御影として親しまれる石材のひとつです。
閃緑岩は斑レイ岩よりは薄い傾向があり、花崗岩と斑レイ岩の間くらいの明るさになります。
基本的な性質は花崗岩や斑レイ岩と変わらないため、模様や色調で判断して決めても良いでしょう。
違いなどを詳しく知りたい方は、石材店に相談してみるのもおすすめです。
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墓石の耐久性を示す指標
墓石の総合的な耐久性を示す指標として、吸水率・見かけ比重・圧縮強度があります。
石材を選ぶときには、見た目や値段だけではなくぜひこの3点にも注目してみましょう。
吸水率
吸水率は、石材が水を吸収する割合です。
水を吸ってしまえば石材の劣化も加速しますので、吸水率が低いほうが墓石として優れています。
吸水率の実験は、決められたサイズの石材を48時間水に浸けた際にどのくらい重量が増えたかで計算されています。
あえて吸水率が高い石材を使って、柄の変化などを楽しむ特殊なケースもあるようですが、管理などが大変なため基本的には避けるほうが無難でしょう。
見かけ比重
見かけ比重は、石材の特定体積に対しての重量を表すものです。
㎥あたりの重量を調べ、石材の密度を調べます。
重ければ重いほど密度が高いこととなり、密度が高い石材は耐久性に優れる傾向があるため墓石に適しています。
圧縮強度
圧縮強度は、石の強度を知るための指標です。
石材に対して圧力をかけた際、どの程度耐えられるかで特定されます。
圧縮強度が高い石材は強度が高く傷や劣化の影響を受けにくいため、墓石にとっても大切な要素です。
それぞれが高水準の石材であれば管理もしやすくなりますので、石材を選ぶ際はひとつのポイントとして覚えておきましょう。
お墓の値段を抑える方法

お墓は、大切な方の眠る場所でもあるのでしっかりと選ぶ必要があります。
しかし、決して安いものでもないので、場合によっては経済的にどうしても大きな負担となってしまうこともあるでしょう。
お墓を少しでも安価で購入する方法をいくつか用意しましたので、ぜひ参考にしてください。
アウトレット墓石を購入
アウトレット墓石とは、新品ではなく使用経歴がある墓石、または何らかの理由で通常価格での販売が困難な墓石を安く売っているものです。
目にはわからない傷やムラなどが残っている、いわゆる訳ありお墓、展示用として用意していたお墓の用途がなくなった場合などのお墓が該当します。
使用者にはわからなかったり関係なかったりする理由で安価となっているため、基本的に耐久性などに問題はありません。
安価でお墓を購入しようとしている方は、アウトレット墓石を検討してみるのも良いでしょう。
アウトレット墓石を購入するときの注意点
安価な理由を確認しておくことと現品限りとなることを覚えておいてください。
安価な理由が正当かどうか、語られた内容が正しいかどうかなどをしっかり把握しておかないと、ただの不良品を買わされてしまう可能性もあります。
口コミや対応などから、石材店が信頼に足るかどうかを判断しておきましょう。
また、すでに完成しているお墓を購入するため、使用権を取得している墓地の区画と照らし合わせて、サイズに問題ないかを確認しておく必要があります。
サイズが合わなければ、追加で加工したり使用できなかったりなどのトラブルになりかねないので、事前の調査が不可欠です。
安価だからといって、何も考えずに購入することだけは避けるようにしましょう。
郊外の墓地を選ぶ
墓地の立地によってお墓の値段も変わります。
市街地などの人や建物が密集する立地では、設置や運搬の難しさ、アクセスのしやすさなどから高額になりがちです。
郊外や使用者の少ない墓地などはお墓の値段も安価になりやすいため、菩提寺やこだわりがない場合では、郊外の墓地を選ぶと良いでしょう。
墓地を所有する菩提寺がある場合は、無用なトラブルを避けるためにも必ず菩提寺にお墓を建てるようにしてください。
菩提寺がある状態で他の墓地を利用する際は、理由などを併せて相談してから決めましょう。
公営霊園・墓地を選ぶ
お墓の内訳には、区画使用料となる永代使用料と管理のための年間管理費などが必要です。
民営墓地などでは民間が運営しているため、管理の難しさなどからどうしても費用が高くなってしまう傾向があります。
対して公営墓地は市や県などが運営しているため、管理費用なども市や県が一部負担することから、比較的安価での購入が見込めます。
特にこだわりなどがない場合は、基本的に公営の墓地や霊園を利用すると良いでしょう。
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墓石の値段を明記しない石材店が多い理由
石材店や墓地の公式ページなどを覗いてみると、お墓の値段が明確になっていないことが多々あります。
「100万円〜」となっていたり「値段はお問い合わせください」などとなっていたりするケースです。
これはお墓の性質上、仕方のない点でもあります。
お墓の費用内訳として挙げた通り、墓石の費用は主に石材の種類と使用量が影響します。
そのため、実質オーダーメイドとなるお墓の値段は、契約者の希望によって大きく変動してしまうのです。
明確に値段を提示してしまうと、実際に購入する際に大きく変動する可能性があることから、トラブルを避けるための施策となります。
正確に値段を知りたい場合は、石材やデザインなどをしっかりと決めたうえで見積もりを出してもらうしかないでしょう。
金額が明瞭な墓石セットの弱点
一方で、費用が明確に記載されている墓石セットも販売されています。
これは、石材の種類から墓石の形まで特定してあり、値段が大きく変動しないことが要因です。
そのため、すでに決められている部分については、あとから変更することができない仕様となっています。
費用は明瞭で考える部分も少ないメリットはあるものの、こだわりがある方にとっては自由度が低く希望を叶えにくいものとなっています。
故人や遺族の希望が具体的な場合は、墓石セットなどを利用するのは避けるのが無難でしょう。
特にこだわりがなく墓石選びに悩んでいる方などは、明記されている墓石セットなどを利用するのもひとつの手段です。
自分の目的に合わせて、どちらを選ぶべきかしっかりと考えておきましょう。
お墓選びのポイント
お墓選びをする際、失敗しないためのポイントがいくつかあります。
故人にとっても遺族にとっても大切な買い物となりますので、値段だけで決めず、後悔のないよう熟慮するようにしましょう。
主に3点ほど紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
信頼できる石材店に依頼する
石材店選びは、お墓を購入するうえでとても大切な要件となります。
お墓の費用はもちろん、お墓の耐久性についても、石材店の選び方を誤ってしまえば後悔することとなってしまうでしょう。
費用が割高だったり、安価だけど耐久性が低かったり、場合によっては値段の詐称や隠匿などをする業者もいます。
必ず信頼できる石材店を見つけて、その店舗で購入するようにしましょう。
信頼できる石材店の判断基準は、接客と見積もりから考えることができます。
具体的には、質問に丁寧に答えてくれるか、見積書は明瞭な記載が為されているかなどを基準に考えると良いでしょう。
また、口コミや石材店の歴史などを調べることでも、ある程度の判断は可能です。
実際の対応と利用者の声を調べて、信用できる石材店か判断してから決めることをおすすめします。
墓地の立地や地盤に問題がないか確認する
墓地の立地や地盤は、事前に調べておくべき大切な要件です。
自然災害の影響を受けない立地かどうか、あるいはお墓参りの際に手間がかかりすぎないかどうかは大切なことになります。
また、地盤がしっかりしていない場合、地震や時間経過でお墓が傾いたり崩れたりする可能性があります。
お墓が傾くリスクがある状態では、故人も安らかに眠ることはできないでしょう。
購入する前には必ず、石材店や自治体などに地盤の状態について確認しておくことをおすすめします。
大切なお墓となりますので、事前調査を怠らないようにしましょう。
高齢になってもお墓参りしやすい土地かどうか確認
お墓は長い期間管理することとなるものです。
一般的には30年近く、長ければ50年以上管理することもあります。
それほど長い期間管理していると、お墓参りをする自分自身もいい年になるでしょう。
お墓参りはいつまでも大切な行事となりますので、年老いてから参拝する場合、若いころのようにお参りすることも叶いません。
立地的にアクセスしやすいかどうか、バリアフリーはしっかりしているかなど、お墓を建てる段階で考えておくことは大切です。
将来の自分のためにも、墓地の整地状態や施設内容を把握しておくことをおすすめします。
参拝にいって怪我をしてしまえば故人も浮かばれないので、安全に配慮してお参りするようにしましょう。
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墓石の購入方法と流れ

お墓を購入することは、多くの方が人生で1度ないし2度経験するかどうかといったところです。
そのため、実際に購入する際の流れを知らない方も多いでしょう。
事前に流れを知っておくことで、突然お墓を建てなくてはいけなくなった際、スムーズに進めていくことができます。
一般的な流れを紹介しますので、ぜひ覚えておきましょう。
1.(石材店を自由に選択できる場合)信頼できる石材店を探す
墓石の購入するとき、まずは墓地に指定の石材店があるかどうかを確認しましょう。
民営の墓地では石材店と提携していることも多く、墓地の管理者指定の石材店しか選べないことも少なくないでしょう。
しかし公営の墓地であれば、多くのケースで石材店を自由に選べるようになっています。
自由に選べるというのは、逆に考えると自分で探さなければならないので、どうしても時間や手間を要します。
石材店探しのスタートは、どのような石材店があるのかを調べるところからです。
まずはアクセスしやすい範囲の石材店を探して、パンフレットや公式ページを確認してみましょう。
希望するお墓のプリセットなどがあれば、その石材店をチェックしておきます。
チェックした複数の石材店に展示されているお墓などを直接見ることで、より完成がイメージできるのでおすすめです。
ある程度石材店の選定が完了したら次の段階です。
この際、複数チェックしていた場合は他の石材店もキープしておきましょう。
2.墓石の石材やデザイン、費用を打ち合わせする
石材店が決まったら、お墓に使用する墓石の素材やデザインを決めていきます。
最終的に決めた石材店に連絡し、石材とデザインの打ち合わせと費用の相談をしましょう。
この際、石材店の対応をしっかり確認しておくことが大切です。
もし、対応に不審な点や違和感を覚えた場合は、他の石材店を選ぶ可能性も考慮したほうが良いでしょう。
打ち合わせにおける対応は、石材店にとっても客を手に入れる大切な場になります。
ここでの対応が怪しい石材店は信用できない可能性があります。
デザイン等が決まりましたら、しっかりと見積もりをだしてもらうようにしてください。
3.見積もり
希望するお墓が決まったら、必要費用についての見積書をいただきます。
この見積書は、最終的な石材店を決める大切な情報となりますので、しっかりと確認したうえで保管しておきましょう。
見積書をいただいてすぐに確認するのは、見積内容の具体性です。
墓石がいくら、設置費用がいくら、などの大雑把あるいは曖昧な見積内容しか書かれていない場合は気をつける必要があります。
見積内容が曖昧な場合、あとから追加請求される可能性もあるので、十分に注意してください。
また、1ヶ所の石材店だけに見積書をだしてもらうのはおすすめできません。
理想は3ヶ所以上から見積書をいただき、費用相場や見積書の内容を比較して、より明瞭かつ費用相場より安すぎず高すぎずの石材店を選ぶと良いでしょう。
4.契約
見積もりを終え、契約する石材店を決めたらその旨を先方に伝えてください。
その後、墓石の施工の段取りなどを確認し、必要に応じて着手金などを支払います。
契約したら基本的にキャンセルはできないため、しっかり見積内容まで確認してから決めるようにしましょう。
5.墓石の完成
一般的には、契約後2ヶ月〜3ヶ月でお墓が完成します。
契約の時点である程度の目処は伝えられると思うので、しっかりとメモしておきましょう。
段取りに乱れが生じたら連絡があるはずですが、もし不安であれば予定日が近くなったころに一度確認しておくことをおすすめします。
お墓が完成したら、必要に応じて建立式と開眼供養などを行います。
建立式はお墓が建ったことに対するお披露目会で、開眼供養はお墓に故人の魂を入れるための儀式です。
開眼供養などが必要な場合は僧侶に読経してもらいますので、完成予定日について事前に相談しておくようにしましょう。
墓石購入時に確認しておくべきこと
お墓の契約をした際、あとで問題にならないよう確認しておくべき要項があります。
主な確認事項を記しておくので、必ず確認しておくようにしましょう。
墓石費用を支払うタイミング
墓石の費用を支払う際、多くのケースで複数回に分けて支払います。
着手金を最初に支払って完成後に残額を支払う方法、最初に着手金・工事の中間タイミングで中間金・最後に残額を支払う方法などがあります。
石材店によって回数やタイミングも異なりますので、必ず最初に確認しておきましょう。
万が一確認し忘れた場合や、確認したけれど忘れた場合などに聞きなおせるよう、連絡先を聞いておくことも忘れないでください。
施工状況などの確認にも連絡先は必要なので、連絡先を聞き忘れないようにしましょう。
墓石の耐震性
日本は地震大国とも言われるほど地震発生率が高い国になります。
そのため、耐震性についても確認しておく必要があります。
あまりに被害が大きい大地震ならまだしも、少し大きな地震などでお墓が崩れてしまっては故人も浮かばれません。
地震対策がどのように為されているかを確認して、安心して故人を供養できるようにしておきましょう。
墓石費用のローンについて
基本的に永代使用料は一括払いになります。
しかし、墓石などの代金はローン払いが可能な石材店もあります。
もし、まとまったお金が用意できない場合などは、ローンが可能かどうか確認しておくことも大切です。
墓石を建てたのに支払えないとなってしまえば、自分も石材店も困ってしまいます。
すべての石材店が可能とは限りませんので、一括で支払うかどうか悩んでいる方は、必ず最初に確認しておいてください。
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墓石をデザインするときの注意点

お墓を購入する際は墓石のデザインを決める必要があります。
すでに決まっているプリセットならいいですが、自由に決められる際は悩んでしまう部分でもあるでしょう。
主に注意するべき点を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
霊園やお寺の規定を確認
最初に注意しなければならないのは、建てる予定の墓地に規定がないかどうかです。
特に民営の墓地などでは、石材店だけでなくデザインなども定められていることがあります。
墓地のルールに従えないお墓は設置することも叶わないので、必ず最初に確認しておきましょう。
墓石のデザインにこだわりたい場合は、墓地選びから考えるようにしてください。
親族や家族とよく相談
お墓は故人のためでもありますが、遺族のためのお墓でもあります。
遺族は、多くの家庭が自分以外にもいますので、必ず近しい家族などに相談するようにしましょう。
ひとりでデザインなどを決めてしまうと、後からトラブルに発展する可能性があります。
お墓のことで問題が生じてしまっては故人も安らかに眠れませんので、しっかりと相談したうえで確定するようにしてください。
掃除がしやすいデザイン
お墓参りでは、基本的に墓石やその周りを掃除します。
あまり複雑なデザインでお墓を建ててしまうと、掃除がとても大変になってしまいます。
もし掃除が難しい形にしてしまうと、参拝自体を敬遠してしまうこともあるでしょう。
なにより大切なのは故人を供養することにあるので、奇抜すぎるデザインは避けることをおすすめします。
納骨しやすいデザイン
カロートなどがあまりに狭いと、遺骨の管理が大変になってしまいます。
狭すぎるカロートでは遺骨の一部しか納骨できないなど、故人にとっても遺族にとっても辛い結果となります。
納骨の際に苦労しないよう、デザイン選びの際にも注意しておきましょう。
周辺の墓石とのバランスも考慮
墓地には自分の家庭だけでなく、さまざまな家庭のお墓が並べられています。
見た目はもちろんのこと、スペースについても周りのお墓を考慮して決めるようにしましょう。
空間をしっかり考慮しておかないと、今後の参拝の際に供養しづらくなることと、周りの家庭のお墓にも迷惑をかけてしまうかもしれません。
必ず、デザインを確定する前に周囲の様子と照らし合わせておきましょう。
他の遺族との付き合いも大切なこととなりますので、あまり自分本位になりすぎないよう注意してください。
墓石を長く保つ方法
墓石を長く保つためには、こまめな掃除が大切です。
掃除によって綺麗に保つことで劣化速度を遅くすることができます。
墓石の基本的な掃除方法は、墓石を水洗いし、雑巾で磨くだけです。
また、こまめに掃除することでちょっとした状態の違いにも気付ける可能性があります。
お墓は10年程度でひびなどが発生してくると言われているので、掃除のたびにしっかりと確認するようにしてください。
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墓石のまとめ

ここまで墓石についての情報や、墓石の選び方を中心に解説してきました。
まとめると以下の通りです。
- お墓は永代使用料・墓石代・管理費で構成される
- 墓石は石材費用・設置費用・加工費用・付属品で構成される
- 石材店は対応や見積書を参考に選ぶ
- 墓石は定期的に掃除することで長く保てる
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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監修者

山口 隆司(やまぐち たかし)
一般社団法人 日本石材産業協会認定 二級 お墓ディレクター
経歴
業界経歴20年以上。大手葬儀社で葬儀の現場担当者に接し、お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、位牌や仏壇をはじめ、霊園・納骨堂の提案や、お墓に納骨されるご遺族を現場でサポートするなど活躍の場が広い。
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