お葬式
夜伽と通夜の意味とは?歴史や役目についても解説
更新日:2024.02.03 公開日:2022.07.04
夜伽やお通夜はどちらも故人の供養のためのものですが、その意味合いについてはご存知でしょうか。
夜伽やお通夜の正しい知識を身に着けることでマナーを守った対応ができます。
そこでこの記事では、夜伽やお通夜の意味や違いについて解説します。
この機会に、夜伽やお通夜の歴史や役目について知っておきましょう。
後半では、宗教ごとの夜伽の違いについても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
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夜伽と通夜の意味とは?
まず、夜伽やお通夜の意味合いから紹介していきます。
夜伽の意味
夜伽とは、人が亡くなったときに寝ないで身内などが故人のご遺体に付き添うことです。
なお、葬儀の際の夜伽の意味合いとしては、お通夜の席で、故人のそばに寄り沿って寝ずの番をすることになります。
通夜の意味
お通夜の意味合いとしては、一般的には葬儀の前日に執り行われる儀式のことで、葬儀まで故人を一晩中見守ることになります。
スポンサーリンク夜伽と通夜の違い
次に、夜伽とお通夜の違いについて紹介していきます。
この2つの言葉には、共通するところが多くありますが、どういった部分が異なるのか以下で詳しく説明していきます。
どちらも死者のそばで過ごす言葉
お通夜と夜伽は、どちらも故人のそばで夜通し付き添うことになります。
これらの点においては、2つとも同じような意味合いを持っています。
通夜は儀式的な意味合いが強い
どちらも故人のそばで過ごすことになりますが、お通夜は故人を葬る前に遺族や親族、知人などが寄り添うことで、供養する儀式的な意味合いが強いです。
厳密に言いますと夜伽は、故人のそばで寄り添う行為や行動のことを指し、お通夜は故人に寄り添う儀式そのものの名称になります。
そのため、夜伽を行う儀式がお通夜ということになります。
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夜伽の歴史
夜伽の歴史は古く、奈良時代以前から行われていたとされております。
その当時は、故人と最も親しい関係性の人が同じ布団で寝るといった行為のことでした。
この時代は、まだ仏教の教えが伝わっていなかったので、こうして添い寝をすることでどうにか故人が生き返らないかといった思いがあったと考えられております。
そのため、例えば親が亡くなった際には子どもが、夫が亡くなった場合にはその妻がといったように夜伽が行われていました。
このような習わしだったため、夜伽は別名「そいね」と呼ばれることもありました。
「殯(もがり)」と呼ばれる古代の風習にも似たものがあるとされています。
殯は葬儀や告別式を執り行う前に故人を仮小屋などに隔離をして一定期間故人と一緒に生活をするといった習わしのことです。
夜伽の役目
次に夜伽の役割について紹介していきます。
以下で詳しく紹介していきますので、ぜひご覧ください。
故人のそばに付き添う
夜伽の主な役割としては、故人に寄り添うことになります。
これには、故人が亡くなったことを偲ぶ意味合いがあります。
故人と思い入れの深い遺族や親族が集まって、会食をして故人の思い出話をして供養することが一般的です。
一晩中火を灯す
夜伽で当番になった人は、一晩中お線香の火を絶やさないようにします。
お線香の火が消えそうになったらろうそくで火をつけて新しいものに替えましょう。
なお、夜伽の際には部屋の電気は付けておくことになります。
お線香の煙はその場を清める効果があるとされており、故人を悪霊から守ることができるとされております。
そのため、故人の供養にもつながると考えられています。
詳しい方法は地域によって異なるので、詳しくは年配者や僧侶などに確認することをおすすめします。
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現代における夜伽と通夜
次に、現代においての夜伽やお通夜について紹介していきます。
以下で、現代のお通夜や夜伽の形について説明していきますので、参考にしてください。
半通夜
お通夜といえば本来であれば、夜通し見守り続けることが一般的でした。
しかし、ひと昔前はお線香やろうそくの品質が悪く、夜通し火を灯さないようにすることは大変なことでした。
そこで、特例として作られたものが半通夜の始まりになります。
半通夜では、数時間でお通夜の儀式を終え、日付が変わる前には終了することが一般的です。
時間としては、3時間程度で終えることがほとんどであり、18時頃から始まることが多いです。
現在では、半通夜が主流となっており、一般的にお通夜と言われているのはこの半通夜のことを指しています。
夜伽を省く
昔は夜伽を行うことが多かったのですが、現在は葬儀斎場を借りてお通夜が執り行われるケースが多くなり、防災上の理由から、夜伽は省かれることが多くなりました。
夜通しお線香やろうそくを焚くことで、火事につながる危険性もあり、規定にて夜伽はできないとしているところが少なくありません。
そのため、最近では、半通夜が終了して参列者が帰宅したあとに、親族や遺族が数時間だけ故人のそばに寄り添うことが増えています。
数時間寄り添ったあとには親族や遺族も帰宅してきちんと身体を休ませて翌日の葬儀や告別式に備えることが一般的になっています。
夜伽見舞いとは?
夜伽見舞いとは、一部の地域で古くから行われている風習のひとつで、寝ずの番をする親族に食べ物やお菓子などを差し入れすることを指しています。
この風習は現在でも徳島県や千葉県などで実際に行われています。
最近では差し入れの代わりに現金を包んでお渡しするケースが増えてきています。
この理由は、夜伽見舞いにて大量の食べ物をもらっても食べきれず、腐らせてしまうことで遺族の負担になることも考えられるためです。
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他の人はこちらも質問
次に他の人がよく質問していることについて紹介していきます。
以下で詳しく説明していきますのでご覧ください。
夜伽では何をする?
夜伽とは、故人のそばで寄り添う行為や行動のことを意味しています。
そのため、夜伽を行う儀式がお通夜ということになります。
通夜は誰が行う?
お通夜に、誰が参列しなければいけないといった決まりはありません。
故人との別れを偲びたい方々が集まって、故人の思い出話をしながら故人に寄り添うことが一般的になります。
仮通夜は何親等まで行く?
仮通夜とは、故人が亡くなった当日に親族のみで執り行われるお通夜になります。
仮通夜では3親等までの親族を呼ぶことが一般的になります。
通夜の寝ずの番は誰がする?
古くはお通夜で寝ずの番をするのは、故人と最も親しい関係性の人でした。
現在では、誰が行わなければいけないといった決まりはなく、遺族や親族、故人と親しかった友人・知人などが交代で寝ずの番をすることが多いようです。
夜伽を行う時の服装は?
夜伽における遺族の服装に、明確な決まりはありません。
弔問客は帰ったあとのことになるので、パジャマやジャージなどの過ごしやすい服装がおすすめです。
寺院で行われるようなケースでは、派手なものや露出の多い服装は避け、全体的に暗めの色合いでまとめるとよいでしょう。
また、夜伽見舞いに行く際の服装ですが、お通夜後に夜伽がある場合は、喪服で問題ありません。
しかし、お通夜とは別日で夜伽が行われる場合、喪服で弔問するのはNGです。
その場合は、平服で弔問するようにしてください。
平服といっても、普段着ということではありません。
男性の場合は、暗めのスーツやジャケットを着用し、女性の場合は、アンサンブルスーツや暗めのワンピースを着用するのが無難でしょう。
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各宗教ごとの夜伽の違い
最後に、宗教ごとの夜伽の違いについて紹介していきます。
以下で代表的な宗教を挙げて説明していきますので、参考にしてください。
神道
神道ではお通夜のことを「通夜祭」と呼び、神道でも通夜祭から翌日の葬場祭当日の死者を葬るまでの間に夜伽が行われることがあります。
キリスト教
キリスト教ではお通夜のことを「前夜式」と呼び、夜伽の習わしはありません。
ただし、故人の棺を安置する教会では、ろうそくを絶やさず灯し続け、自宅でも棺に添えられたローソクの火を絶やさないようにします。
夜伽と通夜の意味についてのまとめ
ここまで夜伽と通夜の意味合いなどを解説してきました。
まとめると以下の通りです。
- 夜伽とは身内などが寝ずに故人のご遺体に付き添うこと
- 夜伽見舞いは寝ずの番をする親族に食べ物やお菓子などを差し入れすること
- 半通夜では数時間でお通夜の儀式を終え、日付が変わる前には終了する
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者
袴田 勝則(はかまだ かつのり)
厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター
経歴
業界経歴25年以上。当初、大学新卒での業界就職が珍しい中、葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから皇族関係、歴代首相などの要人、数千人規模の社葬までを経験。さらに、大手霊園墓地の管理事務所にも従事し、お墓に納骨を行うご遺族を現場でサポートするなど、ご遺族に寄り添う心とお墓に関する知識をあわせ持つ。
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