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お葬式

葬列って何?参加するときの持ち物や役割を解説!

更新日:2024.01.24

弔問

記事のポイントを先取り!

  • 葬列は埋葬場所まで遺体を運ぶ儀式
  • 現代ではあまり葬列は行われない
  • 地域ごとに風習の違いがある

人が亡くなると葬儀をしますが、葬列についてはご存知でしょうか。
昨今ではあまり使われなくなった葬列ですが、どのようなものか知っておくことも大切です。

そこでこの記事では、葬列について詳しく解説します。

この機会に、葬列に参加するときの持ち物や役割も知っておきましょう。
後半には葬列に参加するときの注意点についても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。

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  1. 葬列とは
  2. 葬列参加者の持ち物と順番
  3. 現代における葬列
  4. 葬列の風習を比較
  5. 葬列に参加するときの注意点
  6. まとめ
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葬列とは

葬列とは、別の名で野辺送りとも呼ばれる儀式であり、葬儀のあとの列を組んで火葬場または埋葬場所まで遺体を運ぶことをさします。

その際に組む列のことを葬列とも呼びます。

野辺送りの野辺は埋葬を意味する言葉で、埋葬場所まで運ぶことからつけられた名前です。

現代の葬儀社と呼ばれる葬儀の進行を担う業者は江戸時代からありました。
当時は、木の桶のような形をしている棺を作っていたため桶屋と呼ばれていましたが、その棺を担いで、関係者が集まって埋葬場所まで運ぶのが葬列でした。

江戸時代から行われていた葬列ですが、明治時代では商人が中心となり関わった方たちが大所帯になって列を組んでいました。
この際の列の大きさは、故人や遺族の財力を示すひとつの指標ともなっていたのです。

年々豪華になっていった葬列ですが、明治時代の中期ほどから様相を変えていき、昨今で行われる告別式の形へと変化します。
告別式を終えたあとは、霊柩車などで遺体を火葬場まで運びますので、昔のような葬列が行われることはなくなりました。

風習として葬列の儀式を残している地域もありますが、現代では多くの地域が通夜式・告別式・火葬の流れになっているかと思います。
現代では、火葬場に遺体を運ぶ霊柩車に個人の車が追従する様子を葬列と呼ぶ場合もあります。

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葬列参加者の持ち物と順番

葬列する際は以下の持ち物が必要です。

重要なもの

位牌…故人の戒名が書かれた木の板
食事…故人の食事となる精進料理など
水桶…水を汲むための桶
香炉…焼香のための炉
四華花(しかばな)…長い竹串に白い紙を巻いて切り込みを入れたもの
天蓋(てんがい)…仏壇の上などに飾られている装飾

他に必要なもの

花輪…故人の場所を明示するための花で作られた輪っか
遺影…故人の生前の写真
生花…供養するための花で、菊やユリなどが一般的
盛り籠…故人へのお供え物をまとめるカゴ
名旗(めいき)…故人の名前が書かれた旗

葬列の順番

また、葬列は多くの方が列を組みますが、その順番などには決まりがあります。
主な並び方は以下の通りです。

松明持ち
籠持ち
旗持ち
蓮華花持ち
お膳持ち
衆僧
導師
位牌持ち
天蓋持ち
桶持ち
近親者の女性
他参列者

列を先導するための灯りを灯すため、松明や提灯を持った松明持ちが先頭に並びます。
次に籠持ちが並び、中に入っている散華(赤や白の紙吹雪)あるいは小銭を周囲にばらまきます。
これらを周囲にばらまくことで、故人の魂の鎮め穢れを払い、地域を厄除けします。

次に弔事を表す弔旗を持った旗持ちが並び、その後ろに紙で作られた蓮華の花を持った方が並びます。
次に並ぶお膳持ちは、故人の飲食となる食事と水、香りを持つ方で、それぞれ飯持ち(いいもち)・水桶持ち・香炉持ちの方です。
お膳持ちのうしろには衆僧・導師と続き、位牌持ちや天蓋持ち、遺体の入った棺を持つ桶持ちが並びます。
最後尾には参列者が並びますが、近親者の女性が参列者の先頭に並ぶ形になります。

この列の中でも、四華花持ち・お膳持ちの3名・天蓋持ち・位牌持ちの6名は大切な役割です。
葬列ではこの6名を葬列六役、あるいは松明持ちも合わせて葬列七役と呼ばれています。

また、位牌持ちは喪主、飯持ちは喪主の配偶者や娘が担う傾向にあり、他の持ち役も近親者が担当する場合が多い役割です。
桶持ちは力も必要となるため、場合によっては近所の男性などに手伝ってもらうケースもあります。

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現代における葬列

昔ながらの葬列は、霊柩車などの普及した現代では見かけることもありません。

実際、まったく同じ形で葬列を行なっている地域はほとんどないと言えるでしょう。

現代で行われる葬儀の中でも一部分だけが葬列と同等の意味合いを持っています。

葬儀の中で葬列と見受けられる部分としては、告別式後の霊柩車に棺を運ぶ場面か、火葬場まで運ぶ際に霊柩車に追従する場面が該当します。

故人との最後の別れとなる際に参列者複数名で棺を運ぶ様子は葬列に近いでしょう。
また、火葬場に複数の車で遺体を運ぶ様子も、葬列に近いものがあります。

葬儀社や地域によっては、斎場の出入り口などに葬列で使われる葬具をセットして、葬列を演出しているところもあるようです。
葬列は昔ながらの伝統でもありますので、故人を供養するために意識してみるのも良いでしょう。

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葬列の風習を比較

葬列の風習が残る地域もあるように、現代の葬儀でも地域によって異なった風習が広まっていることが多々あります。
細かな地域ごとの違いはさまざまですが、大きなところで関西と関東の違いについて、簡単にご紹介します。

自分の地域がどちらに該当するのかなど考えつつ、ぜひ参考にしてください。

日程

関西と関東では、故人の逝去後に通夜式するまでの日程が多少異なります。
関西では逝去した翌日には通夜式が行われることが多いのに対して、関東では2日〜4日程度空けて通夜式するのが一般的です。

この違いについては、地域ごとの考え方というものもありますが、現実的な部分が主な理由となっています。
関東では首都圏なども多く、人が密集していたり火葬場が用意しづらい立地であったりすることから、火葬場の予約が取りにくい傾向があります。
そのため、葬儀の流れをスムーズにすることを目的として、火葬場の予約が取れるまで通夜式を遅らせることとなっているのです。

上記のことからも、関西は翌日、関東は数日空けるなどが明確にされているわけではありません。
自分の住む地域ではどちらが通例なのか、年配者などに聞いておくことをおすすめします。

通夜式

通夜式のあとには、通夜振る舞いとして参列者や遺族で精進料理などを摂ります。
関西と関東では、これらの部分でも多少の違いがあるのです。

関西の通夜式では、式のあとに通夜振る舞いしないケースが多く、仮に行う場合でも遺族だけでこぢんまりと食事を摂る傾向にあります。

対して関東では、多くの場合で参列者を集めて通夜振る舞いをします。
また、この際の通夜振る舞いでは精進料理に限らず、お寿司であったりオードブルであったりの食事を摂ります。
こうした食事を摂ることで、故人に対して心配しなくていいことを伝えます。

収骨

火葬を終えた際、故人の遺骨を骨壷に納めます。
この段取りを収骨と言いますが、関西と関東ではこの場面でも異なった風習があります。

関西では、収骨の際に骨壷に納める遺骨は、重要部分の一部のみとなります。
対して関東では、火葬後に残った遺骨をほとんど回収します。

いずれも地域柄のものとなり、収骨の量が違うことから骨壷の大きさも関西のほうが小さいのが一般的です。
遺骨を残すことを不敬と思う方もいると思いますが、宗教的にそういった考えはありませんので、関西の方も安心して地域に合わせて収骨してください。

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葬列に参加するときの注意点

葬列は過去に行われていた葬儀でもありますので、基本的なマナーは葬儀と変わりません。
服装は、重要な役割である葬列六役や七役の方が白い上衣と草履を着用する程度で、あとは準喪服や略喪服などを着用します。

持ち物なども最低限に抑え、天然の革などが用いられたものや派手なデザインのものなどを避けましょう。

現代では葬列が行われることは滅多にありませんが、もし行われた場合でも、葬儀のように香典などの用意も必要です。

喪主側は案内状などをしっかり送り香典返しも用意して、参列者側も香典などしっかりと用意しておきましょう。

葬列は告別式に近いものですので、基本的に遅刻は厳禁です。
万が一遅れそうな場合は、早めの連絡を入れて指示を仰ぐようにしてください。

他の細かい部分についても、葬儀におけるマナーと大きな差はありません。
わからないことなどがあれば、喪主や葬儀社などに確認することをおすすめします。

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まとめ

ここまで葬列についての情報や、葬列の並び方などを中心に解説してきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。

  • 葬列は葬儀後に埋葬場所まで遺体を運ぶ儀式
  • 葬列の並び方には正しい順番がある
  • 現代では霊柩車まであるいは火葬場まで遺体を運ぶ行為が該当する
  • 葬列に参列する際のマナーは基本的に葬儀と変わらない

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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監修者

評価員(はかまだ)

袴田 勝則(はかまだ かつのり)

厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター

経歴

業界経歴25年以上。当初、大学新卒での業界就職が珍しい中、葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから皇族関係、歴代首相などの要人、数千人規模の社葬までを経験。さらに、大手霊園墓地の管理事務所にも従事し、お墓に納骨を行うご遺族を現場でサポートするなど、ご遺族に寄り添う心とお墓に関する知識をあわせ持つ。

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