法事法要
七回忌法要のお布施の相場や書き方は?お布施の渡し方についても解説
更新日:2022.08.30
仏教では、決められた年数ごとに追善供養として年忌法要を行います。
七回忌法要では事前にどのような準備が必要となるのか、不安に感じる方も多いかと思います。
そこで今回の記事では、七回忌のお布施について解説します。
お布施のマナーや七回忌の流れなどにも触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
みんなが選んだ終活では無料の電話相談を実施しています。
七回忌法要に関してお悩みの方は、お気軽にお電話ください。
都道府県一覧から葬儀場を探す
こちらでご希望のエリアから葬儀場を検索できます。
こちらでご希望のエリアから葬儀場を検索できます。
七回忌法要とは
七回忌とは、年忌法要を行う期間の中でも中期に相当する法事です。
三回忌までは盛大に法要を行う方も多いですが、七回忌からは家族と親族だけで済ませるのが一般的です。
七回忌の大きな特徴は、「併修(へいしゅう)」「合斎(がっさい)」が可能になる点です。
複数の年忌法要を合わせて一度に行う「併修」「合斎」により、親族の負担を軽減できます。
仏教では「三」と「七」がとても重要な意味をもつ数字とされています。
「七」は、人間が輪廻転生を繰返す「六道」の世界を超えたことを暗示するといわれています。
また、お釈迦様が生まれてすぐに歩いた「七歩」に由来するという説もあります。
故人が亡くなった日は「祥月命日」と呼ばれ、翌年の祥月命日が「一周忌法要」となります。
こちらの記事は葬儀後に行う法要について解説していますのでご覧ください。
お布施とは
悟りを開くためには煩悩(ぼんのう)を捨てなければなりませんが、そのための修行のひとつに「布施」があり、お寺にお金を納めることは「財施(ざいせ)」の修行にあたります。
本来の意味からすれば、お布施は「葬儀、読経、戒名授与、法要などに対する謝礼」ではなく、「修行のために自ら差し出し、信仰心をもって功徳を積むためのもの」となります。
また、お布施を僧侶にお渡しすることで、ご本尊様にお供え物を捧げることになるのです。
みんなが選んだ法事法要の電話相談
みんなが選んだ法事法要では葬儀や法事法要のご相談に対応しております。 お悩みにある方はご相談ください。
24時間365日無料相談
0120-33-3737
電話をかける
5万円からご案内!
4万円からご案内!
七回忌のお布施の金額相場
お布施の相場
お布施の相場は、地域や宗派・お寺との関係性などにより異なります。
しかし一般的に七回忌法要のお布施の相場は、葬儀の際のお布施の1割程とされています。
金額としては1万~5万円ほどが相場といわれています。
御車代
自宅などで七回忌法要を行う際に、僧侶に足を運んでもらう場合は御車代を渡します。
5000〜1万円ほどが相場ですが、自ら送迎に行く場合は準備しなくても問題ありません。
白い一重の封筒に「御車代」と表書きして、お布施と一緒に渡します。
御膳料
御膳料は法事の会食を僧侶が辞退された場合や、お招きしない場合に渡すものです。
用意する金額は会食の内容によりますが、一般的には、5000〜1万円ほどとされています。
白い一重の封筒に「御膳料」と表書きして、お布施と一緒に渡します。
宗教ごとの違いはない
七回忌などの年忌法要では、宗派によってお布施の金額が変わることは基本的にありません。
葬儀では、宗派や戒名の階位が金額に影響することもあります。
しかし法事の場合は、宗派をあまり意識する必要はありません。
みんなが選んだ終活では無料の電話相談を実施しています。
七回忌のお布施についてお悩みの方はお気軽にお電話ください。
お布施の書き方
お布施袋の書き方の中でも、特に重要な「表書き」「裏書き」の書き方について解説します。
表書き
表書きは一般的な濃い墨を使い、感謝の気持ちを込めながら丁寧に書きます。
お布施袋の表書きは、表面上部に「お布施」もしくは「御布施」と記載するのが一般的です。
地域の慣習などによって「御回向料」「御経料」「御礼」と書くケースもあります。
初めてお布施を渡す場合は、表書きの書き方を僧侶に確認しておけば安心です。
表書きの下部には、喪主のフルネームまたは仏事を行った家の名前を記載します。
表書きに施主の名前をフルネームで書く場合は、裏面に住所・名前を書く必要はありません。
ただし、初めて法事を依頼した僧侶の場合は、裏面に住所・名前を書く配慮が必要です。
法事のお布施は寺院に渡すものなので、薄墨を使う必要はありません。
毛筆が苦手な方は、筆ペンを使っても問題ありません。
裏書き
裏面には、包んだ金額とともに「お布施」を包んだ方の名前と住所を記載します。
裏面の右側には、金額の頭に「金~」をつけ、金額の最後に「~圓也」をつけます。
そして、漢数字の旧字体を使用して記入します。
名前と住所は裏面の左下側に縦書きで、算用数字ではなく、漢数字を用いて記入します。
本来お布施は僧侶に対する労働の対価ではありません。
そのため、裏書きに金額を書く必要はないという解釈もあります。
しかし、寺院の事務手続き上の理由から「お布施」の金額は書いてあった方が、都合が良いようです。
中袋の書き方
お布施袋には、中袋があるタイプと無いタイプがあります。
奉書紙やのし袋を使う場合は、中袋にお金を入れるのが一般的です。
中袋に金額と住所、氏名を書きます。
金額は中袋の表側中央に、施主の住所と氏名は裏側の左下に、それぞれ縦書きで記します。
金額の書き方は特殊なので後ほど触れます。
住所の番地は漢数字で書きます。
こちらの記事でお布施の中袋の書き方を解説しているので、ぜひご覧ください。
金額の書き方
金額は漢数字ではなく、改ざんを防止するために古くから公文書や会計帳簿で用いられてきた「大字(だいじ)」を使用するというマナーがあります。
例えば、1万円なら「壱萬圓」、3万円なら「参萬圓」となります。
お布施袋に記す際には、金額の前に「金」と入れることを忘れないようにしましょう。
例えば5万円の場合は、縦書きで「金伍萬圓」と書きます。
既製品の不祝儀袋で、金額を横書きに記すよう印刷されているものであれば、横書きにしても差し支えありません。
濃墨で書く
お布施袋に使用するのは筆もしくは筆ペンとし、墨は通常の濃さで書きます。
四十九日までの香典では、悲しみの涙で墨が薄まったという意を示すため、薄墨を使うものだとされています。
お布施の場合は、僧侶への感謝や仏様へのお供えをする気持ちが込められているものですので、法要だけでなく、通夜や告別式でも薄墨を使うことはありません。
みんなが選んだ終活では無料の電話相談を実施しています。
お布施の書き方についてご不明点がある方はお気軽にお電話ください。
みんなが選んだ法事法要の電話相談
みんなが選んだ法事法要では葬儀や法事法要のご相談に対応しております。 お悩みにある方はご相談ください。
24時間365日無料相談
0120-33-3737
電話をかける
5万円からご案内!
4万円からご案内!
七回忌のお布施に使用する封筒
お布施を包む袋は、伝統的な奉書紙を使うのが最適です。
奉書紙の用意ができない場合は、水引や余計な印刷のない白無地の封筒を使用します。
特に水引は、地域や習慣によっては失礼に当たる場合があるので注意が必要です。
白い封筒で包む
白い封筒タイプのお布施袋は、数千円〜2万円ほどの金額を包む場合に使用するのが一般的です。
二重になっている封筒は不幸が重なることをイメージされやすいので、避けましょう。
奉書紙で包む
お布施で奉書紙を使う場合は、半紙でお金を包んでから奉書紙で包みます。
お札を入れる中袋がある場合は、半紙ではなく中袋にお札を入れて奉書紙で包みます。
奉書紙は裏表があります。
ザラザラの裏面にお札をおき、光沢がある面が表面がにくるよう包みます。
手順としてはまず中袋を奉書紙の中央に置き、左・右・下・上の順で折って完成です。
お布施は慶事の上包みの折り方と同様に、上側の折り返しに下側をかぶせるような折り方をします。
こちらの記事でお布施の封筒について解説しているので、ぜひご覧ください。
七回忌のお布施のマナー
法事などの仏事で、僧侶にお布施を渡す際は、渡し方にも作法があります。
また、渡すタイミングにも気を配る必要があります。
お札を入れる向き
お札の向きについての明確な決まりはありません。
袋の表側にお札の人物が描かれている方を向け、人物が上になるように入れることが多いようです。
お札を入れる向きの決まりはありませんが、お札の向きをそろえるのが最低限のマナーです。
なるべくきれいなお札を使用する
七回忌は予定を立てて実施する行事ですので、お布施には新札を用意するのがマナーとされています。
葬儀の香典で新札を避ける理由は、急なことなので新札の用意ができなかったという意を表し、新札では不幸を待っていたようで不謹慎だとの考え方があります。
お布施は、僧侶への謝礼やご本尊への捧げものの意味があり、可能な限り新札にするのが望ましいです。
どうしても用意できない場合は旧札でもよいですが、できるだけきれいなお札を使うようにしましょう。
切手盆か袱紗(ふくさ)の上に乗せて渡す
お布施を渡す際は、切手盆か袱紗の上にのせて渡すのがマナーです。
直接手渡しするのは厳禁です。
切手盆がない場合は、角のない小さめの地味な色合いのお盆であれば代用できます。
また袱紗を使用する場合は、紫色の袱紗を用いるのが一般的です。
お布施をのせたお盆を床に置き、そのお盆を僧侶の方へ滑らせて寄せるのはマナー違反です。
切手盆を90度ずつ回転させながら、最終的に表書きが僧侶の正面になるように差し出します。
渡す際は「本日はありがとうございました。どうぞお納めください。」などと一言添えます。
御車代・御膳料を渡す場合は、一番上にお布施がくるように重ねて渡します。
以下の図の袱紗の包み方を参考にしてください。
お布施を渡すタイミング
お布施を渡すタイミングは、事前にお寺へ出向いて渡すのが最も丁寧です。
法要当日に渡す場合は、法要が始まる前の挨拶時に渡すのが一般的です。
読経や法話の後に、お礼を述べるタイミングで渡しても問題はありません。
こちらの記事でお布施の入れ方について解説しているので、ぜひご覧ください。
みんなが選んだ終活では無料の電話相談を実施しています。
お布施に関するマナーでお悩みの方はお気軽にお電話ください。
みんなが選んだ法事法要の電話相談
みんなが選んだ法事法要では葬儀や法事法要のご相談に対応しております。 お悩みにある方はご相談ください。
24時間365日無料相談
0120-33-3737
電話をかける
5万円からご案内!
4万円からご案内!
お布施以外で必要な費用
七回忌では、お布施以外に祭壇へのお供え物、参列者への返礼品、法要の後に行われる会食(お斎)などの費用があります。
お供え物
代表的なお供え物である供花は、施主の名前で飾られるケースが多く、本尊や位牌が祀られた祭壇の左右に1対(2基)もしくは1基を飾ります。
供花のほかには、予算に応じて盛籠(かご)、果物、お菓子をお供えする場合があります。
お供え物の料金の目安としては、供花が1基あたり7000円~2万円、盛籠のようなお供え物が5000円~1万円となります。
こちらの記事で七回忌のお供えについて解説しているので、ぜひご覧ください。
返礼品
七回忌法要に参加していただいた方への感謝の気持ちを込めて、返礼品を用意します。
返礼品として選ばれるのは、菓子、お茶、コーヒー、タオル、洗剤など日用品です。
一般的に法要の返礼品は「後々残ることがない消えものを用意する」というマナーがあります。
返礼品の金額の目安としては、2000~3000円で、出席者1人ずつではなく、家族単位や香典をいただいた方単位で用意する場合が多くみられます。
こちらの記事で法事のお返しについて解説しているので、ぜひご覧ください。
会食・お斎
法要の後に席を設けたいとして、参列者や僧侶に食事を用意する場合があります。
料理は、精進料理が正式とされていますが、近年は会席料理や仕出し弁当を利用する方も増えており、具体的な料理内容は会場やコースによって変わってきます。
会食の金額の目安としては、1人3000~5000円となります。僧侶が食事を辞退される場合は「御膳料」を用意しましょう。
みんなが選んだ終活では無料の電話相談を実施しています。
七回忌の費用に関してお悩みの方はお気軽にお電話ください。
七回忌法要の準備
法事は僧侶や参列者のスケジュールの調整や会食の手配など、やるべきことが多いです。
そのため七回忌法要の準備は、できれば故人の祥月命日の2〜3ヶ月前から始めた方が無難です。
まずは七回忌の日付を把握しておきましょう。
日程の決め方
七回忌法要は僧侶の読経が中心となるので、まず僧侶の都合のよい日時を確認します。
都合がつかない場合は、祥月命日の前の土日などに行います。
年忌法要などの法事の日取りが命日より遅れるのは良くないので、前倒しで行います。
こちらの記事では法要の日時の決め方について解説してますので、是非ご覧ください。
七回忌法要の場所を決める
七回忌法要は菩提寺で行うことが多いですが、自宅で行う方もいらっしゃいます。
参列者が多い場合は、斎場などの法事スペースを利用する場合もあります。
場所には菩提寺の都合や、参列者の人数などに合わせて決めます。
親族の移動の負担なども考慮しましょう。
僧侶の手配と参列者の案内
七回忌法要の日時や場所が決まったら、なるべく早めに僧侶に連絡を入れます。
親族以外を七回忌法要に招待する場合は、できるだけ早めに案内状を送りましょう。
案内状は時候の挨拶や頭語と結語をしっかりと含め、句読点を使わずに書きます。
また七回忌法要後に親族で集まって食事をする場合は、料理店の予約も必要です。
お寺で会食をする場合は、施主が仕出し料理の手配をする必要があります。
引き出物の準備
七回忌法要に参列した親族には、お香典のお返しに引き出物が必要となります。
引き出物は、2000~5000円ほどが相場とされ、どなたにも一律で同じものをお渡しします。
また、お茶やお菓子など「消えもの」が好ましいとされています。
のしは青白か黄白の結び切りで、「志」または「粗供養」と表書きし、下に施主の家名を記します。
みんなが選んだ終活では無料の電話相談を実施しています。
七回忌法要の準備でお困りの方はお気軽にお電話ください。
みんなが選んだ法事法要の電話相談
みんなが選んだ法事法要では葬儀や法事法要のご相談に対応しております。 お悩みにある方はご相談ください。
24時間365日無料相談
0120-33-3737
電話をかける
5万円からご案内!
4万円からご案内!
七回忌法要の流れ
七回忌法要を含めた、法事の一般的な流れを以下に紹介します。
- 施主挨拶
- 僧侶による読経
- 焼香
- 僧侶による法話
- 施主挨拶
- 会食
- 締めの挨拶
地域や宗派によっては、読経・焼香の後にお墓で読経が行われるケースもあります。
法事は施主による挨拶で開始・終了しますので、集まっていただいたお礼などを簡潔に伝えます。
こちらの記事で七回忌について詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。
七回忌法要のお布施まとめ
ここまで七回忌法要に必要な準備の情報や、お布施に関するマナーなどを中心にお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 七回忌法要のお布施の相場は1万~5万円
- お布施以外に御車代や御膳料が必要になる場合がある
- 七回忌法要の準備は、僧侶や参列者の都合に合わせて進める
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
みんなが選んだ終活では無料の電話相談を実施しています。
24時間365日専門のカウンセラーが対応します。
七回忌法要に関するお悩み事がある方は、お気軽にお電話ください。
都道府県一覧から葬儀場を探す
こちらでご希望のエリアから葬儀場を検索できます。
こちらでご希望のエリアから葬儀場を検索できます。
監修者
袴田 勝則(はかまだ かつのり)
厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 一級 葬祭ディレクター
経歴
業界経歴25年以上。当初、大学新卒での業界就職が珍しい中、葬儀の現場で数々のお葬式を担当し、身寄りのない方の弔いから皇族関係、歴代首相などの要人、数千人規模の社葬までを経験。さらに、大手霊園墓地の管理事務所にも従事し、お墓に納骨を行うご遺族を現場でサポートするなど、ご遺族に寄り添う心とお墓に関する知識をあわせ持つ。
法事法要の関連記事
法事法要
更新日:2022.11.17
四十九日を過ぎると故人はどこに行くの?死後の行き先について紹介
法事法要
更新日:2024.01.24
四十九日が過ぎるまで遊びに行くのはダメ?他にもNGな行動を紹介
法事法要
更新日:2022.11.17
花祭りに供える花の種類は?花の選び方や伝統的行事の内容も紹介
法事法要
更新日:2022.05.18
十三回忌の香典はいくら包む?香典の包み方と注意点も紹介
法事法要
更新日:2022.11.21
会食なしの法事でも御膳料は必要?相場や書き方についても解説
法事法要
更新日:2022.05.17
一周忌の手紙の文例を紹介!手紙を書く際のポイント・注意点を説明