法事法要
なぜお盆に殺生をしてはいけないの?殺生にあたることを解説
更新日:2021.11.22 公開日:2021.11.09

記事のポイントを先取り!
- 仏教では生き物を殺生してはいけない
- 肉や魚を食べることもよくないとされている
- お盆期間中は海に近づかない方が良い
お盆の時期になると、虫や植物などを殺生してはダメと聞いたことはないでしょうか。殺生といっても、釣りをすることや肉や魚を食べることなど様々です。
本記事では、お盆に殺生をしてはいけない理由や何が殺生に当たるのかということについて解説していきます。殺生をしてはいけないとされている期間についても触れているのでぜひ最後までご覧ください。
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お盆に殺生をしてはいけない理由
なぜ殺生をしてはいけないのか詳しく解説していきます。
殺生とは
殺生とは仏教で言うところの『殺生戒』の略で、地球上にいる生物を殺すという意味になります。生物には人間から小さな虫までひとくくりとされ、中には植物なども含まれます。
生命を宿しているもの全てが、同等で平等だと言えるからです。仏教ではむやみに殺生をしてはいけないという決まりがあります。
殺生は仏教のなかで重罪の一つとされるため、お盆時期には殺生をしないように気を付けなければいけません。
なぜお盆に殺生をしてはいけないのか
仏教では、お盆になると先祖の霊が虫に乗ってやってくると言われています。地域によってもきゅうりやなすに乗ってくるなど様々です。
そのため殺生をすることはいけないこととされ、お盆の時期には命について考える時間だといわれています。それぞれどうしてなのか、順番に紹介していきます。
ご先祖様がトンボや蝶などに乗って帰ってくるから
あの世から先祖が帰ってくる際に、精霊馬や精霊牛などに乗って帰ってくると言われています。
しかし、一部の地域ではトンボや蝶などに乗ってあの世から帰ってくるという言い伝えがあります。トンボや蝶などの昆虫である理由は、コントロールしやすく扱いやすいためだと言われています。
そのためお盆の時期にトンボや蝶を殺生してしまうと、先祖が帰ってくることができなくなると考えられています。これらを考慮すると殺生を控えるのが懸命です。
命について考える期間だから
お盆の時期は殺生をしないことで、命のあり方について考え直す期間とも言われています。普段当たり前に肉・魚・野菜など、様々な命に助けられて人は生きています。
普段当たり前に食べている食事でも、どれだけの犠牲で作られているのか考える良い時期でもあります。日本においては食品ロス問題もあり、真剣に考えることも必要かもしれません。
全ての生命に対して感謝の意を示し、命のあり方を考えてみましょう。
お盆に殺生をしてはいけない期間

お盆は一般的な地域では8月13日から8月16日の4日間とされています。地域によっては、7月13日から7月16日の「新盆」にあたる期間もあるようです。
地域によってもお盆の期間は変わってくるため、把握しておきましょう。一般的な地域では、殺生しては行けない期間はお盆にあたる4日間とされています。
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お盆の殺生にあたること
お盆の時期の殺生にあたるとして、絶対にやってはいけないことがあります。それぞれどうしてふさわしくないのか、順番に紹介していきます。
肉や魚を食べる
仏教の世界では肉や魚は生前の姿が想像できるとして、お盆の時期に食べることを禁止されています。
お盆に殺生が禁止されていることもあり、仏教では精進料理を食べるのが基本となっています。植物性の豆・野菜・果物・海藻を使用した食事を、お盆の時期には食べるようにしましょう。
釣り
仏教でのお盆は不殺生戒の時期で、殺生をすることを禁じられています。魚釣りも殺生にあたることから、禁止されていることが多いです。
食料として釣りをすることが多いですが、趣味として釣りだけを楽しむ方もいます。キャッチ&リリースであれば問題ないとする地域もありますが、釣り針で魚に傷を付けてしまうので避けた方が良いでしょう。
傷の場所によっては数時間で命を奪う場合もあり、魚を放したから大丈夫では許されません。お盆の時期は趣味であっても、釣りは避けるべきです。
虫を殺す
お盆の時期には、蚊・ハエ・ゴキブリなどの虫を殺すことも控えなければいけません。蚊・ハエ・ゴキブリなどを見つけると、手や物などで潰してしまいがちです。
しかし殺生をしてはいけない時期で、蚊・ハエ・ゴキブリも例外ではありません。他にも虫取りなども控えるようにしましょう。
なぜならお盆の時期は、生き物を大切にするという気持ちを養う期間でもあるからです。お盆の時期は無駄な殺生はせず、生命あるものを大事にするという気持ちが大事です。
植物伐採
生命には植物も含まれており、むやみに木・花・雑草などを伐採することは避けましょう。庭の手入れとして木の枝の伐採や、綺麗な花があるからと摘み取ることは殺生にあたります。
しかしお墓参りに行かれたときに、お墓の周りの雑草を取る方は多いのではないでしょうか。雑草も生命あるもので、お盆の時期には抜いてしまうことがほとんどです。
処分方法のルールが守られていれば良いとされている場合もあります。
心配な場合は、まず先にお寺に聞いて見ることが肝心です。しかし、お盆期間中は殺生をしないのが一般的ということを、忘れないようにしましょう。
お盆には海に入るのもダメ?
お盆と聞くと、昔から「海に近づいては行けない」と親に言われたのではないでしょうか。
子供ながらに、なぜなのか考えた人も少なくないはずです。ここでは海に近づいてはいけない理由をそれぞれ順番に紹介していきます。
霊に連れて行かれるから
お盆といえば、あの世からご先祖が帰ってこられ、お盆が終わるとあの世に帰っていくとされています。そのため、8月16日の送り盆は海や川などの水辺は避けた方が良いとされています。
海に入ってしまうと、霊が帰るときに一緒に連れて行ってしまうと言われているからです。送り盆だけ気を付けたら大丈夫だと思わず、お盆時期は海に入ることや近づくことは避けるのが懸命です。
海が荒れているから
お盆は台風が発生しやすい時期でもあり、海水にとても影響を与える時期でもあります。台風が発生すると波がとても高くなり、勢いよく防波堤などに波が打ちつけてきます。
高く強く打ちつけてくる波は、簡単に人を海の中に引きずり込んでしまいます。また波が荒れているので、簡単に波の上に出ることが難しいとされています。
訓練を積んだプロのレスキュー隊でさえも、命と隣り合わせと言われているのです。まだ台風は遠いので問題ないと思わず、お盆時期などは海に近づかないようにしましょう。
クラゲが大量発生するから
お盆時期になると海水温が下がってきて、クラゲが好む海水温になります。
さらに8月から9月にかけて成長してくるため、クラゲが大量発生します。クラゲは毒を持っており、刺されると命を落とすこともあります。
また泳いでいるときに刺されると、体が痺れて泳げなくなり溺れてしまう可能性もあります。お盆の時期には海に入らないようにしましょう。
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お盆の殺生まとめ

ここまではなぜお盆に殺生をしてはいけない、殺生にあたることについてお伝えしてきました。この記事をおさらいすると以下の通りです。
- 仏教には生命ある生き物を殺生をしてはいけないという決まりがある
- 殺生とは肉や魚を食べる・釣りをする・虫を殺す・植物伐採などのことである
- あの世に連れて行かれる・海が荒れる・クラゲが大量発生するなどの理由があるため海には近づかないほうが良い
これらの情報が皆様のお役に立てれば幸いです。最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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監修者

山口 隆司(やまぐち たかし)
一般社団法人 日本石材産業協会認定 二級 お墓ディレクター
経歴
業界経歴20年以上。大手葬儀社で葬儀の現場担当者に接し、お葬式を終えた方々のお困りごとに数多く寄り添いサポートを行う。終活のこと全般に知見を持ち、位牌や仏壇をはじめ、霊園・納骨堂の提案や、お墓に納骨されるご遺族を現場でサポートするなど活躍の場が広い。
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